重曹うがいは歯周病に効果があるか
相談者:
KANAMIさん (33歳:女性)
投稿日時:2015-03-26 10:11:35
先日歯科に行った時に歯科医が説明してくれたことです。
1・歯石そのものは無害。
問題なのは歯石に、生きてる細菌(プラーク)が新しくつきやすく、歯肉に覆われると石を取り除けないこと”ではなく、石に着いたプラークを取り除けないのが問題。
だから、現実には不可能なことであるけれど、歯石の上にプラークがつかなければ歯石がいくらあっても無害。
2・プラークの活性化は口の中が酸性になるから。
現在は環境問題などで水自体が酸化している。
そこで重曹水でうがいする。
プラークを死滅させることができる。
また、水なので歯周ポケットの深いところにも多少は入って行ける4mmや5ミリだとブラシは届かないがアルカリ水なら多少なりと殺菌が可能
口の中はほどなく唾液に中和され、菌を殺しておける弱アルカリの状態ではなくなるけれど、弱アルカリを中性にするという事は、それだけ唾液が出てきたという事=唾液以下のphにはならず、プラークが活性化はしない。
つまり重曹水うがいによって歯肉の下の菌も多少弱り、それをちゃんと磨いていれば歯周ポケット自体が浅くなるか、最低でも現状維持はできる。
重曹で磨いて虫歯が治る根拠は無いが歯周病については以上の根拠がしっかりと成り立ち、重層うがいが歯周病に効果ありとの研究はいくつか出ている。
(なおその先生は、重曹で、上記したように口の中を中性〜アルカリに保てば虫歯も進行を防げるのは納得いくが、既に着色した歯が、白くなるのは、重曹の研磨力で着色した部分を削っているだけで歯にはよくない考え方でした。
ですので歯磨きはフッ素磨き推奨の方でした)
上記の私かうけた説明は、程度の差はあれ歯科医の先生方ならある程度納得のいくものでしょうか?
水だとブラシよりは隙間の中に入ってくのは理解できますし、何度かうがいをすれば濯がれなかった部分というのもできにくいでしょうむらが無くなるのは解ります
結局のところ、普通の水が今だとph5.5くらいで、うがいをしてもプラークの活動を抑えられず、それゆえアルカリ水にという事ですか?
普通の水でのうがいよりは歯周病の悪化抑制に効果がありますか。
1・歯石そのものは無害。
問題なのは歯石に、生きてる細菌(プラーク)が新しくつきやすく、歯肉に覆われると石を取り除けないこと”ではなく、石に着いたプラークを取り除けないのが問題。
だから、現実には不可能なことであるけれど、歯石の上にプラークがつかなければ歯石がいくらあっても無害。
2・プラークの活性化は口の中が酸性になるから。
現在は環境問題などで水自体が酸化している。
そこで重曹水でうがいする。
プラークを死滅させることができる。
また、水なので歯周ポケットの深いところにも多少は入って行ける4mmや5ミリだとブラシは届かないがアルカリ水なら多少なりと殺菌が可能
口の中はほどなく唾液に中和され、菌を殺しておける弱アルカリの状態ではなくなるけれど、弱アルカリを中性にするという事は、それだけ唾液が出てきたという事=唾液以下のphにはならず、プラークが活性化はしない。
つまり重曹水うがいによって歯肉の下の菌も多少弱り、それをちゃんと磨いていれば歯周ポケット自体が浅くなるか、最低でも現状維持はできる。
重曹で磨いて虫歯が治る根拠は無いが歯周病については以上の根拠がしっかりと成り立ち、重層うがいが歯周病に効果ありとの研究はいくつか出ている。
(なおその先生は、重曹で、上記したように口の中を中性〜アルカリに保てば虫歯も進行を防げるのは納得いくが、既に着色した歯が、白くなるのは、重曹の研磨力で着色した部分を削っているだけで歯にはよくない考え方でした。
ですので歯磨きはフッ素磨き推奨の方でした)
上記の私かうけた説明は、程度の差はあれ歯科医の先生方ならある程度納得のいくものでしょうか?
