ガルバニー電流などが気になり、インレーの素材を迷っています

相談者: ハンカチさん (35歳:女性)
投稿日時:2008-10-21 17:37:58
よろしくお願い致します。

現在、左上4番のインレーを取り替えている最中で、新しいインレーをどの素材にするか迷っています。

以前、保険のインレーを入れていたらインレーとの接触面が虫歯になったことがあるので、保険外のものにしようと思っています。

インレーのページを読むと金が一番よさそうですが、口の中に他に3箇所保険のインレーが入っているので、ガルバニー電流が起こって、高価な金を入れたのにあとから取ることになるのは避けたく思われます。

では金属以外でと考えるとセラミックレジンかですが、どちらがいいのでしょうか。

上記のページによればセラミックは歯を多く削る上に割れやすいとありますので、やめた方がいいのかなと思いました。


そうなるとレジンですが、先生は「レジンは難しいよ」とおっしゃっていました。
が「難しい」というのが物理的にレジンでは無理だという意味なのか、技術的に難しく時間がかかるので保険では嫌だなーという意味なのかはわかりませんでした。

硬質レジン」というのはどうだろう、と思ったのですが、硬質レジンでインレーを作ることはできますか?

また、

・歯を多く削るかどうか。
・保険外かどうか。
・ガルバニー電流が出るかどうか。
・毒性やアレルギーなど、生体への悪影響が強いかどうか。

についてもお教え願えればありがたいです。
(「歯科材料の副作用と安全性」という本を読んでみたら、硬質レジンに関する箇所で、生体への悪影響が強いという意味の記述か、弱いと言う意味の記述か、素人なので全く判らない記述がありました。)


また、ガルバニー電流が起こるかどうかを事前に調べて、起こらないと判れば金にしたいとも思います。

事前に口の中に素材にする金を含んで見て、痛みが出なければ大丈夫と考えていいでしょうか。

また、そんなことは歯医者さんで試させてくれるものでしょうか。


あるいは、他にお勧めの素材はありませんか。
「他に」でなくても、「これが一番いいのではないか」と思われる素材があればお教えください。



質問が散らばってしまいすみません。
まとめると、

1、硬質レジンはどうか
2、ガルバニー電流が流れるかどうか事前に試せるか
3、お勧めの素材は

となります。

よろしくお願い申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-10-22 01:13:25
こんにちは。
ハンカチさんももう長いこと悩まれてますね^^

どの治療、どの方法でも、それぞれに利点・欠点があります。
(過去の回答でたくさん書いてあると思います)

いくつもの種類があるということは、それぞれに捨てがたく、逆に完璧なものはない、ということですよね。

何を重視するかや、考え方、知識、経験などで回答は変わります。

そこを前提に知っておかれて下さいね。

一見良い(悪い)様に思えても、悪い(良い)面もきっとありますので、ここでの話は参考程度にされて、実際の決断は担当の先生ともよく相談してからお決めになって下さい。



・・という言い訳だけしておいて、個人的独断と偏見での回答をします(笑)

>1、硬質レジンはどうか

保険で出来る(・・と思いましたけど??)以外に、何のメリットもありません。

参考⇒第二大臼歯に保険で硬質レジン前装冠をして頂いたのですが…




>2、ガルバニー電流が流れるかどうか事前に試せるか

普通出来ないと思いますが、担当の先生に相談してみて下さい。

(因みにガルバニー電流が特に問題になりやすいのは、隣接面や対合歯面に保険のメタルが入っている場合だろうと思われます。)



>3、お勧めの素材は

インレーではないです。
自分の場合は、ダイレクトボンディングレジン充填)を第一選択として検討して、それが無理ならクラウンと言うのを基本で考えます。
(もちろん他の方法もご説明はしますので、決めるのは患者さんですが)

参考⇒レジン修復の適応範囲はどのくらいまで?



・・個人的な意見です。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-10-22 10:50:17
‥個人的な意見です。

>1、硬質レジンはどうか
>2、ガルバニー電流が流れるかどうか事前に試せるか

渡辺先生と同意見です。


>3、お勧めの素材は

僕は(レジンベースを行った上での)ハイブリッドセラミックスインレーです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ハンカチさん
返信日時:2008-10-22 14:43:28
●渡辺先生
ご回答ありがとうございます。

>ハンカチさんももう長いこと悩まれてますね^^

はい。
ただ、今回のは今まで相談していたではなく、また別の、抜髄していない小さなインレーの問題です。


>因みにガルバニー電流が特に問題になりやすいのは、隣接歯面や対合歯面に保険のメタルが入っている場合だろうと思われます。

まさに、今回の左上4番の歯とかみ合う歯に、保険のインレーが入っています。
(それがずっと相談している左下5番で、今に取り替える予定ではあるのですが。)


ダイレクトボンディング

というものもあるんですね。
先生にできないか聞いてみます。



●タイヨウ先生
ご回答ありがとうございます。

ハイブリッドセラミックスインレー

それができないかどうか、先生に聞いてみます。
でも、確かセラミックって歯をたくさん削らないといけないんじゃないでしたっけ。
その点は、どうでしょうか。


-------


それと、先ほどちょっとお電話で先生に聞いてみたところ、

「ガルバニー電流は、アマルガムとの間には起きるけど、保険のインレーとの間には起こりません。大丈夫。(だから金で行こう)」

と言い切っていらっしゃいました。

渡辺先生、タイヨウ先生のご見解では、保険のインレーとの間にも起こるということですよね。

私の読んだ、前述の本でも保険のインレーとの間に起こると書いてあったと思います。


この点は、「各先生の主観で変わって来る」部分ではないですよね?



質問1

「ガルバニー電流は、アマルガムとの間には起きるけど、保険のインレーとの間には起こらない」

という見解について、どう思われますか???
信じて、金をいれてあとからやっぱり起こったら困りますし。

アマルガムの水銀の元素番号は80、金は79でお隣です。
保険のパラジウムは46で大分離れています。

元素番号が遠いほうが、電流が流れるような気がするのですが、そうではないのでしょうか?



質問2

金のインレーを作って、仮で入れておいて電流が起こらないのを確認してから本詰めというか、本当に張り合わせる、ということはできないでしょうか。

前に保険のインレーを作ったときに、(この今やっている左上4番で)そうしたことがあるのですが。


よろしくお願い申し上げます。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-10-23 00:38:44
>元素番号が遠いほうが、電流が流れるような気がするのですが、そうではないのでしょうか?

詳しくはないですが、私もそんな気がします。

ただ、貴金属は合金そのものがイオン化しにくいはずなので、「電位差はあるけど電流は発生しにくい」・・とか??

ちょっとよく分からないです、すみません。



金のインレーを作って、仮で入れておいて電流が起こらないのを確認してから
>本詰めというか、本当に張り合わせる、ということはできないでしょうか。

担当の先生に相談してみて下さい。

適合精度の良いインレーだと、仮止めは難しいかも知れませんよ。
外れないと思います。

それと仮に仮止めの時に不具合を感じた場合の費用負担の問題ですよね。

手間もコストも全てかかった後ですから、全額頂くことになるかも。。

よく相談してみて下さいね。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-10-23 11:06:20
>●タイヨウ先生
>ご回答ありがとうございます。
ハイブリッドセラミックスインレー
>でも、確かセラミックってをたくさん削らないといけないんじゃないでしたっけ。
>その点は、どうでしょうか。

少なくとも僕の方法では金属よりも削る量は少ないと思っています。

と、言うのも、本当に小さな窩洞の場合はインレー修復では無く、レジン充填を行います。

つまり、もともとの窩洞が1mm以上の幅、深さの場合にハイブリッドセラミックスを適応するようにしているからです。

そのような窩洞の場合、メタルインレーを新たに作ろうとすると、感染歯質の除去に加えて、保持形態、便宜形態、抵抗形態などを考慮して再形成する事になります。


しかし、接着性間接修復窩洞の場合、感染歯質の除去を行った後はレジンベースを行い、修復物の保持は接着に期待するため、保持形態、便宜形態、抵抗形態などを余計に削る必要はありません。
もちろん、今入っているインレーの適合が良く、すでにそれらの形態が与えられている場合には、さらに削る必要はありません。


メタルインレー修復では「アンダーカットがあってはいけない」ので、外開き状になるようにフリーエナメルを削りますが、接着修復の場合、アンダーカット部はフロアブルレジンで埋めてしまうため、フリーエナメル部は削りません(機能咬頭内斜面は削りますが)。


と言う専門用語の羅列になってしまいましたが、ご理解いただけましたでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ハンカチさん
返信日時:2008-10-23 18:05:25
渡辺先生
再三、ほんとうにありがとうございます。

>ちょっとよく分からないです、すみません。

そうですか…。
担当の先生のおっしゃっていた、

「金とアマルガムの間ではガルバニー電流が起こるが、保険のインレーと金なら大丈夫」

というのが、本当なのかどうか、そこがすごく気になります。

ここで、お二方の先生がひょいっと「そうだよ」と言わないということは、少なくとも、「皆が知ってる当たり前の事実」ではないんですよね。

>手間もコストも全てかかった後ですから、全額頂くことになるかも。。

そうですよね。
少なくとも、もう一度を削らなくて良いかなと思ったんですが。

相談してみます。



タイヨウ先生
いつもありがとうございます。

>専門用語の羅列になってしまいましたが、ご理解いただけましたでしょうか?

