自費のCR充填とダイレクトボンディングの違い

相談者: ootanさん (28歳:女性)
投稿日時:2018-08-24 11:22:28
以前、ダイレクトボンディングには以下ようにメリットしかないといわれ、小臼歯インレーをダイレクトボンディングでやりかえました。

・自然の歯と同程度の強度
・インレーやクラウンと違って歯を最低限しか削らない
・削った部分に直接材料を埋めるから、2次う歯の可能性が低い
・かけたり、われたりしても上から盛り直せばよい
・白い

5年ほど経ちますが、問題ありません。


最近、歯磨きの方法、食生活を改善し、虫歯になりにくい生活になった自信がでてきました。
幼い頃から虫歯だらけで、一度も削ったことがない歯は、5本しかありません。

15年以上経過した、インレー、クラウンがたくさんあります。
今のうちに、歯の状態を一旦完璧といえるような状態にして、これからの長い人生を歯がある人生にしたいです。

1〜5は白、6,7はゴールドで、後50年、歯を維持しようと考えていたのですが、1〜7が白という方法があったら、そちらのほうが良いと考えて質問しました。

1〜5は、一応見た目を気にして、白が良いのですが、6,7は、特に見た目は気にしていません。
ただ、歯を磨くとき、白いほうが、汚れが見えやすかったり、歯磨きに対するモチベーションが上がることに気づいたので、できるなら白くしたいとかんがえるようになりました。



以下質問です。

1,
臼歯のインレーを全部やりかえしてもらおうかと考えています。
ダイレクトボンディングはなく、3〜6万円のCR充填という自費のメニューをよく見かけます。

ネット検索してみましたが、自費のCR充填とダイレクトボンディングの違いがわかりません。
同じもののように思えるのですが、何か違いはありますか?


2,
最初に書いたようなダイレクトボンディングのメリットが事実だとしたら、奥歯セラミックゴールドのクラウンをつけるよりも、全部、ダイレクトボンディングにしてしまって、定期的に充填物のメンテナンスをしたほうが良いような気がするのですが、いかがでしょう?

2次う歯になりにくく、かけても割れても、その部分の修復をすればよいというのなら、歯に与える負担が最小限になるように思えます。


よろしくお願いいたします。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-08-24 11:54:21
>1,
自費CR充填ダイレクトボンディングの違いがわかりません。
>同じもののように思えるのですが、何か違いはありますか?

同じでしょう。
言い方の違いだけだと思います。


>2,
>定期的に充填物のメンテナンスをしたほうが良いような気がするのですが、いかがでしょう?

確かにレジンは近年、飛躍的に進歩した材料で、個人的には良い材料だとは思います。

しかし、「摩耗(すり減り)」や「変色」が完全に無くなったかと言えば、それは「No」です。

摩耗が進めば咬み合わせに変化が出ます。
大きく摩耗した場合にはかみ合わせ的には重大なトラブルを引き起こす可能性があると思います。


なので摩耗や破折強度などを考慮した場合、ダイレクトボンディング(レジン)でできる治療の範囲(面積)はある程度限られています。



また、やり直し(詰め直し)に際し、しっかりとした接着を求めるうえで「健康な歯質」を露出させる必要があります。
つまり、やり直しのたびに歯を少しずつ削っていくことになります。

当然、いつかはダイレクトボンディングでできる範囲(面積)を超えることになるでしょう。


なので、「一律に全部レジンにやり直す」のではなく、

 1 ダイレクトでできるものかどうかを見極める
 2 ダイレクトでできるものはできるだけダイレクトで治す
 3 ダイレクトでは摩耗、破折の観点から難しいものであれば、無理に
   ダイレクトで治そうとはせず、ゴールドやセラミックスで治す

と言うように「適材適所」で考えるのがよろしいかと思います。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ootanさん
返信日時:2018-08-24 12:53:36
櫻井先生
回答ありがとうございます。

ダイレクトボンディングでできる範囲(面積)があるのですね。
奥歯クラウンは難しそうですね。


保険CR充填自費のCR充填は、一般的に素材が違ったりするものなのでしょうか?
同じ素材なら、だいたいどんな仕上がりになるか予測がつきますので。
でも、自費で同じ素材だと、ちょっと残念に思ってしまいます。


CR充填の素材は医院ごとに違ったりするものなのでしょうか?
5年前と最近と違う医院でCR充填をしてもらいましたが、医院ごとになんとなく素材が違うような気がします。

経年劣化で変色しているだけなのか。
医院ごとに素材が違うのか。
5年間で一般的に使われる素材がかわったのか。

もし、5年間で一般的に使われる素材がかわったのなら、新素材でやりなおしてもらうのもよいかと思いました。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-08-24 13:54:38
奥歯クラウンは難しそうですね。

全周削っているクラウンをレジンに置き換えるというのは、理論上は可能ですが、やってくれる歯科医はいないでしょうね。


保険CR充填自費のCR充填は、一般的に素材が違ったりするものなのでしょうか?

