抜歯後の再感染は歯のカケラの取り残しと不十分な掻把が原因?
相談者:
ブルースリーさん (59歳:男性)
投稿日時:2024-04-28 21:33:24
以前も相談させていただき、その後の進展と相談をさせてください。
左上#5の抜歯後、既に10か月を経過しておりますが、先日、歯茎に穴が開き、膿が出てきたため、根管治療でお世話になっている大学の先生に診て貰ったところ、抜歯した場所から再感染が起きているようなので、口腔外科で診て貰おうということになりました。
大学の口腔外科にて、30分ほどかけて掻把して頂いたのですが、去年の7月に抜歯した際に行ったと言われていた掻把とは明らかに違っており、この違いは何なのかを知りたいと思っています。
前提)
去年7月に抜歯した際には、既に歯茎から膿が出ている状態で、歯もクラウン内で縦に割れてボロボロだった。
去年7月に抜歯した際の掻把は、ボロボロになった歯をピンセットで拾い上げた程度で、不良肉芽等を掻把した形跡はなし
今回、口腔外科で掻把した内容は、根管治療で使うようなブラシのようなものでゴシゴシと何度も行っていた。
去年抜歯した際に歯のカケラのようなものが残っているようにCTには写っていたが、今回の掻把では取れなかった。
お聞きしたいことは、去年7月に抜歯した際の掻把は、ボロボロになった歯を摘まむレベルで良かったのでしょうか?
ネットで調べる限りでは、親知らずのような歯を抜歯した際には、掻把の必要はないと記載がありますが、根尖病巣があるような歯の抜歯時には、しっかりと掻把しなければならないと理解したのですが、どちらが正しいのでしょうか?
今回、再度、感染してしまった理由が、CTに映っていた歯のカケラのようなものが悪さをしたのか、去年の7月に掻把する内容がまずかったのを知りたいです。
それによっては、また、再感染する可能性もあるため、不安が払しょくできません。
左上#5の抜歯後、既に10か月を経過しておりますが、先日、歯茎に穴が開き、膿が出てきたため、根管治療でお世話になっている大学の先生に診て貰ったところ、抜歯した場所から再感染が起きているようなので、口腔外科で診て貰おうということになりました。
大学の口腔外科にて、30分ほどかけて掻把して頂いたのですが、去年の7月に抜歯した際に行ったと言われていた掻把とは明らかに違っており、この違いは何なのかを知りたいと思っています。
前提)
去年7月に抜歯した際には、既に歯茎から膿が出ている状態で、歯もクラウン内で縦に割れてボロボロだった。
去年7月に抜歯した際の掻把は、ボロボロになった歯をピンセットで拾い上げた程度で、不良肉芽等を掻把した形跡はなし
今回、口腔外科で掻把した内容は、根管治療で使うようなブラシのようなものでゴシゴシと何度も行っていた。
去年抜歯した際に歯のカケラのようなものが残っているようにCTには写っていたが、今回の掻把では取れなかった。
お聞きしたいことは、去年7月に抜歯した際の掻把は、ボロボロになった歯を摘まむレベルで良かったのでしょうか?
ネットで調べる限りでは、親知らずのような歯を抜歯した際には、掻把の必要はないと記載がありますが、根尖病巣があるような歯の抜歯時には、しっかりと掻把しなければならないと理解したのですが、どちらが正しいのでしょうか?
