[写真あり] 縦に割れた右上5番の治療法と抜歯後のインプラント (タイ)
相談者:
なりかさん (36歳:女性)
投稿日時:2009-11-25 01:11:09
いつもお世話になっております。
過去のご相談
・〔写真あり〕右下7番の歯茎に腫れ。治療の緊急性は?(アメリカとタイ)
・〔写真あり〕根管治療で無料相談に行ったが、対応が納得できない(アメリカ)
・〔写真あり〕抜歯済7番の未練と補綴、また感染根管6番の治療 (タイ・アメリカ)
・〔写真あり〕クラウンに穴を開けて行う再根管治療について (アメリカ)
これまでご相談していた大臼歯とは全く別の問題でご相談です。
本日午後、固いものを食べていたら(カリカリに揚げた干し魚です…^^;)、噛んだ時にガチッと歯ごたえがして、痛みが走りました。
嫌な予感で鏡を見たら、右上5番が縦に割れていました。
ほぼ真ん中に派手なクラックラインが確認できます。
写真を添付いたします。
何もしなければ痛みませんが、噛むと痛いので左側で噛んでいます。
両側面とも、フロスを通すと痛みます。
欠けた歯を頬側側面から軽く触っても痛みを感じます。
風邪で微熱があったのでイブプロフェンやパラセタモールを飲んでいるため、歯の痛みも軽減しているかもしれません。
電話も通じない田舎にいたため、大急ぎで行きつけのクリニックのある街まで移動してきました。
今日中にはこういった場合の専門医が不在とのことで、明日の予約がとれましたが、初めてお世話になる方のようです。
クラウンとフィリングの専門の方だそうです。
今日欠けたのが午後3時過ぎ、明日の予約が午後2時なので、なんとか24時間以内には受診できるもようなのですが…。
どんな治療の選択肢が予想されるのか、また、避けるべき治療があるのかなど、アドバイスをいただければ幸いです。
無傷、またはレジン充填をしたかもしれないぐらいで、自前の歯質がかなりある歯のため、できれば削らずに保存できればと思っているのですが…。
1.レジン充填・接着
2.有髄でクラウン
3.根管治療をしてクラウン?
4.エクストルージョンかクラウンレングスニングをしてクラウン
5.抜歯
そのほかにもあるでしょうか。。。
こういった、縦のクラックの場合、レントゲンによる診断で根が割れていないかわかるものでしょうか。
もしCTを撮るとなると、担当者がいないとまた日を改めないといけないかもしれません。
迅速に治療を行うことと、精密な手順を踏むことどちらが望ましいかについてもご助言いただければ幸いです。
なお、タイにはむこう1ヶ月強の滞在で、1月からはまたアメリカに少なくとも4ヶ月滞在する予定です。
よろしくお願いいたします。
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過去のご相談
・〔写真あり〕右下7番の歯茎に腫れ。治療の緊急性は?(アメリカとタイ)
・〔写真あり〕根管治療で無料相談に行ったが、対応が納得できない(アメリカ)
・〔写真あり〕抜歯済7番の未練と補綴、また感染根管6番の治療 (タイ・アメリカ)
・〔写真あり〕クラウンに穴を開けて行う再根管治療について (アメリカ)
これまでご相談していた大臼歯とは全く別の問題でご相談です。
本日午後、固いものを食べていたら(カリカリに揚げた干し魚です…^^;)、噛んだ時にガチッと歯ごたえがして、痛みが走りました。
嫌な予感で鏡を見たら、右上5番が縦に割れていました。
ほぼ真ん中に派手なクラックラインが確認できます。
写真を添付いたします。
何もしなければ痛みませんが、噛むと痛いので左側で噛んでいます。
両側面とも、フロスを通すと痛みます。
欠けた歯を頬側側面から軽く触っても痛みを感じます。
風邪で微熱があったのでイブプロフェンやパラセタモールを飲んでいるため、歯の痛みも軽減しているかもしれません。
電話も通じない田舎にいたため、大急ぎで行きつけのクリニックのある街まで移動してきました。
今日中にはこういった場合の専門医が不在とのことで、明日の予約がとれましたが、初めてお世話になる方のようです。
クラウンとフィリングの専門の方だそうです。
今日欠けたのが午後3時過ぎ、明日の予約が午後2時なので、なんとか24時間以内には受診できるもようなのですが…。
どんな治療の選択肢が予想されるのか、また、避けるべき治療があるのかなど、アドバイスをいただければ幸いです。
無傷、またはレジン充填をしたかもしれないぐらいで、自前の歯質がかなりある歯のため、できれば削らずに保存できればと思っているのですが…。
1.レジン充填・接着
2.有髄でクラウン
3.根管治療をしてクラウン?
4.エクストルージョンかクラウンレングスニングをしてクラウン
5.抜歯
そのほかにもあるでしょうか。。。
こういった、縦のクラックの場合、レントゲンによる診断で根が割れていないかわかるものでしょうか。
もしCTを撮るとなると、担当者がいないとまた日を改めないといけないかもしれません。
迅速に治療を行うことと、精密な手順を踏むことどちらが望ましいかについてもご助言いただければ幸いです。
なお、タイにはむこう1ヶ月強の滞在で、1月からはまたアメリカに少なくとも4ヶ月滞在する予定です。
よろしくお願いいたします。
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回答1
ひぐち歯科クリニック(大阪府茨木市)の樋口です。
回答日時:2009-11-25 01:26:03
こんにちは。
歯根に到達する縦方向の破折が近遠心的に生じているようですね。
この方向の破折はCT以外のレントゲン写真では確認できないと予想されます。
接着だけでは噛む力で再破折する公算が高いので、有髄でクラウンにするのがよいのではと思います。
細菌感染が進行する前になるべく早く治療を終える方向で考えるのがよいと思います。
歯根に到達する縦方向の破折が近遠心的に生じているようですね。
この方向の破折はCT以外のレントゲン写真では確認できないと予想されます。
接着だけでは噛む力で再破折する公算が高いので、有髄でクラウンにするのがよいのではと思います。
細菌感染が進行する前になるべく早く治療を終える方向で考えるのがよいと思います。
相談者からの返信
相談者:
なりかさん
返信日時:2009-11-25 01:51:50
樋口先生
遅い時間にもかかわらず、早速のご回答をありがとうございます。
写真を見る限りでは破折が歯根に到達しているようでしょうか…
また口の中にクラウンが1本増えてしまうと思うと意気消沈です。
もしクラウン・フィリングの専門医の所見で、CT撮影なしでもすぐにクラウンの準備にとりかかる(クラウンにする前提で削っていけば、目視でクラックがどこまで達しているか確認できるでしょうか?)
