審美より適合を重視した場合の白金加金のメタルボンドについて

相談者: ともかさん (38歳:女性)
投稿日時:2010-05-01 04:52:14
参考:過去のご相談
13年間ブリッジが入っていた歯間部歯茎の傷は歯間ブラシで治りますか? 他

参考にさせていただきたく、よろしくお願いいたします。

13年前に神経を抜いた左上5番と6番を専門医の顕微鏡での再治療を受けました。
レントゲンチェックで2本とも骨の感染が回復傾向にあり、歯と歯の間の歯茎もよくなりました。



先日2本ともファイバーコアが入りました。

左上6番は白金加金のクラウンでお願いしました。

私は左上7番はなくて左上4〜右上3番が噛み合っていないオープンバイトのため噛み合わせが強いと思うので、担当の先生に

「左上5番は裏側だけでなく噛み合わせの面も金属のメタルボンドにすることはできるかどうか」

聞いたところ、

「その方がよいと思います」

ということでした。

使用する金属は(白金加金のクラウンと全く同じではないけれど)白金加金ですということでした。



こちらのサイトで、メタルボンドの金属焼付用合金は表面のセラミックと化学的に強固にくっつくが、白金加金とセラミックは化学的にくっつかない。

おそらく…白金加金をうすっぺらく金箔の様にして使用する…。等拝見しました。

参考:レントゲンで影が見えるだけで、本当に根管治療の再治療が必要なの? 等



質問なのですが

?白金加金でほほ側の所だけセラミック(噛み合わせ面と裏側は金属)にした場合、強度など何か問題になるようなことはないでしょうか。

セラミックをつけない所は白金加金を厚くするから問題ないのでしょうか。


?クラウン型取り歯肉圧排はなく寒天+アルジネートになりそうです。

もし、ほほ側だけがセラミックの白金加金のメタルボンドにした場合、一周全部クラウンの縁が金属のメタルマージンにすることは可能でしょうか。

もしくは何か問題があるからしない方がよいでしょうか。



?左上5番は元々銀色のメタルボンド(ブリッジ)が入っていて、現在歯茎より上に2・3ミリ、奥歯よりの所は歯の全周の1/4位が1ミリ位しか歯が残っていません。

また根管治療の時に奥歯よりの所は虫歯だったので削り隔壁を作りましたと聞きました。

単冠の白金加金のメタルボンドにしても再び虫歯になる可能性はだいぶあるでしょうか。
白金加金のメタルボンドではなく、白金加金のクラウンにする意味はあるでしょうか。


歯医者さんごとに色々違うと思うのですが、見た目は二の次でできるだけ適合のよいものにできたらと思っています。
よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-05-01 05:37:02
ともかさまおはようございます。

ずいぶんお詳しいですね。
勉強不足の歯科医ならたじたじでしょう。


>?白金加金でほほ側の所だけセラミック噛み合わせ面と裏側は金属)にした場合、強度など何か問題になるようなことはないでしょうか。
>セラミックをつけない所は白金加金を厚くするから問題ないのでしょうか。

私も以前ゴールデンゲートシステムという一連のメタルボンドシステムを使っていました。

これでメタルボンドとフルキャストブリッジを作ると、ワンピースで作ることが出来るので全く問題はありません。
今は生産中止になってしまいましたが同じようなものを使ってもらっています。



>?クラウン型取り歯肉圧排はなく寒天+アルジネートになりそうです。

>もしほほ側だけがセラミックの白金加金のメタルボンドにした場合、一周全部ラウンの縁が金属のメタルマージンにすることは可能でしょうか。
>もしくは何か問題があるからしない方がよいでしょうか。

