右上567番欠損、今すぐインプラントにできない場合はどうしたら?

相談者: waraさん (49歳:女性)
投稿日時:2008-08-09 08:50:51
いつもこちらのサイトにはお世話になっています。
ありがとうございます。
またご相談させてください。


左下567番のインプラントが無事入り、他のもほぼ治療が済み、右上567番の欠損部位をどうするかで迷っています。
費用の面で今すぐにインプラントが出来ません。


選択肢は大きく分けて、

  部分入れ歯保険のもの)
  部分入れ歯(自費・金具の見えないもの) 
  放置(・・できるのかわかりませんが・・・) です。


?以前は費用があればすぐにでもインプラントにしたいと思っていましたが、私の場合ソケットリフトが必要です。

こちらで勉強させていただきましたが骨を増やした場合の予後が心配になってきました。
(医師は大丈夫とおっしゃっていますが・・)

やってみないとわからないとは思いますが、そのリスクと入れ歯(自費)のデメリットをどのように考えればよいでしょうか。

ちなみに私は歯周病になるリスクは低いそうです。
左下は二十数年殆ど放置していましたが、骨を増やす必要は無かったです。
今、右上の骨は8ミリだそうです。(放置期間同じ)

インプラントのリスクがそれほど高くなければ、保険の入れ歯(または放置?)にしておいて骨がなくなる前にインプラントにするか。
また、リスクが高ければずっと入れ歯(自費)にするか、その辺ですごく迷っています。



?こちらのサイトで、入れ歯を使用したほうが使用しない場合より骨の吸収が進むという統計が出ていると知りました。

将来的にインプラントを考えるならば入れ歯は使用しない方がよいでしょうか。



お答えいただくのが難しい質問かもしれませんが、アドバイスいただけると助かります。
宜しくお願い致します。
 


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-08-09 09:24:02
出来のいい入れ歯を用いた場合には、骨の吸収はかなり押さえられると思いますが・・・


さて、予算の都合でインプランとがすぐにはムリとの事。

といって、インプラントするまでの数年を何も無しで生活すると歯並び顎関節に悪影響を及ぼしかねません。

審美性を気にするのでしたら、ノンクラスプデンチャーと呼ばれる針金の無い入れ歯の使用をオススメします。

針金の存在を我慢できるのでしたら、保険の入れ歯で充分と思います

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-08-09 14:36:23
僕もタカタ先生とほぼ同意見です。

将来的にインプラントを希望されるのであれば(つまり貯金の時間稼ぎのためであれば)、何も自費入れ歯を作る必要は無いと思います。

どうしても針金が見えてしまうのが嫌だと言うのであれば、何らかの方法でバネが見えないような入れ歯を作る必要が出てきますが‥。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: waraさん
返信日時:2008-08-09 15:33:47
タカタ先生、タイヨウ先生

お忙しい中、お答えありがとうございます。


すぐにインプラントを入れないのであれば、その期間(ある程度納得いく)入れ歯を使用するべきなのですね。


保険の入れ歯は過去に使用したことがありますが、煩わしいのと、外すときに金具がかけてある自分のにかかる負担が気になり、結局使わなくなってしまいました。

残りの歯のことを考えるとやはりインプラントかと思うのですが、前述のように骨を増やす手術をした場合の予後が気になり
迷ってしまっています。


この手術はそれほど前からのものでないため、予後についてはまだきちんとしたデータがないとのことですが、よくないとすると何がどうなってしまうのでしょう。
(通っている医院では人工のものを使用するようです)

また、インプラントを入れれば骨の吸収はおさえられるのでしょうか。
(初歩的な質問になってしまいすみません)



ここで骨を足す手術に関する是非をお答え頂くのは難しいと十分承知しています。
ただとても迷ってしまっていますので、先生方のお考えを少しでもお聞かせいただければと思い質問させていただきました。


何度もすみませんが宜しくお願い致します。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-08-09 16:29:30
こんにちは。

その部位の欠損は今まではどうされてたんですか??

反対意見の方が多いと思いますけど、waraさんが特に不自由や異常を感じてないのでしたら、私は「放置」をお勧めします。
(完全に少数派意見かと思いますが・・)

部分入れ歯を入れたぐらいで、歯並び顎関節への影響が防げるとは到底思えませんね。


実際に拝見していませんから参考までに、、ですが、おそらく右上にどんな入れ歯を入れたとしても結局左ばかりで咬まれると思いますよ。

今回の様な形の入れ歯では、咀嚼効率としてはほとんど改善しないはずです。

参考⇒インプラント VS ブリッジ VS 短縮歯列咬合(SDA)


個人差が随分あるはずですが、統計的には

部分入れ歯を使用した方が、使用しない場合よりも

・骨の吸収が進みやすい。
歯周病虫歯のリスクが高くなる。
・隣在が移動(傾くなど)しやすい。

もちろんお手入れ次第や、入れ歯のクオリティーによってもある程度の予防はできると思いますよ。

どうしても必要な場合もありますから、その場合は出来るだけしっかりした入れ歯を作ってもらって、出来るだけしっかりとお手入れをすれば良いと思います。


ただ残存歯数や、残存歯・咬み合わせの状態にもよりますので一概には言えませんが、waraさんの様な場合に間違いなさそうなメリットというと、「見た目」ぐらいではないでしょうか。
(※私見と捉えて下さい)

参考⇒歯の破折の見極めと、部分入れ歯がなぜ良くないのかについて
(※こちらはお読みになってますが、読まれる方の参考に。)


