メタルフリーの根管充填剤を探している。i-TFCってどうですか?
相談者:
らいよんさんさん (25歳:女性)
投稿日時:2011-10-02 18:43:10
参考:過去のご相談
*ジルコニアクラウンとeーmax、どちらが対向歯にやさしいですか?
他
メタルフリーの根管充填材を探していて、サンメディカルのi-TFCシステムというものを知りました。
サンメディカルさんに問い合わせたところ、ワイヤーなし、クリア色のコアレジンを使えば、完全にメタルフリーで充填できるそうです。
メタルフリーで根管充填でき、しかも破折しにくくなるシステムということで、私的には、探してたのはこれだ!って感じだったのですが、顎関節症の治療で通っている歯科で相談すると、
・スーパーボンドは水に溶け出すから接着力が弱く、矯正などの外すことが前提のものには向くが、充填材には向かない。
・封鎖性が良くない。
・再治療ができない。
(ですがメーカーによると、ガイド穴から再治療できるので心配ないそうです。)
・そんな充填材は聞いたことがないし、普及しないのはそれなりの理由がありそう。
ガッタパーチャは昔から使われているから信頼性がある。
と言われて心配になりました。
1、スーパボンドは水に溶け出すのでしょうか?充填材には向かないですか?
2、封鎖性、良くないのでしょうか?
3、良さそうなのに、なぜ普及してないのでしょうか?
特にi-TFCを使っている先生に、治療の成功率や予後について教えていただければ嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
*ジルコニアクラウンとeーmax、どちらが対向歯にやさしいですか?
他
メタルフリーの根管充填材を探していて、サンメディカルのi-TFCシステムというものを知りました。
サンメディカルさんに問い合わせたところ、ワイヤーなし、クリア色のコアレジンを使えば、完全にメタルフリーで充填できるそうです。
メタルフリーで根管充填でき、しかも破折しにくくなるシステムということで、私的には、探してたのはこれだ!って感じだったのですが、顎関節症の治療で通っている歯科で相談すると、
・スーパーボンドは水に溶け出すから接着力が弱く、矯正などの外すことが前提のものには向くが、充填材には向かない。
・封鎖性が良くない。
・再治療ができない。
(ですがメーカーによると、ガイド穴から再治療できるので心配ないそうです。)
・そんな充填材は聞いたことがないし、普及しないのはそれなりの理由がありそう。
ガッタパーチャは昔から使われているから信頼性がある。
と言われて心配になりました。
1、スーパボンドは水に溶け出すのでしょうか?充填材には向かないですか?
2、封鎖性、良くないのでしょうか?
3、良さそうなのに、なぜ普及してないのでしょうか?
特にi-TFCを使っている先生に、治療の成功率や予後について教えていただければ嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
回答1
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2011-10-02 20:12:34
こんにちは、サンメディカルに問い合わせをしましたか(笑)
>1、スーパボンドは水に溶け出すのでしょうか?充填材には向かないですか?
溶け出さないと思いますよ^^;
>2、封鎖性、良くないのでしょうか?
理論上の封鎖性は良いと思います。
ただ、臨床上はどこまでくっいているのかは分りません。
>3、良さそうなのに、なぜ普及してないのでしょうか?
材料費がかなり高い、
操作性が悪く慣れが必要、
時間的な制約もあるので使いずらい・・・
実際、私が使用した感じで言うと、慣れればスーパーボンドでもいいと思いますが、わざわざこれに変えようとは思えませんでした。
>特にi-TFCを使っている先生に、治療の成功率や予後について教えていただければ嬉しいです。
>よろしくお願いいたします。
使用している先生は私の周りでも1人ぐらいです。
成功率や予後に関してのデーターはないと思いますが、極端に成功率が上がったり下がったりすることはまずないので安心していいと思いますよ。
>メタルフリーで根管充填でき、しかも破折しにくくなるシステムということで、
ん〜、この根充法は、スーパーボンドをシーラー代わりにして、中には細いガッタパチャーを入れるので結局はガッタを使用するんですけどね^^;
造影剤から一切金属を排除した方法になると後は綿繊根充ぐらいですね。
ただ、今の時代綿繊根充している先生はいないと思いますが、綿を入れるだけなのですぐに出来るとは思います。
もしi-TFCシステムがよろしければそれを取り扱っている歯科医院にかかられた方がいいですよ。
おだいじに
>1、スーパボンドは水に溶け出すのでしょうか?充填材には向かないですか?