十分可能だと思います。
個人的には歯周病歯根露出を起こしてしまった有髄歯支台歯として使う場合は歯肉縁上マージンにして全週メタルマージン作ります。



>?左上5番は元々銀色のメタルボンド(ブリッジ)が入っていて、現在歯茎より上に2・3ミリ、奥歯よりの所は歯の全周の1/4位が1ミリ位しか歯が残っていません。

>また根管治療の時に奥歯よりの所は虫歯だったので削り隔壁を作りましたと聞きました。

>単冠の白金加金のメタルボンドにしても再び虫歯になる可能性はだいぶあるでしょうか。
>白金加金のメタルボンドではなく、白金加金のクラウンにする意味はあるでしょうか。

むし歯のリスクで一番大きいのは蔗糖の過剰摂取です。
それさえなければそこそこ歯磨きが出来ていればそんなに心配なないと思います。

ただともかさまのお口の中を拝見したわけではないので一般的なお話と解釈していただくといいと思います。



参考になさってください。

重症のむし歯 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1385
この方は某メーカーのコーヒー牛乳を毎日1L以上飲んでいたそうです。

むし歯の出来ない砂糖の量 http://www.yamadashika.jp/prevent05.html

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-05-01 06:08:38
おはようございます。

私も上顎のメタルボンドの場合は咬合面をメタルにすることはよくあります。

?問題ないと思います。

?可能です。


>?単冠の白金加金のメタルボンドにしても再び虫歯になる可能性はだいぶあるでしょうか。

可能性はありますが予防はできると思います。


>白金加金のメタルボンドではなく、白金加金のクラウンにする意味はあるでしょうか。

メタルボンドではなくクラウンにするメリットは形成量(削る量)が少ない、技工が複雑でないため適合させやすいなどがあると思います。


参考になさって下さい。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-05-01 13:09:05
ともかさん、こんにちは。


>こちらのサイトで、メタルボンドの金属焼付用合金は表面のセラミックと化学的に強固にくっつくが、白金加金とセラミックは化学的にくっつかない。

>おそらく…白金加金をうすっぺらく金箔の様にして使用する…。等拝見しました。

>参考:レントゲンで影が見えるだけで、本当に根管治療の再治療が必要なの? 等


これ、間違ってます。

メタルボンド用の金属でもっともよいものは白金加金です。
但し、一般の金属冠に使用される白金加金とは違い、メタルボンド専用になっています。


ある歯科用貴金属を扱うメーカーの歯科関係者専用のホームページですが、

参考:http://www.yamakin-gold.co.jp/prdct_dental/alloy/cpa01.html#cpa01_1

この商品の組成を見ても判るように、金の純度が高くなれば強度を与えるために、白金を加えることになります。

ですから、材料的にはメタルボンド専用の白金加金を使った、メタルボンドがもっともよいものとなります。




?
物理学的に見ると、全体をセラミックで覆った方が強度は強くなると思います。

部分的に覆うと内部応力が集中して破損しやすくなります。
さらに、外側の面だけ貼り付けるようなかたちにすると、力のかかり方によっては、より剥がれやすくなります。

強度の面から考えれば、すべて金属にするのがもっともよく、次に全体をセラミックで覆ったメタルボンドのほうが良いと思います。



?
印象の方法に関しては精密な印象が良いと思いますが、精密でないからといって、メタルマージンが良いかセラミックのマージンが良いかは関係有りません。

メタルとセラミックのマージンを比較すれば、印象の精度や技工士のテクニックにもよりますが、若干メタルのほうが良いように思います。




?
再び虫歯になる可能性については、歯磨きフッ化物の使用など、日常のケアの影響のほうが大きいでしょう。

ただ、かぶせ物がケアしづらいようなかたちであったり、適合が悪く、プラークがたまりやすいようですと、ご自身のケアの妨げとなります。

メタルボンドか、クラウンにするかはあまり関係ないように思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ともかさん
返信日時:2010-05-05 04:27:55
●山田先生、ありがとうございます。

この左上5番はブリッジではなく、単冠にすることになっています。

?’ゴールデンゲートシステムやフルキャストなど分からない言葉もあったのですが…

ワンピースで作ることができる、というのは白金加金メタルボンドはブリッジでも使っているので、ほほ側だけがセラミックの白金加金の単冠でも強度など全く問題ない、という意味でしょうか??

