右下6番、分岐部病変の歯の今後について

相談者: ぷんにこさん (38歳:女性)
投稿日時:2018-02-25 01:46:32
こんにちは。

以前に右下6番の分岐部病変について相談させていただいた者です。
その後のことで、再度相談をさせてください。

治療として、歯茎を元の高さから1〜2ミリ切除し、少しだけ歯の根が見える状態にしてもらったところ、歯茎の腫れも、それまであった歯間ブラシを通した時の臭いも消えて3ヶ月半過ごすことができました。

それから歯のお掃除に通院した際に、根が見えている状態はあまり良くないが、冠を作り直すのは大変だということで、その部分の形を整え、その隙間に詰め物をしていただきました。

しかし、その3日後辺りから、歯間ブラシをした際に臭いがし出しました。
丁寧に磨いても良くならず、悪化したため再度通院すると、詰め物に段差があるということで段差を整え、詰め物の範囲も少し小さくしてくださいました。

その際に、臭いは簡単には取れないと言われたのですが、その通りで全く良くなりません。

分岐部病変がある以上、抜歯以外にこの臭いが消えることはないのでしょうか?

こちらの歯科医院では、あとはこの歯がどの位持つかだと言われ、次回は半年後のクリーニングです。

少しでも長く持たせたいと思いますが、どうしたら良いのかわからなくなってしまいました。

アドバイス等いただければと存じますので、どうぞよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-02-25 08:00:46
ぷんにこ こんにちは。

>次回は半年後のクリーニングです。

何も問題が無くて健康な歯ならばともかく、大きな処置を経て、しかも、その後の経過も芳しくないのでしたら、私だったら、長い間隔は開けません。


分岐部病変がある以上、抜歯以外にこの臭いが消えることはないのでしょうか?

まずは、現状と今後の見通しについて、改めて説明していただくようお願いしてみましょう。

説明を受けてもなお不安が払拭できないようでしたら、力のコントロールに至るまで、ちゃんと予防に取り組んでいる施設で相談なさってみてはいかがでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぷんにこさん
返信日時:2018-02-25 08:51:50
小林先生

お忙しい中、お返事をいただきまして、ありがとうございます。

通っている病院では、この歯について大変辛い状態にあるという事は毎回言われたのですが、最初に歯茎切除した際も次回の通院の指示はなく、ダメになるまでもたせる、という雰囲気でした。

臭いが出だしたため受診した際も同様で、積極的な治療については伺うことができませんでした。

小林先生がおっしゃるように、予防に取り組んでおられる歯科医院に行ってみたいと思うのですが、新たに病院を探す際には、どういった点に注目すべきでしょうか?

お忙しいところ申し訳ございませんが、急ぎませんのでお返事いただきますよう、よろしくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-02-26 08:48:57
ご相談ありがとうございます。

>どういった点に注目すべきでしょうか?

対症療法も、歯を残す目的の選択肢をも、持っている歯科医院とも言えます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぷんにこさん
返信日時:2018-02-26 12:17:47
さがら先生

お忙しいところお返事いただき、ありがとうございます。

他の歯科医院を探すにあたり、知人に聞いたり、ホームページを確認してみたりするのですが、そういった病院にいつたどり着けるのかが不安です。

詳しく診ていただける病院へ行きたいのですか、分岐部病変というのは、治療が難しいものですか?

度重なる質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2018-02-28 07:49:12
ご返信ありがとうございます。

分岐部病変というのは、治療が難しいものですか?

その通りです。

もし一生歯を残したいとか、心身の健康のために歯科医療を受けたい、のであれば、その治療は複雑だからです。


分岐部に歯周病が進んだ場合、もとどおりに直すことは不可能です。
せめて病気の進行を止めたいのですが、それもブレーキをかけるくらいにしかできません。

また歯周病の治療ばかりに気を取られていると、分岐部の根にあっという間に虫歯ができて、歯が使えなくなります。

またその大きな奥歯はとても、他の歯を一生残したり、心身の健康に重要な歯です。
咀嚼に使う中心となる歯であり、とても大きな力を負担します。
そのためにはには非常に複雑な仕組みができています。

特に歯根膜と言って、歯の根と歯槽骨をつないでいる部分がとりわけ重要です。
歯根膜には、歯根膜線維というコラーゲンがあります。

分岐部には根間線維というとても強力な線維が力や方向を分担していますが、分岐部病変ができるとその線維が失われてしまい、二度と戻りません。

通常歯周病がある人は歯茎が下がっていますが、それは歯の根の周囲の入り口部分の歯槽頂線維というとても強力で重要なコラーゲンをも失っていて、さらに深刻です。

するともう本来の働きを十分に発揮できない半身不随みたいな歯になってしまいます。
よく咀嚼できずに、胃腸などへの負担もかけるようになり、悪化していくからです。


治療はトンネリングが比較的簡単ですが、虫歯予防が極めて重要になります。
分割する方法は虫歯予防には少々有効ですが、繊細な治療となります。
それでも成功すれば経過は悪くありませんし、当院ではそれで40年使えている人もいます。

目先だけではなく、長期的、総合的、歯科医療を受けましょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぷんにこさん
返信日時:2018-02-28 12:32:39
さがら先生

ご多忙のところ、詳しく説明をいただき、とても感謝しております。
ありがとうございます。

やはり治療は難しいものなのですね。
ショックではありますが、自分では調べきれないない部分も説明いただき、
納得ができました。

これまで通っていた病院では、歯の全体のレントゲンのみでの診断で、どの位進んでいるのか等が未だ不明です。

原因としては、再根管治療により穴が開いてしまっているか、長年歯の高さが合っていなかったことによるものではないかとのことでした。

今の状態や今後の治療について、詳しく診ていただける病院が近くで見つかるといいなと切に思います。

お忙しい中、本当にありがとうございました。



タイトル 右下6番、分岐部病変の歯の今後について
質問者 ぷんにこさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根分岐部病変
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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