[写真あり] 歯牙移植術後の様々な不安と転院について

相談者: -ふみ-さん (41歳:男性)
投稿日時:2018-04-02 17:40:27
歯牙移植(手術を終えて)の不安相談をさせていただきたいと思います。
一度にまとめて書きますので、量が多くなると思いますが、よろしくお願い申し上げます。

〔手術の概要〕
2017年12月にぐらつきのあった乳歯抜歯し、2週間後に親知らずを移植しました。

何年も前から、乳歯は根が浅い上にクラウンをしていて動いていたため治療して、硬いものをしっかり噛みたいと思っていました。

まだ1年くらいはもちそうでしたが、思い切って移植に踏み切りました。
現在、暫間固定を外し仮支台でリハビリ状態中。

移植先: 左下5歯
移植歯: 左上8歯(親知らず


1)移植手術が終わった直後に治療台のトレーを見ると、血の付いた歯の破片(小さい三角形2.5ミリ幅)のようなものがありました。

先生は次の患者さんの対応を始めており、次の診療時にそれが

「歯の破片ですか?」

と尋ねましたが、

「いや違う、何やろ?」

と答えてくれませんでした。

素人が考えられるのは、移植歯の根の先、歯槽骨に穴を掘った時に隣歯の根を折ってしまったもの、歯槽骨そのものしかないかと思っています。

自宅で歯が折れてしまったことがあり、大理石と瀬戸物の間くらいな材質でしたが、それと同じように見えました。
歯槽骨の破片でしょうか?

歯槽骨の写真はインターネットで調べても出てこなく、イラストでは軽石のような描き方をされていますが、実際は歯のエナメル質に似てるのでしょうか?


2)暫間固定をエナメルボンドで固定していたものを外しました。

その時に、健全左下4歯のボンドを削る時に、どうやら歯まで削ってしまったようです。
斜めに線が入っています。
これは医療ミスになるのでしょうか?

歯は再生したいのでショックです。

これも伝えましたが、

「ボンドがまだ残っているだけ」

という返答で

「あともう少し削ろうか?」

と言われましたが、更に歯を削られたら嫌なため

「それならいいです」

と答えました。

たしかに、歯が削られた上のところに若干だけボンドは残っているようですが、歯は削られています。
これはよくある話でしょうか?


3)移植は、歯をできるだけ深く埋め込むのがコツとインターネットで書かれているのを見ました。

しかし、あまり深く埋め込むと歯根膜の位置は決まっているため、歯周ポケットが深くなる気がするのですが、そうではないのでしょうか?

歯周ポケットが深くなると、手入れが充分にできず歯周病等になり、抜けてしまう可能性が高くなるように思うのですが。


4)現在、暫間固定を外し噛むリハビリ中(少しずつ負荷を与えていく)らしく、当初の説明では、クラウン装着まで最低2ヶ月はかかるという話でしたが、もう4ヶ月がきます。

経過は良好らしいですが、恐らく前回の術後確認で、まだ次のステップに行けないということでしたので、歯周ポケットの深さが深いのかと予想しています。

通常、順調であれば、どれくらいの期間でクラウン装着をするのでしょうか?


5)クラウン装着(完成)まで過程について、インターネットの素人向けページで詳細に説明されたものを見るけることができませんでした。

根管治療の後、暫間固定を外し、仮歯としてレジンを盛って高さ調節し噛んで負荷を与えるリハビリをするといったプロセスをするものなのでしょうか?
この後のプロセスも不明です。


6)移植歯の生存について、インターネットでは、「2〜10年」とか、「すぐ抜けるは10年前の話で今はうまく付けば普通の歯と変わらず長持ちする」とか、先生によってもいろいろなことが書かれています。

個人の回復力や衛生状態を除外して考えると、何年程度もつのでしょうか?


