[写真あり] マイクロもラバーも無い根管治療に不満 (アメリカ)
相談者:
aobaさん (31歳:女性)
投稿日時:2011-09-29 16:03:08
参考:過去のご相談
*〔写真あり〕米国でのクラウン交換。無髄歯なのに麻酔を何本も打たれた
他
アメリカで8番の歯の根管治療をしました。
当初専門医のところで行う予定でしたが、セカンドオピニオンを聞きにいった歯医者さんでは根管治療も行っているとのことで、レントゲンも沢山とってもらったこともあり流れでそこで治療をしました。
沢山経験があるとのことでしたので、専門医と同じ治療が受けられると思っていたのですが、後になってラバーダムもマイクロスコープも使っていなかったことを思いましました。
アメリカではラバーダムやマイクロスコープを使うことが義務付けられているとどこかで読んだのですが、前歯なのでよく見えるので必要なかったといわれました。
また、そんな法律もないとのことです。
全部見えるといわれてしまい、それ以上は聞けなかったのですが、実際のところどうなのでしょうか?
前歯であればラバーダムもマイクロスコープも必要ありませんか?
$500以上も支払ったのでアメリカ基準の治療が受けられると思っていましたが、薬をつめながらレントゲンで確認するという日本で受けた治療と似たものでした。
また、麻酔をうってから差し歯の上から穴を開けて根管治療を行ったのですが、神経のない歯でもアメリカでは麻酔をうって治療するものなのでしょうか?
1回の治療で終了し、保険の関係で来年の1月に7番8番のクラウンを交換する予定です。
(7番8番がつながっているため)
7番のほうは土台とクラウンを交換するのみなのですが、薬が根までつまっておらず、途中まででとまっていると言われました。
でも炎症はないので根幹治療はしないのですが、それで大丈夫でしょうか?
また開けた穴をふさいだ状態で来年の1月まで2ヶ月ちょっと待っても問題はありませんでしょうか?
沢山質問してしまい恐縮ですが何卒よろしくお願いします。
画像1
*〔写真あり〕米国でのクラウン交換。無髄歯なのに麻酔を何本も打たれた
他
アメリカで8番の歯の根管治療をしました。
当初専門医のところで行う予定でしたが、セカンドオピニオンを聞きにいった歯医者さんでは根管治療も行っているとのことで、レントゲンも沢山とってもらったこともあり流れでそこで治療をしました。
沢山経験があるとのことでしたので、専門医と同じ治療が受けられると思っていたのですが、後になってラバーダムもマイクロスコープも使っていなかったことを思いましました。
アメリカではラバーダムやマイクロスコープを使うことが義務付けられているとどこかで読んだのですが、前歯なのでよく見えるので必要なかったといわれました。
また、そんな法律もないとのことです。
全部見えるといわれてしまい、それ以上は聞けなかったのですが、実際のところどうなのでしょうか?
前歯であればラバーダムもマイクロスコープも必要ありませんか?
$500以上も支払ったのでアメリカ基準の治療が受けられると思っていましたが、薬をつめながらレントゲンで確認するという日本で受けた治療と似たものでした。
また、麻酔をうってから差し歯の上から穴を開けて根管治療を行ったのですが、神経のない歯でもアメリカでは麻酔をうって治療するものなのでしょうか?
1回の治療で終了し、保険の関係で来年の1月に7番8番のクラウンを交換する予定です。
(7番8番がつながっているため)
7番のほうは土台とクラウンを交換するのみなのですが、薬が根までつまっておらず、途中まででとまっていると言われました。
でも炎症はないので根幹治療はしないのですが、それで大丈夫でしょうか?
また開けた穴をふさいだ状態で来年の1月まで2ヶ月ちょっと待っても問題はありませんでしょうか?
