歯科治療によって始まった噛み合わせの不具合。今後について

相談者: yumenishikiさん (40歳:女性)
投稿日時:2020-09-06 11:03:02
歯科治療によって始まった噛み合わせの不具合を長く抱えています。
噛み合わせの治療(補綴)について相談させて下さい。

海外で6年程前に銀歯インレーを外されセラミックの補綴を受けましたが、噛み合わせが極端に崩れ適合も悪
く隙間から齲歯が出来て3年前に左下7番のセラミックインレーを外して再治療を受け仮歯になりました。この仮歯もまた噛み合わず、外れ、穴が空き再着…を繰り返している間に本帰国する事になり仮歯で日本に戻っています。

帰国後、下7番仮歯が外れた状態で上の歯と接触してしまうことから現在は下7番歯冠延長術と8番抜歯を終えて、仮歯用に歯を円柱状に削り仮歯を着けた状態です。

先生からは、次回は本番の補綴用に削り型取りをする旨伺っています。
その時までに補綴をゴールドかジルコニアか希望を決めておく様に、とも。

今まで長いこと噛み合わせが崩れた問題に時間をかけてしまったせいか、次回 補綴物が即決まってしまって本当に大丈夫なのかという不安があります。
(その旨を伝えて、次回は一度様子を見る回を挟んで頂くことになりました。)

説明によると今の仮歯には、歯の溝や歯間のコンタクト(フロスを引っかけて外れないよう?歯間はゆるいです)はついておらず補綴の際にはきちんとそれらがつくとの事です。
仮歯の種類は明細をみると「プロビジョナル」となっています。
ちなみにマイクロスコープは使用しませんが拡大鏡でまとまった時間をかけてくれる自費の医院で、他院からの紹介状で受診する方もおられる歯科ではあります。

現在その仮歯で1か月弱過ごしていますが、このままの形状は辛いな…と思います。
具体的には左右の噛み合わせの高さが違うような状態にあり、常に不快感があり喋りにくいです。
先生は仮歯(有髄)で長期過ごすことは考えていないとの事ですが、不具合を感じたまま進めない為に次回の受診の際に的確に相談する為には何をどうお伝えすべきか悩んでいます。

本番の補綴が快適な物にできる為には、今後の治療を進める上でどのような事を考えるべきでしょうか。

また、漠然とした質問ですが…補綴の上手な先生がされる場合 型取りの次回には本番の補綴が出来てきて即接着し問題なく使えるものでしょうか。

クラウンの素材(ゴールドかジルコニアか)の選択もしなければなりませんが、素材以前に気になる事が多すぎて素材まで考えが及びません…。


回答 回答1
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-09-06 12:27:21
yumenishiki さん、こんにちは。

<歯科治療によって始まった噛み合わせの不具合を長く抱えています。

ご苦労をされたようですね。

>本番の補綴が快適な物にできる為には、今後の治療を進める上でどのような事を考えるべきでしょうか。

現在の歯列がどのような状況なのかわかりませんが、補綴前に全体的な矯正治療によって咬合関係を改善する方法もあると思います。

>型取りの次回には本番の補綴が出来てきて即接着し問題なく使えるものでしょうか。

型取りの次には即接着という場合もあると思います。
1回目の型取りを元に個人トレーや個歯トレーを準備し、再度型取りをするということもあるかもしれません。
また、仮着けにして機能的な問題がないかどうか様子を見ることも考えられるかもしれません。
医院のシステムによって違うでしょうから、歯科医師とコミュニケーションを取って聞いてみるのが良いと思います。
参考にされてください。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2020-09-06 19:44:56
ご相談ありがとうございます。


>素材以前に
>今後の治療を進める上でどのような事を考えるべきでしょうか。


とても良いご質問です。

何を解決したいのか、ゴールを考えるといいかもしれません。



補綴の上手な先生がされる場合 型取りの次回には本番の補綴が出来てきて即接着し問題なく使えるものでしょうか。


ゴールの設定が次回「即接着」で得られるという見通しならばありえるかもしれません。


ちなみに、
「辛いな…」の問題は、下記ですね。

>左右の噛み合わせの高さが違うような状態にあり、常に不快感があり喋りにくいです。


また、

>長いこと噛み合わせが崩れた問題に時間をかけてしまったせいか、次回 補綴物が即決まってしまって本当に大丈夫なのかという不安があります



そして、
次回の予定は、下記ですね。

>歯の溝や歯間のコンタクトはついておらず補綴の際にはきちんとそれらがつくとの事です


これでお辛いことご心配が解決するゴールになるのか、お尋ねになっていはいかがでしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yumenishikiさん
返信日時:2020-09-06 21:35:42
滝野先生
お忙しい中、早速のご回答ありがとうございます。

移動の為転院やセカンドオピニオンをとりましたが、噛み合わせの調整には仮歯の状態で様子をみ、補綴完了まで少し時間がかかるという治療方針が多かった為「次回、歯を再度整形して本番の補綴の型取り→セット」と言われて、どうしてよいのか分からなくなっていました。

勿論上手くいけばそれに越した事はないのですが、仮歯が本番の補綴物の形状とは異なる事を仮歯をセットする段階で知り、為戸惑ってしまいました。

本番の補綴物を仮着けするという方法もあるのですね。補綴物が高額な事から、出来上がってきた物に調整を重ねることや まさかのやり直しは避けたいな…という思いもありますが、現医院の方針が仮歯が本補綴と全く同じ形状でないことを考えると仮着という選択肢もあって良いのかもしれませんね。