7)今治療をお願いしている先生は、「移植2年後しっかりくっついていたら、その場所に元からあった歯と同じ」とおっしゃります。

その考えでいくと、2年以降は「移植歯だから外れる」ということはないということでしょうか?


8)5歯の位置に8歯を移植したため、5歯が大きくなっています。これをクラウンで調整するのに、画像のように、歯茎の横に少し歯が見える感じでクラウンを装着する治療はできないのでしょうか?

歯が折れやすいですか?


9)現在左下6歯もクラウンのため、連結のクラウンの方がいいとも言われていますが、単独も連結もどちらもメリット・デメリットがありなかなか決めることができません。

添付画像の表にメリット・デメリットを書き出してみました。

本音は移植をしたのですから、1本の歯としてしっかり硬いものを噛みたいため「単独」ですが、抜けるのがやはり恐いです。この表に書いていること以外で何かあれば教えていただきたいのと、よいアドバイスあればお願いします。


10)上記1),2)のことと、これまで3回くらい保険点数の過剰計上があったため、クリニックの変更を考えています。
正直、何か起こった時のことを考えると転院するのは怖いのですごく悩んでいます。

今のクリニックでは、あまり個人の希望を聞いてくれないのもあります。

これまでの経過は下記「参考主な経過」の通りですが、今から転院しても大丈夫でしょうか?

個人的には、移植手術そのものは、ドクターの技量で差が出ると思いますが、以降のことは、クラウンの装着時期の判断や衛生指導やクラウン作成の上面の角度等でそんなに大差ないと思うのです。


多すぎますが、よろしくお願い申し上げます。



〔参考主な経過〕
2017年11月下旬 乳歯抜歯、抜歯孔縫い合わせ

2017年12月上旬 抜糸

2017年12月中旬 歯の移植手術、自家骨移植、翌日消毒

2017年12月下旬 抜糸、抜髄(浅い部分のみ)

2018年1月下旬 RCT(1回目)

2018年2月上旬 RCT(2回目)

2018年2月下旬 RCF・CRF(垂直か側方かは不明)

2018年3月上旬 仮支台築造

2018年3月下旬 経過確認: 歯周ポケットが深いのか、まだ次のステップには進めないとのこと。
次回1ヶ月後に診療。

画像1画像1 画像2画像2


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2018-04-03 00:31:57
こんにちは。

移植は難しいのでアメリカではsystematicにすでになっていて臨床成績もよいインプラントを選択することが多いと思いますが、日本では何故か移植が割とトライされているという感じです。

5番と8番の根のサイズも形態も違うのできちんとした移植を行おうと思えば3Dプリンターで移植する形態のダミーを作っておいて外科中に移植穴を形成する際に使用するシステムで行ってもらった方が成功率が高くなるように思いますしCTでの3D検証は必須だと思いますがなかなかそこまでシステム化して行ってくれる医院はないでしょう。

そういうことを行うとかなり高額になるのでインプラントの方が安いですしね。

移植時に歯根膜は傷つくので成功すれば癒着が起こっている状態でしょう。
歯根膜があるのでそこにメリットをあげることも出来るでしょう。

根がついても歯冠修復がよい条件で行えるかはまた別問題でしょう。
多くがそこでまた問題が起きるので結局満足できる治療を受けられる条件は最初から少ないというのが現実だと思います。


1)歯根が短いEを抜歯して8番の歯根が入るだけの穴を開けたのですから余分な組織が出たのではないでしょうか?
骨か?歯か?は行った先生がわからない訳はないでしょう。

説明する意義を感じられなかったので省かれたのではないでしょうか。

2)拡大写真で説明してもらうとよいでしょう。

3)歯根膜の位置は大切でしょうがその前にくっついてくれなければダメですから出来れば深くいれておきたいという気持ちが働くでしょう。

そもそもあまりsystematicな治療法ではないでしょう。

4)半年くらいおくこともあるでしょう。

5)歯がグラつかず機能圧負担が可能になれば上部に修復物が入れらるでしょう。

6)その程度でしょう。

元々条件がよい治療法ではないけれどインプラントにいきなりするよりは使えるものは使っておこうというような治療法でしょう。

条件がよければ機能できる期間は長くできるでしょうが条件が沢山ありそうです。

7)そうでしょう。

8)折れやすいのではなく不潔になりやすいでしょう。(掃除が下手ならば虫歯が進行しやすいでしょう)

