左上5番、根管治療で根充後の黒い影

相談者: もぉさん (50歳:男性)
投稿日時:2023-04-23 06:51:12
左上5番の根治を半年以上続けていますが、前回までで黒い影が大分小さくなったね!と言って、いつもならば治療前にレントゲンを撮るのですが、いきなり根充(歯の穴に熱い材料を付けていた?)の治療を始められました。

そして治療後にレントゲンを撮ると、歯の下に黒い影が少し残っているような感じでした(他は白くてそこだけ黒色でした)。

それで先生に対して、

「黒い影が少し残っているようにも見えますが、これは自然治癒で消えて行くものなのですか?」
「この歯は以前も2回根管治療に失敗しているので、黒い影が再び大きくなることが心配です」

と伝えました。

「だったらこの歯はずっとこのままで良いのか?」

と言い出して憮然としていましたが、こちらとしては御高齢の偉い先生なので失礼のない話し方をしたつもりではあります。

「時間かかってもいいですで、ジックリやって頂きたいのです(再三伝えた筈だが忘れられたか?)」

と伝えたら、最後は

「あなたの言い分も分かる、次回まで様子を見よう」

と言われて診察は終わりました。

黒い影(根の病巣)は、自然治癒で減るものなのでしょうか?
もし病巣を取り切れていなかった場合は、根充後に根治をやり直すことは可能なのでしょうか?

教えて頂けると幸いです。
宜しくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2023-04-23 11:08:53
根充後に根治をやり直すことは可能なのでしょうか?>

やり直しは可能ですよ。
様子見は必要で3ヵ月おきくらいになります。
歯根が1〜2であることが気がかりです。

その他多くの要素がありますが書ききれません。
他の回答者の意見もまちましょう。
以前は根幹治療専門医受診が多く勧められてはいました。

長期の様子見になる場合は、咬み合わせがしっかりした仮歯なり仮充填が必要であることを強調しておきます。

かみ合わせに変化が生じるからです。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2023-04-23 19:36:49
>左上5番の根治を半年以上続けていますが、

ちょっと長いですね。
私は外科も好きなのでさっさと歯根端切除術を提案すると思います。

> 前回までで黒い影が大分小さくなったね

良かったですね。

> 黒い影が少し残っているようにも見えますが、これは自然治癒で消えて行くものなのですか?

必ずしも影が消える訳ではないと思います。
だからといって消えなくても失敗ではないと思います。

> この歯は以前も2回根管治療に失敗しているので、黒い影が再び大きくなることが心配です

それは心配するほうが普通だと思います、2回失敗したのは同じ歯科医ですか?
それとも違う歯科医ですか?

黒い影が残っても瘢痕治癒というケースもあると思います。


>病巣を取り切れていなかった場合は、

普通の一般的な歯科医院での通常の根管治療で病巣(病変)を取ることはしないと思います。

病巣(病変)は根尖孔外にあるので、通常のファイル操作では取ることはほとんどできないと思います。
特殊な技能を持ち機械器具を揃えている歯科医なら、取ることはあると思います。

根管治療は根管内の細菌の数を減らすことにより、根尖孔外の病変の縮小を期待するものだと思います。

>充根後に根治をやり直すことは可能なのでしょうか?

勿論可能ですが、自分の根管治療で根管充填をしたあとであれば再治療はしないと思います。
キチンと自分のできることをした上で根管充填をするからです。
このような場合はいくつかの提案をしますね。

@ 経過観察
A 歯根端切除術
B 転院

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もぉさん
返信日時:2023-04-23 20:21:35
松山先生、はじめまして。

幸い仮歯は付けて頂いておりますが、予想よりも長期になっている事が気になります。

長時間かけて根充した直後だったので先生が不機嫌だったのかもしれませんが、根治のやり直し自体は可能なのですね。

とりあえず1ヶ月後診せに来るように言われましたので、それまで様子をみたいと思います。
根管治療専門の先生がいらっしゃる事は、はじめて知りました。
コメントありがとうございました。