水だとブラシよりは隙間の中に入ってくのは理解できますし、何度かうがいをすれば濯がれなかった部分というのもできにくいでしょうむらが無くなるのは解ります
結局のところ、普通の水が今だとph5.5くらいで、うがいをしてもプラークの活動を抑えられず、それゆえアルカリ水にという事ですか?
普通の水でのうがいよりは歯周病の悪化抑制に効果がありますか。
[過去のご相談]
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2015-03-26 10:33:07
そうですね、歯石はそれ自体が病気の原因ではなくそれが有る事によってプラークが付きやすい、歯石の下がクリーニング出来ない等によって歯周病治療で取ります。
そう云う意味で
>現実には不可能なことであるけれど、歯石の上にプラークがつかなければ歯石がいくらあっても無害。
間違ってはいないと思います。
ただ以下の重層うがいの件に関しては同意できかねます。
少なくとも世界のゴールデンスタンダードではないと思います
そう云う意味で
>現実には不可能なことであるけれど、歯石の上にプラークがつかなければ歯石がいくらあっても無害。
間違ってはいないと思います。
ただ以下の重層うがいの件に関しては同意できかねます。
少なくとも世界のゴールデンスタンダードではないと思います
回答2
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2015-03-26 10:37:30
そうですね…。
>1・歯石そのものは無害。
>現実には不可能なことであるけれど、歯石の上にプラークがつかなければ歯石がいくらあっても無害。
その通りだと思います。
>重曹で磨いて虫歯が治る根拠は無いが歯周病については以上の根拠がしっかりと成り立ち、重層うがいが歯周病に効果ありとの研究はいくつか出ている。
個人的にはあまり聞いた事が無い話です。
(僕が勉強不足なだけかもしれませんが…)
細見先生とかぶりました。
>1・歯石そのものは無害。
>現実には不可能なことであるけれど、歯石の上にプラークがつかなければ歯石がいくらあっても無害。
その通りだと思います。
>重曹で磨いて虫歯が治る根拠は無いが歯周病については以上の根拠がしっかりと成り立ち、重層うがいが歯周病に効果ありとの研究はいくつか出ている。
個人的にはあまり聞いた事が無い話です。
(僕が勉強不足なだけかもしれませんが…)
細見先生とかぶりました。
回答3
回答日時:2015-03-26 10:46:50
詳しく説明をして下さる先生ですね。
1についてはその通りだと思いますが、2については違うと思います。
酸性になるからプラークが活性化するのではなく、プラーク自身が代謝の結果酸性環境を作る訳で、自分で酸性にしているのだから酸性環境下でも生きられるだけのことです。
もしもそうでない、2のお話の様なことが起きているとしたらプラーク以外に何が酸性環境を作るのかを考えなければなりませんので、おかしいことに気づかれると思います。
水道水のpHは厚労省の基準では5.8以上8.6以下となっている様ですから、ほぼ中性です
(参考:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/kijunchi.html)し、それよりも口の中が水道水で溢れている時間よりも唾液(pH6.8ぐらい)に浸されてる時間の方が圧倒的に長いのですから、気にする必要がないと思います。
以上は基本的にむし歯の成因を考えての話であって歯周病の話がごっちゃになっている様ですけれど、歯周ポケットの内部は歯肉溝滲出液というのが常に溢れてくる状態で、歯肉溝滲出液のpHは健常者で9.0前後、歯周病患者でも7.6前後だそうです。
pHが低めの歯周病患者の場合は歯肉溝滲出液の流量がかなり多くなりますので、歯周ポケットの外から中に向かって何かを染み込ませるという発想にはかなり無理がありますし、以上の様な理由からそもそも歯周ポケットの中ではむし歯は発生しません。