または数日空いたとしてもCT撮影してから治療をするのとどちらが良いでしょうか?
行きつけのクリニックでは、以前に感染根管の治療計画をたてている時の経験では、CT撮影技師が別におり、また、分析にも多少時間がかかるようです。
でも待っている間に細菌感染してしまうと良くないですよね…。
どの程度時間が空いてもよさそうでしょうか、また、時間が空いてしまう場合には抗生物質などは有効でしょうか?
また、5番なのでクラウンの審美性を考えると、メタルボンドか、ゴールドで前面だけセラミックにするかだと思いますが、どちらが優れているでしょうか。
咬合相手の下の5番はレジン充填の歯です。
よろしくお願いいたします。
遅い時間にもかかわらず、早速のご回答をありがとうございます。
写真を見る限りでは破折が歯根に到達しているようでしょうか…
また口の中にクラウンが1本増えてしまうと思うと意気消沈です。
もしクラウン・フィリングの専門医の所見で、CT撮影なしでもすぐにクラウンの準備にとりかかる(クラウンにする前提で削っていけば、目視でクラックがどこまで達しているか確認できるでしょうか?)
または数日空いたとしてもCT撮影してから治療をするのとどちらが良いでしょうか?
行きつけのクリニックでは、以前に感染根管の治療計画をたてている時の経験では、CT撮影技師が別におり、また、分析にも多少時間がかかるようです。
でも待っている間に細菌感染してしまうと良くないですよね…。
どの程度時間が空いてもよさそうでしょうか、また、時間が空いてしまう場合には抗生物質などは有効でしょうか?
また、5番なのでクラウンの審美性を考えると、メタルボンドか、ゴールドで前面だけセラミックにするかだと思いますが、どちらが優れているでしょうか。
咬合相手の下の5番はレジン充填の歯です。
よろしくお願いいたします。
回答2
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2009-11-25 05:52:51
なりかさまおはようございます。
写真を拝見した所有髄歯で歯冠破折しています、これをどう修復するかですが先ず歯髄の保存が可能かどうか診断しなくてはなりません。
保存可能なら破折部分の小片を除去するか接着するかになります、このような破折の場合は通常舌側が小片なので、破折線が歯肉縁下のどの当たりまで到達しているかになります。
浅いようなら小片を除去して冠を被せることになるでしょう、深ければ接着することを考えます、接着できれば形成印象をして冠を被せることになります。
一方歯髄を保存できなければ抜髄した上で小片を除去するか、接着するか決めることになります。
接着できれば同じく形成印象をして被せることになるでしょう、接着できなければ小片を除去してエクストルージョンすることになります、そして形成印象をして冠を被せることになります。
出来るかどうかは主治医の考えや技術によって違ってくると思います、出来たら抜歯は避けたい所です。
補綴については審美性を考えるとセラミックになります、長期予後はゴールドのほうが優れているでしょう。
以上参考になさってください。
エクストルージョン
http://yamadashika.jp/ortho.html#02
写真を拝見した所有髄歯で歯冠破折しています、これをどう修復するかですが先ず歯髄の保存が可能かどうか診断しなくてはなりません。
保存可能なら破折部分の小片を除去するか接着するかになります、このような破折の場合は通常舌側が小片なので、破折線が歯肉縁下のどの当たりまで到達しているかになります。
浅いようなら小片を除去して冠を被せることになるでしょう、深ければ接着することを考えます、接着できれば形成印象をして冠を被せることになります。
一方歯髄を保存できなければ抜髄した上で小片を除去するか、接着するか決めることになります。
接着できれば同じく形成印象をして被せることになるでしょう、接着できなければ小片を除去してエクストルージョンすることになります、そして形成印象をして冠を被せることになります。
出来るかどうかは主治医の考えや技術によって違ってくると思います、出来たら抜歯は避けたい所です。
補綴については審美性を考えるとセラミックになります、長期予後はゴールドのほうが優れているでしょう。
以上参考になさってください。
エクストルージョン
http://yamadashika.jp/ortho.html#02
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-11-25 12:40:12
海外での歯科トラブル大変だと思います。
お写真だけ見ると「かなりパックリ割れているなぁ‥」と言うのが率直な感想です。
>何もしなければ痛みませんが、噛むと痛いので左側で噛んでいます。
>両側面とも、フロスを通すと痛みます。
>欠けた歯を頬側側面から軽く触っても痛みを感じます。
という状況から考えると「少し保存は厳しいかも‥」とも思います。
もちろん、樋口先生や山田先生の書かれているように「可能な限り残す努力」は必要だと思いますが、「下手に残して骨が吸収されてしまう」という状況も避けたいものです。
6番のメタルボンドのセラミックスに穴が空いている状態や7番の遠心が欠けている状態から想像すると「かなり噛む力が強い」または「ブラキシズムなどの力が強い」と言う事が想像されます。
僕なら
1 CT撮影
2 出来るだけ残す努力はする
3 しっかり機能させる事が難しいと判断した場合
→出来るだけ早めに抜歯
→→インプラントを入れ、6番7番の咬合負担を軽減する
4 ナイトガードを作りブラキシズム対策をする
と言う事を考えます。
樋口先生、山田先生との違いは「6番7番の咬合負担を軽減させたい」です。
5番を残す事も大切だと思います。
しかし、機能しない状態(咬合負担をかけられない)で残すくらいなら抜歯→インプラントを選択したいです。
