歯質が少ない歯に根管治療をしないでゴールドコアは妥当でしょうか?
相談者:
はるきんさん (42歳:女性)
投稿日時:2016-03-01 23:35:46
こんばんは。
コアを明日に作ることになってしまいで急いでいます。
左下四番に差し歯をしていました。痛みがあったわけではないですが、差し歯を新しく作り治そうと思いました。
土台も外し虫歯を削ると残る歯がかなり薄いらしく、最後の治療と言われました。
出来る限り歯を残すために、しなりがあるためゴールドコアをすすめられたのですが、歯根の再治療もしないでコアを立てる予定で、もし歯根が化膿したら抜歯だと言われました。
今のところ歯根はとくに化膿はしていないのですが(本当にそうなのかはわかりません)、根かん治療もせず高いゴールドコアを入れてこの先、持つのでしょうか?
治療は妥当だと思いますか?
少し料金の安いファイバーコアに変えてもらおうか悩んでいます。
よろしくお願いします。
コアを明日に作ることになってしまいで急いでいます。
左下四番に差し歯をしていました。痛みがあったわけではないですが、差し歯を新しく作り治そうと思いました。
土台も外し虫歯を削ると残る歯がかなり薄いらしく、最後の治療と言われました。
出来る限り歯を残すために、しなりがあるためゴールドコアをすすめられたのですが、歯根の再治療もしないでコアを立てる予定で、もし歯根が化膿したら抜歯だと言われました。
今のところ歯根はとくに化膿はしていないのですが(本当にそうなのかはわかりません)、根かん治療もせず高いゴールドコアを入れてこの先、持つのでしょうか?
治療は妥当だと思いますか?
少し料金の安いファイバーコアに変えてもらおうか悩んでいます。
よろしくお願いします。
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2016-03-02 09:26:50
おはようございます。
根管治療をせずにコアを装着するということですが、感染根管になっているなら先ず根管治療をしなければなりません、もし根管治療が問題なくできていて根尖病巣がないのならそういう必要はありません。
ただ残っている歯が少ないようであれば、個人的にはエクストルージョンをして歯肉縁上の歯質の確保が必要だと思います。
歯牙の牽引 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=106
根管治療をせずにコアを装着するということですが、感染根管になっているなら先ず根管治療をしなければなりません、もし根管治療が問題なくできていて根尖病巣がないのならそういう必要はありません。
ただ残っている歯が少ないようであれば、個人的にはエクストルージョンをして歯肉縁上の歯質の確保が必要だと思います。
歯牙の牽引 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=106
相談者からの返信
相談者:
はるきんさん
返信日時:2016-03-02 13:48:40
回答2
回答3
回答日時:2016-03-02 18:49:11
コアはもう作った後になりますでしょうか?
だいぶ厳しい状況の様に見えますが・・
詳しい状況が分かりませんのでなんとも言えませんが、歯質の量に問題がある場合、正攻法としては歯を引き上げたり(エクストルージョン)歯肉を下げたり(クラウンレングスニング)を行って状況を改善し、フェルールの獲得を図るのがベストだと思います。
環境(主にフェルール)の問題が解決したなら、コアはメタル系でもレジン系(ファイバーコア等)でも予後は同等と考えられます。
フェルールの獲得がやや厳しい場合は、文献的にはファイバーコアの方が少しだけ有利と考えられていますが、ファイバーコアは接着剤の性能を使いこなせるかどうかが結果に影響するため、"慣れ"などの個人差が出やすいと思われます。
現在の痛みに関しては感染根管が原因とは限らないですからコメントは難しいですね。
他に歯肉の炎症(治療過程での一時的なものや歯周炎による慢性的で加療が必要なもの、根の破折や穿孔による本来は抜歯が適切な状態など)なども考えられます。
>仮歯が入っているのですが神経の治療をすることは可能でしょうか?
仮歯の状態でもコアがある場合ない場合がありますが、コアを作り始めている状態であれば神経の治療(根管治療)はもう行う予定はないと解釈出来ます。
あとそもそもの話に戻しますが・・
>出来る限り歯を残すために、しなりがあるためゴールドコアをすすめられた
一般的にはしなりが比較的あると言われるのはゴールドではなくレジン系(ファイバーコアの芯に使うグラスファイバーや、周囲を埋めるレジンそのもの)だと思いますが、しなりがあることと歯の予後にはほとんど関連はないと考えます。
>根かん治療もせず高いゴールドコアを入れてこの先、持つのでしょうか?