今回、再度、感染してしまった理由が、CTに映っていた歯のカケラのようなものが悪さをしたのか、去年の7月に掻把する内容がまずかったのを知りたいです。
それによっては、また、再感染する可能性もあるため、不安が払しょくできません。
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2024-04-29 21:55:57
こんにちは。
〉口腔外科で掻把した内容は、根管治療で使うようなブラシのようなものでゴシゴシと何度も行っていた。
根管治療で使うブラシ?のようなものとは何の事だろう?とよくわからなかったのですが、今回の掻爬は丁寧に行われたのですね。
古くなって使い尽くした歯根が役目を終えてボロボロになって抜歯時に取り切る事が難しくなっている事は臨床で割と経験します。
ボロボロになるほど使い切らなくてももっと抜きやすいうちに来てくれたら楽に抜けたのにと思ったりしますが、ギリギリまで使い切りたいのが普通の方の人情ですから致し方ありません。
なかなか全て取り切るのは難しいです。
何しろ本当にボロボロという事がよくありますから。
排膿がある術野は毛細血管も組織もボロボロですから、止血も上手くいかずダラダラと膿と血などが混じるドロドロの術野ですから運悪く取り残しも稀にはあります。
今回はその運悪く取り残されたカケラが身体の害になるような汚い状態だったので、身体が排除しようと歯茎に穴が開いて膿を出して来たわけでしょう。
悪さをするカケラなのですからしっかり掻爬してもらえてよかったですね。
少しでも取り残しがあるとまた悪さをする可能性がある為しつこいぐらい丁寧に掻爬がなされた訳でしょう。
ボロボロになった歯根は本当に厄介なものです。
そこまで使い切らなくてもーーーと術者は嫌になりながらも丁寧を期してくれたのでしょう。
早く抜けばこんな苦労はいらなかったのでしょうが、ギリギリまで何とか凌いでくれと使い切るという事はよくある事です。
きちんとカケラが取り除かれたならばきちんと治癒しますからまずはよかったのではないでしょうか?
〉口腔外科で掻把した内容は、根管治療で使うようなブラシのようなものでゴシゴシと何度も行っていた。
根管治療で使うブラシ?のようなものとは何の事だろう?とよくわからなかったのですが、今回の掻爬は丁寧に行われたのですね。
古くなって使い尽くした歯根が役目を終えてボロボロになって抜歯時に取り切る事が難しくなっている事は臨床で割と経験します。
ボロボロになるほど使い切らなくてももっと抜きやすいうちに来てくれたら楽に抜けたのにと思ったりしますが、ギリギリまで使い切りたいのが普通の方の人情ですから致し方ありません。
なかなか全て取り切るのは難しいです。
何しろ本当にボロボロという事がよくありますから。
排膿がある術野は毛細血管も組織もボロボロですから、止血も上手くいかずダラダラと膿と血などが混じるドロドロの術野ですから運悪く取り残しも稀にはあります。
今回はその運悪く取り残されたカケラが身体の害になるような汚い状態だったので、身体が排除しようと歯茎に穴が開いて膿を出して来たわけでしょう。
悪さをするカケラなのですからしっかり掻爬してもらえてよかったですね。
少しでも取り残しがあるとまた悪さをする可能性がある為しつこいぐらい丁寧に掻爬がなされた訳でしょう。
ボロボロになった歯根は本当に厄介なものです。
そこまで使い切らなくてもーーーと術者は嫌になりながらも丁寧を期してくれたのでしょう。
早く抜けばこんな苦労はいらなかったのでしょうが、ギリギリまで何とか凌いでくれと使い切るという事はよくある事です。
きちんとカケラが取り除かれたならばきちんと治癒しますからまずはよかったのではないでしょうか?
相談者からの返信
相談者:
ブルースリーさん
返信日時:2024-04-29 22:19:30
いつもコメントありがとうございます。
今回大学病院で掻爬して頂きましたが、カケラは出てきませんでした。
兎に角できることはして頂いたのだと思いますが再発の不安は拭えずです。
また、抜歯から10ヶ月も経過している中、骨が全然できていなかったと言われており、原因が定かでは無い様子でした。
しかも、ほっぺた側の骨は無くなっているため、再生は難しいだろうとも言われています。
この10ヶ月の間に溶けたのでは無いかと想像するのですが、その間、2度CTを撮っているのですが、この状態が分からなかったことも腑に落ちません。
そこで、ココに相談させて頂いた内容としては、そもそも抜歯した際に、既にボロボロになった縦に割れた歯の破片をつまみ取っただけで、今回のようなゴシゴシと掻爬することはしなかったため、これが骨の再生を止め、再発させた原因ではないかとと想像したのですが、普通、歯根膜等を取り残さずに掻爬するのが普通だと思うのですが、どうでしょうか?
今回大学病院で掻爬して頂きましたが、カケラは出てきませんでした。
兎に角できることはして頂いたのだと思いますが再発の不安は拭えずです。
また、抜歯から10ヶ月も経過している中、骨が全然できていなかったと言われており、原因が定かでは無い様子でした。
しかも、ほっぺた側の骨は無くなっているため、再生は難しいだろうとも言われています。
この10ヶ月の間に溶けたのでは無いかと想像するのですが、その間、2度CTを撮っているのですが、この状態が分からなかったことも腑に落ちません。
そこで、ココに相談させて頂いた内容としては、そもそも抜歯した際に、既にボロボロになった縦に割れた歯の破片をつまみ取っただけで、今回のようなゴシゴシと掻爬することはしなかったため、これが骨の再生を止め、再発させた原因ではないかとと想像したのですが、普通、歯根膜等を取り残さずに掻爬するのが普通だと思うのですが、どうでしょうか?