参考にされてください。
お写真だけ見ると「かなりパックリ割れているなぁ‥」と言うのが率直な感想です。
>何もしなければ痛みませんが、噛むと痛いので左側で噛んでいます。
>両側面とも、フロスを通すと痛みます。
>欠けた歯を頬側側面から軽く触っても痛みを感じます。
という状況から考えると「少し保存は厳しいかも‥」とも思います。
もちろん、樋口先生や山田先生の書かれているように「可能な限り残す努力」は必要だと思いますが、「下手に残して骨が吸収されてしまう」という状況も避けたいものです。
6番のメタルボンドのセラミックスに穴が空いている状態や7番の遠心が欠けている状態から想像すると「かなり噛む力が強い」または「ブラキシズムなどの力が強い」と言う事が想像されます。
僕なら
1 CT撮影
2 出来るだけ残す努力はする
3 しっかり機能させる事が難しいと判断した場合
→出来るだけ早めに抜歯
→→インプラントを入れ、6番7番の咬合負担を軽減する
4 ナイトガードを作りブラキシズム対策をする
と言う事を考えます。
樋口先生、山田先生との違いは「6番7番の咬合負担を軽減させたい」です。
5番を残す事も大切だと思います。
しかし、機能しない状態(咬合負担をかけられない)で残すくらいなら抜歯→インプラントを選択したいです。
参考にされてください。
回答4
田部歯科クリニック(名古屋市昭和区)の田部です。
回答日時:2009-11-25 14:00:22
もし、自分の診療所にこのような状態で来られた場合、患者さんには
「ひょっとしたら、抜歯になるかもしれません。
その事をご承知の上で麻酔をかけて、破折した部分を除去していきます。」
とお話しします。
もし、咬頭の部分を触れて動揺するようならば、完全に破折しているでしょう。
破折の到達点がどの辺りなのかにによって、その歯の予後が変わってきます。
もし、歯頚部付近なら凄くラッキーです。
ただ、歯槽骨頂よりも破折線が歯根側にある場合は保存は難しいかもしれません。
残る残らないの基準は通説です。
基本的にタイヨウ先生と同じ考えです。
無理して残しても結局は抜歯になることもあり得ます。
ご参考にしてください。
「ひょっとしたら、抜歯になるかもしれません。
その事をご承知の上で麻酔をかけて、破折した部分を除去していきます。」
とお話しします。
もし、咬頭の部分を触れて動揺するようならば、完全に破折しているでしょう。
破折の到達点がどの辺りなのかにによって、その歯の予後が変わってきます。
もし、歯頚部付近なら凄くラッキーです。
ただ、歯槽骨頂よりも破折線が歯根側にある場合は保存は難しいかもしれません。
残る残らないの基準は通説です。
基本的にタイヨウ先生と同じ考えです。
無理して残しても結局は抜歯になることもあり得ます。
ご参考にしてください。
相談者からの返信
相談者:
なりかさん
返信日時:2009-11-25 19:53:17
山田先生、タイヨウ先生、田部先生
迅速なご回答ありがとうございます。
海外生活で歯科医にかかることが多く、歯チャンネルの先生方からご助言いただけることでよく理解して治療を受けることができ、感謝しております。
さて、先ほどクリニックに入って参りました。
昨日よりも今日はさらに触った時の痛みが強くなり、フロスなどとても入れられない状態です。
新しくかかる先生の予定が、今年初めに左上7番のクラウンを担当してくれた、理路整然と話してくださる先生が診てくれました。
まず見立ては、
・クラックを見る限り、歯の上部が真っ二つに割れている
(拡大写真で見せてくれました)
・歯の根のどこまでクラックが達しているかはCTでは写らないので判断できない
(そうなんでしょうか…?)
・デンタルを撮ったところ、はっきり確認はできないが、クラックが途中で横向きになっているように見える
・触っただけで痛む状態なので、露髄しており、一度露髄したら細菌感染は必ず起こっているので有髄で保存する選択肢はない
そして、こういったクラックのケースでは、根まで真っ二つになることはあまりなく、どこかで横向きのクラックになるが、
1.それが歯槽骨上ならラッキーなケースで根管治療とクラウンのみ
(田部先生のおっしゃっているラッキーなケースですね)
2.歯槽骨より下で、浅い位置なら根管治療とクラウンレングスニングし、クラウン
(ただ、私の歯は歯冠もですが根も短いそうで、余地は少ないとか)
3.根の深い位置まで達していてクラウンレングスニングも不可能なら、抜歯、2〜4ヶ月後にインプラント
(または?5?のブリッジ)
明日、今日診察してくださったクラウン専門医の立会いで、口腔外科担当医が歯折部分で一番動揺するところから除去し、横向きの破折線がどこか確認するそうです。
やはり、最悪の場合は抜歯とのことです。
現在、触って動揺するかというと、触らなければ痛くないのですが、触るととにかく痛いので、積極的に触れないので自分では分りません。
山田先生のおしゃっている接着治療は選択肢にあがりませんでした。
歯髄の保存が不可とされたからでしょうか。
ついこの間、9月に、感染根管を慢性のまま放置していた右下7番を、タイヨウ先生のおっしゃるところの「下手に残して骨が吸収されてしまう」状態となり、抜歯したところです。
噛む力の強さやブラキシズムも自覚しており、3〜4年前に一度薄いナイトガードを作ったのですが2年前ごろに誤って壊してしまい、また作ろうとしたのですが、クラウンの作り直しなどが続き、なかなか作れないでいました。
右下7番抜歯後のインプラントも考慮していましたが、右上5番が抜歯となったら、2本同時は予算的に厳しいので、右上5番を優先したいです。
ただインプラントにする場合、今抜歯してむこう2〜4ヶ月5番が歯なし状態で、さらにはインプラントをどの国でするか(1〜5月までは米国滞在なのですが、その後が未確定)など、悩みが多くなりそうです。
上顎5番というのは抜歯と同時のインプラント植立はしないですよね?
