右上6番ヘミセクション後の土台の種類

相談者: やよさん (45歳:女性)
投稿日時:2011-12-05 08:56:23
参考:過去のご相談
右上6番、1/3抜歯後の痛みの原因について




よろしくお願いします。
右上6番をヘミセクションし残った2本の歯根に土台を建てる予定です。
残っている歯質は少ないほうだと思います。

いろいろトラブルのあった歯(ヘミセクション後、感染を起こし根管治療をしました)なので、おそらく将来的に再根管治療が必要になるだろうと思っています。


そこでレジンファイバーコアにして欲しいと希望しました。
担当医からはファイバーコアは取り出すときにバラバラになって大変なのでレジン+金属を使うと話がありました。

過去の掲示板をみるとレジンに金属をプラスすることに疑問を呈している先生が多いように感じます。


ヘミセクション後、歯質の少ない状態の土台はファイバーコアがベストな選択なのでしょうか。


診察しないと回答が困難とは思いますが参考にしたいと思いますのでご教示お願いします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-12-05 09:08:27
>右上6番をヘミセクションし残った2本の歯根に土台を建てる予定です。

>おそらく将来的に再根管治療が必要になるだろうと思っています。


個人的な意見ですが次は保存不可ではないでしょうか?
コアがレジン+金属(ポスト)でも特に悪いとは思いません。
それで10年以上使っておられる患者様は沢山いらっしゃいます。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-12-05 09:11:12
どの素材を用いるかということも大事かもしれませんが、残っている歯質の状態の方が、もっと重要な事項かと思われます。

やよさんが、どうしても、使って欲しい素材があるのであれば、セカンドオピニオンを求めるのも一つかもしれません。


ファイバーコアは取り出すときにバラバラになって大変

個人的には、金属製のコアの方が取り出すときに大変だと思っていますが・・・

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-12-05 17:24:35
根管治療で経過が良くなかった様ですが、症状は軽快したのでしょうか?



>次は保存不可ではないでしょうか?

と、

>どの素材を用いるかということも大事かもしれませんが、残っている歯質の状態の方が、もっと重要

というご意見に同意です。

ヘミセクションは様々な問題が混在してしまいやすくて、一般的には経過が悪く、実際問題としては「再治療=抜歯」の可能性が少なくない様に思いますよ。



あと土台の素材についてもよく相談を受けるのですが、歯質が十分あれば土台は何でもいいですし、不十分な場合は・・担当の先生が慣れていて、自信のあるものがいいのではないでしょうか。

確かにレジンに金属のポストを入れるのには個人的には疑問を感じますが、ごく一般的な方法です。
結果的に長持ちしているものもたくさんありますし、この辺りは非常に些細な問題だと思います。

どちらかと言えば普段されていない方法で処置してもらう方が問題になるかも知れません。



あと因みに、被せ物保険の銀歯にされる予定だとルール上ファイバーコアは使えませんね。

長持ちしなさそうだからお金のかからないもので済ませるか。
長持ちしなさそうだから、少しでも長持ちする様にお金をかけるか・・。

ここが本当に難しいところかなと思いますね。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-12-05 17:50:03
ご相談ありがとうございます。


先生方の回答どおり、残っている状態や、全体の状態とその歯のケアがどれだけできるのかどうかのほうが重要だと思います。

その歯がそうなってしまった状況を、根本的に変えるほどケアの腕前を上げておかないと、せっかく治療した歯へは、前よりも上級クラスのケアが必要になるからです。

また根が少なくなった分だけ、力の負担能力が落ちますから、他の歯がどれだけ応援してくれそうかを調べることが重要です。



>確かにレジンに金属のポストを入れるのには個人的には疑問を感じますが、ごく一般的な方法です。


同感です。
大昔から、その組み合わせは結果が良くないことが報告されています。


もしあとで根管治療を予定していて、しかもファイバーコアにしたい場合は、iTFCというファイバーコアは、その中心に細いワイヤーが入っていて、後から根管治療をする時にそのワイヤーを引き抜けば、道ができて比較的治療しやすくなる、という材料もあります。


とても難しい治療を計画されている素晴らしい先生のようですから、いろいろきちんと相談されることをお勧めいたします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: やよさん
返信日時:2011-12-05 18:16:20
細見先生、小林先生、渡辺先生、さがら先生ありがとうございます。


細見先生の次は保存不可に苦笑してしまいました。
はっきり言われたほうがあきらめもつきます。

ヘミセクションはあまり良い治療方法ではないのですね。
抜歯は避けたいと希望したためヘミセクションになりました。

歯を残してくれるのはありがたいと思っていましたが・・・。
抜くのが大変で抜いたあとも痛みが続き残歯の根管治療が必要になり・・・。


最初から全抜歯を選択すれば良かったのでしょうか。
今から思っても後の祭りですね、愚痴です、すみません。



残歯の痛みは現在は落ち着いている状態です。
まだ具体的にいつ土台を建てるかは示されていません。
お金はいくらかかってもかまわないので、とにかく再治療しやすい土台を依頼しようと思います。


