歯根や歯槽骨の吸収について
相談者:
薫5522さん (39歳:女性)
投稿日時:2021-12-22 15:10:26
回答1
月島矯正歯科(中央区月島)の今村です。
回答日時:2021-12-22 16:25:34
こんにちは
@矯正すると、歯根吸収や歯槽骨の吸収が起こるのは何故ですか?
矯正治療を行うと、歯が動く際に骨が溶けます。
同様に、歯根も吸収されます。
基本的には、同じ理屈です。
歯が動く為には、骨がこわされる必要がありますが、そのために破骨細胞というものが出現します。
破骨細胞の出現には、力をくわえたことによる骨吸収を誘発する物質が出てくると考えられております。
この破骨細胞により骨も破壊されますが、歯も骨と同じような組織ですので、ある程度は破壊される部分が出てきます。
矯正治療で破壊された骨は、反対部分では盛んに形成されておりますので、歯を動かすことによって骨がまったくなくなってしまうという事にはなりません。
トータルとしては、骨は増えも減りもしないという事になるでしょう。
一方、歯根吸収のほうは、吸収された部分については、完全に修復がなされるというところまでは行きません。
とはいっても、通常はそれほど顕著な吸収というものは生じません。
ごくまれに起こる過度な歯根吸収は、矯正治療を行わなくとも生じることがあり、もともと歯根の形成が悪いなど、その歯の問題であることの方が多いように感じております。
AからCまでは他の先生のご意見をお聞きください。
@矯正すると、歯根吸収や歯槽骨の吸収が起こるのは何故ですか?
矯正治療を行うと、歯が動く際に骨が溶けます。
同様に、歯根も吸収されます。
基本的には、同じ理屈です。
歯が動く為には、骨がこわされる必要がありますが、そのために破骨細胞というものが出現します。
破骨細胞の出現には、力をくわえたことによる骨吸収を誘発する物質が出てくると考えられております。
この破骨細胞により骨も破壊されますが、歯も骨と同じような組織ですので、ある程度は破壊される部分が出てきます。
矯正治療で破壊された骨は、反対部分では盛んに形成されておりますので、歯を動かすことによって骨がまったくなくなってしまうという事にはなりません。
トータルとしては、骨は増えも減りもしないという事になるでしょう。
一方、歯根吸収のほうは、吸収された部分については、完全に修復がなされるというところまでは行きません。
とはいっても、通常はそれほど顕著な吸収というものは生じません。
ごくまれに起こる過度な歯根吸収は、矯正治療を行わなくとも生じることがあり、もともと歯根の形成が悪いなど、その歯の問題であることの方が多いように感じております。
AからCまでは他の先生のご意見をお聞きください。
回答2
回答3
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-12-22 21:54:22
〉@
矯正治療は歯槽骨内で歯を動かす治療になりますが、歯の動かし方によって歯槽骨からはみ出る位置までの移動が行われる場合がしばしばあります。
骨は内部は柔らかめの海面骨、外側歯皮質骨でかなり硬いですから歯根がゴリゴリ当たると歯根が短くなると言われています。
矯正治療自体が歯に外力を持続的に加えて異常な状態を起こすことにより炎症反応を引き起こして、骨吸収を生じさせ反対側に増骨反応を生じさせる事で歯が抜ける事なく移動を可能にしている治療です。
局所細胞の反応をコントロールする為の力の掛け方がありますから、その範囲内で適切な動かし方がなされれば骨吸収が酷く生じたり歯根吸収が酷く生じることはないと考えられますが、稀に想定外の吸収が生じることもあるようです。
炎症の暴走に似為ような事が生じると歯の寿命を短くしてしまう為治療を中断しなければならない場合もあるようです。
矯正治療中に定期的にパノラマやセファロ、CT等を撮り問題が生じて来ていない事を確認しつつ治療を進める必要があるのはそのためです。
〉A
そうです。
〉B
矯正治療により歯槽骨外に歯を移動すると骨吸収に似た状態になる事があります。
特に前歯の唇側や、下前歯の唇側、舌側は元々骨がかなり薄いです。
開咬や受け口等の機能がない歯槽骨も非常に薄い骨の中で歯を上手く動かす必要がある矯正治療になりますから、外科矯正の方が良い場合もしばしばあります。
〉C
矯正治療時の歯の動かし方による場合もあります。
骨量が豊富な方もいれば貧弱な方もおられます。薄い骨内で歯を動かす際はデリケートな治療が必要になります。
歯周病があるとさらに骨レベルは下がりやすくなりますから歯周病を生じていれば矯正はより難しい治療になります。
矯正治療は歯槽骨内で歯を動かす治療になりますが、歯の動かし方によって歯槽骨からはみ出る位置までの移動が行われる場合がしばしばあります。
骨は内部は柔らかめの海面骨、外側歯皮質骨でかなり硬いですから歯根がゴリゴリ当たると歯根が短くなると言われています。
矯正治療自体が歯に外力を持続的に加えて異常な状態を起こすことにより炎症反応を引き起こして、骨吸収を生じさせ反対側に増骨反応を生じさせる事で歯が抜ける事なく移動を可能にしている治療です。
局所細胞の反応をコントロールする為の力の掛け方がありますから、その範囲内で適切な動かし方がなされれば骨吸収が酷く生じたり歯根吸収が酷く生じることはないと考えられますが、稀に想定外の吸収が生じることもあるようです。
炎症の暴走に似為ような事が生じると歯の寿命を短くしてしまう為治療を中断しなければならない場合もあるようです。
矯正治療中に定期的にパノラマやセファロ、CT等を撮り問題が生じて来ていない事を確認しつつ治療を進める必要があるのはそのためです。
〉A
そうです。
〉B
矯正治療により歯槽骨外に歯を移動すると骨吸収に似た状態になる事があります。
特に前歯の唇側や、下前歯の唇側、舌側は元々骨がかなり薄いです。
開咬や受け口等の機能がない歯槽骨も非常に薄い骨の中で歯を上手く動かす必要がある矯正治療になりますから、外科矯正の方が良い場合もしばしばあります。
〉C
矯正治療時の歯の動かし方による場合もあります。
骨量が豊富な方もいれば貧弱な方もおられます。薄い骨内で歯を動かす際はデリケートな治療が必要になります。
歯周病があるとさらに骨レベルは下がりやすくなりますから歯周病を生じていれば矯正はより難しい治療になります。
タイトル | 歯根や歯槽骨の吸収について |
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質問者 | 薫5522さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 39歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正の治療法 根の病気・異常その他 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。