すみません、ほとんど分かりませんでした…。
でも、ハイブリットセラミック=歯を多く削るというわけではない(むしろ「外開き状」にしなくていいし削るのは少なめ)ということは分かりました。

先生が書いてくださっているのは、ハイブリットセラミックのインレーのことで、充填のこととかではないですよね?


メタルインレーを新たに作ろうとすると、感染歯質の除去に加えて、保持形態、便宜形態、抵抗形態などを考慮して再形成する事になります。

というのは、金の場合にも当てはまりますか?


------

それと、実は、今回前のインレーを除去していただくときに、

「あまり歯を削らないで欲しいのですが」

とお願いしたところ、本当にほぼ削らないで金属だけはずしていただいたのですが、先生は以前確か

「あなたの言うとおりにやるから、後で文句言わないでね」

とおっしゃっていたことがありました。

医学的に多少やばくても、言うとおりにしてあげる、という意味で。


私としては、「あまり削らないで欲しい」とはやっぱり言ってしまいますが、「それでは医学的にはまずいことがあるのだ」と言われたら、「じゃあ削ってください」と言います。

が、「あまり削らないで欲しい」→「じゃあおっしゃる通り削らずにすませますよ、本当はまずいけど」ということなら、まずいなあと思っています。


あのう、普通、保険のインレーを2年ほど入れていて、除去して新しいのを入れるとき、前のインレーのみを削ればよくて、歯は削らなくてOKということはありますか?


先生によく聞いて、といわれてしまいそうですが、それほどいろいろ話す時間もなく、前もって知識として知っておきたいのです。


何度もすみません。
よろしくお願い申し上げます。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-10-23 18:24:33
>先生が書いてくださっているのは、ハイブリットセラミックインレーのことで、充填のこととかではないですよね?

その通りです。
しかし、ダイレクトボンディングもほぼ同じ考えです。


>というのは、金の場合にも当てはまりますか?

その通りです。
ただ、僕以上に接着を極めていらっしゃる先生(?)は、メタルインレーでもアンレーでも保持形態などを付与しないようです。


>普通、保険のインレーを2年ほど入れていて、除去して新しいのを入れるとき、前のインレーのみを削ればよくて、は削らなくてOKということはありますか?

適合が良ければあり得ます。

逆に適合が悪過ぎて、本当にセメントだけで固定されているような時はインレーが浮いていて「実質的にはセメント充填?」と言う事もあります。

これもまた「インレー除去時に歯を削らなくてOK」と言う事もあります(笑っていいんだか‥)。


しかし、

>先生は以前確か、
>「あなたの言うとおりにやるから、後で文句言わないでね」
>とおっしゃっていたことがありました。

これはあまり好ましくありませんね。

>「あまり削らないで欲しい」→「じゃあおっしゃる通り削らずにすませますよ、本当はまずいけど」ということなら、まずいなあと思っています。

きちんとハンカチさんの考えを伝え、担当の先生との関係を是正されておいた方が良いような気がしますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ハンカチさん
返信日時:2008-10-24 17:29:35
タイヨウ先生

いろいろありがとうございます。
ハイブリットセラミックスをお願いしてみようかと思います。

ためしに、家にある金貨(純金ではないと思いますが)と、銀のネックレスを保険のインレーの上で噛んでみたら、確かにビリリと気持ちの悪い味がして、たまりませんでした。


>きちんとハンカチさんの考えを伝え、担当の先生との関係を是正されておいた方が良いような気がしますよ。

そうですね。

なんとか時間の合間をぬって

「でも医学的にだめだったらNOと言って下さい」

と言おうと思います。


諸先生方、ありがとうございました。



タイトル ガルバニー電流などが気になり、インレーの素材を迷っています
質問者 ハンカチさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ レジン(白いプラスチック)
保険のインレー(銀・金属)
ハイブリッドセラミックインレー
セラミックインレー(陶器の詰め物)
ゴールドインレー(金の詰め物)
お勧めの詰め物・インレー
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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