自由診療の歯医者について

相談者: スライムさん (28歳:男性)
投稿日時:2016-11-30 00:02:22
こんばんは。

2016年の初めから半年ほどかけて、インプラント根幹治療を含む処置を行いました。
治療が終わってからまだ半年もたっていないのですが、以下の症状があります。

インレーにした7番の歯茎が腫れ
治療したところの菌が取り切れず、膿んでいるのかと思います。

・インレーにした4番の歯茎を押すと鈍い痛み
根尖病巣かなにかでしょうか。

治療前も歯にコンプレックスがあったので、自分なりに可能な限りHPを探し、一番大きく実績もありそうなところへ電車で足しげく通った結果が上記の状態なので、自分の見る目は全く信じることができません。


以前HPで通おうと思った決め手は以下です。―――

・担当制(これは基本守られていました。)

マイクロスコープあり(顔がタオルにかかっていたため定かではないですが、根管治療では利用してもらえませんでした。ファイバー+オールセラミックなので自由診療のはずですが。。。)

・親身に対応(実際は時間がないと言われ、担当医ではなく歯科助手の方からお話を聞く形でした。)

・滅菌処置が充実(実際に通っているときはスリッパもなく、うがい場は汚かったのでどうかとは思いました。)

・日本歯科100選(これはただの広告だとここで知りました)

――――

結局HPを見て良いとおもっても実際は全然思っていたものと違うので、どうすればよいかわかりません。

以前投稿した際に

良い歯科医を見抜く12のポイント

を教えていただいたのですが、この視点で現在通っているHPを見るとかなり条件を満たしてしまっている状態です。

これ以上、歯科通院で勤務先との都合調整も難しいので、お金は厳しいですが、転院し、自由診療で短期に治せたらと考えております。


今回は以下の点を重点にしようかと思います―――

・ラバーカバーとマイクロスコープを必ず使用

MTAセメントを使用

――――

重点とする項目は誤りはないでしょうか。

本来は歯科医の腕が一番重要だと思うのですが、判断する材料がないのでこれくらいしか思いつきません。

患者も勉強が必要と教えていただいたのでできる範囲で勉強しました。

一概には言えないですが1本あたり根尖治療とMTAセメント、インレー(ジルコニア)で8万円から10万円くらいかと思いますが、相場感覚に大きなずれはないでしょうか。


※ここで歯科医をご紹介いただくことは難しいのでしょうか。。。
横浜から千葉くらいまでなら何とか通えます。。。
助けてください。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-11-30 08:25:35
歯科100選に掲載とか、愛想のいいクリニックとかは、基本的に金儲け主義の歯科医院です。

重点項目として、ラバーダムマイクロスコープMTAを挙げられていますが、もっと重要なのは、”説明”です。

どんな道具を使うかではなく、治療前、治療中、治療後のすべての過程を写真や動画などで明らかにしてくれる、情報公開システムを実施している医院がいいです。

顕微鏡使おうが、MTA使おうが、その使っている様子を見せてもらえないと意味がありませんから。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-11-30 08:50:50
ご相談ありがとうございます。

>重点とする項目は誤りはないでしょうか。

また同じ過ちをくり返しているようです。
目で見えることだけを追いかけていては、なにも変わりません。
今まで通り、ふつうお金と時間と歯を失うだけです。

そもそも自由診療の意味をご存知でしょうか。
お金をかけるとか、保険外とか、保険で禁止されている良い材料を使うとか、良い道具とか、それは全くのよくある勘違いです。


本当の意味は、ご希望にかなう理想のゴールを目指すために、制限などを受けず作らず、自分だけのために、他人の真似をせず、いかなる障害をも乗り越えるため、自由に計画するという意味です。


また衛生に関しても、診療室や設備が整っていることだけに目が奪われていませんか。
本当は、清潔や感染管理をする職員の働きで決まります。

車や道具と同じで、良い設備も使い方が間違っていれば結果が出ないことはわかりますね。

アクセルとブレーキを踏み間違えれば、事故になりますね。
医療も全く同じです。
一所懸命やればやるほど、方向が違えばとても怖いといえます。

間違いや事故は防ぎましょう。


>うがい場は汚かった

目に見えるところですら、すでに疑問が出ているようですが、目に見えない部分や裏ではどんなことをしているか想像できますでしょうか。


というわけで、良い治療を受けられるかどうかは、ご自身の希望にきちんと向き合ってもらえるかどうかです。
いきなり治療するのではなくて、受付や衛生士に質問したり、診療室でもまず相談だけしてみることです。

そして治療方針を相談して決める前に、検査・診断が充実しているかどうかの確認をしましょう。
病院で病気の治療をする前に、検査しないでいきなり、お腹を切ってみましょうか?って、ありえませんよね。


