レントゲンで咬合性外傷像がある場合歯を削る治療はできないのか?

相談者: やまかさん (50歳:女性)
投稿日時:2018-07-07 07:32:29
今年の二月に、左下6を銀インレーからセラミックインレーに交換しました。
その時、頬側咬頭を削られ、アンレータイプになり、以前の歯の形状と全く違う歯な形になりました。

もともと歯の窩が深かったのですが、頬側咬頭が低いため窩が浅い歯になりました。


三月には、甘いものがしみる程度だったのが、鈍いギシギシするような痛みが続くようになっております。
歯科医院には、6ヶ所行きましたが、左下6の歯の形状を含め、問題無いと言われ所が殆どでした。

顎関節症を指摘された歯科医院では、スプリント治療で、顎の位置を探してから、左下6の治療をすると言われ、六月からスプリント治療を開始しています。
スプリントを作った歯科医院で、レントゲンで左下6番に外傷像があると言われました。

夜間はスプリントをはめて寝ていますが、寝ると下顎が後退して、左下6番は上の歯に当たります。



そこで、質問なのですが、

@咬合性外傷像がある時には、歯を削るといった治療は出来ないのですか?

A6ヶ所行った歯科医院の一人の歯科医師から、歯の治療を繰り返すと、歯髄炎になると言われたこともありましたが、咬合性外傷と関係がありますか?

B左下6を安静に保つため、スプリント治療以外にやったほうが良いことは有りませんか?


以上、回答をよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-07-07 08:36:07
ご相談ありがとうございます。

>@咬合性外傷像がある時には、歯を削るといった治療は出来ないのですか?

症状があり、お困りのことがあれば治療が必要です。

すぐに歯を削るかどうかは状況次第です。
削るというマイナスの治療なのか、削り過ぎたところをプラスしなければならないのかで、全く正反対になるからです。

それには咬合検査と診断が必要です。


>A歯の治療を繰り返すと、歯髄炎になると言われたこともありましたが、咬合性外傷と関係がありますか?

あります。
30年くらい前に証明されています。


>B左下6を安静に保つため、スプリント治療以外にやったほうが良いことは有りませんか?

検査・診断もなしに、とりあえず何かをやってみるのは危険です。
もし悪化した場合の対処を考えてからにしたいことと、
もし、それが効果があったとしても、検査の記録がないと実証できないこと、再発の心配も解消されないからです。

また、
>甘いものがしみる…、鈍いギシギシするような痛みが続くようになっております。

これは歯の問題と思われます。
なぜならば、
>頬側咬頭を削られ、…、以前の歯の形状と全く違う歯な形になりました。
>左下6の歯の形状を含め、問題無いと言われ所が殆どでした。

実際には、左下6の歯は、頬側咬頭が最も重要であり、できれば再現すべきだからです。
再現するには正確な術前の検査記録が残っていればだいぶ楽です。


スプリント治療も一旦中止できるかどうかを検討してもらいましょう。
なぜならば、
顎関節症を指摘された歯科医院では、スプリント治療で、

もしご自身が顎関節症の治療を受けたいのであれば、そういう方法もあるのかもしれません。
しかし、歯の問題を解決したいのであれば、
>顎の位置を探してから、左下6の治療をすると言われ、

歯の問題は顎の位置とは関係がないことが日本補綴歯科学会では証明されているため、理論的にはその段取りは繋がりません。


>スプリントをはめて寝ていますが、寝ると下顎が後退して、左下6番は上の歯に当たります。

スプリントにより歯の咬合が変わってしまうことがあり、歯の治療に障害となることもあると日本補綴歯科学会では1972年にすでに証明されているからです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: やまかさん
返信日時:2018-07-09 19:02:48
さがら先生

詳しいご説明とアドバイスを、ありがとうございます。

左下6番の治療後検診の時に、頬側咬頭が低いと訴えましたが、歯科医師に理解してもらえず、他の歯科医院でやり直しして貰うつもりで、左下6番の治療前の副模型を、治療した歯科医院に副模型を請求しており、その副模型を五月にやっと受け取ることができました。

これで、頬側咬頭の再現できるのではないかと期待して、セレック治療をされている歯科医院を受診しました。

元の歯の形に限りなく近い形で再現できると聞いていたので、受診したところ歯の治療を繰り返すと歯髄炎になり、歯を無くす事になると言われ、治療を勧められませんでした。


模型を受け取れないままの二か月間に、左下6番の治療ができずに咬合性外傷、左顎関節症になってしまったようです。
なにしろ夜間の歯ぎしりが出現して、酷かったです。

右下6番の治療後から、歯の早期接触の部位が、左7番だっだり、右2番だったり、右5番だったり、日時によって、ちょっとずつ変わり、顎位が安定しませんでした。以前と歯の当たりが違い不快なので、スプリント治療を受け入れました。


今の噛み合わせは、軽く噛んだ時と強く噛んだ時を比較すると、強く噛むと下顎が左にズレて行くのです。やっぱり左下6番の頬側咬頭が重要だったのですね。

スプリントを作った歯科医院での咬合検査は、写真、歯の模型、パノラマ、CTを受けました。


スプリント治療をはじめて3週間程度ですが、昼間のTCH(?)には、有効みたいに感じます。
スプリントを付けると、奥歯同士が噛み合わないので、顎が楽に感じます。
下顎が左に寄らなくなるので、舌が左の歯列に当たらず、楽です。
舌が開口する時の下顎の軌道もスムーズになった気がします。

ただ、付けたり外したりする事で、身体に負担がかかりそうなので、さがら先生が指摘されるように、長期のスプリント治療は心配です。
左下6番の頬側咬頭の再現を含めて、次の診察の時に担当の先生に相談したいと思います。



顎関節の治療には、スプリント治療と不良補綴の治療を平行して開始される歯科医院もあるようですが、咬合性外傷の段階にある左下6番の治療が可能なのか否か質問させて頂きました。

左下6番が温存できるように、左下6番の安静が保てて、早く治療が開始できたらと思います。

いつも、回答していただいて、ありがとうございます。



タイトル レントゲンで咬合性外傷像がある場合歯を削る治療はできないのか?
質問者 やまかさん
地域 非公開
年齢 50歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 噛み合わせに関するトラブル
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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