色調の違いはあってもレジンとしての基本的な物性に大きな違いはありません。

レジンを作っているメーカーのターゲットは「世界」です。

医療を保険だ自費だと区別している国は日本だけですからね。

日本の保険用にわざわざ別の製品を開発すること自体、無駄です。
そう考えれば保険(安価)で世界標準の材料を使える日本は幸せだと思いますよ。



>自費で同じ素材だと、ちょっと残念に思ってしまいます。

同じ素材でも使う人によって結果は全く違うものになるという事はいくらでもありますよ。

全く同じ絵の具を使っても素人の描いた絵とアーティストの描いた絵では価値はぜんぜん違いますよね。

全く同じ食材を使っても素人の料理と技術のあるシェフの料理では同じ味にはなりませんよね。

レジン治療も同じです。


知識、技術のある歯科医が時間と手間をかけて丁寧に行ったレジン充填と保険で短時間に終わらせるレジン充填では価値は全く違ったものになると思います。

一般の方にはわかりずらい事かもしれんせんが、我々はレジンやセラミックスと言う「もの」を売っているのではありません。
特に自費と保険の大きな違いは「手間や技術」の違いです。
(ただし、日本の保険のルールとして「材料の違い(保険適応かどうか)」を明確にしなければなりません)



>CR充填の素材は医院ごとに違ったりするものなのでしょうか?

もちろん、レジンを作っているメーカーは何社もあります。
(国内大手だけでも5社、世界的にはその何倍もあります)

メーカーによって色見や物性の違いはあります。


>5年間で一般的に使われる素材がかわったのか

高分子材料は日進月歩でメーカーによっては2年ごとに新製品を出してくるところもあるくらいです。
(車や電化製品と同じです)


>もし、5年間で一般的に使われる素材がかわったのなら、新素材でやりなおしてもらうのもよいかと思いました。

問題もなく経過しているのに、たった5年でやり替えるのは得策とは思えませんね。
回答1でも書きましたが「やり直しのたびに歯を少しずつ削っていく」のですから。
(もちろん、問題があればやり直しても良いのですが…)

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ootanさん
返信日時:2018-08-24 15:13:39
櫻井先生
ありがとうございます。


>問題もなく経過しているのに、たった5年でやり替えるのは得策とは思えませんね。

ダイレクトボンディングが5年程度経過していて問題ないので、CR充填が同じレベルのものならば、1〜5番の前から見えてしまっている銀のインレー自費でやりかえても問題ないかもしれないと考え質問させていただきました。


普通のCR充填を時間をかけて、やってくださるということなのですね。
素材のことを気にしていたのは、強度の問題です。

隣接面にかかっていたり、面積が大きいインレーをCRにすると保険適用外になると聞いたので、通常の素材よりも強度が高いものを使用するのだと思っていました。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2018-08-24 18:02:57
隣接面にかかっていたり、面積が大きいインレーをCRにすると保険適用外になると聞いたので、通常の素材よりも強度が高いものを使用するのだと思っていました。

そんなことはありません。

しかし、隣接面を含んでいたり、面積が大きい場合のレジン充填は難易度が高く、保険の金額では「採算が取れない」と言う場合もあります。

そうなると「時間と手間をかけてレジン充填をしたい」→「自費へ勧誘(←ホントはルール違反)」と言う事なのかもしれません。

素材の強度ウンヌンは関係ないと思いますよ。


ちなみに、僕が理想だと思って行っている隣接面のレジン充填を保険の価格で行うと1か月で倒産する自信があります。(^_^;)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ootanさん
返信日時:2018-08-28 10:50:40
何度も回答していただき、ありがとうございます。

自費で採算の取れる方法で理想的なレジン充填をやってもらうメリットは十分にあるということですね。

5番目までは、白い歯にしたいけど、強度が心配だったのですが、今度、お願いしてみたいと思います。
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2018-08-28 16:30:58
こんにちは。

メタルインレークラウンのやり変えの場合は、ハイブリッドセラミックインレージルコニアクラウンにやりかえることが多くなるように思います。

直説法と間接法の違いですから、インレー形態にすでに削ってれば素材を白いものに変えた場合もう少し削れば可能なのですから、間接法のほうが優れているとされているように思います。

間接法は形成をして型をとって模型にし、咬合を採取し、技工上で咬合器につけて技工士さんが作製します。
今は光学印象という方法でCAD/CAMという方法も使います。


間接法のよい点は模型を分割して作業を行える点です。
御口の中では術野は限られますし、多方向から確認したり作業することが困難ですから模型にして作業を容易にしてしまうのです。

結局、そういうものも最近はレジン系セメントでつけますから、レジン充填と同じように樹脂で接着修復したのと同じ原理になるので2次虫歯になりにくいということがいえるかもしれません。


ダイレクトボンドのように口腔内の湿潤下で目視不十分な状態で行われる作業よりも、均一な素材を使用してもらえるし綺麗に仕上がる場合もあります。

ダイレクトボンドにこだわらず、ケースバイケースで歯科医のお勧めする(その歯科医の得意な方法)で行ってもらっておくとよいのではないでしょうか?




タイトル 自費のCR充填とダイレクトボンディングの違い
質問者 ootanさん
地域 非公開
年齢 28歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ レジン(白いプラスチック)
その他(保険と保険外)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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