回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2014-03-19 16:12:36
虫歯を削るのに使う道具にはどんなのがありますか?

一般的には、エアタービン、5倍速エンジン、エンジンなどです。

また特殊な形態の物や特殊な動きをする物も有ります。



>どの手順で使いますか?

人其々ですが、一般的には良く削れる(一度に沢山削れる)物から削れない(少ししか削れない)物の順番で使います。



>音波で虫歯を削っているのは超音波スケーラーを使っているのですか?

一般的には超音波スケーラーは切削目的には使いません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-03-20 08:41:04
エナメル質と呼ばれる、外側の一番硬い部分は、タービンや5倍速のエンジンと呼ばれる、回転速度の速い道具を使います。

内側の象牙質は回転速度の遅い低速のエンジンや、先端に刃のついたエキスカベーターと呼ばれる、耳かきのような道具を使います。

超音波切削器具の技術は進んできたので、もしかしたら使用している歯科医師がいるかもしれませんが、一般的ではありませんし、僕の経験ではまた使える段階ではないような気がします。

そもそも超音波の器具は、歯の表面に付着した堆積物を除去する目的で用いることが多いので、歯が削れてしまっては意味がないのです。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-03-20 08:53:37
ご相談ありがとうございます。

先生方の回答通り、外側の固いところから弱いところへ、そして大きいところから小さくデリケートなところへ、それなりに強い道具から繊細な道具へと順番に使います。



>あと音波で虫歯を削っているのは超音波スケーラーを使っているのですか?


音波はほとんど歯を削れません。
主に歯石セメントをとるくらいの用途です。

ただ最近の超音波は強力なものもあり、内側の柔らかい部分はかなり削れます。

弱っている歯の根の治療などで中を削る時に使うと、回転器具に比べて安全にデリケートな部分を削れるために有効です。

最新の方法では、超音波をマイクロスコープと一緒に使うことで、昔ならばあきらめていたような弱い歯も、さらに歯を残せる可能性が増えてきています。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-03-20 10:43:43
こんにちは、

>あと音波で虫歯を削っているのは、超音波スケーラーを使っているのですか?

音波域は、エアースケーラーですね。

接続するチップをダイヤモンドコーティングのもにで使用すれば、虫歯などは簡単にボロボロ削れますが、エナメル質などはあまり削れないので、最初に5倍速やタービンなどの切削器具を使用する必要があります。

https://www.youtube.com/watch?v=MpD0MiiTzUw

回転切削器具が届かないような場所も削れる点はメリットですが、非常に効率が悪いので、一般的ではない道具です。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: SEDAさん
返信日時:2014-03-22 09:45:55
音波で虫歯を削るのは、エアースケーラーを使っていたんですね。

回転器具が届かないような場所を削る場合、一般的にはエアースケーラーを使わずにどうしているのですか?
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-03-22 10:42:07
>回転器具が届かないような場所を削る場合、一般的にはエアースケーラーを使わずにどうしているのですか?

そもそも道具より、悪い部分が見えるかの方が先に起こる問題ですね。

奥歯の見えにくい所に関しては術者の手の勘だよりですから、虫歯の取り残しなど出やすい場所は当然あります。


回転切削が届きにくければ、健康な部分を大きく削って悪い部分に道具が届くようにして治療を行います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2014-03-22 10:49:57
>一般的にはエアースケーラーを使わずにどうしているのですか?

SEDAさんの考える「一般的」と僕の考える「一般的」が違っていたら元も子もない話なのですが…。
(ちなみに僕の考える一般的とは「保険の肉眼治療」ですが…)


>回転器具が届かないような場所を削る場合

大きく削れば済む事ですので、そもそも「届かない」と言う場面は想定されないと思います。




逆に「一般的ではない」治療の代表としては「(自費での)マイクロ治療」になるのですが、その場合は「可能な限り小さく削る」方向で治療を進めますので、その場合には「届かない」と言う場面に遭遇します。

その場合は「もう少し削って届くようにする」か「エアースケーラーやダイヤモンド付き超音波チップ」を使用して削る事になります。


井野先生とかぶりました。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2014-03-22 11:10:13
追加です。

先生方の回答通り、音波や超音波器具は本来歯石取りの器具ですが、削れすぎてしまう回転器具の欠点を補う目的で、歯を削るための専用チップが売り出されています。

とくに音波、つまりエアー・スケーラ−用には、むし歯の型どりに適した形をしたダイアモンド・チップという先につける細いチップが大昔からドイツで売られていて、むし歯を削る事に使います。

また超音波スケーラ−用にもダイヤモンド・チップが売られていて、主にむし歯が重症となって根の治療をしなければならない時に使えるように、これも昔から内外の各社で売られています。


回転器具以外に、これらの道具を使うと、歯を削りすぎないために、歯に優しい道具とも言えます。
ただ適材適所といって、最終的には治療に当たる歯科医師の判断によって決まります。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2014-03-22 19:37:33
虫歯ではありませんが、クラウンなどの形成の仕上げにダイヤモンドが付いたチップを超音波スケーラーに付けて仕上げをしています。
当然顕微鏡下ですけど。

あと今発売されているかは分かりませんが、カリソルブという虫歯だけを軟化させる薬品があり、エキスカと言われる手用器具で虫歯が削れます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: SEDAさん
返信日時:2014-03-29 09:07:30
エアースケーラ−とダイヤモンド・チップは、一般の医院でもある所はありますか? 

またあるなら使ってもらえますか?

あと虫歯を削るのに使う物はドリル、エアースケーラ−、スプーンエキスカカリエスチェックくらいでよろしいですか?
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2014-03-29 09:37:58
ドリル、エアースケーラ−、スプーンエキスカカリエスチェック

おそらくどこにでもあると思います。
少なくとも僕が勤務してきた歯科医院には全てありました。


>エアースケーラ−とダイヤモンド・チップ

エアースケーラーはどこにでもあると思いますが、虫歯治療用の超音波ダイアモンドチップを置いてある所は少ないような気がします。
(回答1で細見先生が書かれているように)

個人的な印象では「虫歯治療にマイクロスコープを使っている歯科医院」だと「虫歯治療用超音波ダイアモンドチップ」を使っている確率が高いような気がします。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2014-03-29 23:22:43
>あと虫歯を削るのに使う物はドリル、エアースケーラ−、スプーンエキスカカリエスチェックくらいでよろしいですか?


もう一つありました。

エアー・アブレージョンといって、粉末を高速で吹き付けることにより歯を削る方法です。
ほとんどの歯科医院にはありませんが、表面を薄く削る時に向いています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: SEDAさん
返信日時:2014-03-31 02:13:44
色々、教えて頂きありがとうございました。



タイトル 虫歯を削る道具と手順について
質問者 SEDAさん
地域 非公開
年齢 26歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
う蝕関連
材料・機材関連
回答者




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