右上6番、1/3抜歯後の痛みの原因について

相談者: やよさん (45歳:女性)
投稿日時:2011-11-27 22:33:55
参考:過去のご相談
右上6番の歯根1本を抜歯してから4日、まだ痛みがあるのは異常?



よろしくお願いします。

右上6番の歯の根を1本抜歯しました。
抜歯後1週間以上経過しても痛みが続きました。
この間は抗生剤と鎮痛剤を処方され様子をみていました。


先日、残した歯の根管に汚れがたまっていて痛みの原因になっているかもしれないといわれ、根管治療が再開されました。
感染をおこしたのかと担当医に尋ねましたがあいまいな返答でした。

残した歯の根管治療を行ったところ、痛みの程度は軽くなりましたがまだ鈍痛が続いています。


根管に汚れがたまるというのは、どういう病態なのでしょうか。
感染をおこしたから汚れが生じて疼痛となるのではないでしょうか。

残した歯の根管治療時は激痛で麻酔をかけて欲しいくらいでした。
こんな状態で今後土台をたてて大丈夫なのか非常に心配です。


実際に診察しないと分からない部分が多いとは思いますが、分かる範囲でご教示いただければ幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-11-27 23:04:57
こんばんは。

そうですね、実際に拝見してみないと推測することも難しいところですね。

おそらく、神経は抜いてある歯のヘミセクショントライセクション)のことだと思います。

経緯からは、・・これはいい加減な推測なのですが、ヘミセクションのみで痛みが1週間以上も続くことはほとんど考えられないので、消去法で考えて感染根管による痛みを連想はします。

あるいは、歯根破折等を見逃している場合もあり得ますね。



ただ、術式の不備の様なことを疑っておられるかの様な文面ですが、それはそうとばかりも言い難いと思います。

本当に色々なパターンが考えられるので一概には言えないのですが、一番ありそうな話としては、

1)元々感染根管だったが症状がなかった。
2)ヘミセクションをした拍子に、偶然に感染根管に症状が出始めてしまった。

といった感じではないでしょうか・・

分かり難いかも知れませんが。

痛みが出る=感染 ではなくて、
感染はしていても、痛みが出る出ないはまた次の話になります。


また、元々感染していた根管でも、処置中に唾液に触れたり、空気に触れたりすることで、根管中の細菌が刺激されてしまうという様なことも想像は出来ます。



ですので歯根破折さえないのでしたら、今後は頃合いを見て土台をたてていくことになると思いますので、通常の根管治療の後の流れと同じ様に先生と相談しながら治療を進めていくのが良いかと思いますよ。

無事に使える歯になるといいですね、お大事にどうぞ。

回答 回答2
  • 回答者
飯田歯科(堺市南区)の飯田です。
回答日時:2011-11-27 23:31:57
渡辺先生がおっしゃるのと同じ原因の可能性も十分にあります。
しかし、別の可能性も多く考えられます。

今回の右上6番の歯の根を1本抜歯した原因は何だったのでしょうか?

虫歯が深かったのか、歯周病が進行していたのか、その根が破折や根の治療が不可能の状態であったのか?


原因によりいろいろな可能性が考えられますね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: やよさん
返信日時:2011-11-28 08:26:59
渡辺先生、飯田先生お忙しいところ返信ありがとうございます。


歯根に穴が開いていて、その穴に肉芽組織?が入り込み痛みが生じたためヘミセクションしました。
抜歯はしたくなかったのですが無理と説明されました。


残歯の痛みは今日も続いています。
痛みが落ち着いて土台をたてることが出来ても、またトラブルが生じる可能性が高いような気がします。

土台は再治療しやすいレジンかファイバーにしてもらおうと考えています。
でもその前に痛みのある残歯を残せるかどうか。
また抜歯かもと思うだけで、通院をやめようかと思うくらいストレスです。