沢山質問してしまい恐縮ですが何卒よろしくお願いします。
画像1
[過去のご相談]
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-09-29 17:48:25
アメリカの法律は解りませんが。
アメリカの様な訴訟社会で歯科医もそんなミスはしないと思います。
そして上顎前歯部は状態にもよりますが比較的根管治療は容易でラバーダム、マイクロスコープが無くとも問題ないことが多いです。
アメリカ式の右上親知らずが1番の表示で日本で云う右上中切歯ということでお答えしました。
アメリカの様な訴訟社会で歯科医もそんなミスはしないと思います。
そして上顎前歯部は状態にもよりますが比較的根管治療は容易でラバーダム、マイクロスコープが無くとも問題ないことが多いです。
アメリカ式の右上親知らずが1番の表示で日本で云う右上中切歯ということでお答えしました。
回答2
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2011-09-29 20:10:47
aoba さまこんばんわ。
マイクロスコープとラバーを使わなかったため、支払った費用に見合わないと考えていらっしゃるのでしょうか。
通常日本の保険医なら上顎切歯ならラバーもマイクロスコープも使わないと思います。
私も両方用意していますが大きな問題がなければ使う事はありません、しかしそれで手技的に問題はありません。
もちろん必要と思えば使いますが大部分の症例では必要ありません、ましてやラバーは特別な場合例えば内部接着でもない限り使う事はありません。
所で掲載のレントゲンですが術前と思うのですが、根尖病巣があるようです、したがって根管治療の対象になると考えてください、参考になれば幸いです。
マイクロスコープとラバーを使わなかったため、支払った費用に見合わないと考えていらっしゃるのでしょうか。
通常日本の保険医なら上顎切歯ならラバーもマイクロスコープも使わないと思います。
私も両方用意していますが大きな問題がなければ使う事はありません、しかしそれで手技的に問題はありません。
もちろん必要と思えば使いますが大部分の症例では必要ありません、ましてやラバーは特別な場合例えば内部接着でもない限り使う事はありません。
所で掲載のレントゲンですが術前と思うのですが、根尖病巣があるようです、したがって根管治療の対象になると考えてください、参考になれば幸いです。
回答3
回答日時:2011-09-29 22:34:28
こんばんは。
>アメリカではラバーダムやマイクロスコープを使うことが義務付けられているとどこかで読んだのですが、
ということはありません。
よくネットなんかで言われているのが、「アメリカの専門医は必ずラバーもマイクロも使う」と言う話で、もう少し詳しいと1990何年か以後の米国の根管治療専門医教育ではマイクロスコープを使用する様になった(=それ以降の専門医はみんなマイクロスコープを使って治療するはず)と言う話でしょうか。
ですのでつまり、実際には専門医でも年配の方を中心にマイクロスコープを使用されないケースはある様ですし、今回治療を受けたのは専門医でもない訳ですから、日本から聞いている分にはラバーについてもマイクロについても違和感はありませんよ。
>前歯なのでよく見えるので必要なかったといわれました。
これは日本のマイクロユーザーの先生の間でもよく言われます。
それでも意外な発見をすることもある経験上、自分は使いますが、使わない先生の気持ちも理解できます。
ラバーダムについても同上です。
>$500以上も支払ったのでアメリカ基準の治療が受けられると思っていましたが、
どうなんでしょう?
専門医の治療費よりは安そうな印象がありますが・・
日本での治療費は設定が無茶苦茶なので、較べる対象としては不適切かも知れません。
↓これは吉岡先生のブログ(元ネタは井野先生)ですが・・
参考→http://www.breath-design.com/?eid=1448526
ここでは、米国の専門医の根管治療18万円と書いてますね。
その後円高がかなり進んでますし、前歯部はもう少し安いかとは思いますが。
>麻酔をうってから差し歯の上から穴を開けて根管治療を行ったのですが、神経のない歯でもアメリカでは麻酔をうって治療するものなのでしょうか?
根管治療中は、神経がない歯とは言え根管の先端付近を触れる時に痛みを感じることがありますので、それを嫌う先生は麻酔を使います。
私の場合も、6〜7割ぐらいで使用しますね。
>7番のほうは土台とクラウンを交換するのみなのですが、薬が根までつまっておらず、途中まででとまっていると言われました。
>でも炎症はないので根幹治療はしないのですが、それで大丈夫でしょうか?
炎症が本当になければそれでまず大丈夫だろうと判断することが出来ます。
ただ撮影されているデンタルレントゲン撮影法だと、歯科用CT撮影での炎症(根尖部透過像)の発見率を100%と仮定した場合と比較して、半数近く見逃している様だ、という報告もありますので、何とも言えません。。
(そうは言っても前歯部はしっかりと写りやすく、見落とされ難い部位です)
逆に、炎症のない歯を念のためと治療してかえって悪化することもありますから、今の先生に引き続きみて頂く予定であれば、わざわざ申し出て、触ってもらう必要まではない様に思いますよ。
>また開けた穴をふさいだ状態で来年の1月まで2ヶ月ちょっと待っても問題はありませんでしょうか?