参考文献コチラ→https://www.jstage.jst.go.jp/article/perio1968/33/2/33_2_261/_pdf
唾液のpH、プラーク内部のpH、歯周ポケット内部のpHの話もごちゃごちゃなのですが、アルカリ水や重曹うがいで影響が出るとしたら唾液のpHでそれも一時的なもので、むし歯に関連するプラーク内部のpHにはそれほど影響しないと思われますし(関連文献を知りません)、歯周病(歯周ポケット内部)とはそもそも関係がない、という様な理解で良いのではないかと、個人的には思いますよ。
1についてはその通りだと思いますが、2については違うと思います。
酸性になるからプラークが活性化するのではなく、プラーク自身が代謝の結果酸性環境を作る訳で、自分で酸性にしているのだから酸性環境下でも生きられるだけのことです。
もしもそうでない、2のお話の様なことが起きているとしたらプラーク以外に何が酸性環境を作るのかを考えなければなりませんので、おかしいことに気づかれると思います。
水道水のpHは厚労省の基準では5.8以上8.6以下となっている様ですから、ほぼ中性です
(参考:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/kijunchi.html)し、それよりも口の中が水道水で溢れている時間よりも唾液(pH6.8ぐらい)に浸されてる時間の方が圧倒的に長いのですから、気にする必要がないと思います。
以上は基本的にむし歯の成因を考えての話であって歯周病の話がごっちゃになっている様ですけれど、歯周ポケットの内部は歯肉溝滲出液というのが常に溢れてくる状態で、歯肉溝滲出液のpHは健常者で9.0前後、歯周病患者でも7.6前後だそうです。
pHが低めの歯周病患者の場合は歯肉溝滲出液の流量がかなり多くなりますので、歯周ポケットの外から中に向かって何かを染み込ませるという発想にはかなり無理がありますし、以上の様な理由からそもそも歯周ポケットの中ではむし歯は発生しません。
参考文献コチラ→https://www.jstage.jst.go.jp/article/perio1968/33/2/33_2_261/_pdf
唾液のpH、プラーク内部のpH、歯周ポケット内部のpHの話もごちゃごちゃなのですが、アルカリ水や重曹うがいで影響が出るとしたら唾液のpHでそれも一時的なもので、むし歯に関連するプラーク内部のpHにはそれほど影響しないと思われますし(関連文献を知りません)、歯周病(歯周ポケット内部)とはそもそも関係がない、という様な理解で良いのではないかと、個人的には思いますよ。
回答4
回答5
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2015-03-26 13:15:38
KANAMIさん、今日は。
他の先生方が書かれているように、1は正しいのですが、2は間違いです。
歯垢は薬液等で分解除去することはできず、機械的に、つまり歯磨き等でしか取り除くことができません。
このことは世界的に最も権威のある科学誌サイエンスに論文が発表されています。
歯科医師だけではなく、世界中の科学者の常識でしょう。
他の先生方が書かれているように、1は正しいのですが、2は間違いです。
歯垢は薬液等で分解除去することはできず、機械的に、つまり歯磨き等でしか取り除くことができません。
このことは世界的に最も権威のある科学誌サイエンスに論文が発表されています。
歯科医師だけではなく、世界中の科学者の常識でしょう。
相談者からの返信
相談者:
KANAMIさん
返信日時:2015-03-26 17:31:09
ありがとうございます。
もう少しだけお付き合いください。
もともと歯科医からの説明はメモを取ったわけではなかったので私が勘違いした部分もあったのかもしれませんが、とりあえず歯石に関しては正しい(歯石は無害。正確には歯石はプラークの死骸でありもう活動を終えたモノと説明がありました)。
表面につくプラークが問題で、歯石は凹凸でプラークがつきやすいことが問題、でよいのですね?
先生方の書き込みを見て思ったのですが、これもあくまで理論上としてお答えいただければ幸いです
『石』そのものがあることは問題ではなくそこに付くプラークが問題とすれば、歯周病内科的治療(服薬)によって、体内からの作用で、歯肉下も含めて、滅菌したとします。
歯科医の先生も機械ではないので事前にいくら掃除をしても歯石は残っているでしょうし、薬によって死んだプラークは歯石になる?と思います(歯石が死骸なら。)
活動している、生きている菌が居なくなれば薬の効果で歯茎が引き締まりポケットも浅くなりますね。
ではその先の事なのですが、ブラッシング等でその後のプラークの付着、繁殖を防ぐことが出来れば、歯茎の下に歯石はあっても歯周病は悪化はしないし虫歯も進まないということでしょうか。
実際にこれがを完全にやることが不可能なのは解っています。
ただ、考え方としては歯周ポケットが改善して歯肉下から表面に出てきた歯石の部分を丁寧にブラッシングして生きているプラークを落としてやれば、歯石はあってもよい(良いというか、逆戻りの悪化はしない)のでしょうか。
なぜこんな質問をしたかというと4月から2年間ほど定期的に引っ越すことになりそうで安定して歯科に通うのが難しいためです。
痛みが出れば行くと思いますが歯石の事で行くまで出来るかは解らないので、あくまで理論上にすぎませんが丁寧なブラッシングで効果はあるのかと質問です。
※説明をしてくれた先生は、間食については、糖の総量は関係無くて頻度が重要だから、もし食べるなら好きなものを、甘いものでもいいから1回で食べて満足し、その後すぐにうがいしてくださいと言われました。
(たとえば小さな飴を昼と夜に1個ずつより、昼にケーキ1個食べてもいいからそれ以外間食はなしで、飲み物をお茶で食べること、との指示でした)
もう少しだけお付き合いください。
もともと歯科医からの説明はメモを取ったわけではなかったので私が勘違いした部分もあったのかもしれませんが、とりあえず歯石に関しては正しい(歯石は無害。正確には歯石はプラークの死骸でありもう活動を終えたモノと説明がありました)。
表面につくプラークが問題で、歯石は凹凸でプラークがつきやすいことが問題、でよいのですね?
先生方の書き込みを見て思ったのですが、これもあくまで理論上としてお答えいただければ幸いです
『石』そのものがあることは問題ではなくそこに付くプラークが問題とすれば、歯周病内科的治療(服薬)によって、体内からの作用で、歯肉下も含めて、滅菌したとします。
歯科医の先生も機械ではないので事前にいくら掃除をしても歯石は残っているでしょうし、薬によって死んだプラークは歯石になる?と思います(歯石が死骸なら。)
活動している、生きている菌が居なくなれば薬の効果で歯茎が引き締まりポケットも浅くなりますね。
ではその先の事なのですが、ブラッシング等でその後のプラークの付着、繁殖を防ぐことが出来れば、歯茎の下に歯石はあっても歯周病は悪化はしないし虫歯も進まないということでしょうか。
実際にこれがを完全にやることが不可能なのは解っています。
ただ、考え方としては歯周ポケットが改善して歯肉下から表面に出てきた歯石の部分を丁寧にブラッシングして生きているプラークを落としてやれば、歯石はあってもよい(良いというか、逆戻りの悪化はしない)のでしょうか。
なぜこんな質問をしたかというと4月から2年間ほど定期的に引っ越すことになりそうで安定して歯科に通うのが難しいためです。
痛みが出れば行くと思いますが歯石の事で行くまで出来るかは解らないので、あくまで理論上にすぎませんが丁寧なブラッシングで効果はあるのかと質問です。
※説明をしてくれた先生は、間食については、糖の総量は関係無くて頻度が重要だから、もし食べるなら好きなものを、甘いものでもいいから1回で食べて満足し、その後すぐにうがいしてくださいと言われました。
(たとえば小さな飴を昼と夜に1個ずつより、昼にケーキ1個食べてもいいからそれ以外間食はなしで、飲み物をお茶で食べること、との指示でした)
回答6
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2015-03-26 18:01:24
大前提がすでにずれています。
>『石』そのものがあることは問題ではなくそこに付くプラークが問題とすれば、歯周病内科的治療(服薬)によって、体内からの作用で、歯肉下も含めて、滅菌したとします。
前にも書きましたが、サイエンスに発表された論文では、プラーク(細菌)は機械的な方法でしか除去できないと書かれています。