9)連結でもいいかもしれませんね。悪くなれば分割して抜歯も出来るでしょう。

10)どうでしょう。

この治療自体上手くいきにくい治療法だと思いますが医院に他の魅力があれば不満もでないのでしょうが、転院をお考えということは良いところが少なかったのでしょう。

転院によって抜歯を勧められるかもしれませんからもう少し落ち着くのを待たれてはいかがでしょう?

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-04-04 07:46:07
ふみさんこんにちは。

2017年12月にぐらつきのあった乳歯抜歯し、2週間後に親知らずを移植したのですね。

1)手術が終わった直後に治療台のトレーを見ると、血の付いた小さい三角形2.5ミリ幅のようなものは、歯や骨の可能性が高いと思います。

2)暫間固定をエナメルボンドで固定していたものを外した時に、健全左下4歯まで削ってしまったような気がするが「ボンドがまだ残っているだけ」という返答で「あともう少し削ろうか?」と言われましたのであれば、歯は削られてないかもしれないですね。

3)移植は、歯をできるだけ深く埋め込むのがコツとインターネットで書かれているのを見たのですね。私の考えは歯の形と同じに骨に穴あをあけ固定がしっかりしているのがコツと異なりますね。

また、先生よっては固定もしっかりする先生とルーズにする先生がおり、その先生によって異なるかもしれませんが、その先生が普段行っているようにするのが1番ではないかと思います。

また、歯周ポケットはある一定に落ち着くと思います。

4)当初の説明では、クラウン装着まで最低2ヶ月はかかるという話でしたが、現在4ヶ月ですね。
最低で2ヶ月ですからまだかかることもあるのでしょう。

経過は良好と言われているんであれば、大丈夫ではないでしょうか?
私も数ヶ月から半年位と状態(処置内容)によって変わってくると思います。

5)クラウン装着(完成)まで過程について、インターネットの素人向けページで詳細に説明されたものを見るけることができなかったのですね。

確かにインプラント治療よりも歯牙移植を行っている先生がそもそも少ないので、そこまで一般的ではありませんし、症例も少ないのでネット情報も少ないと思います。

私はクラウンをかぶせずにレジンで終了することもあります。

6)移植歯の生存については症例が少ないのであまり情報がないと思います。
成功率は8割ほどと言われています。

知り合いの先輩のお口の歯牙移植は現在も健在で30年以上問題なくかめているとおっしゃっていました。
うまくいけば一生機能するかもしれませんが、時間とともに根が吸収したりすることもあります。

経過を見ないと分からないと思います。

7)今治療をお願いしている先生は、「移植2年後しっかりくっついていたら、その場所に元からあった歯と同じ」とおっしゃっているのは、2年問題なければ、根の吸収が無く、急に問題が起こることは少ないからだと思います。

8)5歯の位置に8歯を移植したがそもそも乳歯だったためスペースは同じではないでしょうか?
歯が折れやすいことはないと思います。

歯を削って被せれば大きさや形も多少変えることは可能かもしれませんね。

9)私は移植歯は基本単独です。不安要素がある場合は連結するかもしれません。

10)できれば、今の先生の説明で解決できるといいですが、納得ができないのであればやもえないですね。

ずっとお付き合いが出来る歯科医院が近くにあるといいですね

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: -ふみ-さん
返信日時:2018-04-07 21:35:33
>Dr.ふなちゃん 先生

ご回答ありがとうございます。

自分で質問した量が多かったため、お返事が遅くなりました。

・3Dプリンターで移植する形態のダミーを作る方法があるのですね。
それだと、そのダミーに応じて正確に歯槽骨が掘れて、1発で親知らずの抜歯直後の移植ができますね。

・「歯根膜は傷つくので成功すれば癒着が起こる」のは歯根膜と歯槽骨がつながっていく過程としてよい意味でしょうか?