柴田先生、はじめまして。

過去2回の失敗はどちらも他院です。

最初は25年前の頃の話で、銀歯の下に黒い影が有ると言われて被せ直す事になりました。
2度目は5年前の話で、その時に歯根端切除術の治療を受けました。

しかし昨年その被せ物がグラグラして被せ直す際に、歯の下に目立つ黒い影が有るという話を受けて、根管治療が続いています。

今の歯医者さんでは電極棒を握って電気ショックで細菌をシメ殺す!?ような処置を、約1月半おきに受けてきました。

しかし根管治療は、瘢痕治癒のケースもあり得るなど奥が深いのですね。

治療途中の転院は経験が無く、根管治療の途中に治療を受けて頂けのるか心配な所ですが、最悪の場合はそれも念頭に置かなければいけないかもしれませんね。

詳細なコメントありがとうございました。
回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2023-04-23 22:00:03
<電極棒を握って電気ショックで細菌をシメ殺す!?ような処置>

イオン導入法といいます。
歯根端切除術をしているので、マイナス面になりますが期待できます。

回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2023-04-24 11:18:12
保険でしょうか?

歯科医院で、可能な範囲内で真面目に取り組んでおられるとしたら、もう少し結果を待たれてもいいかもしれないですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もぉさん
返信日時:2023-04-25 03:16:37
松山先生、イオン導入法は期待できるのですね。

あと現在の状況をCTで見るのは有用なのでしょうか?
もし1.5万円位の3割負担で保険適用出来るようであれば、お願いしたいとも思っています。
もう少し情報を収集したいと思います。
2度目のコメントありがとうございました。


藤森先生、はじめまして。

ファイバーポスト被せ物ジルコニア自費で、その他は保険で進められているようです。
焦らず結果を待つようにします。
コメントありがとうございました。
回答 回答5
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2023-04-25 08:32:11
<CTで見るのは有用なのでしょうか>

1根か2根の判定、それぞれの病状、切除部の根管封鎖状態の確認程度でそれ程有用ではないと思ひます。

根管治療に伴うまれな事象はあるのですが、経過が芳しくない時になって考慮する程度でよいでしょう。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2023-04-25 17:52:04
もう五年前に歯根端切除術を受けているのですね。
別の歯科医院であれば、今回早めにCTを撮る価値はあると思います。

ちゃんとした歯根端切除術をされていれば、根尖がなくなり歯根端にある現在の根尖孔はかなり直径が太くなっていると思います。
かなり難しい根管治療になっていると思います。

ただ前医の歯根端切除術がちゃんとできているかは、CTでないと分からない場合もあると思います。

前歯の歯根端切除術も、手を出さない歯科医が多いと思います。
ですから前医は結構なチャレンジャーだったかもしれませんね。

個人的には、左上五番の方が右上五番より難しいと思います。
また従来型の歯根端切除術と、熟練した歯科医がCTを参考にしてとマイクロスコープ下で行う歯根端切除術では、成功率に大きな差が出ると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もぉさん
返信日時:2023-04-25 22:51:47
松山先生、ありがとうございます。

私の場合は、1根だったように見えました。

CT撮影をお願いする事も、選択肢として有りかなと思えてきました。
選択肢が増えて少し気が楽になりました。再三のコメント感謝いたします。


柴田先生、5年前に歯茎の裏を切開して手術して頂きましたが、もしかしたら再感染したのかもしれません。

確かに、今回も治療期間を考えれば難治療なのかもしれません。
今行っている歯医者さんマイクロスコープは有るようですが、使っている所はあまり見た事が有りません。

瘢痕治癒もCTで分かるのでしょうか?健康保険が適用されれば良いのですが…。

コメントありがとうございました。
回答 回答7
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2023-04-27 16:55:26
<瘢痕治癒もCTで分かるのでしょうか>

勿論わかりますよ。

歯根端切除術を行ったときに、逆根管充填を行ったのか、シーラーは何を使ったのかが、大きな要因となります。

それらがわからないですから、今の所様子を見るしかないとしたわけです。
根尖部再掻爬、再逆根管充填もあり得ますから、希望的に過ごしたらいかがですか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もぉさん
返信日時:2023-04-27 21:52:25
松山先生、CTは予想以上に有用なのですね。
次回CTをお願いしてみる事にします。

今のかかりつけの先生が対応可能なのかどうかは別として、根尖部再掻爬や再逆根管充填など、私では聞いたこと無いような治療法も色々と有るんですね。

気にかけて下さり何度もコメント頂き恐れ入ります。
誠に有難う御座います。



タイトル 左上5番、根管治療で根充後の黒い影
質問者 もぉさん
地域 非公開
年齢 50歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療に関するトラブル
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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