つまり歯周病内科的治療(服薬)で、細菌を取り除くことはできないということです。
>なぜこんな質問をしたかというと4月から2年間ほど定期的に引っ越すことになりそうで安定して歯科に通うのが難しいためです。
>痛みが出れば行くと思いますが歯石の事で行くまで出来るかは解らないので、あくまで理論上にすぎませんが丁寧なブラッシングで効果はあるのかと質問です。
必ずしも「丁寧なブラッシング=プラークが落とせている」ではありません。
プラークが落とせているのなら、理論上だけでなく、臨床研究でもブラシングは効果があることは証明されています。
ただし、歯周病が治った状態で。
>『石』そのものがあることは問題ではなくそこに付くプラークが問題とすれば、歯周病内科的治療(服薬)によって、体内からの作用で、歯肉下も含めて、滅菌したとします。
前にも書きましたが、サイエンスに発表された論文では、プラーク(細菌)は機械的な方法でしか除去できないと書かれています。
つまり歯周病内科的治療(服薬)で、細菌を取り除くことはできないということです。
>なぜこんな質問をしたかというと4月から2年間ほど定期的に引っ越すことになりそうで安定して歯科に通うのが難しいためです。
>痛みが出れば行くと思いますが歯石の事で行くまで出来るかは解らないので、あくまで理論上にすぎませんが丁寧なブラッシングで効果はあるのかと質問です。
必ずしも「丁寧なブラッシング=プラークが落とせている」ではありません。
プラークが落とせているのなら、理論上だけでなく、臨床研究でもブラシングは効果があることは証明されています。
ただし、歯周病が治った状態で。
相談者からの返信
相談者:
KANAMIさん
返信日時:2015-03-26 18:49:33
薬で落とせないというのは外用薬の話であって内服薬は効くはずですが。
実際それは証明されているから近年少しずつ治療として取り入れる歯科があるのですよね?
もちろんそれを繰り返せるわけではないことは承知しています。
外からはバリアがあって薬が効かない。だからうがい薬にあまり効果が無いというのも聞きました。
だから内服して薬を効かせるのではないのですか?
実際それは証明されているから近年少しずつ治療として取り入れる歯科があるのですよね?
もちろんそれを繰り返せるわけではないことは承知しています。
外からはバリアがあって薬が効かない。だからうがい薬にあまり効果が無いというのも聞きました。
だから内服して薬を効かせるのではないのですか?
回答7
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2015-03-26 22:04:57
内服薬を飲んでその薬の血中濃度が細菌に効く濃度になったとしてもそれが歯肉構内滲出液内の濃度は期待するほどには高くならないと思います。
またそれがプラーク中の歯周病菌に効くほどにはならないと聞いた事があります。
またそれがプラーク中の歯周病菌に効くほどにはならないと聞いた事があります。
回答8
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2015-03-27 00:39:27
>薬で落とせないというのは外用薬の話であって内服薬は効くはずですが。
歯周病の急性症状を一時的に抑えることはできますが、治療上の効果としてはほんのわずかであると現時点では考えられています。
歯周内科を謳った学会や治療法もありますが、あくまで一部の先生達が提唱しているだけであり、歯科界全体としては容認されていません。
プラークの表面はバイオフィルムというバリアのようなもので守られているので細菌まで薬が届きませんし、バイオフィルムを破壊するような強力な薬を使うと健康な細胞にまでダメージを与えてしまいます。
ただ、炎症がひどい場合には内服薬でその炎症をある程度は抑えられるので患者さんの初期のモチベーションを高めるために利用されている先生もいらっしゃいます。
(最初に劇的に改善させることでやる気を出してもらうということです)
ただ、薬にはリスクもありますし(腹痛や耐性菌など)、薬を飲み続けるわけにもいきませんし、薬を使わずとも適切な治療を行えば歯周病は十分治療可能ですので、薬を使わずに治療を行う先生のほうが一般的です。
同様に、顕微鏡での細菌検査も治療上はほぼ意味がないのですが、こちらも患者さんのモチベーションアップとして活用されている先生はいらっしゃいます。
決して、薬を使ったり顕微鏡を使ったりしているからレベルの高い治療ができるわけではありませんので、その点は誤解されませんようお願いします。