(でも植立だけしてもほぼ歯なしに見える問題はありますね…)
明日の処置でラッキーなケースであれば良いのですが…。
覚悟して行かないといけないですね。
歯が割れて痛みもある状態で、歯医者ジプシーとなっている余裕は余りないのですが、今回歯チャンネルの先生方がCTをとおっしゃっているものの、かかりつけのクリニックではCTは撮らないというのが一点ひっかかっています。
いかがなものでしょうか。
ご助言ありがとうございます。
迅速なご回答ありがとうございます。
海外生活で歯科医にかかることが多く、歯チャンネルの先生方からご助言いただけることでよく理解して治療を受けることができ、感謝しております。
さて、先ほどクリニックに入って参りました。
昨日よりも今日はさらに触った時の痛みが強くなり、フロスなどとても入れられない状態です。
新しくかかる先生の予定が、今年初めに左上7番のクラウンを担当してくれた、理路整然と話してくださる先生が診てくれました。
まず見立ては、
・クラックを見る限り、歯の上部が真っ二つに割れている
(拡大写真で見せてくれました)
・歯の根のどこまでクラックが達しているかはCTでは写らないので判断できない
(そうなんでしょうか…?)
・デンタルを撮ったところ、はっきり確認はできないが、クラックが途中で横向きになっているように見える
・触っただけで痛む状態なので、露髄しており、一度露髄したら細菌感染は必ず起こっているので有髄で保存する選択肢はない
そして、こういったクラックのケースでは、根まで真っ二つになることはあまりなく、どこかで横向きのクラックになるが、
1.それが歯槽骨上ならラッキーなケースで根管治療とクラウンのみ
(田部先生のおっしゃっているラッキーなケースですね)
2.歯槽骨より下で、浅い位置なら根管治療とクラウンレングスニングし、クラウン
(ただ、私の歯は歯冠もですが根も短いそうで、余地は少ないとか)
3.根の深い位置まで達していてクラウンレングスニングも不可能なら、抜歯、2〜4ヶ月後にインプラント
(または?5?のブリッジ)
明日、今日診察してくださったクラウン専門医の立会いで、口腔外科担当医が歯折部分で一番動揺するところから除去し、横向きの破折線がどこか確認するそうです。
やはり、最悪の場合は抜歯とのことです。
現在、触って動揺するかというと、触らなければ痛くないのですが、触るととにかく痛いので、積極的に触れないので自分では分りません。
山田先生のおしゃっている接着治療は選択肢にあがりませんでした。
歯髄の保存が不可とされたからでしょうか。
ついこの間、9月に、感染根管を慢性のまま放置していた右下7番を、タイヨウ先生のおっしゃるところの「下手に残して骨が吸収されてしまう」状態となり、抜歯したところです。
噛む力の強さやブラキシズムも自覚しており、3〜4年前に一度薄いナイトガードを作ったのですが2年前ごろに誤って壊してしまい、また作ろうとしたのですが、クラウンの作り直しなどが続き、なかなか作れないでいました。
右下7番抜歯後のインプラントも考慮していましたが、右上5番が抜歯となったら、2本同時は予算的に厳しいので、右上5番を優先したいです。
ただインプラントにする場合、今抜歯してむこう2〜4ヶ月5番が歯なし状態で、さらにはインプラントをどの国でするか(1〜5月までは米国滞在なのですが、その後が未確定)など、悩みが多くなりそうです。
上顎5番というのは抜歯と同時のインプラント植立はしないですよね?
(でも植立だけしてもほぼ歯なしに見える問題はありますね…)
明日の処置でラッキーなケースであれば良いのですが…。
覚悟して行かないといけないですね。
歯が割れて痛みもある状態で、歯医者ジプシーとなっている余裕は余りないのですが、今回歯チャンネルの先生方がCTをとおっしゃっているものの、かかりつけのクリニックではCTは撮らないというのが一点ひっかかっています。
いかがなものでしょうか。
ご助言ありがとうございます。
相談者からの返信
相談者:
なりかさん
返信日時:2009-11-26 02:49:10
再度失礼いたします。
上記長くて読みづらくて失礼いたしました。
もしご意見を伺えれば幸いなのですが、
・CT撮影設備もあるのにCT撮影を行わずに、割れた歯の治療を開始することはよくあることでしょうか?
それとも歯科医がほぼ抜歯と思っているけれども、患者が意気消沈しないようにまずは小片を除去という話をするなんてこともありますでしょうか…。
・CT撮影技師は毎週木曜日にしか来ず、ちょうど明日が木曜日です。
受付に一応CT撮影の予約を入れてもらったのですが、とれた時間が口腔外科とクラウン&フィリングの専門医との予約より後です。
この予約の際に、CTは必要ないと言った医師に、やはりCTを撮ってほしいと相談するのも角が立つものでしょうか。
良いお願いの仕方はありますでしょうか。
・CT撮影&分析で少なくとももう1日処置が延びることのリスクと、CTで得られる情報のメリット、この場合どちらが大きそうなものでしょうか。
・改めて割れた歯を触ってみると、頬側(外側)側面から触ると強い痛みがあり、一方、舌側(内側)側面から触るのは痛みませんでした。
この痛み方で何かわかることはありますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
(以下蛇足ですが)
もう割れてしまったものは戻りませんが、昨日に戻れるなら、風邪気味ならばそんな固いものを食べずにお粥にしておきなさいと自分に言いたいです…。
朝食を食べなかったのを心配して現地の方が食事を作ってくださったので、非常用のインスタントのお粥を持っていたものの、ありがたくいただいたところ、歯を割ってしまい、泣きっ面に蜂状態でした。
上記長くて読みづらくて失礼いたしました。
もしご意見を伺えれば幸いなのですが、
・CT撮影設備もあるのにCT撮影を行わずに、割れた歯の治療を開始することはよくあることでしょうか?