それもここでは分かりませんが、大抵は問題ない様に進めて下さっていると思います。
あ、あと山田先生の
>所で掲載のレントゲンですが術前と思うのですが、根尖病巣があるようです、したがって根管治療の対象になると考えてください、
についてですが、8番(日本式で言う、右上1番)の話だと思います。
7番(同 右上2番)については根尖が写っていないので分からないですね。
言語や制度に色々違いがあって不安かとは思いますが、出来るだけよく話し合いながら治療を進めて頂いて下さいね。
お大事にどうぞ。
>アメリカではラバーダムやマイクロスコープを使うことが義務付けられているとどこかで読んだのですが、
ということはありません。
よくネットなんかで言われているのが、「アメリカの専門医は必ずラバーもマイクロも使う」と言う話で、もう少し詳しいと1990何年か以後の米国の根管治療専門医教育ではマイクロスコープを使用する様になった(=それ以降の専門医はみんなマイクロスコープを使って治療するはず)と言う話でしょうか。
ですのでつまり、実際には専門医でも年配の方を中心にマイクロスコープを使用されないケースはある様ですし、今回治療を受けたのは専門医でもない訳ですから、日本から聞いている分にはラバーについてもマイクロについても違和感はありませんよ。
>前歯なのでよく見えるので必要なかったといわれました。
これは日本のマイクロユーザーの先生の間でもよく言われます。
それでも意外な発見をすることもある経験上、自分は使いますが、使わない先生の気持ちも理解できます。
ラバーダムについても同上です。
>$500以上も支払ったのでアメリカ基準の治療が受けられると思っていましたが、
どうなんでしょう?
専門医の治療費よりは安そうな印象がありますが・・
日本での治療費は設定が無茶苦茶なので、較べる対象としては不適切かも知れません。
↓これは吉岡先生のブログ(元ネタは井野先生)ですが・・
参考→http://www.breath-design.com/?eid=1448526
ここでは、米国の専門医の根管治療18万円と書いてますね。
その後円高がかなり進んでますし、前歯部はもう少し安いかとは思いますが。
>麻酔をうってから差し歯の上から穴を開けて根管治療を行ったのですが、神経のない歯でもアメリカでは麻酔をうって治療するものなのでしょうか?
根管治療中は、神経がない歯とは言え根管の先端付近を触れる時に痛みを感じることがありますので、それを嫌う先生は麻酔を使います。
私の場合も、6〜7割ぐらいで使用しますね。
>7番のほうは土台とクラウンを交換するのみなのですが、薬が根までつまっておらず、途中まででとまっていると言われました。
>でも炎症はないので根幹治療はしないのですが、それで大丈夫でしょうか?
炎症が本当になければそれでまず大丈夫だろうと判断することが出来ます。
ただ撮影されているデンタルレントゲン撮影法だと、歯科用CT撮影での炎症(根尖部透過像)の発見率を100%と仮定した場合と比較して、半数近く見逃している様だ、という報告もありますので、何とも言えません。。
(そうは言っても前歯部はしっかりと写りやすく、見落とされ難い部位です)
逆に、炎症のない歯を念のためと治療してかえって悪化することもありますから、今の先生に引き続きみて頂く予定であれば、わざわざ申し出て、触ってもらう必要まではない様に思いますよ。
>また開けた穴をふさいだ状態で来年の1月まで2ヶ月ちょっと待っても問題はありませんでしょうか?
それもここでは分かりませんが、大抵は問題ない様に進めて下さっていると思います。
あ、あと山田先生の
>所で掲載のレントゲンですが術前と思うのですが、根尖病巣があるようです、したがって根管治療の対象になると考えてください、
についてですが、8番(日本式で言う、右上1番)の話だと思います。
7番(同 右上2番)については根尖が写っていないので分からないですね。
言語や制度に色々違いがあって不安かとは思いますが、出来るだけよく話し合いながら治療を進めて頂いて下さいね。
お大事にどうぞ。
回答4
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-09-30 01:58:29
こんばんは。
同じ海外からです。
以前、アメリカの大学院で根管治療の研修を受けておりましたので、補足的にコメント致します。
>アメリカではラバーダムやマイクロスコープを使うことが義務付けられているとどこかで読んだのですが、前歯なのでよく見えるので必要なかったといわれました。
>また、そんな法律もないとのことです。
そうですね、担当の先生が言っていることに間違いはありませんが・・・・
アメリカでは歯科は医科と同じように、一般歯科(General Practics)から様々な専門歯科が分岐しておりまして、それぞれの分野で専門医(Specialist)がいます。
この点はご存じだと思います。
そして、今回行われた根管治療を中心とした学問を取り扱う専門学術団体があり、American Association of Endodontists( AAE 米国歯内療法学会)と呼ばれています。
この学会では、所属している会員や学会の専門医資格を持たれている先生に、根管治療時に「ラバーダム」「マイクロスコープ」の使用を義務付けるようにしていますが、これは所属している会員間の内部的な規定、共通意識のようなものであって、確かに、法的な効力はありません。
(ただ、もしも使用せずに治療時、治療後に何か問題となり、訴訟にでもなった場合、裁判所から中立的な位置にある学会に意見を求めてきますので、学会から支持しない不利な意見が帰ってきますから、直接な効力はなくとも、間接的な効力はあると言えます。)
また、マイクロスコープに関しては、使用されていないご年配の専門医は確かにいらっしゃいます。
今回のような前歯部エリアには視野的にアプローチし易いため、マイクロスコープを必要としない場合もあるとは言えますね。
ただ、ラバーダムに関しては、このエリアの治療時には絶対に必要か否かという問題よりも、「あったほうが絶対に良い」という考え方のほうがより重要だと思っています。
私たち医師が見ているミラーの曇り防止、洗浄液、薬剤の誤飲などといったことを最小限に抑えられると思いますし、個人的には極力着けるように努めております。
>前歯であればラバーダムもマイクロスコープも必要ありませんか?