歯周病治療で最も大切なのは患者さんご自身に正しい知識とケアの方法を身に付けて頂くことです。
歯周病の急性症状を一時的に抑えることはできますが、治療上の効果としてはほんのわずかであると現時点では考えられています。
歯周内科を謳った学会や治療法もありますが、あくまで一部の先生達が提唱しているだけであり、歯科界全体としては容認されていません。
プラークの表面はバイオフィルムというバリアのようなもので守られているので細菌まで薬が届きませんし、バイオフィルムを破壊するような強力な薬を使うと健康な細胞にまでダメージを与えてしまいます。
ただ、炎症がひどい場合には内服薬でその炎症をある程度は抑えられるので患者さんの初期のモチベーションを高めるために利用されている先生もいらっしゃいます。
(最初に劇的に改善させることでやる気を出してもらうということです)
ただ、薬にはリスクもありますし(腹痛や耐性菌など)、薬を飲み続けるわけにもいきませんし、薬を使わずとも適切な治療を行えば歯周病は十分治療可能ですので、薬を使わずに治療を行う先生のほうが一般的です。
同様に、顕微鏡での細菌検査も治療上はほぼ意味がないのですが、こちらも患者さんのモチベーションアップとして活用されている先生はいらっしゃいます。
決して、薬を使ったり顕微鏡を使ったりしているからレベルの高い治療ができるわけではありませんので、その点は誤解されませんようお願いします。
歯周病治療で最も大切なのは患者さんご自身に正しい知識とケアの方法を身に付けて頂くことです。
回答9
回答10
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2015-03-27 09:00:03
>薬で落とせないというのは外用薬の話であって内服薬は効くはずですが。
抗生物質は効くはずですが、原因菌をすべて死滅させるのは不可能ですから投与を止めると元に戻ってしまいます。
抗生剤の長期連続投与は耐性菌の問題でできませんので、薬だけで歯周病をコントロールするのは現状では不可能です。
また、クロロヘキシジンは外用薬として有効だと個人的には考えますが、うがい程度では歯周ポケットの中までは届きませんし、高濃度は日本ではアレルギーの関係で使用できませんので、これまた歯周病のコントロールには無理があると思います。
抗生物質は効くはずですが、原因菌をすべて死滅させるのは不可能ですから投与を止めると元に戻ってしまいます。
抗生剤の長期連続投与は耐性菌の問題でできませんので、薬だけで歯周病をコントロールするのは現状では不可能です。
また、クロロヘキシジンは外用薬として有効だと個人的には考えますが、うがい程度では歯周ポケットの中までは届きませんし、高濃度は日本ではアレルギーの関係で使用できませんので、これまた歯周病のコントロールには無理があると思います。
相談者からの返信
相談者:
KANAMIさん
返信日時:2015-03-27 09:40:39
ありがとうございました。
つまり内服治療に一定の効果話あるから無意味では無いけれど継続的にそれが期待できるわけではないから、ということですね。
無いか治療で根治が無理なことは理解しました。
では、内科的治療で状態を良くして、それをブラッシングで維持していく、というのも難しいのでしょうか
歯科に行きたくないわけではないのですが、数年の間に何回か引っ越すだろうと解っているので、ひとつの所に見てもらえるわけではなく、それだとちょっとなあと思ってしまうのですが。
歯周病の程度は磨くと歯茎から血。調子が悪い時や月経期にちょっと歯が一部浮くような動くような感じ。
その歯も噛んで痛みはない。
動く感じは噛みしめもあるからかも。
引っ越しが続くのは2年から2年半と思います
虫歯の治療と違い、同じ先生に見てもらわなくても大丈夫でしょうか
つまり内服治療に一定の効果話あるから無意味では無いけれど継続的にそれが期待できるわけではないから、ということですね。
無いか治療で根治が無理なことは理解しました。
では、内科的治療で状態を良くして、それをブラッシングで維持していく、というのも難しいのでしょうか
歯科に行きたくないわけではないのですが、数年の間に何回か引っ越すだろうと解っているので、ひとつの所に見てもらえるわけではなく、それだとちょっとなあと思ってしまうのですが。
歯周病の程度は磨くと歯茎から血。調子が悪い時や月経期にちょっと歯が一部浮くような動くような感じ。
その歯も噛んで痛みはない。
動く感じは噛みしめもあるからかも。
引っ越しが続くのは2年から2年半と思います