それとも歯科医がほぼ抜歯と思っているけれども、患者が意気消沈しないようにまずは小片を除去という話をするなんてこともありますでしょうか…。
・CT撮影技師は毎週木曜日にしか来ず、ちょうど明日が木曜日です。
受付に一応CT撮影の予約を入れてもらったのですが、とれた時間が口腔外科とクラウン&フィリングの専門医との予約より後です。
この予約の際に、CTは必要ないと言った医師に、やはりCTを撮ってほしいと相談するのも角が立つものでしょうか。
良いお願いの仕方はありますでしょうか。
・CT撮影&分析で少なくとももう1日処置が延びることのリスクと、CTで得られる情報のメリット、この場合どちらが大きそうなものでしょうか。
・改めて割れた歯を触ってみると、頬側(外側)側面から触ると強い痛みがあり、一方、舌側(内側)側面から触るのは痛みませんでした。
この痛み方で何かわかることはありますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
(以下蛇足ですが)
もう割れてしまったものは戻りませんが、昨日に戻れるなら、風邪気味ならばそんな固いものを食べずにお粥にしておきなさいと自分に言いたいです…。
朝食を食べなかったのを心配して現地の方が食事を作ってくださったので、非常用のインスタントのお粥を持っていたものの、ありがたくいただいたところ、歯を割ってしまい、泣きっ面に蜂状態でした。
回答5
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-11-26 09:07:53
えっと、CTに関してのご質問の内容をまとめてお答えしちゃいますと‥。
1 CTで解る破折と解らない破折がある
(特に破折してから間もない時は解りにくいです)
2 CTで見るより直接見た方が早い
と言う事だと思います。
なりかさんの場合、少なくとも「痛いという自覚症状がある」「肉眼的に見ても割れている」わけですから、何らかの処置を行う必要があります。
その時に、どこまで割れているかを直接調べれば良いわけで、なにもわざわざ被曝する必要はありませんよね。
歯牙破折にCTが有効な時は
1 自覚症状が少ない(歯をいじりたくない)
2 特に破折から長期経過例において、骨吸収の状態を知りたい
です。
担当の先生が「破折=抜歯」と考えていらっしゃる場合は「しっかり診てよ!」という意味でCTを撮ってもらうのは良いかもしれませんが、「出来るだけ保存の方向で」と考えていらっしゃるのであれば、CT撮影は必要無いと思いますよ。
実際、僕も患者さんに口頭で説明し、歯をいじらせてもらえるのであれば、わざわざCTは撮りません。
逆に、パックリ割れているにもかかわらず「要抜歯」という現実を受け入れたくないとされる患者さんにはCTを撮って「ほら、割れてますね。残念ながら抜歯ですよ」と説明する事もあります。
1 CTで解る破折と解らない破折がある
(特に破折してから間もない時は解りにくいです)
2 CTで見るより直接見た方が早い
と言う事だと思います。
なりかさんの場合、少なくとも「痛いという自覚症状がある」「肉眼的に見ても割れている」わけですから、何らかの処置を行う必要があります。
その時に、どこまで割れているかを直接調べれば良いわけで、なにもわざわざ被曝する必要はありませんよね。
歯牙破折にCTが有効な時は
1 自覚症状が少ない(歯をいじりたくない)
2 特に破折から長期経過例において、骨吸収の状態を知りたい
です。
担当の先生が「破折=抜歯」と考えていらっしゃる場合は「しっかり診てよ!」という意味でCTを撮ってもらうのは良いかもしれませんが、「出来るだけ保存の方向で」と考えていらっしゃるのであれば、CT撮影は必要無いと思いますよ。
実際、僕も患者さんに口頭で説明し、歯をいじらせてもらえるのであれば、わざわざCTは撮りません。
逆に、パックリ割れているにもかかわらず「要抜歯」という現実を受け入れたくないとされる患者さんにはCTを撮って「ほら、割れてますね。残念ながら抜歯ですよ」と説明する事もあります。
相談者からの返信
相談者:
なりかさん
返信日時:2009-11-26 23:05:08
タイヨウ先生
CTについてわかりやすいご説明ありがとうございます。
おかげで、落ち着いてクリニックに行くことができました。
結果は、残念ながら保存不可能で、抜歯してきました。
骨の4mm下までクラックが達しており、これをクラウンレングスニングでなんとかしようとするとあと3mmは出さなければならず、残存歯根の長さが足りず良好な保存はできないとのことでした。
先生方の説明をいただいたおかげで、納得して抜歯に踏み切ることができました。ありがとうございます。
さて、今後のことで伺えると嬉しいのですが。
今回抜歯時に、インプラントを視野に入れ、コラーゲンプラグを入れて縫合してもらいました。
また、麻酔が効いている内に、小片を除去した状態で上下の印象を採りました。
抜歯後2〜4ヶ月は骨と歯肉の回復を待ち、その後インプラント(またはブリッジ)の選択と言われています。
また、来週抜糸の後、審美的な目的だけの部分入れ歯(クラスプのタイプではなく噛めないもの)を希望なら作成しましょうと言っています。
ただ、1月上旬に米国への移動を控えており、5月中旬から2ヶ月程度タイに滞在できる可能性もありますが、まだ不明な状態です。
そこでご意見を伺いたいのが、
1)インプラントはすぐに植立できないものか?
今回、新規破折による抜歯であり、根が1本の5番なので、インプラントをするとしたら、即時植立ではありませんが、むこう1〜2週間で可能なものでしょうか?
もし可能であれば、インプラントの第一段階が移動前に終了し、次回5月にタイに来た際に上部構造にとりかかれるのではと思ったのですが…。
ただ植立後に頻繁にチェックしないといけないのであれば、あまり現実的ではありませんでしょうか。
2)すぐに植立できない・しない場合の隣接歯の移動について
補綴までの間の審美目的だけの部分入れ歯を提案されましたが、どちらかというと、インプラントに取り掛かることのできる時期が来年5月より先の可能性もあるため、両隣の歯が動いてしまうことを心配に思っています。
歯チャンネルの過去のご相談を読むと、部分入れ歯はかえって逆効果で、レジンでスペース確保(?)の方が有効と読みましたが、いまひとつイメージが沸きません(歯肉の上にレジン??)。
どういったスペース確保をしたらよいでしょうか、または必要ないでしょうか?
3)?5?ブリッジはやめた方が良いか、そんなに悪いものでないか?