衛生に関しては、職員に聞いてみましょう。
どういう基準で衛生に気をつけていますか?と。

例えば、スタンダード・プリコーションに準拠しています、とか、
スポルディングの分類を守ってますとか、
EN13060に準拠していますとか、
ロベルト・コッホ・インスティテュートの歯科基準を採用していますとか、

と、実際にやっている職員から、返事があればそれは一言で理解できますよね。

自由診療も衛生も、目で見えないところに真実があります。
見えないことを見えるようにする、これは我々専門家の仕事でもあります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: スライムさん
返信日時:2016-12-02 23:28:59
両先生
ご回答ありがとうございます。

返信を作成したのに、投稿時ネットワーク不良で消えてしまった関係で、返信遅れ申し訳ございません。


タカタ先生

>どんな道具を使うかではなく、治療前、治療中、治療後のすべての過程を写真や動画などで明らかにしてくれる、情報公開システムを実施している医院がいいです。

>顕微鏡使おうが、MTA使おうが、その使っている様子を見せてもらえないと意味がありませんから。

使っている様子というのは具体的にどういった状況でしょうか。
他の人が治療している様子という意味ですか?



さがら先生

>衛生に関しては、職員に聞いてみましょう。
>どういう基準で衛生に気をつけていますか?と。

>例えば、スタンダード・プリコーションに準拠しています、とか、
>スポルディングの分類を守ってますとか、
>EN13060に準拠していますとか、
>ロベルト・コッホ・インスティテュートの歯科基準を採用していますとか、
>と、実際にやっている職員から、返事があればそれは一言で理解できますよね。

すみません、すべて初耳でした。
こういった医学的には常識である単語でも
具体的に教えてもらわないと調べようがないので、大変参考になります。
EN13060はクラスBって基準ですかね?

ただこれは歯医者では当然クリアしているようなレベルのものなのですか。

>自由診療も衛生も、目で見えないところに真実があります。

目に見えないところが大切というのは十分理解できます。
患者である私は目に見える部分ですらなかなかよく見えてこないのです。

>見えないことを見えるようにする、これは我々専門家の仕事でもあります。

先生は患者にどのように「見えないことを見えるように」しているのでしょうか。
その視点を私が歯科医を判断するに参考にさせていただければと思います。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-12-03 02:01:26
>・インレーにした4番の歯茎を押すと鈍い痛み根尖病巣かなにかでしょうか。

ですが下のリンクのように小林先生が回答されてますが、その後どうされましたか?
CT撮影はすみましたか?

右4番のインレー辺りの痛みと目の下辺りの鈍痛、歯性上顎洞炎ですか?

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2016-12-03 08:27:28
ご返信ありがとうございます。

>先生は患者にどのように「見えないことを見えるように」しているのでしょうか。

いろいろあります。

感染管理に関してテレビで見られるプレゼンを作ってあります。
パワーポイントと動画です。
動画は待合室にはずっと流しています。


>EN13060はクラスBって基準ですかね?

それは正解でもあり、勘違いでもあります。
決して、クラスBという滅菌器を買って使っていれば良いわけではありません。

目に見える化、つまり視覚化としては、その滅菌器を置いてありますから見えます。

でもそれを職員が使いこなすことが大事で、常に教育とトレーニングが必要です。
イチローでも毎日基本を練習しますよね。
プロなら当然です。
そのいわゆるソフト面は見えにくい部分です。
それについてはマニュアルがあるのが見えます。

また当院ではクラスBとクラスNの二種類のスティーム・ステリライザーを使い分けています。
実は3台機械があり使い分けているので、これも目で見えます。

目で見てすぐわかることは、カラーゾーニングです。
これは不潔→洗浄→清潔という感染管理の場所を決めて、混ざらないように場所を色分けすることです。

感染管理は感染経路の遮断が効果的だからです。
通常、赤のゾーン、黄のゾーン、緑のゾーン、と色分けします。
患者さんも見えます。

さらにとても簡単なことがあります。

スタンダード・プリコーションの基本中の基本は、手洗いです。
これも見えます。

職員が毎回、患者さん一人ごとに手洗いします。

それから、グローブの交換です。
これも見えます。

口の中を触ったら、他の場所を触る時にはグローブを捨てます。
例えば、カルテとか、ボールペンだとか、口腔内撮影用カメラとか、患者さんの私物を預かる時とかは、口の中を触ったグローブは捨てます。
一人の患者さんの治療中でも触る場所が変われば、毎回グローブは捨てます。

今思いついただけでもこれだけありますから、見えます。

結論から言えば、歯科医院は極めて清潔で、かつ、安全な場所です。
極端に言えば、入院などができる大きな病院よりも安全とも言えます。
病気への医療を行う場所ですから、当然、感染管理のプロが管理しています。
安心してください。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2016-12-03 09:26:37
>使っている様子というのは具体的にどういった状況でしょうか。
>他の人が治療している様子という意味ですか?

