内科医と歯科医師の考え方の違いに、不安を感じています・・・

相談者: 美沙さん (33歳:女性)
投稿日時:2008-03-01 18:45:57
いつもお世話になっております。

既に通院先の院長にお聞きし、御回答を得ていますが、
私と、私がお世話になっている内科医が、
疑問に思っている事が有りますので、
質問投稿させて頂きました。

私がお世話になっている内科医は、女性の方で、
数年前から、歯科以外の心身全ての御相談をさせて頂いて、
いつも即解決し、安心してお任せをしている先生です。

そして私は昨年秋から、アマルガムセラミックかゴールドに替えたり、
小児時に服用した抗生物質で変色したを削って
セラミックを被せる、という治療を受けています。

当初の治療計画では、
詰め物で済む歯は詰め物で、という予定でしたが、
私があまりにも痛がりな為に、
今迄既に数本、神経を残したまま詰め物をして頂きましたが、
数ヶ月経っても凍みが治まらないので、
今後、抜髄予定です。

今後治療予定の歯も、抜髄前提です。

でも、今回、
抜髄をした筈の歯が、数週間経っても強い凍みや痛みが有り、
院長は、他の歯が凍みているのだろう、とおっしゃいました。

丁度、この期間、全身に原因不明の蕁麻疹が出た為、
この歯科治療の話も内科医にしました。

そうしたら、内科医は、
歯の凍みや痛みの原因は、肩こりだったり、
歯茎の痛みの時も有るので、
歯が凍みるからといって、直ぐ抜髄をするのは良くない、と、
おっしゃいました。

今回の私の全身の蕁麻疹も、
内科医からは、生活習慣の過労が原因の根底に有る、と、
言われていたのですが、
今回、抜髄を終えた筈の歯に強い凍みや痛みを感じ続けている、
という事は、今回の抜髄により、全身がストレスを受け、
それが数週間以上も続いている為、
過労になり、全身に発疹が出た可能性も有る、との診断でした。

そういえば、
私が歯の凍みを院長にお会いした時にお伝えした所、
私の口腔内はご覧にならないので、
歯茎の様子は分からないでしょうし、
肩こり等を聞かれた事も有りません。

でも確かに、肩こりから歯痛がきたり、その逆も有り、
頭痛で歯痛も有ったりしますから、
内科医の考えに私は同感しました。

私は以前に抜髄を院長から勧められても躊躇していた時、
院長は「痛みが有るなら医学的にしなければならない事」と
おっしゃいました。

私は、内科医と歯科院長の、
歯の治療に対しての考え方の違いに、とても不安を感じます。

内科医はあくまで内科医なので、
やはり、歯科院長のお考えの方が正しいのでしょうか?

この内科医の考えは、どう思われますでしょうか?

私の歯科治療は未だ未だ続くので、
治療を受ける度に、全身に蕁麻疹が出るかもしれない、と、
内科医から言われているので、益々不安です。

先生方のご意見を教えて頂けたら、嬉しいです。

宜しくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-03-01 19:44:23
美沙さん、こんにちは。

今回のご質問の内容を拝見しました。

美沙さんが今ご不安に思われていることももっともなことですし、今後の歯科治療が、さらに不安になるお気持ちも良く分かります。

ですが、私個人は、美沙さんの歯科の担当の先生と同じ考えを持ちます。
EBM(Evidence Based Medicine:医学的根拠に基づいた医療)を最大限重視します。

これは誤解をしていただきたくないのですが、美沙さんの内科の担当医の先生のお考えを否定しているわけではありません。

虫歯歯周病以外の原因で生じる口腔内の痛みというものは事実存在していますし、そういった方面の研究を大学等で行われている先生も多数いらっしゃいます(実は私もそちらの研究に携わる予定でした…)。

そして、こういった虫や歯周病以外のものが原因の痛みも、徐々にですが研究が進んでおり、特に脳神経との関連が分かりつつあります(口は脳に近い器官のため、特に影響が出るようです)。

その他にも、頭痛肩こり・目の疲れ・全身のストレス等が影響することはもちろん可能性として考えられるでしょうが、これらの影響と口腔内の症状の因果関係をはっきりと証明する報告は、まだ出ていないのが現状です。

歯科医師は口腔領域のプロです。「口腔領域の」といえでも、口腔というのは全身の一部位であり、消化器の入り口なのですから、決して全身との関連を軽視しているわけではありません。

ですが、口腔領域に生じる症状について、まずは現代医学でその発生機序・治療法が確立されている症状・疾患を検討し、事実それに該当する症状であるならば、そちらを優先させます。

また、歯科医師で、問診の段階で「肩こり」等の症状を聞く先生は極々少数であると思いますし、はじめからそういった全身的所見と口腔内所見を結びつけて考えることは、決して一般的な歯科医療のスタンスとは思えません。

今回の美沙さんの歯の症状と実際の口腔内の状況がどのような状態であるのかは不明ですが、もし視診・触診・レントゲンその他の診察の結果、抜髄の必要がある所見が認められるのであれば、それを優先するのはもっともなことであると私は考えます。

美沙さんの歯科の担当医の先生が、

>「痛みが有るなら医学的にしなければならない事」

と言われることは、そういうことであると思います。


あくまで私の個人的意見ですが、ご参考になれば幸いです。
美沙さんの今後の治療がスムーズに進まれることを願っています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 美沙さん
返信日時:2008-03-02 11:45:06
中本先生、早々の御返信を有難うございました。


まず、大変驚いたのは、日本の歯科医療の現状でした。

虫歯歯周病以外の原因で生じる口腔内の痛みというものは事実存在していますし、そういった方面の研究を大学等で行われている先生も多数いらっしゃいます。(中略)徐々にですが研究が進んでおり、特に脳神経との関連が分かりつつあります。

・・・今の日本の歯科医療界では未だ研究段階なのですね!?
   私は初回投稿でお伝えした担当の内科医から、
   内科医の大学病院の勤務医時代から分かっている事だと
   聞いていました。(内科医は現在50歳代です)



>その他にも、頭痛肩こり・目の疲れ・全身のストレス等が影響することはもちろん可能性として考えられるでしょうが、これらの影響と口腔内の症状の因果関係をはっきりと証明する報告は、まだ出ていないのが現状です。

・・・え〜〜〜〜〜!?
   これも上記同様、可能性、というより、
   関係性は大有りだと聞いています。
   
   日本の歯科医療って、多くが西洋の現代医学ですよね?
   西洋の現代医学って、データを重要視される、と、
   担当の内科医から聞いた事が有ります。

   別の言い方をすれば、
   データが無い事は医療として確立・報告出来ないのですよね?

     
歯科医師は口腔領域のプロです。(中略)口腔領域に生じる症状について、まずは現代医学でその発生機序・治療法が確立されている症状・疾患を検討し、事実それに該当する症状であるならば、そちらを優先させます。

・・・口腔領域のプロの方々が現代医学に基づいて、
   確立されている治療を行っているにも関わらず、
   実際、私の原因不明の全身の蕁麻疹等、
   こちらのサイトには、毎日毎日、根管治療を中心に、
   色んな不安や不満投稿が増える一方です。


>「口腔領域の」といえでも、口腔というのは全身の一部位であり、消化器の入り口なのですから、決して全身との関連を軽視しているわけではありません。

・・・絶対に、軽視等しないで下さい!
   1つの身体の中に「口腔領域」も「脳」も「肩」も
   有るのです。1つ1つが空中に浮いているのでは有りません。
   そしてそれら全ての「感覚」は繋がっています。
   
   中本先生の御返信を拝見して、強く感じた事は、
   現代医学のみを学ばれた方々は、
   臓器を単独で捉え、治療しようとされますが、
   主に、根管治療に代表される様に、
   「治療したのにいつまでも痛みが引かない」、
   「レントゲンを撮っても異常は見付からない」という
   相談投稿がとても多いのは、
   「口腔領域」だけしか診ていない
   (学んでいないから診られない)方が
   多いからではないのでしょうか?
   
   実際、担当の内科医は、大学の医学部で西洋医学を学び、
   開業されてからも、西洋医学を中心に
   患者の治療にあたっておられましたが、
   現代医学の治療だけでは、
   患者の不安が完全に消えない症状も多かった為、
   色んな勉強をされて、
   今は、私が何をお聞きしても、どんな症状であっても、
   色んな方法で解決して頂いています。

   この担当の内科医と同じ考えをお持ちの歯科医や、
   ご家族やお友達に歯科医がいらっしゃれば
   絶対に、その方にお世話になるのですが、
   残念な事に、ご家族やお友達には歯科医師は
   おられませんでした。 


>歯科医師で、問診の段階で「肩こり」等の症状を聞く先生は極々少数であると思いますし、はじめからそういった全身的所見と口腔内所見を結びつけて考えることは、決して一般的な歯科医療のスタンスとは思えません。

・・・問診の段階での質問は、勿論不要だと私も思います。
   私が申し上げているのは、
   歯科治療を受けていて、何か不安な事が起こり、
   その原因に、歯科治療が完全に無関係だと確信が無い場合、
   全身的所見を加えて頂いても良いのでは?
   という事です。


>視診・触診・レントゲンその他の診察の結果、抜髄の必要がある所見が認められるのであれば、それを優先するのはもっともなことであると私は考えます。

・・・初回投稿に書きましたが、
   仮蓋の段階で、私がの凍みを院長に伝えた時、
   院長は私の口腔内はご覧にならず、抜髄を提案されました。

   1本だけで無く、数本全てです。

   「日本・米国歯内療法医」だそうですので、
   こういう方は、口腔内をご覧にならなくても、
   分かるのかしら?と思っていました。

   でもやはり「視診・触診・レントゲン」は必要なのですよね?


今回、審美目的の為に、健康な歯を削り、
そこ迄は事前に知っていたので、良いのですが、
その後の歯の凍みや痛みの理由を、もっと早くに、
「口腔領域のプロ」以外の方にも診察を受けていたら、
抜髄すらする必要が無かったかも、と思いました。

今の日本の歯科治療を受ける為には、
歯科医院だけに通院する事は危険な事も分かりました。

今回の中本先生の御返信の御蔭で、
なぜ私が今迄、日本の歯科医療に次々と不安が生まれるのか、
理由が分かりました。


丁寧な御返信を有難うございました。
回答 回答2
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-03-02 13:38:41
解決済みの書き込みですが… う〜ん、私の真意が伝わっていないような…

私の回答で、かえって美沙さんをご不安にさせてしまったかもしれません。

今後美沙さんにとってベストの治療が受けられることを願っています。




タイトル 内科医と歯科医師の考え方の違いに、不安を感じています・・・
質問者 美沙さん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯医者への不信感
歯医者への不満・グチ
頭痛、めまい
肩こり
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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