すみません、よく分かりませんでした。


?''構造としてはセラミックをつけるほほ側だけが白金加金が薄く、ほかの部分は白金加金が厚くなるのでしょうか?

もしそうだとすると、素人としては、金属が変形しやすくなったりあまりよくないのではないかと思ったのですが、左上7番なしのオープンバイトで下の当たる歯が銀のアンレーでも問題はないでしょうか?


?''’先生も金属焼付用合金はセラミックと化学的にくっつくが白金加金とセラミックは化学的にくっつかない、白金加金を金箔の様に薄くして作る、とお考えでしょうか?

白金加金とセラミックはどのようにくっついているのでしょうか?


?'同じ先生で、一周全部がメタルマージンの白金加金のメタルボンド(ほほ側だけセラミック)と白金加金のクラウンとではどちらの方が歯との適合がよいでしょうか。




●宇籐先生、ありがとうございます。

上あごの場合は咬合面をメタル(白金加金)にすることはよくあるんですね。


?'構造としてはセラミックをつけるほほ側だけが白金加金が薄く、ほかの部分は白金加金が厚くなるのでしょうか?

もしそうだとすると、素人としては、金属が変形しやすくなったりあまりよくないのではないかと思ったのですが、左上7番なしのオープンバイトで下の当たる歯が銀のアンレーでも問題はないでしょうか?


?'’先生も金属焼付用合金はセラミックと化学的にくっつくが白金加金とセラミックは化学的にくっつかない、白金加金を金箔の様に薄くして作る、とお考えでしょうか?

白金加金とセラミックはどのようにくっついているのでしょうか?


?’同じ先生で、一周全部がメタルマージンの白金加金のメタルボンド(ほほ側だけセラミック)と白金加金のクラウンとではどちらの方が歯との適合がよいでしょうか。


?’ほかの方への回答で、(左上7の)歯冠が1・2?しかないのであればメタルボンドは個人的には無理だと思うのですが、というのを見たのですが、私は今1〜3?位しか歯茎の上に残っていません。

また一部虫歯になっていました。

ほほ側だけがセラミックで一周全部メタルマージンの白金加金(左上5単冠)も無理でしょうか。
その理由を教えていただけたらありがたいです。




●小牧先生、ありがとうございます。

メタルボンド専用の白金加金があるんですね。

?’「メタルボンドの金属焼付用合金は〜金箔の様にして使用する…。」

・・は間違っているということだったのですが、金属焼付用合金はセラミックと化学的にくっつかないが白金加金とは化学的にくっつく、金属焼付用合金も白金加金も薄くして使用するが両方共金箔の様にうすっぺらくしない、という解釈であっているでしょうか?

金属焼付用合金のメタルボンドと白金加金のメタルボンドは何か違いはあっても、強度など問題になるような差はないということでしょうか?



?'’構造としてはセラミックをつけるほほ側だけが白金加金が薄く、ほかの部分は白金加金が厚くなるのでしょうか?

私も金属が変形しやすくなったりあまりよくないのではないかと思ったのですが、ほほ側だけがセラミックで全周メタルマージンの白金加金(左上5単冠)は左上7番なしのオープンバイトで下の当たる歯が銀のアンレーの場合、強度など問題があるでしょうか?