6番はセラミックに穴のあいたメタルボンドの抜髄歯、4番は小さなレジン充填のある有髄歯です。
右下7番欠損なので、噛む負担も大きい部分になりそうですが、?5?ブリッジは回避が吉でしょうか。
インプラントよりも時間がかからないので、一応検討はしたいと思いますが、長期的に問題がありそうなら頑張ってインプラントにしようとも…。
ご意見伺えれば幸いです。
よろしくお願いいたします。
画像1 画像2
CTについてわかりやすいご説明ありがとうございます。
おかげで、落ち着いてクリニックに行くことができました。
結果は、残念ながら保存不可能で、抜歯してきました。
骨の4mm下までクラックが達しており、これをクラウンレングスニングでなんとかしようとするとあと3mmは出さなければならず、残存歯根の長さが足りず良好な保存はできないとのことでした。
先生方の説明をいただいたおかげで、納得して抜歯に踏み切ることができました。ありがとうございます。
さて、今後のことで伺えると嬉しいのですが。
今回抜歯時に、インプラントを視野に入れ、コラーゲンプラグを入れて縫合してもらいました。
また、麻酔が効いている内に、小片を除去した状態で上下の印象を採りました。
抜歯後2〜4ヶ月は骨と歯肉の回復を待ち、その後インプラント(またはブリッジ)の選択と言われています。
また、来週抜糸の後、審美的な目的だけの部分入れ歯(クラスプのタイプではなく噛めないもの)を希望なら作成しましょうと言っています。
ただ、1月上旬に米国への移動を控えており、5月中旬から2ヶ月程度タイに滞在できる可能性もありますが、まだ不明な状態です。
そこでご意見を伺いたいのが、
1)インプラントはすぐに植立できないものか?
今回、新規破折による抜歯であり、根が1本の5番なので、インプラントをするとしたら、即時植立ではありませんが、むこう1〜2週間で可能なものでしょうか?
もし可能であれば、インプラントの第一段階が移動前に終了し、次回5月にタイに来た際に上部構造にとりかかれるのではと思ったのですが…。
ただ植立後に頻繁にチェックしないといけないのであれば、あまり現実的ではありませんでしょうか。
2)すぐに植立できない・しない場合の隣接歯の移動について
補綴までの間の審美目的だけの部分入れ歯を提案されましたが、どちらかというと、インプラントに取り掛かることのできる時期が来年5月より先の可能性もあるため、両隣の歯が動いてしまうことを心配に思っています。
歯チャンネルの過去のご相談を読むと、部分入れ歯はかえって逆効果で、レジンでスペース確保(?)の方が有効と読みましたが、いまひとつイメージが沸きません(歯肉の上にレジン??)。
どういったスペース確保をしたらよいでしょうか、または必要ないでしょうか?
3)?5?ブリッジはやめた方が良いか、そんなに悪いものでないか?
6番はセラミックに穴のあいたメタルボンドの抜髄歯、4番は小さなレジン充填のある有髄歯です。
右下7番欠損なので、噛む負担も大きい部分になりそうですが、?5?ブリッジは回避が吉でしょうか。
インプラントよりも時間がかからないので、一応検討はしたいと思いますが、長期的に問題がありそうなら頑張ってインプラントにしようとも…。
ご意見伺えれば幸いです。
よろしくお願いいたします。
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相談者からの返信
相談者:
なりかさん
返信日時:2009-11-27 20:00:48
回答6
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2009-11-28 06:14:33
おはようございます。
>4)矯正で、5番のなくなったところに、6番7番を動かすということは可能でしょうか?
アイデアとしてはいいのですが、アンカーロスが起きて歯並びが乱れてしまうので矯正を手がけている歯科医でもおそらくしないと思います。
>4)矯正で、5番のなくなったところに、6番7番を動かすということは可能でしょうか?
アイデアとしてはいいのですが、アンカーロスが起きて歯並びが乱れてしまうので矯正を手がけている歯科医でもおそらくしないと思います。
回答7
あらきデンタルクリニック(香川県坂出市)の荒木です。
回答日時:2009-11-29 10:07:19
?
インプラントの早期植立(今回の場合では限りなく即時植立に近い)は抜歯した部分の状態によりますのでなんとも言えません。
?
抜髄歯である6番の再補綴を検討出来るのであればクラウンループを使用した保隙装置もいいと思います。
「保隙」のみを考えるのであれば審美目的の入れ歯でもきちんと使っていればそれなりの効果は期待出来ると思います。
?
ブラキシズムの傾向があるとの事なので迷う所です。
実際に拝見している歯科医師の意見を尊重するのが吉だと思います。
?
ちょうど先日そのような患者さんがいらして現在、当院の矯正提携医とディスカッション中です。
山田先生がご回答のように難易度は上がりますし、誰にでも使える方法ではないと思いますが、矯正用インプラントを使用したりしながらアンカーロスを限りなく小さくしていけば可能な場合もあるかもしれません。
これについては「矯正医なら誰でも出来る」レベルの治療方法ではありませんので担当医とのご相談が必要です。
ご参考になれば幸いです。
インプラントの早期植立(今回の場合では限りなく即時植立に近い)は抜歯した部分の状態によりますのでなんとも言えません。
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抜髄歯である6番の再補綴を検討出来るのであればクラウンループを使用した保隙装置もいいと思います。
「保隙」のみを考えるのであれば審美目的の入れ歯でもきちんと使っていればそれなりの効果は期待出来ると思います。
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ブラキシズムの傾向があるとの事なので迷う所です。
実際に拝見している歯科医師の意見を尊重するのが吉だと思います。
?
