専門医にて破折歯の根幹治療終了。痛みがまだ残るがコアは何が良いか?

相談者: elfさん (34歳:女性)
投稿日時:2009-05-14 05:34:29
有髄歯の左上6番に折があり、長期の根管治療根充がやっとおわりました。

根管治療のみを行う専門医にてラバーダム、マイクロ使用で行いました。

破折は歯の真ん中を5番から7番にかけて見られます。
腫れやレントゲンでの黒い影などの悪い症状はまだないので、経過観察していこうということで、抜歯を避けることができています。


支台構築についてお尋ねします。

保険にて行う予定です。

ホームドクターはラバーダムを使用してくれます。



ラバーダムをしながらの支台構築以降の治療はやりにくいものとなるのでしょうか。
破折があるので、根幹治療と同様にラバーダム使用した方がよいのではないかと思っています。


根充後2週間経ちましたが、噛みしめると痛みがあります。
これは根管治療からのものか、破折からのものか、その他のものか不明なのですが、痛みがある状態で、支台構築の治療に入ってもよいでしょうか。


歯はけっこう残っているので、レジン充填でもいけそうですが、破折を少しでも広げないようにするため、コア プラス クラウンが良いのではないかと思っています。

その場合、クラウンは金属の予定です。
コアは、金属とレジン、どちらがよいと思われますか。


破折歯で仮歯をすると、外す時に歯に負担がかかり、破折に影響を与えてしまうことが考えられますか。



よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-05-14 06:19:29
elfさまおはようございます。

歯根にクラックが有る状態だと解釈してお答えいたします。

このままコアを装着して補綴をしてもおそらくクラックが拡大していずれ抜歯となるように思います。

対策としてはクラックの修復をする必要があります。
クラックの状況がいまいちわからないので断定は出来ませんが一般的によく起きる根の垂直破折なら修復は相当困難だと思います。

私は大臼歯の垂直破折の接着修復はまだ手がけたことがないのでなんとも言えませんが小臼歯を修復した経験から推測すると相当な忍耐力と集中力が必要でしょう。

おそらく引き受けていただけるDrはかなり少ないと思います、また治療は保険診療では出来ないと思います。

>痛みがある状態で、支台構築の治療に入ってもよいでしょうか。

痛みが残っているのは炎症が残っていることを示唆しています、クラックからの炎症も考えられるので痛みが取れてからの方がいいと思います。

参考になれば幸いです。

歯根破折の接着修復 http://yamadashika.jp/infection.html#a06

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-05-14 07:43:23
折は曲者ですね。
歯内療法の専門医の先生も一縷の望みで治療されたのでしょう。

山田先生のおっしゃられているように、症状がある状態で歯折が原因であるとしたら、症状の解決の為に行えることは抜歯くらいになってしまいます。

コアやクラウンを考慮される前に、現在の症状が解決されることをアドバイスさせて頂きます。

あと数週間、このまま経過を見て、レントゲンをとり状況を見守ることをお勧めします。

その間にコアやクラウンの材料を選択されることもいいですし、残念な場合に備え、ブリッジインプラントでの補綴方法を考慮されるのが宜しいかと存じます。

単なる印象ですが、破折の状態は予想よりも悪そうに感じます。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-05-14 12:22:25
そうですね‥。

仮に僕なら‥

レジンコア(必要に応じてファイバー)+レジンジャケットクラウン

で様子見‥。

破折していて、痛みが出てしまえば抜歯しか方法は無くなります。
(=再治療はできないと言う意味)
なので、土台はしっかり入れてしまいます。

しかし、被せるクラウンがメタルだと少し、負担が大きかったり、調整が難しかったりしますので、安心して噛めるようになるまではレジンのクラウンで調整していきます。


佐藤先生の書かれているように

「あと数週間、このまま経過を見て、レントゲンをとり状況を見守ることをお勧めします。」

もアリだと思いますが、根充からすでに2週間以上経過しているわけで、仮封がどの程度のものかはわかりませんが、「再感染防止」と言う意味では「仮封をがっちりする」か「コアまではしっかり入れる」かは必要な気がします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: elfさん
返信日時:2009-05-15 06:05:38
山田先生、佐藤先生、タイヨウ先生