噛むときに注意すればいい話なので、このまま無処置で過ごすというのも選択枝としてあるのでしょうか。

今さらながら歯のケアの必要性に目覚めて鏡を使いフロスを使いこれまでの倍以上の時間をかけています。
しかしケアすればするほど自分の歯の状態に嫌気がさして泣きたくなります。

歯間がすかすかの部分もあり、いまさら何をやっても遅いのかなと思います。
せめて10年前にこの掲示板に出会っていたらと思う日々です。(10年前にこの掲示板があったかは不明ですが。)
これも愚痴です、すみません。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-12-05 18:39:33
>今さらながら歯のケアの必要性に目覚めて鏡を使いフロスを使いこれまでの倍以上の時間をかけています。

すばらしいですね。
最初はしばらく「頑張って」いくと、すぐに「習慣」になっていきます。

正しくは、「習って」実践して「慣れていく」という過程が歯のケアにおいてはとても大切ですね。



因みに・・余談になるかも知れませんが、被せ物をしてある歯にはフロスはほとんど意味がありません。

フロスが得意なのは隣り合う歯と歯の接触面の汚れ落としですから、接触面が金属だったりレジンだったりするとあまり意味がないですね。

ヘミセクション歯は歯肉も下がっていることと思いますので、歯と歯の間の歯根面を掃除することが重要になりますので、歯間ブラシの方がそういう場所は得意です。



それとヘミセクションも、矛盾している様ですが決して悪い方法ではないですよ。

結果的に「インプラントを入れるのを3年遅らせることが出来た」だけだったとしても、それは必ずしも悪いことでもないと思います。

問題は費用対効果や、抜歯後の骨の状態をどう考えるかや、あと結構難しくて奥の深い処置なので、手技の問題もあります。

その中で土台の素材・・というのは先ほども書いた通り、些細な問題になるというだけのことです。



>噛むときに注意すればいい話なので、このまま無処置で過ごすというのも選択枝としてあるのでしょうか。

これだと周囲の歯が傾いてきたり延びてきたりする可能性があるので、一般的には勧められないことが多いです。

それと残っている歯根にトラブルが発生するのも嫌ですから、それならいっそ抜歯してしまった方がいいかも知れませんね。

個人的には、中間欠損放置もケースを選んで、ご本人の理解があれば悪くはないと思っていますが。



>せめて10年前にこの掲示板に出会っていたらと思う日々です。

10年前はこのサイトなかったですね、不可抗力です^^
同じ事を10年後に感じるよりも、今はずっといい状況だと思いますよ。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-12-05 18:55:24
ご返信ありがとうございます。


>細見先生の次は保存不可に苦笑してしまいました。
>はっきり言われたほうがあきらめもつきます。


正直、それも正解です。



ヘミセクションはあまり良い治療方法ではないのですね。


いいえ、決して否定される方法ではありません。
段取りを追って治療すればいい結果もついてきます。

ちなみに当院でも行っており、20年以上何も起きていない症例もあります。



抜歯は避けたいと希望したためヘミセクションになりました。


それで構いません。
じっくり相談した上で、どのような選択肢もご自身で、ご自由に選ぶ権利が、どなたにもあります。

ただ、元通りにはならないこと、デメリットもあることを初めに良くお確かめ下さい。



>抜くのが大変で抜いたあとも痛みが続き残歯の根管治療が必要になり・・・。


この方法は初めから根管治療が必要であり、よい結果が出ることがスタートの条件となります。

とても気を遣いますが、本来、そんなに大変な治療ではなく、痛みはほとんどでないはずです。



>最初から全抜歯を選択すれば良かったのでしょうか。


それもすっきりして良い選択肢とも言えます。

しかし、じゅうぶん残せそうでもダメと宣告して、すぐ抜歯する歯科医師は大勢います。
できないから抜歯するのではなく、それも選べるというご担当先生は優秀な先生だと思います。