余談ですが現状の医療制度では、患者が納得するまで説明に時間をかければ赤字で経営がたちいかなくなると聞きます。
現に通院中の歯科も医師が一人で大変そう。

他の患者も待っているかと思うと、なかなかじっくりと説明を受ける雰囲気ではありません。
なのでこの掲示板の存在に救われています。
まだまだ治療は長引きそうなので今後ともよろしくお願いします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-11-28 13:08:14
なるほどそういったご事情なんですね。

飯田先生のおっしゃる通りで、まずは現在の痛みの原因を特定したいところです。


お住まいの地域では非常に難しいのですが、可能だったら根管治療に力を入れている医院に、可能なら自費セカンドオピニオンを土台を入れる前(早めがいいです)に求めることが出来れば理想的ですね。

参考⇒地方での、根管治療が得意な歯科医院の探し方



あるいは、お書きの様に、ある程度再治療を前提としてこのまま治療を進めておくかでしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: やよさん
返信日時:2011-11-30 02:23:49
返信が遅れてすみません。
渡辺先生ありがとうございます。


残歯の根管治療を継続中ですがうずくような痛みがとれません。
が、もう少し様子を見ようかと思っています。


ところで、このような症状のある場合の通院頻度はどのくらいが妥当なのでしょうか。

担当医はきたらみるといった感じで目安をしめしません。
現在は週に2〜3回通院しています。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-11-30 12:36:11
>このような症状のある場合の通院頻度はどのくらいが妥当なのでしょうか。
>現在は週に2〜3回通院しています。

そういった方針の先生も少なくない様ですので、良いか悪いかははっきり言えませんが、個人的には多すぎる様に考えます。



根管内に使用している消毒の薬の種類にもよります。

欧米の場合だとまず水酸化カルシウム製剤を使用していると考えられるので、この薬は根管内での薬効が1週間程度あると考えられています。

また根管内の細菌には、消毒効果がうまく作用していても最大2週間程度は生き延びる可能性のある菌が含まれています。
(一時的に仮死状態になることで消毒薬から生き延びる菌がいるため)


それと、根管を頻繁に開け閉めすることは、ラバーダム等をしていたとしてもそれ自体が唾液プラークの混入を引き起こす可能性のある、「リスク要因」とも考えられるので、開け閉めの回数は「必要最低限」に抑えたい、とも言えます。



以上のことから、
・水酸化カルシウム製剤を使って、十分根管内を消毒させられる状態になってから、1週間おきに2度程度
が目安と言えば目安と言えそうなのですが、一般的な共通認識という訳でもありませんね。



日本の根管治療保険治療のことが多いので、その場合は1回のアポイントで根管内の清掃や消毒にかける時間も欧米の2分の1〜10分の1ぐらいだったりもして、上記の理屈どおりに適用することも難しいと思います。

それと今回の様に症状が続く場合、診断の間違いや手技の問題、解剖学的治療の限界などを疑って他の方法に切り替えるとか、何か手技的に改善の余地があれば続けることもありだと思います。

一度仮の蓋だけしっかりとしておいて少し時間を置いてみてみる、というのもひとつの選択肢かも知れません。



日本だとよく使われる、臭いのきつい、ガス系の液体消毒薬の場合なんかだと薬効が24時間とか数日とかという話もありますから、こういうものを使用されていれば週2〜3回という治療間隔になるのかも知れませんね。
(海外では使用されてないのでよく分かりません)



いずれにしても、担当の先生がどういった薬を使用してどのように考えておられるのかが重要ですから、直接ご相談なさった方がいいと思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: やよさん
返信日時:2011-12-01 20:38:22
渡辺先生ありがとうございます。


痛みはだいぶ落ち着いてきました。
受診時に担当医に確認したところ、現在使用している薬の効果は1週間ももたないため受診間隔は週2〜3回で良いと言われました。

こちらからなんでも質問しないとダメな感じの医者とは縁を切りたいというのが本音です。
せめて渡辺先生の半分でも丁寧に説明してくれたら少し信頼できるのですが。

上手く治療がすすむよう神頼み、相談室頼りの日々です。
今後ともよろしくお願いします。



タイトル 右上6番、1/3抜歯後の痛みの原因について
質問者 やよさん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
ヘミセクション(トライセクション)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい