歯列矯正中の歯根吸収が起きやすい時期について
相談者:
flower girlさん (43歳:女性)
投稿日時:2018-07-22 00:50:39
お世話になっております。
歯列矯正中の歯根吸収について質問させてください。
去年の11月からセルフライゲーションブラケットの歯列矯正をしています。
43歳という年齢で矯正を始めたのは、歯並びの悪さから磨き残しが出来やすいことと、噛み合わせの加減で歯周病になり歯根吸収もあると言われ、これ以上悪化させずに自分の歯を長く維持出来るようにという目的で勧められたのがきっかけでした。
矯正を始める前に歯周病の専門医の先生の治療を受け、歯周病が改善したのを確認してから矯正器具を取り付けました。
その際にもともと歯根吸収ごあるので、矯正中に歯の揺れがひどくなり抜けてしまう可能性もあると説明を受けました。
矯正歯科には月一回、歯周病の専門医へは三ヶ月に一回検診とクリーニングに行っており、今のところ順調だと言われています。
前置きが長くなりましたが、矯正中で歯根吸収が起きやすい特に時期とかはありますか?
矯正中はいつでも起きる可能性がありますか?
余談ですが、矯正を始める直前に検診目的で初めて行った歯医者さんに口の中を一通り見たあと(レントゲンは撮っていません)
「歯周病が改善したと言われてるらしいけど、こんな状態で本当に矯正始めるの?
はっきり言わせてもらうけど、僕があなたの矯正歯科医なら絶対しないね。
あなたの歯は歯根吸収が進んで絶対に抜けるよ。
100%保証出来る。」
と言われました。
その言葉で一度は矯正を始めるのを躊躇しましたが、歯周病の主治医と矯正歯科の先生を信頼して始めることにしました。
ですが、時々その一般歯科の先生が言ったこの言葉が気になっています。
歯列矯正中の歯根吸収について質問させてください。
去年の11月からセルフライゲーションブラケットの歯列矯正をしています。
43歳という年齢で矯正を始めたのは、歯並びの悪さから磨き残しが出来やすいことと、噛み合わせの加減で歯周病になり歯根吸収もあると言われ、これ以上悪化させずに自分の歯を長く維持出来るようにという目的で勧められたのがきっかけでした。
矯正を始める前に歯周病の専門医の先生の治療を受け、歯周病が改善したのを確認してから矯正器具を取り付けました。
その際にもともと歯根吸収ごあるので、矯正中に歯の揺れがひどくなり抜けてしまう可能性もあると説明を受けました。
矯正歯科には月一回、歯周病の専門医へは三ヶ月に一回検診とクリーニングに行っており、今のところ順調だと言われています。
前置きが長くなりましたが、矯正中で歯根吸収が起きやすい特に時期とかはありますか?
矯正中はいつでも起きる可能性がありますか?
余談ですが、矯正を始める直前に検診目的で初めて行った歯医者さんに口の中を一通り見たあと(レントゲンは撮っていません)
「歯周病が改善したと言われてるらしいけど、こんな状態で本当に矯正始めるの?
はっきり言わせてもらうけど、僕があなたの矯正歯科医なら絶対しないね。
あなたの歯は歯根吸収が進んで絶対に抜けるよ。
100%保証出来る。」
と言われました。
その言葉で一度は矯正を始めるのを躊躇しましたが、歯周病の主治医と矯正歯科の先生を信頼して始めることにしました。
ですが、時々その一般歯科の先生が言ったこの言葉が気になっています。
[過去のご相談]
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2018-07-22 01:40:34
こんにちは。
歯根吸収は何故起こるかはわかっていませんが、炎症細胞が破骨細胞や骨芽細胞に分化するのか、破歯細胞に分化するのかを人為的に選択する事ができないからだと思います。
破骨細胞や造骨細胞がなければ歯は動かないわけですから、人為的に炎症を起こさせて矯正治療を進めるので、すでに歯周病で破歯細胞が発現していれば、矯正力を加える事で歯根吸収が進行しないようによく見極めながら治療を行う必要性が高くなると考えるのは、当たり前のような気がします。
歯並びが悪ければ、力のコントロールがうまく行かず炎症を増悪させているのが歯周病ですから、リスクはあるが治療によって歯並びを良くして、力の分散をうまくさせるようにより良い状態にもっていきたいのは山々だけれども、歯周病があればリスクが上がるので矯正治療をしたくても出来ないという場合は割と多いように思います。
歯根吸収は炎症があれば進みやすいので、歯周病のコントロールがより重要になるでしょう。
3週間に一度のメンテナンスでちゃんとコントロール可能なのかについてしっかり評価してもらいつつ、細やかに歯周治療を併用しつつ矯正治療を行ってもらう必要があるでしょう。
病的な骨吸収や歯根吸収が進行しないように、感染源となっている歯のお手入れ不足については、ご自身が毎日しっかりお手入れしなければ大変な事になると思っておく必要があるように思います。