ちょうど先日そのような患者さんがいらして現在、当院の矯正提携医とディスカッション中です。
山田先生がご回答のように難易度は上がりますし、誰にでも使える方法ではないと思いますが、矯正用インプラントを使用したりしながらアンカーロスを限りなく小さくしていけば可能な場合もあるかもしれません。
これについては「矯正医なら誰でも出来る」レベルの治療方法ではありませんので担当医とのご相談が必要です。
ご参考になれば幸いです。
相談者からの返信
相談者:
なりかさん
返信日時:2009-11-30 19:36:18
山田先生、荒木先生、ご回答ありがとうございます。
矯正もなかなか難しそうですね。
明後日の抜糸時に、スペース確保と矯正について、聞いてみようと思います。
ただ、約1ヵ月後にまた国際引越しで、どこでどの治療をするのか悩むところです。
今年9月に右下7番を感染根管で抜歯してから2ヶ月の間に
・左下6番抜髄歯のクラウン脱落(二次カリエスなく、再接着のみでした)、
・右上5番有髄歯の歯根破折→抜歯となってしまったため、
右下7番の抜歯がきっかけとなって、噛みあわせに変化が生じてほかの歯に影響がでてきてしまっているのではと心配しています。
当地のかかりつけでは、たまたまだと言われておりますが、実感としては、右下7番抜歯後、食べ物が前方に逃げるなあ、と思っていたところでした。
また、現在、メタルボンドクラウンの上部に穴を開けて右下6番を再根管治療中で、今月中にあと一度の治療でガッタパーチャ充填、その後日を改めてレジンコアを一番大きい根に入れレジン充填の予定です。
以前のご相談で、右下7番欠損だけであれば、むしろ右下7番のインプラント単独植立はすすめないというご意見が多かったのですが。
ご質問:
・このように他の歯に影響がでているよう(に思われる)な状況を見ると、残った天然歯を守るためには、右上5番だけでなく、右下7番も補綴した方がよいものでしょうか?
ここしばらくは歯軋りも自覚するものがなかったのですが、右上5番抜歯後、歯について心配していることもあるのでしょうか、目が覚める前に、噛み締めてしまっている自覚があり、我ながら心配です。
ただ補綴もある程度完了しないことにはナイトガードも作れないですし、悩ましいところです。
お忙しいところ恐縮ですが、ご意見伺えれば大変参考になります。
よろしくお願いいたします。
矯正もなかなか難しそうですね。
明後日の抜糸時に、スペース確保と矯正について、聞いてみようと思います。
ただ、約1ヵ月後にまた国際引越しで、どこでどの治療をするのか悩むところです。
今年9月に右下7番を感染根管で抜歯してから2ヶ月の間に
・左下6番抜髄歯のクラウン脱落(二次カリエスなく、再接着のみでした)、
・右上5番有髄歯の歯根破折→抜歯となってしまったため、
右下7番の抜歯がきっかけとなって、噛みあわせに変化が生じてほかの歯に影響がでてきてしまっているのではと心配しています。
当地のかかりつけでは、たまたまだと言われておりますが、実感としては、右下7番抜歯後、食べ物が前方に逃げるなあ、と思っていたところでした。
また、現在、メタルボンドクラウンの上部に穴を開けて右下6番を再根管治療中で、今月中にあと一度の治療でガッタパーチャ充填、その後日を改めてレジンコアを一番大きい根に入れレジン充填の予定です。
以前のご相談で、右下7番欠損だけであれば、むしろ右下7番のインプラント単独植立はすすめないというご意見が多かったのですが。
ご質問:
・このように他の歯に影響がでているよう(に思われる)な状況を見ると、残った天然歯を守るためには、右上5番だけでなく、右下7番も補綴した方がよいものでしょうか?
ここしばらくは歯軋りも自覚するものがなかったのですが、右上5番抜歯後、歯について心配していることもあるのでしょうか、目が覚める前に、噛み締めてしまっている自覚があり、我ながら心配です。
ただ補綴もある程度完了しないことにはナイトガードも作れないですし、悩ましいところです。
お忙しいところ恐縮ですが、ご意見伺えれば大変参考になります。
よろしくお願いいたします。
回答8
回答9
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-12-07 09:07:54
以前は「ブラキシズムのある人にインプラントは禁忌」と言われておりましたが、僕としては逆で「天然の歯(や咬み合わせ)を守るためにインプラントを入れて力を分散する事もアリ」と考えております。
>ただ補綴もある程度完了しないことにはナイトガードも作れないですし、悩ましいところです。
確かに、上の歯の治療が終わらない事にはナイトガードも作れませんね。
ただ、ご自身で「咬み締めないぞ」という意識を持つことでブラキシズムは(ある程度)軽減されるものと思っています。
ナイトガードに頼るだけでなく、ご自身の「意識改革」と「自己暗示」が最大のブラキシズム対策であると考えます。
参考にされてください。
ブラキシズム(歯ぎしり)TOP
>ただ補綴もある程度完了しないことにはナイトガードも作れないですし、悩ましいところです。
確かに、上の歯の治療が終わらない事にはナイトガードも作れませんね。
ただ、ご自身で「咬み締めないぞ」という意識を持つことでブラキシズムは(ある程度)軽減されるものと思っています。
ナイトガードに頼るだけでなく、ご自身の「意識改革」と「自己暗示」が最大のブラキシズム対策であると考えます。
参考にされてください。
ブラキシズム(歯ぎしり)TOP
相談者からの返信
相談者:
なりかさん
返信日時:2009-12-10 07:09:36
山田先生、タイヨウ先生、ご回答ありがとうございました。
先日もブラキシズム対策のページを拝見したところです。
寝る前に咬み締めない、と思いつつ、それが逆にストレスになるのか目覚める前に半分目が覚めながら、ああ咬んでいる…といった感じです。
ただ、咬まない時期もあるので、うまくコントロールできるように努力したいと思います。
さて、質問が続いて恐縮なのですが。
右上5番&右下7番の補綴のコンサルテーション、右上5番の部分入れ歯(咬めない審美目的のみのもの)の作成に行って参りました。
その際、インプラント担当医に、右上5番は抜歯前のパノラマを見ると骨の長さが8.75mmで、長さが足りない、またはボーダーラインと言われ、?5?ブリッジの方が良いのではないかと言われました。
サイナスリフトなども聞いたことがありますが、と聞いてみたところ、初めから長さが足りないと5年後、10年後などの予後が良くないという例があるとのことで、あまりすすめられませんでした。
部分入れ歯担当の先生(クラウンやブリッジも担当)には、反面、右上5番欠損の第一選択はインプラントで、もし抜歯跡の回復後に骨量が足りなくてインプラント不適合ならばブリッジと言われました。
ちなみに、現在通っているクリニックで取り扱いのインプラントはアストラテックと、ノーベルバイオケアのリプレイスセレクトで、一般的には世界に広く流通している後者推奨とのことでした。
そこで伺いたいのですが、
・上顎インプラントに8.75mmの長さというのは難しいところでしょうか
・サイナスリフト、ソケットリフトの長期成功率は高くないのでしょうか
・積極的にサイナスリフト、ソケットリフトをすすめない先生に無理にお願いするよりも、他院での相談も検討した方がよさそうなものでしょうか
また、
・審美目的のみの部分入れ歯(クラスプなし)を、1日1回ぐらいしていればそんなに横の歯は動かないと言われましたが、半年近くそれで動かないものでしょうか?