回答2
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2024-04-30 09:07:43
昔は不良肉芽は全て取りないさと習いましたが、私も4〜5年ぐらい前に大学の教授の講演で抜歯後に掻爬しなくなってきていると話を聞いて、抜歯してもあまり掻爬しなくなりました。
歯の他にかけらのようなものがレントゲンで確認できれば、そこは掻爬しに行きかけらも除去しますが、そうでなければあまり掻爬はしません。
この辺りはのちのインプラントのような処置の前処置にあたえば考え方は変わりますが、必ず深い場所まで掻爬しないといけないということではありません。
>去年7月に抜歯した際には、既に歯茎から膿が出ている状態で、歯もクラウン内で縦に割れてボロボロだった。
たぶんですが、悪い状態が長く続いていたと推測できます。
悪い状態が長く続くと、骨の方が溶けると抜歯をした後も殆ど骨の方が戻ってきません。
言い方を変えると抜歯する時期が早ければ早いほど抜歯後の骨は回復しやすいですし、悪くなった状態が長ければ骨はなかなか回復しません。
折れた歯であれば、後者の状態だったんだろうなと推測されます。
骨の治りは術式云々より、抜く際の骨の溶け方の方が術後の骨の回復には大きなポイントになります。
勧めはしませんが、あまり骨の減りが気になれば人工骨などで増やす方法もないことはないです。
>普通、歯根膜等を取り残さずに掻爬するのが普通だと思うのですが、どうでしょうか?
歯根膜は炎症があればその部分は吸収されますし、抜歯すれば歯にくっ付いてくるので歯根膜が体に残ることはないと思いますよ。
おだいじに
歯の他にかけらのようなものがレントゲンで確認できれば、そこは掻爬しに行きかけらも除去しますが、そうでなければあまり掻爬はしません。
この辺りはのちのインプラントのような処置の前処置にあたえば考え方は変わりますが、必ず深い場所まで掻爬しないといけないということではありません。
>去年7月に抜歯した際には、既に歯茎から膿が出ている状態で、歯もクラウン内で縦に割れてボロボロだった。
たぶんですが、悪い状態が長く続いていたと推測できます。
悪い状態が長く続くと、骨の方が溶けると抜歯をした後も殆ど骨の方が戻ってきません。
言い方を変えると抜歯する時期が早ければ早いほど抜歯後の骨は回復しやすいですし、悪くなった状態が長ければ骨はなかなか回復しません。
折れた歯であれば、後者の状態だったんだろうなと推測されます。
骨の治りは術式云々より、抜く際の骨の溶け方の方が術後の骨の回復には大きなポイントになります。
勧めはしませんが、あまり骨の減りが気になれば人工骨などで増やす方法もないことはないです。
>普通、歯根膜等を取り残さずに掻爬するのが普通だと思うのですが、どうでしょうか?
歯根膜は炎症があればその部分は吸収されますし、抜歯すれば歯にくっ付いてくるので歯根膜が体に残ることはないと思いますよ。
おだいじに
相談者からの返信
相談者:
ブルースリーさん
返信日時:2024-04-30 10:04:50
井野先生
コメントありがとうございます。
同資料(6年前でかなり古いですが)には、親知らずのような歯の抜歯時には掻把の必要はないが、根尖病巣がある歯に関しては、不良肉芽をしっかりと取れと記載があります。
・https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/4756/1/118_455.pdf
知りたいこととしては、今回再発した原因が、CTに映った歯のカケラが原因なのか、10か月前に掻把をしなかったことが原因なのかにより、今回の再掻把により完治するのか、カケラは取れなかったため、再発する可能性があるのかを知りたいところです。
大学の先生には、30分ほどガリガリと再掻把して頂いたにも関わらず、歯のカケラが取れなかった理由が骨に癒着していたからなのか、粉々になってわからない状態になったのか不明です。
しかし、1mm程度の歯の詰め物のような白いものが1つ取れたため、カケラが取れなかったのかが不思議です。
私の推測では、10か月前に掻把をしなかったために、抜歯後、抜けた穴が塞がっても、中で菌が増殖し、骨を溶かし続けていたのではないかと思うのです。
ホホ側の骨がない状況なので、菌が増殖しても骨の中での圧は高まらず、10か月の間増殖し、とうとう皮膚に穴を空けて膿が出てきたのではないかと推測するのですが、頓珍漢な推測でしょうか?