違います。

マイクロスコープ使用の最大のメリットは「(歯科医が)拡大して見えること」よりも「(患者さんに)撮影して見せること」です。

たとえ、顔にタオルをかけられていたそしても、治療を動画で撮影してもらえれば、治療が終わってから再生して見せることができます。

ご自身が治療されている様子を動画で見せてもらえば、「マイクロスコープを使ってもらえているかどうかわからない」と言う事もなくなります。

治療動画を再生しながら説明を受けることが大切です。


他サイトですが、こちらをご覧ください。

参考:顕微鏡歯科の特徴・メリット
http://microdentist.net/about/index.html#1


例えば、このようなプ映像記録&レゼンテーションシステムを導入しているところもあります。

参考:カリーナシステム ADMENIC DVP2
http://www.carinasystem.co.jp/product/medical/admenic_dvp2/

導入している医院を探すのは難しいかもしれませんが…。

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回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2016-12-03 10:40:34
櫻井先生の回答に、使う器械も目に見えますね。

ゴーグルを掛けて、自分自身の治療をリアルタイムに鑑賞することもできます。
これも可視化の一つです。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: スライムさん
返信日時:2016-12-03 11:35:06
柴田先生

あのあとレントゲン写真を撮りましたが、特になにもみつからず、また痛みも引いていたのと多忙により今まで放置していました。
今回またレントゲンを撮りましたが、目立った原因は見つかりませんでした。
過去の質問の閲覧までいただきありがとうございます。


小林先生

以前質問させていただいた際、ご回答いただいたにもかかわらず、返信ができておらず大変申し訳ございません。
(書いたはずなんですが・・・。)
以前の質問はもう返信ができないので、遅すぎですがここでお礼を申し上げます。


さがら先生

なるほど。歯科医作業の可視化ですね。
実施していることを具体的に教えていただいたので、こちらで確認すべき点が明確になりました。
すべてやっているようなところは探すのは難しいと思いますが・・・。
見るべきポイントがわかりました。


櫻井先生

>マイクロスコープ使用の最大のメリットは、「(歯科医が)拡大して見えること」よりも「(患者さんに)撮影して見せること」です。
>たとえ、顔にタオルをかけられていたそしても、治療を動画で撮影してもらえれば、治療が終わってから再生して見せることができます。
>ご自身が治療されている様子を動画で見せてもらえば、「マイクロスコープを使ってもらえているかどうかわからない」と言う事もなくなります。
>治療動画を再生しながら説明を受けることが大切です。

治療の様子を動画再生するという概念が全くなかったので目から鱗です。
これなら確かにごまかしもきかないし、可視化されますね。

タカタ先生はそう言った意味で、道具ではなく説明が重要というお話をしてくれたのですね。



追記(質問には無関係)

このサイトはネットワークが不安定な場所でコメントすると、コメント内容がすべて消えてしまうようですね。

小林先生への返信もこれでとうこうできていなかったのかと。
下にあるようにメモ帳などに書いてから投稿すべきですね
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2016-12-03 20:49:05
>このサイトはネットワークが不安定な場所でコメントすると、コメント内容がすべて消えてしまうようですね。

例えばモバイル端末から投稿される場合、場所を移動したり長時間繋いだりしたままだと端末が自動的に別の回線を捕まえることがあります。

そうなるとホストという回線種別を識別するための信号が変わるため、一旦ログアウトしたのと同じ状態になってしまいます。

IPという端末を識別するための信号だけでログイン管理をしていれば、そのようなことはないのですが、セキュリティ上の都合で、ホストとIPの両方でログイン管理をさせて頂いております。(ネットバンキングなどと同じ方式です)

投稿時のエラーは主に以上のような理由で起こる場合が多いため、特に長文をモバイル端末から投稿される際には、念のためコピーをしてからご投稿頂きますようお願いいいたします。



あと、歯科医院の探し方についてですが、自由診療での治療をお考えになられているのであれば、保険を取り扱ってない自費専門の医院にまずは絞られるのが良いのではないかと思います。
(保険も自費もやっているという医院より、自費一本でやっているという医院の方が治療の質は期待できるケースが多いと思います)

1人の専門家がこの回答を支持しています  



タイトル 自由診療の歯医者について
質問者 スライムさん
地域 非公開
年齢 28歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 歯茎(歯ぐき)の腫れと痛み
歯科治療後の歯茎の痛み
歯茎(歯ぐき)の痛み
歯茎(歯ぐき)の腫れ
歯医者への不満・グチ
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回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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