?’同じ先生で、一周全部がメタルマージンの白金加金のメタルボンド(ほほ側だけセラミック)と白金加金のクラウンとではどちらの方が歯との適合がよいでしょうか。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-05-05 04:48:01
おはようございます。

>?’ゴールデンゲートシステムやフルキャストなど分からない言葉もあったのですが…

申し訳ありません。

しかしこのようなことをお知りになったところで特別どういうこともありません。
要するに腕のいい親切な歯科医に任せるのが一番いいと思います。

それが判らないから質問なさったとは思いますが・・・・。

結局の所歯科医との出会いだと思います。
何ともならないお返事で申し訳ありません。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-05-05 13:56:44
少し勘違いして見えるようなので再度説明しますので、頭の中を整理してくださいね。

メタルボンドの陶材焼付用合金は基本的には白金加金です。

白金加金は金属代が高く付くのでコストを下げるために、純度を落としたり、パラジュームを主体にした合金だったりします。

さらにコストを下げるために、貴金属を一切使わない合金もあります。



もうひとつ、金箔の様にして使用するについてですが。


メタルボンドの場合、金属部分は鋳造によって作られます。

金箔というのは、金属をたたいて薄く延ばして作られます。


二つはまったく違った作られ方をします。



この2点整理しなおしてご質問ください。




?’「メタルボンドの金属焼付用合金は〜金箔の様にして使用する…。」は間違っているということだったのですが、金属焼付用合金はセラミックと化学的にくっつかないが白金加金とは化学的にくっつく、

白金加金以外の陶材焼付用合金も白金加金の陶材焼付用合金も、熔着(くっつく)作用は同じです。
詳しくは専門的すぎるので省かせていただきます。



>金属焼付用合金も白金加金も薄くして使用するが両方共金箔の様にうすっぺらくしない、という解釈であっているでしょうか?


白金加金以外の陶材焼付用合金も白金加金の陶材焼付用合金も、厚みに関しては同じです。

最低で0.3mm必要です。
それより厚くてもかまいませんが、コストの面でできるだけ薄く0.3mmに近づくように使用することが多い。

薄くはしますが、金箔の厚みは、0.0001mmですので比べ物にならない厚みです。





>金属焼付用合金のメタルボンドと白金加金のメタルボンドは何か違いはあっても、強度など問題になるような差はないということでしょうか?



白金加金以外の陶材焼付用合金も白金加金の陶材焼付用合金も、強度の差はとんど無いと思いますが、精度には差があるようです。

特に貴金属を使わない陶材焼付用合金はかなり精度が落ちます。




?'’構造としてはセラミックをつけるほほ側だけが白金加金が薄く、ほかの部分は白金加金が厚くなるのでしょうか?


白金加金に限らず、セラミックをほほ側だけ付ける方法はあまりお勧めしませんがあえてするとすれば、セラミックのついているところはメタルボンドの構造、セラミックの無いところは、全部鋳造冠(一般的な金属のかぶせ物)の構造になります。

セラミックをつけてないところのほうが金属は厚くなると思います。


>私も金属が変形しやすくなったりあまりよくないのではないかと思ったのですが、

違います。
金属の厚みや変形が問題ではなく、変形に対する内部応力が問題です。


>ほほ側だけがセラミックで全周メタルマージンの白金加金(左上5単冠)は左上7番なしのオープンバイトで下の当たる歯が銀のアンレーの場合、強度など問題があるでしょうか?

何度も同じことを書きますが、ほほ側だけセラミックのメタルゴールドは強度的に問題がありますので、オープンバイトに限らずどんな場合でも辞めたほうがいいです。



?’同じ先生で、一周全部がメタルマージンの白金加金のメタルボンド(ほほ側だけセラミック)と白金加金のクラウンとではどちらの方が歯との適合がよいでしょうか。


先生によって違うと思います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-05-06 06:05:23
おはようございます。

>?'構造としてはセラミックをつけるほほ側だけが白金加金が薄く、ほかの部分は白金加金が厚くなるのでしょうか?

そうなると思います。

>もしそうだとすると、素人としては、金属が変形しやすくなったりあまりよくないのではないかと思ったのですが、左上7番なしのオープンバイトで下の当たる歯が銀のアンレーでも問題はないでしょうか?

問題ないと思います。


>?'’先生も金属焼付用合金はセラミックと化学的にくっつくが白金加金とセラミックは化学的にくっつかない、白金加金を金箔の様に薄くして作る、とお考えでしょうか?

メタルボンドを作成する場合すべて陶材焼付用合金(金属焼付用合金ではありません)を使用します。その中に小牧先生が説明して下さったように色々な種類があります。金箔を使用する方法とはまったく異なるものです。


>?’同じ先生で、一周全部がメタルマージンの白金加金のメタルボンド(ほほ側だけセラミック)と白金加金のクラウンとではどちらの方が歯との適合がよいでしょうか。

メタルボンド(ほほ側だけセラミック)と金属のみのクラウンという意味でしょうか?前の質問と重なりますが金属のみのクラウンのほうが良いと思います。


>?’ほかの方への回答で、(左上7の)歯冠が1・2?しかないのであればメタルボンドは個人的には無理だと思うのですが、というのを見たのですが、私は今1〜3?位しか歯茎の上に残っていません。

>また一部虫歯になっていました。ほほ側だけがセラミックで一周全部メタルマージンの白金加金(左上5単冠)も無理でしょうか。
>その理由を教えていただけたらありがたいです。

無理ではありませんがメタルのみのほうが安全だと思います。

3ミリであっても短すぎます。

よってセラミックが割れる可能性が高くなると思います。

参考になさって下さい。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2010-05-09 18:59:38
こんにちは。

遅くなってしまいましたが・・

>こちらのサイトで、メタルボンドの金属焼付用合金は表面のセラミックと化学的に強固にくっつくが、白金加金とセラミックは化学的にくっつかない。

>おそらく…白金加金をうすっぺらく金箔の様にして使用する…。
>等拝見しました。

参考:レントゲンで影が見えるだけで、本当に根管治療の再治療が必要なの? 等

↑これ私の3年前の回答ですね。

今見て自分でも驚いたのですが、完全に間違った記載をしていました。
小牧先生のご回答の通りですので、混乱を招いてしまったことを深くお詫びします。



一応改めて調べてみたのですが、白金は金合金の物性を変える(簡単に言うと硬く?する、融点を上げるなど)目的で混ぜるのですが、例えばパラジウムという別の金属を使用することでも似た様な変化が起こります。

あまり意味のある分類とは言えない気がするのですが、歯科で言う「(いわゆる)ゴールド」=「金合金」というのはすでに混ぜ物で、それに白金を少量でも混ぜれば全部「白金加金」と呼んでも良さそうです。

何をどの様に混ぜるかで物性は確かに変わるのですが、白金をいくらか混ぜているかどうかだけを基準にして臨床的な良し悪しを語るというのはさすがに無理がある様に思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ともかさん
返信日時:2010-05-10 03:54:44
陶材焼付用合金を金属焼付用合金と間違えて書いていました。
すみません。

●山田先生、ありがとうございました。

担当の先生の、裏側だけが白金加金が見えるメタルボンドよりもかみあわせ面も白金加金のもののほうがよい、という判断に不安を感じていたのですが、もう一度よく考えてみたいと思います。


●小牧先生、ありがとうございます。

メタルボンドの白金加金も他の陶材焼付用合金と同様に裏打ち・骨組みとして使用する、メタルボンドの白金加金も金箔の様にはうすっぺらくしない、と理解しました。

また、セラミックがくっつく作用は白金加金も他の陶材焼付用合金も同じということで、少し安心しました。


??'ほほ側だけがセラミックの(白金加金)のメタルボンドは金属の変形に対する内部応力が問題ということだったのですが、コアや歯が応じる力によってセラミックがはがれたりしやすいという理解であっているでしょうか。

内部応力が問題ということは、ファイバーコアが外れたり壊れたりなども考えられるでしょうか。
私の場合残っている歯が少ないですし。


?'一周全部がメタルマージンの白金加金のメタルボンドと白金加金のクラウンは歯との適合は同じかと思ったのですが、違いについて分かりましたらありがたいです。


●宇籐先生、ありがとうございます。


?’ほほ側だけがセラミックの白金加金のメタルボンドでオープンバイトでも問題ないということだったのですが、このメタルボンドにすることによってファイバーコアが外れたり壊れたりなども心配ないでしょうか。