怖いのは、CTに映っていたカケラが再発の原因であった場合、今回取れなかったので、再度CT(被曝するため3か月先?)を撮り、カケラが残っていた場合には、再発の可能性が高いということになってしまいます。
コメントありがとうございます。
同資料(6年前でかなり古いですが)には、親知らずのような歯の抜歯時には掻把の必要はないが、根尖病巣がある歯に関しては、不良肉芽をしっかりと取れと記載があります。
・https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/4756/1/118_455.pdf
知りたいこととしては、今回再発した原因が、CTに映った歯のカケラが原因なのか、10か月前に掻把をしなかったことが原因なのかにより、今回の再掻把により完治するのか、カケラは取れなかったため、再発する可能性があるのかを知りたいところです。
大学の先生には、30分ほどガリガリと再掻把して頂いたにも関わらず、歯のカケラが取れなかった理由が骨に癒着していたからなのか、粉々になってわからない状態になったのか不明です。
しかし、1mm程度の歯の詰め物のような白いものが1つ取れたため、カケラが取れなかったのかが不思議です。
私の推測では、10か月前に掻把をしなかったために、抜歯後、抜けた穴が塞がっても、中で菌が増殖し、骨を溶かし続けていたのではないかと思うのです。
ホホ側の骨がない状況なので、菌が増殖しても骨の中での圧は高まらず、10か月の間増殖し、とうとう皮膚に穴を空けて膿が出てきたのではないかと推測するのですが、頓珍漢な推測でしょうか?
怖いのは、CTに映っていたカケラが再発の原因であった場合、今回取れなかったので、再度CT(被曝するため3か月先?)を撮り、カケラが残っていた場合には、再発の可能性が高いということになってしまいます。
回答3
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2024-04-30 13:31:41
>知りたいこととしては、今回再発した原因が、CTに映った歯のカケラが原因なのか、10か月前に掻把をしなかったことが原因なのかにより、今回の再掻把により完治するのか、カケラは取れなかったため、再発する可能性があるのかを知りたいところです。
残念ながら、レントゲンも見ていない文字だけの相談では分からないですね。
心配であれば、術前と今の資料を借りて他の口腔外科へセカンドオピニオンなど求めるしかないと思いますよ。
ただ、一般論でいえば処置したらあとは待つしかないと思います。
粉々に粉砕した歯だと折れた破片が残ってしまうことはたまにあります、その場合は今回のように後で症状がまた出ますのでその際に再掻爬で対応することが一般的です。
丁寧な治療を行うのであれば抜歯後に顕微鏡やレントゲンで抜歯窩確認をした方がいいのですが、ただ保険治療では点数が付かない為難しいかもしれません。
後、炎症で頬側の骨が溶けることはよくありますが、一般的に一度減った頬側の骨が元通りに回復することはないと思います。
残念ながら、レントゲンも見ていない文字だけの相談では分からないですね。
心配であれば、術前と今の資料を借りて他の口腔外科へセカンドオピニオンなど求めるしかないと思いますよ。
ただ、一般論でいえば処置したらあとは待つしかないと思います。
粉々に粉砕した歯だと折れた破片が残ってしまうことはたまにあります、その場合は今回のように後で症状がまた出ますのでその際に再掻爬で対応することが一般的です。
丁寧な治療を行うのであれば抜歯後に顕微鏡やレントゲンで抜歯窩確認をした方がいいのですが、ただ保険治療では点数が付かない為難しいかもしれません。
後、炎症で頬側の骨が溶けることはよくありますが、一般的に一度減った頬側の骨が元通りに回復することはないと思います。
タイトル | 抜歯後の再感染は歯のカケラの取り残しと不十分な掻把が原因? |
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質問者 | ブルースリーさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 59歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯後の痛み・異常・トラブル 根管治療その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。