ご回答ありがとうございます。

破折を残すことがどんなに良くないかは十分納得し、何人かのドクターにセカンドオピニオンを求めた上で、治療を進めている状態です。

山田先生の”接着修復”していただけたらこどんなに素晴らしいことでしょう。

根管治療を開始して、もう一年近く経っています。

痛みに耐え精神的にも体力的にも疲れ、ある程度、抜歯に対する覚悟もやっとできたところでです。 

が、まだ最悪の症状が出ていないので、もつところまでもたせよう、という程度の覚悟ですが。

一年近くもずっと様子見、様子見を重ね、やっと根充に至りました。

タイヨウ先生のおっしゃるように、早くコアを入れる段階だと思っています。
そこで、今回の質問をさせていただいた次第です。



タイヨウ先生、

根充後からの治療について、ラバーダムを使用されますか。

破折をスーパーボンドなどでとめてから、土台構築されますか。その場合、どのようにとめていますか。
破折の表面に接着剤を上塗りする、などですか。

コアとクラウンの材質についてですが、金属だと硬すぎるので、負担を考えたら、レジンコア + レジンクラウン というお考えですよね。   

破折を広げず、外側から守る、ということで、金属クラウンを考えていました。

”安心して噛めるようになるまではレジンのクラウンで調整していきます。”ということは、仮歯は使用せず、すぐにクラウンをかぶせ、終了、という意味ですか。

よろしくお願いします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-05-15 06:27:08
質問と離れますが、噛み締めとかがある可能性が非常に高いと思いますのでナイトガードの使用をお勧めします。

破折を引っ張る事は、結果的に骨とかの炎症を招き、最終的に諦める頃には厳しい状態となる事が予想されます。

その被害を最小限に留めるには、タイヨウ先生お勧めのように壊れてくれるレジンジャケットクラウンがお勧め出来ます。
何度も壊れる事で早目に諦めが付くでしょうからです。

金属で被せる事で、そんなに土台を守る事は出来ません。
それよりも負担の増す方が、何倍も可能性が高くなります。
生兵法は怪我の元の、素人判断であると助言致します。

無理が通れば道理が引っ込む、と言うのは真理ではないと思います。

その報いは何よりもその本人が後で受けてしまう事でしょう。
”原因と結果の法則”はどんな時でも正しく作用します。
その事で苦しむのもご本人です。


厳しい事を書かせていただきますが、無理な事を思い込む思考回路は、噛み締め食い縛りを引き起こす習慣と密接に関わる、と私は実際の臨床で感じています。

自然の摂理を納得される事をお勧めします。


この事は最終的には、患者さんの人生を救ってくれる考え方と成ると信じて、敢えて書かせていただきました。


お大事に。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-05-15 07:06:21
こんにちは。

基本的には私も、大きいクラックならもうやめておいた方が・・
という感想ですが。


タイヨウ先生へのご質問ですが、私なら

根充後からの治療について、ラバーダムを使用されますか。

同日の場合(根管充填→直接法ファーバーコアorレジンビルドアップコア)なら、そのままラバーダムは装着したまま行うことも多いですね。

ただ一応根管の中の完全封鎖は終わっている・・と言う認識ですので、少々のことは大丈夫だと考えます。

仮蓋もせずに、数日も過ごすとなれば問題の様な気がしますが・・。



>破折をスーパーボンドなどでとめてから、土台構築されますか。
>その場合、どのようにとめていますか。
>破折の表面に接着剤を上塗りする、などですか。

破折部分を本気で止めようと思えば、一度抜歯しないと無理でしょうね。

して、割るなり逆に接着剤を流し込む隙間を削って作って、接着処理か・・と想像しますが、抜歯時に相当無理な力がかかりますので、抜く気で行くことになると思います。

せめて破折の表面に接着剤を上塗りして、これ以上「パカパカ」しないことを目標にするなら、接着剤を使うコア(ファーバーコアorレジンビルドアップコア)で十分でしょうね。

完全に割れる直前というのは「パカパカ」するのですが、その時のポンプ作用で、バイ菌が入ったり出たり・・を繰り返すので、かなり気分が悪いです^^;

インプラントフィクスチャーアバットメントの連結部でよく問題にされる現象ですね。

それとメタル系のコアだと、接着はしませんから、引き離そうとする力には無力だと思いますよ。

そこだけ考えるなら、ピーナッツの中心に細い穴をあけて、アロンアルファを流すか、金属の棒をさしておくか、の違いでしょうか。

(どっちもそんなにいい物ではないですけど・・)