そして将来の話ですが、上顎には8ミリもの骨があるのでしたら、1本ないし2本でもインプラントが埋入できれば、十分なメリットが得られると思いますよ。

ソケットリフトの場合、骨を増やすと言っても、砂場で作る山の様に盛り付ける方法ではなく、押し伸ばす様な感じですから、比較的安心出来ると思います。

最悪ソケットリフトで造った骨が使い物にならなかったとしても、waraさんの場合は元々8mmはあるので、「ちょっと足りないかな」と言う程度です。

ソケットリフトなら、それ(例えば骨吸収)が原因で感染が起きる様なこともまず考えられません。

あくまで主観ですが、「ちょっと足りない」程度なら、1本でもおそらくは問題にはならないかな、2本ぐらいで連結補強しておけば、もう全然大丈夫なのではないかなぁ・・と言う感じで判断していますよ。

明快で科学的な基準と言うのはまだありません。



お書きの様に新しい方法ですから、慎重になるのは良いことだと思います。

ただもう歯が生えてくる、骨が盛り上がってくるなどの現象は期待出来ない訳ですから、メリット・デメリットを総合的に考えて行かれると良いと思いますよ。


自分だったら、

・このままずっと短縮歯列SDA
・(一般的には勧めない)延長ブリッジ
・1本以上のインプラント

の3つなら、どれも候補として十分検討出来ると思いますよ。



あくまで、個人的な意見ですので・・なかなか他の先生には同意されないと思いますが、「こういう考え方もありますよ」的に、参考までに^^

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-08-09 17:12:01
私も、タカタ先生とタイヨウ先生とほぼ同意見です。

将来はインプラントとお考えであれば、義歯の期間は少しでも短い方が良いと思います。

恐らくインプラトと天然で噛める左側を主に使うことになってしまうことになるからです。
これによって色々な問題が起きる可能性があります

上顎臼歯部の骨の吸収は歯茎の下の骨の吸収だけでなく上顎洞の底の骨も吸収します(歯がない状態だと)。
ですから、双方から吸収してくることがあるということです。



waraさんは造骨に関してご心配になられているのですね・・。
まずその点を簡単にご説明します。

まず、ソケットリフトでどのように造骨するのかというと、上顎洞の内壁に洞粘膜(シュナイダー膜)という膜があってこれをインプラントが入る部分だけ少し持ち上げてスペースを作ります。

そのスペースに補填材というものを入れたり、最近では補填材を使用しないで膜を持ち上げるだけという比較的新しい方法もありますが、その持ち上げたスペースに骨が造られるということになります。

私の場合は4?から約10?までの骨の厚みであれば、ほぼソケットリフトを行いますが、失敗は今のところ1例もありません。
10年以上経過している症例もほとんど変化無く経過しています。

正しく行えば決してソケットリフトが通常埋入に対して、特別リスクの高い方法では無いと思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: waraさん
返信日時:2008-08-11 14:22:23
先生方、お忙しい中、ありがとうございます。


渡辺先生

確信あふれる励ましのご回答ありがとうございます。

右上の67番は二十数年前、5番はやはり負担がかかったためか十数年前(たぶん)に抜歯し、作った入れ歯もあまり使用しなかったので放置していました。

他のに関してはインプラント以外は、ブリッジ1箇所、差し歯1本、それ以外は自分の歯です。


>あくまで主観ですが、「ちょっと足りない」程度なら、1本でもおそらくは問題にはならないかな、2本ぐらいで連結補強しておけば、もう全然大丈夫なのではないかなぁ・・と言う感じで判断していますよ。

医師も、渡辺先生と同じく「8ミリあるからほんの少し載せるだけ」とおっしゃり、ソケットリフトに関して殆ど気になさっていないようでした。
 

見た目の問題ですが、普通に笑っても右上5番の欠損はあまりみえず、大きく笑うと分かってしまう感じです。4番に針金がかかるとかなり目立ってしまいますね・・・。

また、歯並びは(たぶん)良いほうで、歯の隙間が殆どなく、部分入れ歯にするためにどのくらい削るかも心配です。
やはり、一生部分入れ歯というのは考えないほうがよいようですね。




清水先生

ソケットリフトの詳しいご説明ありがとうございます。


>私の場合は4?から約10?までの骨の厚みであれば、ほぼソケットリフトを行いますが、失敗は今のところ1例もありません。
10年以上経過している症例もほとんど変化無く経過しています。


不安な気持ちが払拭されました。
私を診てくださっている医師もベテランで、失敗例(インプラントの)はないようです。

ですので、ソケットリフト自体、特別リスクが高いわけではないということであれば、やはりインプラントにしたい・・・と改めて思いました。


ソケットリフトの予後が不安で一生入れ歯でも・・・と思い始めていましたが、やはりインプラントがいいと今は思います。

タカタ先生、タイヨウ先生も「インプラントまでの間」とのことでお答えくださったのだと思います。

不安は殆どなくなりました。あとは費用の問題を早めに(骨があるうちに)なんとかしを、それまで右上の部分をどうするかこちらでのお答えをふまえて医師と相談したいと思います。


先生方のお答え大変助かりました。
お忙しい中本当にありがとうございました。

またお世話になるかと思いますが、その時は宜しくお願い致します。
 



タイトル 右上567番欠損、今すぐインプラントにできない場合はどうしたら?
質問者 waraさん
地域 非公開
年齢 49歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:複数の歯(臼歯部)
インプラント治療法
インプラントその他
インプラント関連
回答者




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