矯正治療中は、普通の人でも歯の十分なお手入れができにくくなりますから、歯周病もお手入れ不足部位は増悪する可能性があるように思います。
努力が必要でしょう。
歯根吸収は何故起こるかはわかっていませんが、炎症細胞が破骨細胞や骨芽細胞に分化するのか、破歯細胞に分化するのかを人為的に選択する事ができないからだと思います。
破骨細胞や造骨細胞がなければ歯は動かないわけですから、人為的に炎症を起こさせて矯正治療を進めるので、すでに歯周病で破歯細胞が発現していれば、矯正力を加える事で歯根吸収が進行しないようによく見極めながら治療を行う必要性が高くなると考えるのは、当たり前のような気がします。
歯並びが悪ければ、力のコントロールがうまく行かず炎症を増悪させているのが歯周病ですから、リスクはあるが治療によって歯並びを良くして、力の分散をうまくさせるようにより良い状態にもっていきたいのは山々だけれども、歯周病があればリスクが上がるので矯正治療をしたくても出来ないという場合は割と多いように思います。
歯根吸収は炎症があれば進みやすいので、歯周病のコントロールがより重要になるでしょう。
3週間に一度のメンテナンスでちゃんとコントロール可能なのかについてしっかり評価してもらいつつ、細やかに歯周治療を併用しつつ矯正治療を行ってもらう必要があるでしょう。
病的な骨吸収や歯根吸収が進行しないように、感染源となっている歯のお手入れ不足については、ご自身が毎日しっかりお手入れしなければ大変な事になると思っておく必要があるように思います。
矯正治療中は、普通の人でも歯の十分なお手入れができにくくなりますから、歯周病もお手入れ不足部位は増悪する可能性があるように思います。
努力が必要でしょう。
回答2
五反田みとめ歯科(品川区西五反田)の三留です。
回答日時:2018-07-23 11:00:32
あかあおきいろさん。
こんにちは。
余談について。
検診でかかられた歯科医師の方のコメントですが、医療に携わるものとしては、ちょっと配慮に欠ける物言いだな、と個人的には思います。
昨年の11月から矯正を開始されて歯根吸収についてご心配さているようですが、治療自体は順調なのでしょうか。
今現在、二つの科の先生と信頼関係が築けており、治療の進行に問題がなければ前述の歯科医師のコメントについては気にされなくてもよろしいかと思います。
船橋先生もおっしゃっておられるように、矯正治療中の歯周病の管理には努力が必要です。
今かかっている先生方の指示のもと、しっかりとセルフケアしていくことに専心されると良いのでは、と思います。
ご参考になれば幸いです。
こんにちは。
余談について。
検診でかかられた歯科医師の方のコメントですが、医療に携わるものとしては、ちょっと配慮に欠ける物言いだな、と個人的には思います。
昨年の11月から矯正を開始されて歯根吸収についてご心配さているようですが、治療自体は順調なのでしょうか。
今現在、二つの科の先生と信頼関係が築けており、治療の進行に問題がなければ前述の歯科医師のコメントについては気にされなくてもよろしいかと思います。
船橋先生もおっしゃっておられるように、矯正治療中の歯周病の管理には努力が必要です。
今かかっている先生方の指示のもと、しっかりとセルフケアしていくことに専心されると良いのでは、と思います。
ご参考になれば幸いです。
回答3
月島矯正歯科(中央区月島)の今村です。
回答日時:2018-07-23 17:20:50
>矯正中で歯根吸収が起きやすい特に時期
歯根吸収の発現を経時的に追った研究というものを見たことがありませんので、どのステージで大きく吸収するかということははっきりしません。
一般的には、歯根吸収を起こす要因としては、力の大きさ、時間、方向だといわれておりますので、それらが過大になれば吸収は発生する恐れは常にあるということでしょう。
普通の方であれば、2年程度の矯正治療で生じる歯根吸収は、先端が丸まる程度でしかないのですが、もともとの歯根の形態がよくない、あるいはもともと吸収が疑われるような方の場合は、普通の人に比べると劇的に吸収してしまうという事例を経験することがあります。
その点は注意が必要ということです。
もっとも、そのような歯でも問題なく植立していることをよく見ます。
歯周組織がしっかりしていれば、そのような歯でも問題なく存在できるということかもしれません。
したがって、歯周病治療のほうはご自身でしっかり行っていく必要はあるでしょう。
歯根吸収の発現を経時的に追った研究というものを見たことがありませんので、どのステージで大きく吸収するかということははっきりしません。
一般的には、歯根吸収を起こす要因としては、力の大きさ、時間、方向だといわれておりますので、それらが過大になれば吸収は発生する恐れは常にあるということでしょう。
普通の方であれば、2年程度の矯正治療で生じる歯根吸収は、先端が丸まる程度でしかないのですが、もともとの歯根の形態がよくない、あるいはもともと吸収が疑われるような方の場合は、普通の人に比べると劇的に吸収してしまうという事例を経験することがあります。
その点は注意が必要ということです。
もっとも、そのような歯でも問題なく植立していることをよく見ます。
歯周組織がしっかりしていれば、そのような歯でも問題なく存在できるということかもしれません。
したがって、歯周病治療のほうはご自身でしっかり行っていく必要はあるでしょう。
相談者からの返信
相談者:
flower girlさん
返信日時:2018-07-30 00:13:44
船橋先生、三留先生、今村先生、ご回答ありがとうございます。
現在、矯正の先生のアドバイス通り、矯正の先生、歯周病の専門の先生、一般歯科の先生の3人の先生に定期的に診ていただいています。
どの先生にも歯も歯茎もとても良い状態と言われており、歯周病の先生や一般歯科医の先生のところでクリーニングをしていただく際には毎回
『矯正しているのに驚くほどに汚れがたまっていない。
きれいに磨けている』
と言っていただいています。
ただ、矯正開始後は一度もレントゲンを撮っていないので今の自分の歯根がどのような状態なのかわからないですが、毎回の調整の際に吸収が進んでいそうと矯正の先生が判断すれば、レントゲンを撮って確認してくださいますよね?
これからも今まで通り口腔ケアを頑張っていこうと思います。
ありがとうございました。
現在、矯正の先生のアドバイス通り、矯正の先生、歯周病の専門の先生、一般歯科の先生の3人の先生に定期的に診ていただいています。
どの先生にも歯も歯茎もとても良い状態と言われており、歯周病の先生や一般歯科医の先生のところでクリーニングをしていただく際には毎回
『矯正しているのに驚くほどに汚れがたまっていない。
きれいに磨けている』
と言っていただいています。
ただ、矯正開始後は一度もレントゲンを撮っていないので今の自分の歯根がどのような状態なのかわからないですが、毎回の調整の際に吸収が進んでいそうと矯正の先生が判断すれば、レントゲンを撮って確認してくださいますよね?
これからも今まで通り口腔ケアを頑張っていこうと思います。
ありがとうございました。
相談者からの返信
相談者:
flower girlさん
返信日時:2018-07-30 00:41:15
回答4
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2018-07-30 09:34:28
患者さんがコントロールできませんので、気にされる必要はないように思います。
ジグリングといっていったん拡大しその後狭くする事を繰り返したりするような動きにならないようにとか、皮質骨に当てたり強い力をかけ過ぎないようになど歯を動かす際に気をつけたほうが良い動かし方があるので、矯正担当医がちゃんと気を使って行ってくれるのではないでしょうか?
歯科医主導の治療ですから、患者さんとしては歯磨きをがんばって歯周ポケットの炎症コントロールする以外、何も出来無いと思いますからお任せされておくしかないでしょう。
ジグリングといっていったん拡大しその後狭くする事を繰り返したりするような動きにならないようにとか、皮質骨に当てたり強い力をかけ過ぎないようになど歯を動かす際に気をつけたほうが良い動かし方があるので、矯正担当医がちゃんと気を使って行ってくれるのではないでしょうか?
歯科医主導の治療ですから、患者さんとしては歯磨きをがんばって歯周ポケットの炎症コントロールする以外、何も出来無いと思いますからお任せされておくしかないでしょう。
回答5
月島矯正歯科(中央区月島)の今村です。
回答日時:2018-07-30 23:03:42
もう一つ、例えば舌側に傾斜している下顎の大臼歯のような場合、本来受ける咬合力を別の部分で受ける形になります。
臼歯は上からの力に対しては強くても、横からの力にはあまり対応できないと考えられています。
もちろん、これも患者さんの努力でどうなるというものではありませんので、気にされる必要はないように思います。
臼歯は上からの力に対しては強くても、横からの力にはあまり対応できないと考えられています。
もちろん、これも患者さんの努力でどうなるというものではありませんので、気にされる必要はないように思います。
タイトル | 歯列矯正中の歯根吸収が起きやすい時期について |
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質問者 | flower girlさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 43歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正の治療法 歯列矯正のトラブル 歯列矯正(矯正歯科)その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。