>噛むときに注意すればいい話なのでこのまま無処置で過ごすというのも選択枝としてあるのでしょうか。


もちろんあります。
ただ、全ての選択肢にはデメリットもついてきます。

この場合は、6番が強く噛んで他の歯を守る役目が出来なために、他の歯が早く失われるリスクを含んでいることを知る必要があります。

出来の悪い子ほど可愛いと言いますが、その弱い歯だけが大事なのでしょうか。
他に大事にしなければならない歯はないのでしょうか。

また奥歯は顔や身体のバランスにも影響があるとも言われています。
奥歯で良く、たくさん噛むことで全身のがんが予防できるとも言われています。

50才を過ぎても脳は発達することが分かりました。
それには奥歯でしっかり噛むことは欠かせません。

そんな権利を放棄しても良いのでしょうか。
その上での結論ならば構いません。


>今さらながら歯のケアの必要性に目覚めて鏡を使いフロスを使いこれまでの倍以上の時間をかけています。


素晴らしい!
その歯は、そういう気持にさせてくれた歯ですね。
もし抜歯となっても、他の歯にその歯の思いは活かせます。
きっと浮かばれます。



>しかしケアすればするほど自分の歯の状態に嫌気がさして泣きたくなります。


それだからこそやりがいがあるというものです。
とても綺麗で健康だったら誰がやってもうまくいって当然です。
でも、そこから立ち直ったら、ご自分に大きなご褒美が上げられます。



>歯間がすかすかの部分もあり、いまさら何をやっても遅いのかなと思います。


歯が残っている限り、決して遅いことはありません。
最後の1本を大事にしている人もいます。
すかすかということは、それよりはまだ歯が多いのではないでしょうか。

いまこそ、本気になれる一番良い時だと思います。
昔ならそれほど真剣に取り組めなかったかもしれません。



>せめて10年前にこの掲示板に出会っていたらと思う日々です。(10年前にこの掲示板があったかは不明ですが。)


もしかすると10年前は、探そうという気にもならなかったかもしれません。
今が一番良い時です。



>これも愚痴です、すみません。


いいえ、構いません。
少しでも前向きになっていただければお手伝いをします。

愚痴だろうが、懺悔だろうが、呪い以外は何でも書き込んでください。
いつでも、どの回答者でも、全部見ているわけでもありませんから、あまり期待しないでどんどん書き込んでください。

もし見つけたらすぐお返事いたします。
呪いの場合は、返事はのろい、となります。

回答 回答7
  • 回答者
フリーランス歯科衛生士のJUNCOです。
回答日時:2011-12-05 20:58:02
やよさん

はじめまして。歯科衛生士です。

先生方がすでに素晴らしい回答をされていらっしゃるのですが、私も毎日、やよさんのように、1本でも多くご自身の歯を残していきたいと希望なさる方々の、ケアのお手伝いをさせていただいております。


そもそも保存が難しい歯をヘミセクションして残していくのは、治療も難しいのですが、セルフケアも難しいです。

歯を保存していくってなかなか大変な事かもしれません、、
ですけれど、出来る限り長く歯を使っていけるよう取り組まれるお気持ちがあってこそ、願いが叶うようにも感じます。


色々な難しい治療を受けてこられ、将来的な問題の心配もあるかもしれません、もしかしたら歯の保存が難しくなるような事態も発生してしまうかもしれません、でもそれでも出来る限り長く歯の健康維持を出来るように共に取り組んでいけたらと思っています。

たぶん、やよさんがお通いのクリニックでも、そのように考えてやよさんの治療に取り組んでおられることと思いますよ。



それとはまた別で、土台の心配もですけれど、

>いろいろトラブルのあった歯(ヘミセクション後、感染を起こし根管治療をしました)なので、おそらく将来的に再根管治療が必要になるだろうと思っています。


なぜに、将来的に再根管治療が必要になると思われていらっしゃいますか?
出来れば、再根管治療が必要でないような根管治療を済ませてから、土台等、補綴治療に進まれた方が不安材料が一つ減るのですが、、、。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: やよさん
返信日時:2011-12-07 18:56:01
渡辺先生、さがら先生、宮下衛生士さん、ありがとうございます。

親身になって話しを聞いてもらい助言をいただき励ましてもらい本当にありがたく思っています。
ノイローゼにならずにすんでいるのは先生方のおかげです。



昨日から残歯の奥が重い感じで少し痛みます。
本日受診しましたが経過観察とのことです。

残歯はかわいそうなくらい小さくて清掃の必要もないくらいです。
隣の7番はクラウンでちょっと接している程度です。

神経のない5番とは接していません。
5番は虫歯になっていて残歯に土台を建てるときに処置するそうです。


今日から歯間ブラシをとりいれようと思って購入しました。
歯科衛生士の指導を受けて使うほうがいいとわかっていますが、通院中の歯科は全く予防的処置に無頓着です。

自分なりに歯肉を傷つけないようやってみます。
もとはといえばこれまで歯のケアに十分に時間をかけてこなかった
自分自身の責任なので、出口の見えない歯科通院も仕方ないとは思っています。


右上6番に無事に土台が立つのか、左下7番を半抜歯する必要があることなどなどご面倒でしょうが今後ともよろしくお願いします。



タイトル 右上6番ヘミセクション後の土台の種類
質問者 やよさん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ お勧めの土台(コア)
ヘミセクション(トライセクション)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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