左上6番、部分抜歯か全抜歯か?

相談者: akiba29さん (57歳:女性)
投稿日時:2019-02-13 18:40:26
こんばんは。

左上奥歯6番目の部分抜歯についてです。

この歯は2年半前に根幹治療専門医に、自費で根幹治療をして頂きました。
その際に、

「3箇所ある根幹の真ん中に、2本の穴が開けられ、それが下まで貫通している状態です。
根幹治療をし、貫通した穴はMTAセメントで塞ぎました。」

といわれました。


今回、その歯がまた痛み出し、再根幹治療を受けたのですが鈍痛が収まらず、CT画像で、

「 MTAセメントで塞いだ貫通した穴の下に病巣があり骨が溶け出している。
MTAセメントを取り除く治療は出来ない状態。」

と言われました。
治療は、2本の根幹を抜歯して1本だけ残し、ぐらつきがなければ、隣の左上奥歯5番目にかけて連結歯を作るそうです。


ただ、左上奥歯5番目も2年半前に、再根幹治療で MTAセメントとが詰めてある、なんとか保っている歯です。
その歯に掛ければ間違いなく負担が掛かると思います。

部分抜歯にしてみた方がいいのか、抜歯してしまった方がいいのか迷っています。


長くなりまして申し訳有りません。
ご回答お待ち申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2019-02-13 20:43:03
akiba29 さん

こんばんは。
まずはご質問ですが、
今回も前回の専門医にかかられましたか?

>貫通した穴はMTAセメントで塞ぎました。

専門医ならば、取れるのではないでしょうか。
取れないものを使用してはいけないことになっています。


>その歯がまた痛み出し、再根幹治療を受けたのですが鈍痛が収まらず、

鈍痛とは何もしていない時に感じていらっしゃいますか?
噛んだ際に感じることが気になっていらっしゃいますか?


>CT画像で、
>「 MTAセメントで塞いだ貫通した穴の下に病巣があり骨が溶け出している。
>MTAセメントを取り除く治療は出来ない状態。」
と言われました。

痛みがその先生の言う「病巣」と関係があるとすれば、MTA自体が悪いわけではなく、細菌感染しているわけで、細菌を取り除けば、解決するはずです。
もしも、そうでない場合は、痛みの診断を確実にして頂く必要がありますね。


>2本の根幹を抜歯して1本だけ残し、ぐらつきがなければ、隣の左上奥歯5番目にかけて連結歯を作るそうです。

akiba29 さんのお口の全体像がつかめませんので、何ともいえませんが、やはり、負担が大きいのと、ブラッシングが難しくなること(歯周病の手術が必要となります)、歯根破折のリスクが高く、費用効果性を考えた上で決定されることをお勧めいたします。

回答 回答2
  • 回答者
メイクスマイル歯科(東京都文京区)の森田です。
回答日時:2019-02-13 20:56:32
akiba29さん、こんばんは。

左上奥歯6番目の歯を部分抜歯にしてみた方がいいのか、抜歯してしまった方がいいのか、ということでお悩みなのですね。

上顎6番目の歯は、歯根が3本あるので部分抜歯をして歯を保存(抜かない)治療法があります。

歯を抜かずに、使い切っていくという考え方として選択される方法ですが、以前はインプラントが無かったので、そこまでしてでも歯を保存することも多かったのだと思います。


現在はインプラントの予知性が良くなったので、積極的に歯を抜いてインプラントで治療する、という考え方ができるようになり、歯を抜いた方がいいのか、抜かないで歯をできるだけ使った方がいいのか、悩むことがより増えたように思います。

話が長くなりましたがまとめると、ご自分の歯を抜いた後、入れ歯ブリッジになるのなら部分抜歯、インプラントにするなら抜歯、という選択が良いのではと思いますが、いかがでしょうか。


左上奥歯5番のことを考えても、可能ならインプラントの方が良いと思えますが、インプラントは自費診療になってしまいますので、主治医の先生とよくご相談されてみてください。

参考になれば幸いです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: akiba29さん
返信日時:2019-02-14 11:50:21
宮下先生、

早速のご回答ありがとうございます。

今回は前回治療をしていただいた、根幹治療専門医の先生には掛かっていません。
前回治療をした先生は、予約が取れるのが1ヶ月半後で治療を開始するのが、そのまた1ヶ月は先になると言われ、別のマイクロスコープを使用してくださる先生を探して受診しています。

丁度、口腔外科インプラントの一時オペを済ませたばかりで、炎症のある歯をそのままにしておくのが怖く(歯チャンネルでも相談しています)、早く診察していただける今回の先生に診ていただいています。


鈍痛はいつもしています。
左上奥歯4番目をインプラント治療中ですので、今は右側で食事をしています。
夜になると痛みが強くなります。

部分抜歯では、負担が大きくなり、ブラッシングも難しくなり、さらに歯根破折のリスクもたかくなってしまうのですね。


質問なのですが、「歯周病の手術が必要となります。」と書かれていらっしゃいましたが、これは何なのでしょうか?
今の私の歯周病検査ではポケットは、1〜2です。
教えていただけると嬉しく思います。