・「歯冠修復がよい条件で行えるか」。歯根膜が生着して冠を被せるのにいくつかの困難が生じるということでしょうか。


1)そうですか… ここが結構気になっています。

歯の破片だとしたら、親知らずをうまく抜歯できずに根の先が折れた可能性、または、穴を掘った時に隣歯の根先を割ってしまった等が考えられ、後々に影響が出てくることになる医療ミスと言えると思いますからね。


5)負荷を与えるリハビリとうプロセスを踏むものなのですね。この状態で問題がなければ、処置としての最終段階の冠を被せるになる訳ですね。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: -ふみ-さん
返信日時:2018-04-07 22:11:15
>加藤道夫 先生

ご回答ありがとうございます。

1)やはりそうですよね。
骨だとまだしも、歯だとよくないと思うのです。

担当医師が答えないのであれば、他の歯科でCT撮影してみないと分からないですよね。

移植歯の一部が折れたとなると生着に関係しますし、隣歯の歯根先であれば、感染等今後発生する可能性があるので不安です。

2)ボンドもすこーし残ってはいますが、その下側が削ってるんですよ。

自分の下の歯は弧を描くように膨らんだ曲線でしたので。この件も1)の件もちゃんと答えてくれないところから不安ばかり積もっていってるんです。

3)「歯周ポケットはある一定に落ち着く」というのは、歯根膜がちゃんとくっつき、歯肉が固まってくれば歯周ポケットが他の歯より少し深くてもそれで安定するという意味でしょうか?

5)「クラウンをかぶせずにレジンで終了することもあります」。

そうなんですか!それは初めて聞きました。
何軒かクリニックを回って話しを聞くと、「移植したら神経を取るので、絶対冠になる」という回答しかありませんでした。

でも、レジンで終了するというのは、移植しても、高さが周囲の歯と同じ程度あり、かつ、幅もピッタリであるような場合じゃないでしょうか? 

私の場合は、幅はぴったりですが、高さが不足なので、現状のレジン盛りのようなままではいけないのではないでしょうか?

6)さ、30年ですか!!
今お願いしている先生のとこでは、有効な統計の中では18年の人がひとりいるとおっしゃってました。

30年の人は、20歳代とか若い時に移植されたのではないでしょうか?

7)そうなのですね。
移植歯としての心配は、一応2年と見ていればいけそうですね。

8)そうですね。
元々Eがあったので、幅は1ミリ程度の不足でしたが、6の冠を削って調整しました。

ただ、幅はピッタリでいいのですが、奥行きが大きいので狭めたいのです。

通常、大臼歯の2根の生え方は横から2根が見える「П」生え方だと思いますが、今回の移植では恐らくですが、90度回転させて横から1根しか見えない「|」植え方をしているようです。

そうすると、ずんどうに近い根の形状であれば、奥行きの削れる幅に限界がありますよね?

9)「私は移植歯は基本単独です」。
是非、単独を推奨されている理由を聞かせてください!

10)そうなんですよ。
1),2),10)の件もありますし、他にもありますしね。
患者の質問、不安要素をきっちり説明すべきと思うのですけどね。

転院することのリスクもありますし、今は、やっぱりこのクリニックを選ばなければよかった、第一候補があったのに早まったという気持ちです。



タイトル [写真あり] 歯牙移植術後の様々な不安と転院について
質問者 -ふみ-さん
地域 非公開
年齢 41歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 親知らずの移植
歯医者への不信感
口腔外科関連
その他(写真あり)
回答者




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