左下6番インプラントとの咬み合わせについて

相談者: あきさん (44歳:男性)
投稿日時:2011-08-30 22:26:56
参考:過去のご相談
インプラントのゴールドクラウンの形体修正は不可能ですか?



天然歯の補綴をした場合、上下の咬み合わせは当たる程度に高さを調整すると思います。
インプラント部の高さ調整はどうなのか教えて頂きたいと思います。


左下6番にインプラントをしているのですが、最初に補綴をしてもらった時は、しっかり咬み合った高さで調整をしてもらいました。

暫くして、左下6番のメタルボンドが欠けました。
それで修理をして再度セットしてもらったのですが、その時は上下が全く当たっていませんでした。

聞くと、また欠けるかもしれないので低めに調整していますと言う回答でした。


それで様子を見ていたのですが、前後の5番と7番の当たりが強くなり、骨隆起も出て来て段々と大きくなってきました。
7番の痛みが我慢出来なくなって来たので歯科医院に行きました。

希望は左下6番の高さを高くして前後の負担を軽減して欲しいと思いましたが、6番はこの高さが理想で7番を削って負担を軽くすると言う方向でと提案され、お任せしました。

左下7番の自費のハイプリッドセラミックと左上7番のメタルボンドを、かなり削って咬合面のメタルが全部露出する結果となりました。

それで6番が当たる様になりましたが、5番の当たりがもっと強くなりました。

私は次は5番も痛くならないか、また削った自費の歯の見栄えが悪くなったのをどうしたら良いのか?この治療方法に非常に疑問を持っております。



私は、治療方法は先生によって考え方が違うのは理解していて、この治療方法が間違っているとは言いませんが、果たして最適な方法なのでしょうか?

私は、まだインプラント部の補綴が完了して半年なので無償で高くしてもらえると思っていて、7番も少しの調整で良かったと思います。


私はオープンバイトで奥の咬み合わせがきつく、歯軋りや食い縛りも有るみたいです。
就寝時はナイトガードをしております。

上下の位置関係は左下6番の近心部は左上5番と、遠心部は左上6番の近心部と咬み合っています。
左上6番もインプラントです。


宜しくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-08-31 08:17:50
ご相談ありがとうございます。


>私は、治療方法は先生によって考え方が違うのは理解していて、この治療方法が間違っているとは言いませんが、


ご明察の通りです。
ご担当の先生に相談することで明らかにできます。




>果たして最適な方法なのでしょうか?

何を持って適切とするかによって評価はガラリと変わります。

たとえば、歯が無いからインプラントを入れた、という治療目的であれば、一度入れた歯が壊れたため壊れないような歯にした、と適切だと思います。

それでよければ終わりであるし、別の問題が起きればその対処をするのでしょう。

これは病気の後始末という考えです。

悪くなったら、その部分の治療をすることになります。
つまり7番が痛くなったら削ることになります。




かたや健康のために治療するという別の考えがあります。

具体的には、歯が無いところの計画をする時に、その時と将来の健康に役立つように総合的に治療しようと言う考えです。
基本的には、@嫌なことは終わりにする、A自然の歯を守る、こと二つともが最重要課題となります。

そして、@のためには妥協しない治療が必要となり、Aのためには原則を二つ守り続けます。
原則とは、削らない、神経を抜かない、約束です。



これらの治療目的によって、最適かどうかの評価が決まります。
契約書を見ながら、ご担当の先生とご確認ください。



なおインプラントの噛み合わせについては、まだ定説はありません。
その中でもいくつか考えの傾向はありますが、一つはストロング・バイトと呼ばれる方法です。

これは思い切り力を入れた時には、インプラントの歯と天然の歯が同じに接触して、軽く噛んだ時にはインプラントは接触するかしないかギリギリの関係にする方法です。

これに準じていれば最適と評価していいと思います。



なお、今まで説明した内容は一般的な場合を想定していますが、お話の噛み合わせは特殊ですから、特殊な考慮が必要になることが多いと思い、さらに高度な治療となります。

ご心配されているように5番のことも気になりますが、もしそれを現状の7番と同じように削ると仮定すると、もしかすると全体の噛み合わせに影響することが想定され、今度は反対側の歯に同じ現症がくり返される可能性も捨てきれません。

つまり、終わらない治療を選択されたことになるかもしれませんし、天然歯を守ることにはならない方向へ行くことも想定されます。


いたずらに削り続けるのではなく、ここでいったん将来の見通しなどをお尋ねになって計画の立直しが必要かもしれません。
ご自身でお選びになった歯科医師でしょうから、一生おつきあいできるよう、良くご相談されることをお勧めいたします。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-08-31 11:41:54
僕もさがら先生と同意見です。

担当の先生としっかりディスカッションして治療を進められる事をお勧めいたします。


ただ、個人的には

>また欠けるかもしれないので低めに調整していますと言う回答でした。

と言うふうにはしないですね。

むしろ

「天然の歯を守るためにインプラントの歯でしっかり咬合負担をさせる」

と考えるでしょうか。
(高すぎてはダメですけど…)

人工物は壊れても作り直せば済みますが、天然歯が壊れると…。



さがら先生のお書きのように

「いたずらに削り続けるのではなく、ここでいったん将来の見通しなどをお尋ねになって計画の立直しが必要かもしれません。」

に賛成です。


あとはしっかりとブラキシズム対策をされる事をお勧めいたします。

参考:ブラキシズム

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-09-01 18:28:26
オープンバイトの方は奥歯の咬む力が強く掛かるので、確かに厳しい治療になるかと思われます。

削り続ける治療には私も賛成できません。


インプラント部でもしっかりと咬合調整して、天然歯と同じようにするのが良い、と最近は言われている、と聞いています。

天然歯でも強く噛んだ時の咬合調整をして、全体的にバランスを取るのが良いとされていますので、インプラントと同じです。


噛み合わせは偏りがないようにすること、が一番重要なのですが、オープンバイトではそれも難しく、奥歯ほど強く当たってしまうからです。

普段から起きているときには歯をぶつけないように意識されることと、寝ている時も咬まないように自己催眠とかするのが効果がある、と言う説もあります。

ナイトガードも変に作ると噛み締めを助長してしまいますので、気を付けないといけません。



なので、総合的に診ていただける先生であるかどうか、良く相談してみてください。

以上、助言になるかどうか分かりませんが、私見を述べさせていただきました。



お大事に。




タイトル 左下6番インプラントとの咬み合わせについて
質問者 あきさん
地域 非公開
年齢 44歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
インプラントに関するトラブル
噛み合わせ(咬合)治療
噛み合わせに関するトラブル
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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