根管治療の必要性の有無とコアの種類は関係がありません。
根管治療は歯根に膿?(正確には歯根の中の細菌感染が原因で出来る、歯根の先の骨の中に溜まる膿=根尖病変)があれば必要になります。
これは歯根の中(根管内)の細菌感染が原因で起こりますので、今細菌感染が問題ないということなら、今後も起こらない様に清潔な状態でキチンとした封鎖(≒コアの装着のこと)をしてもらえれば通常はこれから先も大丈夫ですね。
根管治療は、行わないよりも行った方が良い、というものでもなく、同じ歯に数回ぐらいで「打ち止め」になり、抜歯が必要になりますし、根管治療自体が出来たところで成功率は保険治療だと30%程度を予想しています。(知る限り正確な評価をしてある研究はありませんが)
そもそも、フェルールがない状態の歯だと根管治療自体良い環境ではおそらく行えないので、大金をかけてでもエクストルージョン等から徹底的にやるつもりでないなら出来るだけ素早くコアをつけて短期間で治療を進めていく方がある意味リスク回避に繋がると思いますよ。
中途半端に時間だけかけるとその間に根管が感染する危険が出てきますので。
・・余計にややこしくなったかも知れませんが、実際に歯の状況の分かっている先生でないと、判断は難しいかなと思います。
長持ちする歯になるといいですね。
だいぶ厳しい状況の様に見えますが・・
詳しい状況が分かりませんのでなんとも言えませんが、歯質の量に問題がある場合、正攻法としては歯を引き上げたり(エクストルージョン)歯肉を下げたり(クラウンレングスニング)を行って状況を改善し、フェルールの獲得を図るのがベストだと思います。
環境(主にフェルール)の問題が解決したなら、コアはメタル系でもレジン系(ファイバーコア等)でも予後は同等と考えられます。
フェルールの獲得がやや厳しい場合は、文献的にはファイバーコアの方が少しだけ有利と考えられていますが、ファイバーコアは接着剤の性能を使いこなせるかどうかが結果に影響するため、"慣れ"などの個人差が出やすいと思われます。
現在の痛みに関しては感染根管が原因とは限らないですからコメントは難しいですね。
他に歯肉の炎症(治療過程での一時的なものや歯周炎による慢性的で加療が必要なもの、根の破折や穿孔による本来は抜歯が適切な状態など)なども考えられます。
>仮歯が入っているのですが神経の治療をすることは可能でしょうか?
仮歯の状態でもコアがある場合ない場合がありますが、コアを作り始めている状態であれば神経の治療(根管治療)はもう行う予定はないと解釈出来ます。
あとそもそもの話に戻しますが・・
>出来る限り歯を残すために、しなりがあるためゴールドコアをすすめられた
一般的にはしなりが比較的あると言われるのはゴールドではなくレジン系(ファイバーコアの芯に使うグラスファイバーや、周囲を埋めるレジンそのもの)だと思いますが、しなりがあることと歯の予後にはほとんど関連はないと考えます。
>根かん治療もせず高いゴールドコアを入れてこの先、持つのでしょうか?
根管治療の必要性の有無とコアの種類は関係がありません。
根管治療は歯根に膿?(正確には歯根の中の細菌感染が原因で出来る、歯根の先の骨の中に溜まる膿=根尖病変)があれば必要になります。
これは歯根の中(根管内)の細菌感染が原因で起こりますので、今細菌感染が問題ないということなら、今後も起こらない様に清潔な状態でキチンとした封鎖(≒コアの装着のこと)をしてもらえれば通常はこれから先も大丈夫ですね。
根管治療は、行わないよりも行った方が良い、というものでもなく、同じ歯に数回ぐらいで「打ち止め」になり、抜歯が必要になりますし、根管治療自体が出来たところで成功率は保険治療だと30%程度を予想しています。(知る限り正確な評価をしてある研究はありませんが)
そもそも、フェルールがない状態の歯だと根管治療自体良い環境ではおそらく行えないので、大金をかけてでもエクストルージョン等から徹底的にやるつもりでないなら出来るだけ素早くコアをつけて短期間で治療を進めていく方がある意味リスク回避に繋がると思いますよ。
中途半端に時間だけかけるとその間に根管が感染する危険が出てきますので。
・・余計にややこしくなったかも知れませんが、実際に歯の状況の分かっている先生でないと、判断は難しいかなと思います。
長持ちする歯になるといいですね。
タイトル | 歯質が少ない歯に根管治療をしないでゴールドコアは妥当でしょうか? |
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質問者 | はるきんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 42歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
クラウンの作り直し・再治療 土台(コア)の除去・交換 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。