虫歯用と歯周病用、どう歯磨き剤を組み合わせたらいいか?
相談者:
えるなげさん (30歳:女性)
投稿日時:2014-07-18 20:48:05
こんにちは。
私は虫歯になりやすく歯にはとても気をつかっています。
でも年齢を考えるとそろそろ歯周病にも気をつわなくちゃ…と考えています。
そこで新しく歯磨き剤を買ってみたのですが、虫歯用と歯周病用、今持っている歯磨き剤をどう合わせてどの順番で使えばいいかわからなくて困っています。
今持っているものは
○コンクールFジェル
○コンクールF
○コンクールリペリオ
○アパガードリナメル
○ホームジェル
○M1ペースト
と沢山なんですが、これらを気分によって今は単品で使い分けしています。
けれど併用した方が良いと聞くのですが、そうなると正しい使用方法がわからないで教えて欲しいです。
すみませんが宜しくお願いします。
私は虫歯になりやすく歯にはとても気をつかっています。
でも年齢を考えるとそろそろ歯周病にも気をつわなくちゃ…と考えています。
そこで新しく歯磨き剤を買ってみたのですが、虫歯用と歯周病用、今持っている歯磨き剤をどう合わせてどの順番で使えばいいかわからなくて困っています。
今持っているものは
○コンクールFジェル
○コンクールF
○コンクールリペリオ
○アパガードリナメル
○ホームジェル
○M1ペースト
と沢山なんですが、これらを気分によって今は単品で使い分けしています。
けれど併用した方が良いと聞くのですが、そうなると正しい使用方法がわからないで教えて欲しいです。
すみませんが宜しくお願いします。
[過去のご相談]
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2014-07-18 21:54:50
えるなげさんは根本的に間違っています。
歯周病の原因はプラーク(の中の細菌)です、プラークコントロールが唯一の歯周病治療です、歯医者がする歯周病治療はプラークコントロールし易い環境を口腔内に作ることです。
歯磨きで歯周病を予防、と考えている時点で間違っています。
歯周病の原因はプラーク(の中の細菌)です、プラークコントロールが唯一の歯周病治療です、歯医者がする歯周病治療はプラークコントロールし易い環境を口腔内に作ることです。
歯磨きで歯周病を予防、と考えている時点で間違っています。
回答2
大野歯科医院(群馬県前橋市)の大野です。
回答日時:2014-07-18 23:15:36
世界の歯科医学で、一般的に認められていることを書いておきます。
まず歯周病に効果がある歯磨き剤はありません。
歯ブラシや歯間ブラシによるプラークの器械的な清掃が大切です。
虫歯予防ですが、フッ化物(フッ化ナトリウムまたはMFP)が含まれている歯磨き剤をブラッシング時に(1日2回)使用することで、虫歯予防にある程度の効果があることが認められています。
列挙された製品の詳しい成分は知りませんが、フッ化物が950ppm以上含まれているようでしたら、使用してもいいと思います。
それらの成分がその他の薬効成分を謳っているようでしたら、まだ十分な科学的根拠はないと思って構わないと思います。
参考までに。
まず歯周病に効果がある歯磨き剤はありません。
歯ブラシや歯間ブラシによるプラークの器械的な清掃が大切です。
虫歯予防ですが、フッ化物(フッ化ナトリウムまたはMFP)が含まれている歯磨き剤をブラッシング時に(1日2回)使用することで、虫歯予防にある程度の効果があることが認められています。
列挙された製品の詳しい成分は知りませんが、フッ化物が950ppm以上含まれているようでしたら、使用してもいいと思います。
それらの成分がその他の薬効成分を謳っているようでしたら、まだ十分な科学的根拠はないと思って構わないと思います。
参考までに。
回答3
回答日時:2014-07-22 12:10:10
細見先生、大野先生のご回答に補足しますね。
えるなげさんが今お持ちのもので、フッ化ナトリウムまたはMFP(モノフルオロリン酸ナトリウム)、あるいはフッ化第一スズが950~999ppm()含まれているものに○ 含まれていないものを×と表記します。
○コンクールFジェル(フッ化ナトリウム)
×コンクールF
×コンクールリペリオ
×アパガードリナメル
○ホームジェル(フッ化第一スズ)
×MIペースト
です。
ですので、むし歯予防を考える場合には○のついているものは最低限使用になった方が良いと思います。
あとフッ化物は入ってないものの、メーカーはむし歯予防効果があると謳っているもの(今のところ科学的根拠が十分でない)はアパガードリナメルとMIペーストになりますが、これらについては以下の回答をご参照下さい。
参考→リナメルとMIペースト、どちらがエナメル質の再石灰化に効果的?