私は残っている歯が少なく、1周全部メタルマージンの選択も考えていますが。



?’ほほ側だけセラミック(もしくは全部がセラミック)でかつ1周全部がメタルマージンの白金加金のメタルボンドとオール白金加金のクラウンを比べるとどちらのほうが歯との適合がよいでしょうか。

私は同じかと思ったのですが。



?’歯茎の上に3ミリあっても短すぎます、よってセラミックが割れる可能性が高くなる、ということだったのですが、クラウンが外れやすいというのとは違うのでしょうか。

残っている歯が少ないと白金加金が変形しやすくなり、セラミックが割れやすいのでしょうか。
?’では問題ないということだったのですが。


●渡辺先生、ありがとうございます。

こちらこそかってに引用してすみません。
間違っていたんですね。

今時間がなくて、また後日書き込むのでよろしくお願いします。
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2010-05-13 14:03:53
こんにちは。

>内部応力が問題ということは、ファイバーコアが外れたり壊れたりなども考えられるでしょうか。

この点についてですが・・・

小牧先生がお書きになっているのは、金属であろうとセラミックであろうと理想は全周が均一な厚みがなければ理想的とはいえないという事をおっしゃっているのだと思います。

裏側・頬側どちらがという事は関係なく、セラミックの中にある金属部分は一定の厚みで全周覆われていて、さらにはその外側のセラミックも均一な厚み(咬む面も側面も)であることが本来の必要要件であります。

もちろん、全く均一な厚みというわけにはいきませんので、許容範囲はあるという前提でのお話ですが。


セラミックも金属も溶かした時やそれが固まる時など、一定の比率で膨張収縮をします。

なので厚みの違う部分があるという事は歪みが生じるためにフレームとなる金属とセラミックの間に剥がれ(電子顕微鏡レベルの話です)が生じたりする事も、理工学的な立場からすると問題となってくる場合もあるため、最近の風潮としては全体を均一な厚みで覆うというものとなっていると考えています。





ただし。。。

上記の事全て白紙に戻した意見としては、ご存知のように結局のところ担当医とその技工士さんとの連携と熟練度にかなり左右されるものです。

知るという事は非常に必要な事ではありますが、それが実際に治療の良し悪しを左右する事とは別物と思います。
たとえ電子顕微鏡レベルの話を持ち出したとしても、実際にそれが反映される意見とは思えません。


私達回答者だけでなく、それぞれの歯科医師が皆そのような学問を経て尚、自身の経験をプラスしての得意分野というものがあるわけで、自分がこれは経験上でも学識上でも良いと判断したものに対しわざわざ違う方法でお願いされても、逆に治療の正確さを欠く結果にもつながりかねないと思います。


その逆に上記のような理工学的な問題を踏まえての治療を受けたいとなるとある程度可能性を求めたなら、歯科大学の講師クラスかそれ以上の人材でなければ対応しきれないと思います。



勘違いされては困ってしまいますが、こういった知識や意見は私達も実は嫌ではないのです。
(むしろここにいる人たちは大好きな部類でしょう)

それほどまでにご自身のお口の健康を目指していただけているという指標ですからね。

ただ頭でっかちになりすぎて、「唯一これでなくちゃダメ」みたいな思い込みをされては健康を損ないかねませんという意味です。


全周均一の厚みが良いと書きましたが、それを差し引いて考えても咬合面白金加金にして咬合させた方が良いというケースも相当数あるでしょう。


被せ物の精度は必要な事ですが、その精度だけを追求しては「治療」は成り立ちません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ともかさん
返信日時:2010-05-17 04:56:04
●渡辺先生へ。
先日はありがとうございました。