どうぞよろしくお願い致します。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: akiba29さん
返信日時:2019-02-14 12:05:02
森田先生、

ご回答ありがとうございます。

今までの治療で部分抜歯という方法をしたことがなく、というかそういう治療法が有ることも知りませんでした。
今回そういうこともできるのだと知り、迷ってしまいました。
左上奥歯7番目は欠損しているので、ブリッジは出来ない状態です。

やはり、左上奥歯5番目のことを考えると、抜歯後インプラントにした方がいいのですね。
せっかく使えている5番目に負担を掛けるのは、やはりあまり良くないことですよね。


丁寧な、ご回答ありがとうございました。
また何かありましたら、どうぞ宜しくお願い致します。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2019-02-15 09:12:06
akiba29 さん

おはようございます。
ご質問ありがとうございます。

>「歯周病の手術が必要となります。」これは何なのでしょうか?

ですが、お答えが簡単ではありません。
その理由は、

>今の私の歯周病検査ではポケットは、1〜2です。

とは関係がないからです。
普通、歯の根は3本ありますが、それぞれの根の周りを支えている骨の高さはそれぞれ異なります。(ポケットとは関係がありません)
その骨の高さが、歯茎の高さを決定します。

ですから、根を2本抜いた場合、その周りの骨は一般的にはイレギュラーな形になっていて、その後ブラッシングを行いにくい状態になりやすいわけです。
ですから、磨きやすく長期的に使用できるようにするために残した根の周りの骨の高さを綺麗に整えるという手術をしてから、被せる処置に移行すると、患者さんが管理しやすくなるのです。


図は、2012年のものですが、上の奥歯の3本の根のうち1本だけ残してブリッジを作った方です。
今現在もブリッジは健全ですが、歯肉の形を見て頂くと、ブラッシングが難しそうな状態ですよね。

ですから、根を抜くだけではなく、歯肉を整える手術を追加して行うのが望ましいわけです。


画像1画像1

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: akiba29さん
返信日時:2019-02-15 21:41:41
宮下先生、

丁寧な、お返事を頂きありがとうございます。

部分抜歯をして、3本のうち1本だけ根を残した場合は、残した根の根の周りの骨の高さを綺麗に整えるという手術が必要なのですね。
今かかってる先生からは、その説明は伺っていませんでしたので、とても参考になりました。

画像も添付してくださりありがとうございまいます。
実際の画像を見ることで、どういうふうになるのかすごく良くわかりました。


いろいろ考えてどちらにするか考えていこうと思っています。

今回はお忙しいところを、分かりやすくご回答頂き本当にありがとうございました。
また何かありましたら、どうぞ宜しくお願い致します。
回答 回答4
  • 回答者
メイクスマイル歯科(東京都文京区)の森田です。
回答日時:2019-02-15 21:42:00
akiba29 さん、お返事ありがとうございます。

左上奥歯4番目をインプラントにされていらっしゃるのですね。

左上奥歯6番目をインプラントにすることで、左上奥歯5番目を両側から補強できるという考え方もできます。

しかし、費用が倍になってしまいますから、今回は左上奥歯5番目と6番目を保険で治療しておいて、将来左上奥歯6番目にインプラントを入れて、左上奥歯456番目をインプラントのブリッジにするという考え方もできます。

その場合、左上奥歯5番目と6番目が使えなくなってしまった時に、再度の治療をすることになりますので、左上奥歯5番目と6番目がどの位の期間使用できるか、という点をご検討頂くと良いと思います。


宮下先生のご回答にあるように、部分抜歯の場合歯磨きは少ししにくくなることがありますが、インプラントも歯磨きは大事なので、どちらの選択をされても歯磨きは頑張って頂くことになると思います。

参考程度にして頂ければと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: akiba29さん
返信日時:2019-02-16 13:10:10
森田先生、

こちらこそ、お返事をありがとうございます。

「今回は、左上奥歯5番目と6番目を保険で治療しておいて、将来左上奥歯6番目にインプラントを入れて、左上奥歯456番目をインプラントのブリッジにするという考え方」
は、思いつきもしませんでした。
ああ、そういう方法もできるんだと
考える選択が増えて、嬉しく思いました。

インプラントは今2本目を入れているところです。
歯磨きは、しっかり頑張っています。


まだどちらにするか決めかねていますが、先生のご回答は、とても参考になりました。本当にありがとうございました。

また何かありましたら、どうぞ宜しくお願い致します。



タイトル 左上6番、部分抜歯か全抜歯か?
質問者 akiba29さん
地域 非公開
年齢 57歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定
抜歯:6番(第一大臼歯)
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
ヘミセクション(トライセクション)
MTA
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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