虫歯の治療と違い、同じ先生に見てもらわなくても大丈夫でしょうか
回答11
回答日時:2015-03-27 10:32:49
人の口の中には人それぞれ、”細菌叢”というのが確立されていて、何百種類という菌が共存しています。
その共存状態が、生体(人)にとって毒性?の強い状態だったりそうでない状態だったりという個体差があるので、一度細菌数を徹底的に減らしてリセットし、違う細菌叢に生まれ変わるのを期待するというアイデアは歯科では昔からあります。(3DSや、歯周治療における抗菌薬併用療法など)
ですがこれはかなり強い濃度の薬品・薬剤を直接塗布したり内服したりすることと、小牧先生がコメントされた様にプラークの機械的除去(PMTCやスケーリング)を同時に行うことが前提で、それでも思う様な結果がなかなか出ず、一般的にあまり有効な方法とは判断されていないというのが現状です。
ですので、
>では、内科的治療で状態を良くして
という前提条件そのものも「?」ということになりますが、
「一度徹底した歯周治療を通法通り行なって状態を良くし、それをブラッシングで維持していく」
というお話であればそれはその通りだと思いますよ。
>歯周病の程度は磨くと歯茎から血。調子が悪い時や月経期にちょっと歯が一部浮くような動くような感じ。その歯も噛んで痛みはない。動く感じは噛みしめもあるからかも。
という今の状態は決して良くありませんので、可能な範囲でしっかりとした歯周治療を受けることがまずは先決だと思います。
参考→侵襲性歯周炎かも?(歯周病治療が得意な歯科医院の見分け方)
>虫歯の治療と違い、同じ先生に見てもらわなくても大丈夫でしょうか
良い先生が見つかれば、むし歯でも歯周病のことでも同じ先生(医院)で見て頂くのがやはり理想だと思います。
それと、治療のプロセスと、維持・予防のプロセスは分けて考える事は可能かも知れません。
治療して状態が落ち着くまでは遠方であっても同じ医院で見て貰って、その後はその先生の紹介でもう少し近い範囲のところでメインテナンスを受ける、ということがもしも出来れば、それもまずまず良いゴールだと思いますよ。
その共存状態が、生体(人)にとって毒性?の強い状態だったりそうでない状態だったりという個体差があるので、一度細菌数を徹底的に減らしてリセットし、違う細菌叢に生まれ変わるのを期待するというアイデアは歯科では昔からあります。(3DSや、歯周治療における抗菌薬併用療法など)
ですがこれはかなり強い濃度の薬品・薬剤を直接塗布したり内服したりすることと、小牧先生がコメントされた様にプラークの機械的除去(PMTCやスケーリング)を同時に行うことが前提で、それでも思う様な結果がなかなか出ず、一般的にあまり有効な方法とは判断されていないというのが現状です。
ですので、
>では、内科的治療で状態を良くして
という前提条件そのものも「?」ということになりますが、
「一度徹底した歯周治療を通法通り行なって状態を良くし、それをブラッシングで維持していく」
というお話であればそれはその通りだと思いますよ。
>歯周病の程度は磨くと歯茎から血。調子が悪い時や月経期にちょっと歯が一部浮くような動くような感じ。その歯も噛んで痛みはない。動く感じは噛みしめもあるからかも。
という今の状態は決して良くありませんので、可能な範囲でしっかりとした歯周治療を受けることがまずは先決だと思います。
参考→侵襲性歯周炎かも?(歯周病治療が得意な歯科医院の見分け方)
>虫歯の治療と違い、同じ先生に見てもらわなくても大丈夫でしょうか
良い先生が見つかれば、むし歯でも歯周病のことでも同じ先生(医院)で見て頂くのがやはり理想だと思います。
それと、治療のプロセスと、維持・予防のプロセスは分けて考える事は可能かも知れません。
治療して状態が落ち着くまでは遠方であっても同じ医院で見て貰って、その後はその先生の紹介でもう少し近い範囲のところでメインテナンスを受ける、ということがもしも出来れば、それもまずまず良いゴールだと思いますよ。
タイトル | 重曹うがいは歯周病に効果があるか |
---|---|
質問者 | KANAMIさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 33歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯周病その他 歯周病関連 その他(その他) 薬剤その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。