メタルボンドの陶材焼付用合金は〜金箔の様にして使用する…」は間違っていたと分かって安心しました。

メタルボンド専用の白金加金も金箔のようには薄くしない、他の陶材焼付用合金と同様にセラミックとくっつく、と理解しました。

実は先日、担当の先生に、

「左上7番がないオープンバイトで残っている歯が少ないけれど、ほほ側だけがセラミックの白金加金のメタルボンドでかつクランの縁が一周全部金属のものはセラミックが壊れたりファイバーコアが外れたりしやすくならないか」

と聞いたところ、

「だいじょうぶです」

ということでした。

ただ、私としてはできるだけ長く使用したいので、白金加金のクラウンにすることも考えています。

オープンバイトで歯茎の上に残っている歯が0〜3ミリ位しかない左上5番の単冠なのですが、


(1)ほほ側だけがセラミックの白金加金のメタルボンドでかつ一周全部がメタルマージンのものはセラミックが壊れるなどもあるでしょうか。

このメタルボンドにすることでファイバーコアが外れやすくなるなどもあるでしょうか。

歯にも負担がかかったり、ほかにも何か問題があるでしょうか。


(2)ほほ側だけがセラミックでかつ全周がメタルマージンの白金加金のメタルボンドと白金加金のクラウンとではどちらのほうが歯との適合はよいでしょうか。

私は同じかと思ったのですが。


(3)先日担当の先生が、

「残っている歯が少なかったところを見てみて少ないようだったら歯科用の材料(プラスチック)で補強します。
その補強をつけたまま最終のクラウンをかぶせます」

と言っていたのですが、このようにしても問題ないでしょうか。


噛み合う下の歯の銀のアンレーに以前のメタルボンドがあたって穴があいているので、噛み合わせ面もセラミックにするのはやめておこうと思っています。

お忙しいと思うのですが、参考にさせていただけたらありがたく、よろしくお願いいたします。


●田中先生、ありがとうございます。


ほほ側のみがセラミックの(白金加金の)メタルボンドは歪みが生じるために理工学的な立場からすると顕微鏡レベルでは問題になってくる場合もあるのですね。

実は先日、担当の先生に、

「左上7番がないオープンバイトで残っている歯が少ないけれど、ほほ側だけがセラミックの白金加金のメタルボンドでかつクランの縁が一周全部金属のものはセラミックが壊れたりファイバーコアが外れたりしやすくならないか」

と聞いたところ、

「だいじょうぶです」

ということでした。

また、今まで壊れたことはありません、と言っていたので経験があるようなのですが、私としては白金加金のクラウンにすることも考えています。


(1)左上5番の単冠で、歯茎の上に残っている歯が0〜3ミリ位と分かったのですが、白金加金のクラウンでもファイバーコアが外れたりすることは考えられるでしょうか。


(2)ほほ側だけがセラミックでかつ全周がメタルマージンの白金加金のメタルボンドと白金加金のクラウンとではどちらのほうが歯との適合はよいでしょうか。

私は同じかと思ったのですが。


(3)先日担当の先生が、

「残っている歯が少なかったところを見てみて少ないようだったら歯科用の材料(プラスチック)で補強します。
その補強をつけたまま最終のクラウンをかぶせます」

と言っていたのですが、このようにしても問題ないでしょうか。


いまだにこれにしようというものはなく…お忙しいと思うのですが、参考にさせていただけたらありがたく、よろしくお願いいたします。
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2010-05-21 00:56:42
オープンバイトですと、臼歯部の神経の無い歯にどのような治療をしても将来トラブルを起こす可能性はかなり高いでしょう。

かぶせ物の種類より、オープンバイトの影響のほうが大きいと思いますので、かぶせ物はあれこれ考えずに、先生のお勧めのものにしておかれれば良いと思います。

臼歯部を長く持たせたいなら、オープンバイトの治療をしておかれたほうが良いでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ともかさん
返信日時:2010-05-24 22:03:06
●小牧先生、お忙しい中本当にありがとうございます。

オープンバイトだと、将来根にひびが入ったり、問題が出やすいということですよね?