>破折を広げず、外側から守る、ということで、金属クラウンを考えていました。

↑その考え方もありだと思います。
レジンクラウンもいきなり割れるのではなく、その前はしなる可能性がありますからね。

一方、金属クラウンではなくて、長持ちしなさそうだからお金をかけずにレジン系の安いクラウン・・と言う考え方もありだと思います。



松元先生のアドバイスは本当にもっともだと思いますよ。
あえて厳しいことを言う、優しさですよね。

私は実際の割れ具合なども分かりませんし、強く言える方ではないので、「中立」の立場で・・^^;

お大事にどうぞ。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-05-15 08:26:59
破折の状況が不明ですが、松元先生のご意見に賛同します。

破切が完全なものであれば、既に枯れている植木の花の心配をしているようなものでどれだけこだわっても結果は同じだと思われます。

根管治療の専門医の先生の見解はどうだったのか?
非常に気になります。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2009-05-15 09:26:02
ああ〜みんな答えられちゃいましたね(笑)。


と、言う事で補足です。

根充後からの治療について、ラバーダムを使用されますか。

渡邉先生の書かれている通りです。
根充とコア築造が同日であればラバーをしたままと言う事もあります。

しかし、異日に行う場合はそこまでシビアにラバーダムの必要性は感じません。
むしろ、ラバーダムをする事によるデメリットすらあります。

コアの形成を行うわけですから、感染歯質を一層削ります。
そこからただちにビルドアップすればほとんど感染は起こらないと考えられるからです。

また、ラバーダムをすると「軸方向が解りずらくなる」「対合関係が確認できない」と言う事があります。

コアの築造次第でクラウンの出来は大きく変わってきますので、むしろ補綴を考えればラバーダムはデメリットにすらなり得ます。

「なんでもかんでもラバーダム」

ではありませんからね。


>破折をスーパーボンドなどでとめてから、土台構築されますか。

‥。
渡辺先生の「ピーナッツ」を想像していただければわかると思います。
そんなことしません。^_^;


>破折を広げず、外側から守る、ということで、金属クラウンを考えていました。

もちろん、それもアリかもしれませんが、

松本先生の
「その被害を最小限に留めるには、壊れてくれるレジンジャケットクラウン
「何度も壊れる事で早目に諦めが付く」

と、

渡辺先生の
「長持ちしなさそうだからお金をかけずにレジン系の安いクラウン」

ですね。

逆に本気で残そうとして、メタルクラウンを被せ

「はい、咬んでみてください」
カチカチ‥‥バキ!(@_@;)
「あらら‥」

みたいな‥。
だったら割れてくるレジンの方が良かったんじゃない?みたいな。


>”安心して噛めるようになるまではレジンのクラウンで調整していきます。”ということは、仮歯は使用せず、すぐにクラウンをかぶせ、終了、という意味ですか。

じゃなく、

 レジンのクラウン=仮歯

と言う意味ですよ。

つまり、レジンのクラウン(仮歯)で調整をして行って、安心して使う事が出来る事が確認されてから本番のクラウンに作り直すと言う意味です。



補足のつもりが長くなってしまった‥。^_^;

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2009-05-15 09:48:57
根充後からの治療について、ラバーダムを使用されますか。

支台築造の時にも最近私はラバーを張るようにしました。

ただし、


>ラバーダムをしながらの支台構築以降の治療はやりにくいものとなるのでしょうか。

残っている歯質が少ないケースによってはラバーを張ると治療しにくい・出来ない時もあります。


>破折があるので、根幹治療と同様にラバーダム使用した方がよいのではないかと思っています。

破折の有無でする・しないは分けれませんね。



>「なんでもかんでもラバーダム」

歯チャンネル信者さんが陥りやすいと現象言うか^^;



>どれだけこだわっても結果は同じだと思われます。

折れているなら私もこう思います。
残らないと分かっている歯にどれだけ手を入れたところで結果は見えていると思います。



個人的な意見としてはelf さんはしばらくこのサイト見ない方がいいと思いますよ。
色々聞いて調べたところで治療するのは我々ではありませんし、見ないで意見を言っている事を頼りすぎて不幸な結果に終わる典型のような気がします。

我々の意見は外野の意見です。
あまり鵜呑みにしない方がいいと思います。

 




タイトル 専門医にて破折歯の根幹治療終了。痛みがまだ残るがコアは何が良いか?
質問者 elfさん
地域 非公開
年齢 34歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ ラバーダム
根管治療の専門医
メタルコア(金属の土台)
レジンコア(プラスチックの土台)
支台築造その他
クラウン(差し歯・被せ)その他
痛みがある状態での治療終了
マイクロスコープ
お勧めの土台(コア)
歯根破折
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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