咬めない入れ歯なので食事する時にはできませんし、5番だとそんなに大きく笑わなければそれほど気にならないといえばならないので、着用する時間もそんなに長くならなさそうなのですが…。
寝る時には外すようにも言われています。
ご意見伺えれば幸いです。
よろしくお願いいたします。
先日もブラキシズム対策のページを拝見したところです。
寝る前に咬み締めない、と思いつつ、それが逆にストレスになるのか目覚める前に半分目が覚めながら、ああ咬んでいる…といった感じです。
ただ、咬まない時期もあるので、うまくコントロールできるように努力したいと思います。
さて、質問が続いて恐縮なのですが。
右上5番&右下7番の補綴のコンサルテーション、右上5番の部分入れ歯(咬めない審美目的のみのもの)の作成に行って参りました。
その際、インプラント担当医に、右上5番は抜歯前のパノラマを見ると骨の長さが8.75mmで、長さが足りない、またはボーダーラインと言われ、?5?ブリッジの方が良いのではないかと言われました。
サイナスリフトなども聞いたことがありますが、と聞いてみたところ、初めから長さが足りないと5年後、10年後などの予後が良くないという例があるとのことで、あまりすすめられませんでした。
部分入れ歯担当の先生(クラウンやブリッジも担当)には、反面、右上5番欠損の第一選択はインプラントで、もし抜歯跡の回復後に骨量が足りなくてインプラント不適合ならばブリッジと言われました。
ちなみに、現在通っているクリニックで取り扱いのインプラントはアストラテックと、ノーベルバイオケアのリプレイスセレクトで、一般的には世界に広く流通している後者推奨とのことでした。
そこで伺いたいのですが、
・上顎インプラントに8.75mmの長さというのは難しいところでしょうか
・サイナスリフト、ソケットリフトの長期成功率は高くないのでしょうか
・積極的にサイナスリフト、ソケットリフトをすすめない先生に無理にお願いするよりも、他院での相談も検討した方がよさそうなものでしょうか
また、
・審美目的のみの部分入れ歯(クラスプなし)を、1日1回ぐらいしていればそんなに横の歯は動かないと言われましたが、半年近くそれで動かないものでしょうか?
咬めない入れ歯なので食事する時にはできませんし、5番だとそんなに大きく笑わなければそれほど気にならないといえばならないので、着用する時間もそんなに長くならなさそうなのですが…。
寝る時には外すようにも言われています。
ご意見伺えれば幸いです。
よろしくお願いいたします。
回答10
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-12-10 09:05:25
インプラントを視野に入れているならば、ソケットリフトでいけると思いますので、”他院での相談も検討した方がよさそうなものでしょうか”が良いと思います。
>審美目的のみの部分入れ歯(クラスプなし)を、1日1回ぐらいしていればそんなに横の歯は動かないと言われましたが、半年近くそれで動かないものでしょうか?
適合のよいもので、前後左右でぴったり合っていれば問題ないと思います。
1日4〜5時間は装着してください。
なお右下7欠損で、右上6クラウンが写真では少し咬み合わせが低い可能性が高いので、今回クレンチング(食事以前にヒビ割れしていた可能性が高い)と重なり破折につながったと思われます。
>審美目的のみの部分入れ歯(クラスプなし)を、1日1回ぐらいしていればそんなに横の歯は動かないと言われましたが、半年近くそれで動かないものでしょうか?
適合のよいもので、前後左右でぴったり合っていれば問題ないと思います。
1日4〜5時間は装着してください。
なお右下7欠損で、右上6クラウンが写真では少し咬み合わせが低い可能性が高いので、今回クレンチング(食事以前にヒビ割れしていた可能性が高い)と重なり破折につながったと思われます。
回答11
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-12-10 11:59:58
僕も松山先生と同意見です。
>・上顎インプラントに8.75mmの長さというのは難しいところでしょうか
いや。
ソケットリフトの適応条件としては「5mm以上」と言われておりますから、十分、適応だと思います。
>・サイナスリフト、ソケットリフトの長期成功率は高くないのでしょうか
どうなんでしょう?
僕の勉強不足かもしれませんが、そのような報告は無かったと思います。
ただ、少なくとも僕自身のケースでは予後は良好なように感じます。
>・積極的にサイナスリフト、ソケットリフトをすすめない先生に無理にお願いするよりも、他院での相談も検討した方がよさそうなものでしょうか
かもしれませんね。
充分な経験、自信が無ければ勧めませんからね。
>半年近くそれで動かないものでしょうか?
大丈夫だと思いますよ。
>・上顎インプラントに8.75mmの長さというのは難しいところでしょうか
いや。
ソケットリフトの適応条件としては「5mm以上」と言われておりますから、十分、適応だと思います。
>・サイナスリフト、ソケットリフトの長期成功率は高くないのでしょうか
どうなんでしょう?
僕の勉強不足かもしれませんが、そのような報告は無かったと思います。
ただ、少なくとも僕自身のケースでは予後は良好なように感じます。
>・積極的にサイナスリフト、ソケットリフトをすすめない先生に無理にお願いするよりも、他院での相談も検討した方がよさそうなものでしょうか
かもしれませんね。
充分な経験、自信が無ければ勧めませんからね。
>半年近くそれで動かないものでしょうか?
大丈夫だと思いますよ。
相談者からの返信
相談者:
なりかさん
返信日時:2009-12-13 09:15:46
タイトル | [写真あり] 縦に割れた右上5番の治療法と抜歯後のインプラント (タイ) |
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質問者 | なりかさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 36歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯が割れた・折れた・欠けた インプラント治療法 その他(歯科治療関連) タイ 歯根破折 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。