矯正で直せたらと思ったこともあったのですが、費用のことや虫歯クラウンの歯が多かったり、親不知が横になって埋まっていたりなどなどもあり、オープンバイトのまま生活していくことも考えないといけないと思っています。

クラウンはより耐久性のあるものにしていこうと思いました。



長くなってしまい申し訳ないのですが、

先日担当の先生が、ファイバーコアを入れた後、

「この左上5番の残っている歯が少なかった所を見てみて少ないようだったらそこを歯科用の材料(プラスチック)で補強します。
その補強はつけたまま最終のクラウンをかぶせます」

と言っていたのですが、このようにしても問題はないでしょうか。



コアを入れるのとは別に、残っている歯が少ない場合はこのように補強してクラウンをかぶせることはよくあるのでしょうか。

私は補強したものははずしてから最終のクラウンをつけるのかと思っていたのですが。

もし見て下さっていましたら、よろしくお願い致します。
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2010-05-25 01:28:47
だいぶ長いこと相談されていますね^^;

>先日担当の先生が、ファイバーコアを入れた後、

「この左上5番の残っている歯が少なかった所を見てみて少ないようだったらそこを歯科用の材料(プラスチック)で補強します。
その補強はつけたまま最終のクラウンをかぶせます」

と言っていたのですが、このようにしても問題はないでしょうか。

>コアを入れるのとは別に、残っている歯が少ない場合はこのように補強してクラウンをかぶせることはよくあるのでしょうか。>私は補強したものははずしてから最終のクラウンをつけるのかと思っていたのですが。

私もよくやりますよ。
特にコアに問題がなく、歯質のボリュームが足りないような場合には少ない場所にレジンを詰めて形を整えます。

本歯を入れる時に取るようなことはしません。
土台の歯にレジン充填をしたと思ってもらえばいいと思いますよ。


色々理想的なことを求めてしまいますが、あまりこのサイトに影響されると全てが疑心暗鬼になってしまい、治療など受けられなくなってしまいますから、このサイトは程々にされた方がいいですよ。


また、今質問されてきていることの多くが極々小さな問題であり、小牧先生のおっしゃられるオープンバイトの問題を解決した方が大きなメリットがあります。

例えるなら、

テストで出題されないかもしれない1点の問題をあれこれ今悩まれていて、テストに必ず出る50点の問題は諸事情により諦めています。

とおっしゃられているように私は感じます。

患者さんはどこがポイントになるか分りにくいですけどね^^;


特に担当の先生がおかしな流れで処置を行っているとは思えませんからあまり心配し過ぎないようにしてくださいね^^


おだいじに
 

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2010-05-25 02:15:52
>テストで出題されないかもしれない1点の問題をあれこれ今悩まれていて、テストに必ず出る50点の問題は諸事情により諦めています。

>とおっしゃられているように私は感じます。

上手い例えですね。
次からパクらせて頂きます(^^;)

まさにその通りで、ちょっと質問内容が枝葉すぎるかなぁ・・・という印象は受けます。

僕の考え方では、信頼できる担当医を見つけるということが80点の問題で、あとの20点は信頼できる担当医のベストの治療を受けるためにはどうするべきか?という問題だと思っています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ともかさん
返信日時:2010-05-27 21:55:58
●井野先生、田尾先生、ありがとうございます。

本当にお陰様で、担当の先生とも話しをして、何のクラウンにするか決めることができました。

また、歯科用の材料で補強することもあると分かり、安心して治療を受けることができました。

オープンバイトの治療は、私は先天的なものだと思うので、とても難しいものだと思っていたのですが、まだあきらめずにいたいと思いました。

沢山の先生方に回答を頂きありがとうございました。



タイトル 審美より適合を重視した場合の白金加金のメタルボンドについて
質問者 ともかさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ メタルボンド
クラウン(差し歯・被せ)その他
クラウン(被せ物)の隙間・適合
クラウン(被せ物)の形・形態
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