一応、コンクールFもむし歯予防効果を謳っていますが、”科学的根拠”で言うところでは不十分(※効果を否定している訳ではなくて、良いとも悪いともまだ結論づけられない、という意味。
メーカーも巨額な予算を投資して優秀な方が研究開発をされていますから、期待はしても良いかも知れません)となります。
同じく科学的根拠は不十分ながら、歯周病に効果がある?という説明になっているのがコンクールシリーズですね。
メーカー曰く、歯周病予防もむし歯予防もしたい場合は、
@リペリオ
AコンクールF
BコンクールFジェル
CコンクールF(軽く)
の順で使用することを推奨している様です。
結論として、"最小限"で考える場合は「コンクールFジェル」のみで良いと思いますが、コンクールシリーズの"売り"の成分の塩酸クロルヘキシジン(※含んでいない製品もあります)の副作用で、着色は伴うかも知れません。
着色のスピードには個人差がかなりありますので、中にはまったく気にならない方もみえますが、着色を落とす目的で一般的な研摩剤を含む様な歯磨剤(えるなげさんのお持ちのものにはありません)を時々使うか、歯科医院でのPMTCを活用されると見た目も綺麗に保てるかと思いますし、今お持ちではありませんがコンクールシリーズの中にもそれ用の、「クリーニングジェル」という製品もあります。
お持ちのものの組み合わせで"最大限"歯周病予防もむし歯予防も考えるのなら先ほどの@〜Cで+着色対策をする感じでしょうか。
コンクールシリーズ以外だと歯周病予防の発想が抜けてしまうので。。
あとリナメルとの併用は着色を閉じ込めてしまいかねないイメージがありますし、個人的にはあれこれ使ってむし歯・歯周病予防にいい"かも"知れないことをして着色するよりは、もっとシンプルにしたいと感じます。
ただいずれにしても、歯磨剤を何使うかは枝葉の話ですので誤解のない様にお願いします。
食事の見直しや器械的なブラッシング等、いわゆるプラークコントロールと、むし歯予防には+フッ化物というのが予防歯科の幹の話になりますので、良いアドバイスをして下さる専門家をみつけて、一緒に頑張って下さいね。
えるなげさんが今お持ちのもので、フッ化ナトリウムまたはMFP(モノフルオロリン酸ナトリウム)、あるいはフッ化第一スズが950~999ppm()含まれているものに○ 含まれていないものを×と表記します。
○コンクールFジェル(フッ化ナトリウム)
×コンクールF
×コンクールリペリオ
×アパガードリナメル
○ホームジェル(フッ化第一スズ)
×MIペースト
です。
ですので、むし歯予防を考える場合には○のついているものは最低限使用になった方が良いと思います。
あとフッ化物は入ってないものの、メーカーはむし歯予防効果があると謳っているもの(今のところ科学的根拠が十分でない)はアパガードリナメルとMIペーストになりますが、これらについては以下の回答をご参照下さい。
参考→リナメルとMIペースト、どちらがエナメル質の再石灰化に効果的?
一応、コンクールFもむし歯予防効果を謳っていますが、”科学的根拠”で言うところでは不十分(※効果を否定している訳ではなくて、良いとも悪いともまだ結論づけられない、という意味。
メーカーも巨額な予算を投資して優秀な方が研究開発をされていますから、期待はしても良いかも知れません)となります。
同じく科学的根拠は不十分ながら、歯周病に効果がある?という説明になっているのがコンクールシリーズですね。
メーカー曰く、歯周病予防もむし歯予防もしたい場合は、
@リペリオ
AコンクールF
BコンクールFジェル
CコンクールF(軽く)
の順で使用することを推奨している様です。
結論として、"最小限"で考える場合は「コンクールFジェル」のみで良いと思いますが、コンクールシリーズの"売り"の成分の塩酸クロルヘキシジン(※含んでいない製品もあります)の副作用で、着色は伴うかも知れません。
着色のスピードには個人差がかなりありますので、中にはまったく気にならない方もみえますが、着色を落とす目的で一般的な研摩剤を含む様な歯磨剤(えるなげさんのお持ちのものにはありません)を時々使うか、歯科医院でのPMTCを活用されると見た目も綺麗に保てるかと思いますし、今お持ちではありませんがコンクールシリーズの中にもそれ用の、「クリーニングジェル」という製品もあります。
お持ちのものの組み合わせで"最大限"歯周病予防もむし歯予防も考えるのなら先ほどの@〜Cで+着色対策をする感じでしょうか。
コンクールシリーズ以外だと歯周病予防の発想が抜けてしまうので。。
あとリナメルとの併用は着色を閉じ込めてしまいかねないイメージがありますし、個人的にはあれこれ使ってむし歯・歯周病予防にいい"かも"知れないことをして着色するよりは、もっとシンプルにしたいと感じます。
ただいずれにしても、歯磨剤を何使うかは枝葉の話ですので誤解のない様にお願いします。
食事の見直しや器械的なブラッシング等、いわゆるプラークコントロールと、むし歯予防には+フッ化物というのが予防歯科の幹の話になりますので、良いアドバイスをして下さる専門家をみつけて、一緒に頑張って下さいね。
タイトル | 虫歯用と歯周病用、どう歯磨き剤を組み合わせたらいいか? |
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質問者 | えるなげさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 30歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | 歯磨きに関する疑問 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。