そういった場合は、奥7番ならジルコニアよりゴールドを選択した方が調整しやすいでしょうか。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yumenishikiさん
返信日時:2020-09-06 22:12:16
さがら先生
お忙しい中のご回答ありがとうございます。

長々と漠然とした悩みをシンプルに導いて下さりありがとうございます。

治療を重ねた失敗等により片方だけでしか噛めないという状態に年単位耐えてしまった為不調は反対の歯や全身に及び、既に該当の歯だけの問題では無くなってしまっています。
私のひとまずのゴールは「普段痛みなく過ごて、不具合なく発音でき、両方の歯で痛みなく噛める」です。
そのゴールが、現在の計画で解決しそうかという相談をすれば良いのですね。

因みに素材に関しては「どちらでも構いません」と言われています。
補綴物はどちらも問題なく作成出来るので選択できますよという事だと思いますが悩ましく…これも、再度具体的な説明と根拠が欲しい旨あわせて相談してみようと思います。

歯科を患者が探す際、技術・設備・コミュニケーション(的確な説明や理解)そして医療に対する誠意の全てを高水準で兼ね備えている先生を見つけることは至難のわざだと痛感しています。
このコロナ禍で移動出来る範囲は限られますが、最善を尽くして掛かりつけを探したつもりです。
なかなか上手くコミュニケーションは難しいですが、より努力したいと思います。

さがら先生には以前、海外で途方に暮れて相談した際にも温かいご回答を頂きました。
先生方のように漠然とした患者の話の中から問題の本質を見つけて、理解出来るようお話しくださるようなカウンセリングの上手な先生の患者さんは本当にお幸せですね。
ありがとうございます。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2020-09-07 08:51:37
ご返信ありがとうございます。

第一歩を見つけられたようですね。
おめでとうございます!

歯科についても理解を深められ向上されているご様子は大変素晴らしいことです。


ちなみに、
歯科医院とは、削るだけではありません。
削らずに、
良かったと思って頂くお話をすることも医療です。


またお困りの時はいつでもご相談ください。
全力でお手伝いいたします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yumenishikiさん
返信日時:2020-09-07 11:02:48
さがら先生
ありがとうございます。
どこにいても歯科受診は本当に難しいと感じます。

「統計的に間違いなくしっかり安定した物を作る」方針は「歯質を少しでも残したい、不可逆の治療は慎重にしたい」という希望と相反することもあります。
迅速に進めてくださり、逆に言うと個別の些細なケースにゆっくりカウンセリングするタイプの先生ではないと感じでいる為気を引き締めて自分の目標を見失わないようにしたいと思います。

もしよろしければ、あと一つ教えて頂けませんか?
先生は補綴をなさる時、奥歯クラウンの場合どれくらいの期間や過程をとられますか?勿論ケースバイケースだと思いますが…

私の今回のケースは有髄の奥歯で
@全体の印象
A仮歯用に円錐形に歯を削り、仮歯をセット
B補綴用に歯を整形して印象
C補綴セット
を、予約が取れる範囲で迅速に進めていく計画です。

以前受診した歯科の治療案に、仮歯で様子をみながら期間を置いて調整する案が多数だった事や、仮歯用・補綴用と二度歯を整形するという事にちょっと戸惑いました。
故に、滝野先生もお書きのように「医院によってシステムが違う」事は承知しておりますが 他の先生方はどのようにされるのかな…と気になった次第です。

もしお目に止まりましたら、教えて頂けると幸いです。
回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2020-09-07 20:09:46
担当の先生は精一杯の治療をされるはずです。
それで咬み合わせに満足されるかもしれません。
しかしながら、時の経過とともに、再び咬み合わせの違和感が生じる方も中にはおられるようです。
ですから、あまりガチっとしたものよりも、後で修復可能なものにされるのも一案に思えます。
老婆心です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yumenishikiさん
返信日時:2020-09-07 21:35:12
藤森先生
お忙しい中ご回答ありがとうございます。

この歯の治療をこれで最後にしたい!という思いから思い詰めてしまう私に前向きなアドバイスありがとうございます。
もう少し柔軟な選択肢もあり得るのですね。
因みに「後で修復可能なもの」というのは例えばどういう物でしょう?

ジルコニアよりは手直ししやすいゴールド?
それとも 外すことがしやすいまた別の素材?
…などでしょうか。もし、お目に止まりましたらアドバイス頂けたら嬉しいです。

ところで、以前 海外からご相談した際に藤森先生にも温かいアドバイスを頂きました。
歯科医の先生から頂ける一言は大きな助けになります。
その節は本当にありがとうございました。
回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2020-09-08 17:41:32
ジルコニアは避けられた方がいいと思います。
今回ですべてが完結するとは限らないなら、費用はなるべくリーズナブルにしましょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yumenishikiさん
返信日時:2020-09-09 08:28:02
藤森先生
ご回答ありがとうございます。
そもそも今回完結しない方針となり得るか…そこからきちんと相談しなくてはいけませんね。
患者側に立ったアドバイス本当にありがとうございます。



タイトル 歯科治療によって始まった噛み合わせの不具合。今後について
質問者 yumenishikiさん
地域 海外
年齢 40歳
性別 女性
職業 主婦
カテゴリ 噛み合わせ(咬合)治療
噛み合わせに関するトラブル
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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