溶け出さないと思いますよ^^;
>2、封鎖性、良くないのでしょうか?
理論上の封鎖性は良いと思います。
ただ、臨床上はどこまでくっいているのかは分りません。
>3、良さそうなのに、なぜ普及してないのでしょうか?
材料費がかなり高い、
操作性が悪く慣れが必要、
時間的な制約もあるので使いずらい・・・
実際、私が使用した感じで言うと、慣れればスーパーボンドでもいいと思いますが、わざわざこれに変えようとは思えませんでした。
>特にi-TFCを使っている先生に、治療の成功率や予後について教えていただければ嬉しいです。
>よろしくお願いいたします。
使用している先生は私の周りでも1人ぐらいです。
成功率や予後に関してのデーターはないと思いますが、極端に成功率が上がったり下がったりすることはまずないので安心していいと思いますよ。
>メタルフリーで根管充填でき、しかも破折しにくくなるシステムということで、
ん〜、この根充法は、スーパーボンドをシーラー代わりにして、中には細いガッタパチャーを入れるので結局はガッタを使用するんですけどね^^;
造影剤から一切金属を排除した方法になると後は綿繊根充ぐらいですね。
ただ、今の時代綿繊根充している先生はいないと思いますが、綿を入れるだけなのですぐに出来るとは思います。
もしi-TFCシステムがよろしければそれを取り扱っている歯科医院にかかられた方がいいですよ。
おだいじに
回答2
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2011-10-03 08:22:40
ご相談ありがとうございます。
i-TFCシステムは私も使用しております。
しかし、根充には使いません。
私も根管治療はとても重要な治療と考えております。
その材料にも吟味が欠かせません。
一方この材料は、ファイバー・ポストにはとても優れた材料です。
神経がない歯にとって、中心部分の穴の後始末は、歯の寿命に大きな影響がありますから、それに使う材料も大切です。
>1、スーパボンドは水に溶け出すのでしょうか?充填材には向かないですか?
溶け出すことはほぼないと思います。
充填材を根充材という意味で説明します。
材料の前に、根の治療を成功させるため、封鎖性をあげるための根充の方法はいろいろありますが、現代では考え方として3通りの中に含まれます。
@ 側方加圧根充
A 垂直加圧根充
B 両方の併用
しかし、もしi-TFCシステムで根充をする場合は、井野先生が回答されたとおり、別の材料としてガッタパーチャというゴムを入れなければ加圧できません。
ただし、この材料は光で固まりますから、ゴムを使うことは不可能です。
また、もしゴムを使うと、根充後の補強がそのシステムの良さを全く生かせなくなってしまいます。
したがって、i-TFCシステムだけでは流し込むだけとなります。
昔は、流し込むだけとか、綿に薬とちょっとつけて入れるだけとかの根充法がありました。
それですとメタルフリーですが、結果はよくないことがあります。
>2、封鎖性、良くないのでしょうか?
根管の中に接着させるという意図で開発されております。
そういう製品はほかにもあります。
しかし現実的には、コロナル・リーケージに関する実験により、接着は期待されたほどではないことがわかっています。
もともと根管の内部は、いくつかの要素があって接着には向いていません。
したがって、その製品の封鎖性は他の材料と変わりがないといえます。
>3、良さそうなのに、なぜ普及してないのでしょうか?
レジン系の根充材はもし後で根の治療をやり直すときにとても困難となってしまう欠点があります。
また値段も高価です。
以上の理由から私も根充には使いません。
しかしファイバー・ポストとしては、その中心にワイヤーが入っていて、もし根の治療をやり直すときにはガイドとなる特徴があり、チャンスが残されるメリットがあります。
いずれにしろ、土台を入れてかぶせ物などを作るときは、もう根の病気のやり直しはほとんど考えなくてすむと見通しを立て、コンセンサスができて行う物と考えています。
ご担当の先生の得意とされる方法で、相談しながら治療をお進めになると良いと思います。
i-TFCシステムは私も使用しております。
しかし、根充には使いません。
私も根管治療はとても重要な治療と考えております。
その材料にも吟味が欠かせません。
一方この材料は、ファイバー・ポストにはとても優れた材料です。
神経がない歯にとって、中心部分の穴の後始末は、歯の寿命に大きな影響がありますから、それに使う材料も大切です。
>1、スーパボンドは水に溶け出すのでしょうか?充填材には向かないですか?
溶け出すことはほぼないと思います。
充填材を根充材という意味で説明します。
材料の前に、根の治療を成功させるため、封鎖性をあげるための根充の方法はいろいろありますが、現代では考え方として3通りの中に含まれます。
@ 側方加圧根充
A 垂直加圧根充
B 両方の併用
しかし、もしi-TFCシステムで根充をする場合は、井野先生が回答されたとおり、別の材料としてガッタパーチャというゴムを入れなければ加圧できません。
ただし、この材料は光で固まりますから、ゴムを使うことは不可能です。
また、もしゴムを使うと、根充後の補強がそのシステムの良さを全く生かせなくなってしまいます。
したがって、i-TFCシステムだけでは流し込むだけとなります。
昔は、流し込むだけとか、綿に薬とちょっとつけて入れるだけとかの根充法がありました。
それですとメタルフリーですが、結果はよくないことがあります。
>2、封鎖性、良くないのでしょうか?
根管の中に接着させるという意図で開発されております。
そういう製品はほかにもあります。
しかし現実的には、コロナル・リーケージに関する実験により、接着は期待されたほどではないことがわかっています。
もともと根管の内部は、いくつかの要素があって接着には向いていません。
したがって、その製品の封鎖性は他の材料と変わりがないといえます。
>3、良さそうなのに、なぜ普及してないのでしょうか?
レジン系の根充材はもし後で根の治療をやり直すときにとても困難となってしまう欠点があります。
また値段も高価です。
以上の理由から私も根充には使いません。
しかしファイバー・ポストとしては、その中心にワイヤーが入っていて、もし根の治療をやり直すときにはガイドとなる特徴があり、チャンスが残されるメリットがあります。
いずれにしろ、土台を入れてかぶせ物などを作るときは、もう根の病気のやり直しはほとんど考えなくてすむと見通しを立て、コンセンサスができて行う物と考えています。
ご担当の先生の得意とされる方法で、相談しながら治療をお進めになると良いと思います。
回答3
大野歯科医院(群馬県前橋市)の大野です。
回答日時:2011-10-03 08:44:44
悪くはないと思います。
ただ、なんでもそうなのですが、歯科医師にとって自分が扱いなれた材料や、好み、相性というものがあります。
スーパーボンドは信頼性のある材料であると思いますが、私自身は別の会社のファイバーポストを使用しております。
そちらのほうが使いやすく、ベストの結果が出せると思うからです。
最高の材料=良い医療ではないことにお気をつけください。
お大事に
ただ、なんでもそうなのですが、歯科医師にとって自分が扱いなれた材料や、好み、相性というものがあります。
スーパーボンドは信頼性のある材料であると思いますが、私自身は別の会社のファイバーポストを使用しております。
そちらのほうが使いやすく、ベストの結果が出せると思うからです。
最高の材料=良い医療ではないことにお気をつけください。
お大事に
回答4
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2011-10-03 08:52:30
>1、スーパボンドは水に溶け出すのでしょうか?
>充填材には向かないですか?
レジン系の材料は基本的には加水分解しますから、分子レベルの話をすると溶け出します。
しかし、臨床的に問題の生じるレベルではないです
>2、封鎖性、良くないのでしょうか?
4-METAの特徴として、水分のある部分で効果が促進される(厳密には、水分があってもある程度硬化するという意味ですが)点から考えると、他のレジン系の材料に比べると根管の中に適していると言えます。
また、材料的に弾性がありますので、”しなり”がありますから、有利です。
>3、良さそうなのに、なぜ普及してないのでしょうか?
操作性が煩雑なのと、気泡を巻き込むリスクがあります。
ただ、現実的な点で言うと、今までのシステムを変えるには勇気と努力が必要です。
医療は失敗の許されない分野でもありますから、システム変更は大変な努力を要求され、なかなか踏み出せないと思いますし、ホイホイと新しいシステムに乗り換えて失敗することも避けたいのだと思います。
>充填材には向かないですか?
レジン系の材料は基本的には加水分解しますから、分子レベルの話をすると溶け出します。
しかし、臨床的に問題の生じるレベルではないです
>2、封鎖性、良くないのでしょうか?
4-METAの特徴として、水分のある部分で効果が促進される(厳密には、水分があってもある程度硬化するという意味ですが)点から考えると、他のレジン系の材料に比べると根管の中に適していると言えます。
また、材料的に弾性がありますので、”しなり”がありますから、有利です。
>3、良さそうなのに、なぜ普及してないのでしょうか?
操作性が煩雑なのと、気泡を巻き込むリスクがあります。
ただ、現実的な点で言うと、今までのシステムを変えるには勇気と努力が必要です。
医療は失敗の許されない分野でもありますから、システム変更は大変な努力を要求され、なかなか踏み出せないと思いますし、ホイホイと新しいシステムに乗り換えて失敗することも避けたいのだと思います。
回答5
回答日時:2011-10-03 11:21:35
こんにちは。
>サンメディカルさんに問い合わせたところ、ワイヤーなし、クリア色のコアレジンを使えば、完全にメタルフリーで充填できるそうです。
>メタルフリーで根管充填でき、しかも破折しにくくなるシステムということで、
・・という文面から、らいよんさんが「根管充填材」のことを指しているのか「土台(コア、ポストアンドコア)」のことを指しているのか分かりづらく、先生方の回答が少しぶれていますね^^;
多分根管充填にもスーパーボンドを、というご希望の様に思えますが、一般的な根管充填材「ガッタパーチャ(GP)」もメタルではありませんから、メタルフリーが本当のご希望であれば土台だけメタルでないもの(レジン系コア)を使用されれば解決すると思います。
>サンメディカルさんに問い合わせたところ、ワイヤーなし、クリア色のコアレジンを使えば、完全にメタルフリーで充填できるそうです。
>メタルフリーで根管充填でき、しかも破折しにくくなるシステムということで、
・・という文面から、らいよんさんが「根管充填材」のことを指しているのか「土台(コア、ポストアンドコア)」のことを指しているのか分かりづらく、先生方の回答が少しぶれていますね^^;
多分根管充填にもスーパーボンドを、というご希望の様に思えますが、一般的な根管充填材「ガッタパーチャ(GP)」もメタルではありませんから、メタルフリーが本当のご希望であれば土台だけメタルでないもの(レジン系コア)を使用されれば解決すると思います。
回答6
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2011-10-03 13:58:53
確かに具体的な場所はあやふやですね。
>一般的な根管充填材「ガッタパーチャ(GP)メタルではありませんから」
ガッタパーチャ(GP)はメタルではありませんね。
ゴムのようなものです。
以前の
*金属不使用の根管充填材はありますか?(金属アレルギー)
私はガッタパチャー(GP)の造影剤の金属も含めノンメタルの回答をしましたが、
ガッタパチャー(GP)は比較的生体親和性の良い材料で、中の造影剤の金属アレルギーも聞いたことありませんね^^;
>「根管充填材」
スーパーボンドだけ詰めるのは非常に難しい方法だと思いますよ。
おだいじに
>一般的な根管充填材「ガッタパーチャ(GP)メタルではありませんから」
ガッタパーチャ(GP)はメタルではありませんね。
ゴムのようなものです。
以前の
*金属不使用の根管充填材はありますか?(金属アレルギー)
私はガッタパチャー(GP)の造影剤の金属も含めノンメタルの回答をしましたが、
ガッタパチャー(GP)は比較的生体親和性の良い材料で、中の造影剤の金属アレルギーも聞いたことありませんね^^;
>「根管充填材」
スーパーボンドだけ詰めるのは非常に難しい方法だと思いますよ。
おだいじに
相談者からの返信
相談者:
らいよんさんさん
返信日時:2011-10-08 01:51:22
タイトル | メタルフリーの根管充填剤を探している。i-TFCってどうですか? |
---|---|
質問者 | らいよんさんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 25歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | 根管充填 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。