>$500以上も支払ったのでアメリカ基準の治療が受けられると思っていましたが、薬をつめながらレントゲンで確認するという日本で受けた治療と似たものでした。
今回、こちらの先生ではなく、専門医が施された場合は、ラバーダム+マイクロスコープを併用した治療になっていた確率が高かったと言えます。
アメリカで一般歯科の先生に治療されたわけですから、日本の一般歯科(保険診療)と同じ手順になるのは不思議ではありません。
ただ、治療費が日本の何倍〜十何倍になっただけのことです。
また、先ほどの専門医の話しになりますが・・・・・
では、アメリカで専門医と一般歯科(GP)の先生とどう違うかと言いますと、Specialistは専門医になるために、先ず大学卒業後に大学院入学選考試験を受け、合格した者が特別な養成プログラムのもとで卒業に必要な臨床症例数を熟していきます。
そして、その後、認定筆記試験に参加し、合格された者だけが次のステップへと進み、審査規定要件を全て満たした症例報告に合格して、晴れてAAEの学会認定の専門医になれるというシステムです。
一般歯科の場合は、大学卒業後、すぐ開業して従事することが出来ます。(アメリカでは)
専門医は、一般歯科の先生から依頼されての治療を行っていますが、他の専門医同士(例えば、より精度の高い補綴治療を行っている補綴専門医や歯周組織に精通されている歯周科専門医)で同じ地域で連携を作って治療するスタイルが比較的に多く、そのために、何度も治療に問題が起きますと、次からの紹介を減らされることがありますから、自分の治療クオリティを守るために、専門医には仕事に厳しい態度で望んでいる先生が多いと言えます。
(まぁ、知識もなく仕事に厳しくないという?マークの専門医も中にはおられますからね^^; 治療品質に対する志が高い、意識が高いと言ったほうが近いかもしれませんね。)
一般歯科の先生はと言いますと、一般歯科の先生の人数は専門医よりも非常に多く、技量や知識に差がある点は日本、台湾、何処の国とも同様です。
中には全ての処置を行う先生もいれば、根管治療に関しては全て専門医に紹介するという先生もいますし、奥歯や難症例のみ専門医に紹介するという先生もいます。
かなり前から、AAEは根管治療の難易度に関するガイドラインを提示していまして、一般開業医に専門医への紹介を促していますが、これは裁量権が紹介する側にあるので、専門医側は紹介されなければ何も出来ません。
訴訟の多いアメリカに於いては、「自分が出来なければ治療の出来る専門医に紹介する」のがアメリカのスタンダードと言えますが、今回の先生はご自分で処置出来ると判断されて専門医に紹介なさらなかったようですね。
アメリカでの根管治療専門医を、こうしてだらだらと書いても分かり辛いと思いますから、AAEのホームページで紹介されている画像をお載せ致します。
「百聞は一見に如かず」です、ご覧になって下さいね。^^;
どうぞ→http://www.aae.org/News_Room/Endodontists__Partners_in_Patient_Care.aspx
殆どの先生方がマイクロスコープ+ラバーダムされながら治療に望んでおられているのがお分かりですか。
精密さ、慎重さ、無菌化に対する要求がより高いと言えます。
>また、麻酔をうってから差し歯の上から穴を開けて根管治療を行ったのですが、神経のない歯でもアメリカでは麻酔をうって治療するものなのでしょうか?
「アメリカでは」ではないですよ。
「この先生は」です、のほうが正しいです。^^;
一般的に歯髄壊死されている歯や、打診に対して痛みの症状がない、又は軽いような歯の再治療の症例では麻酔は必要とされません。
この原則は、何処の国でも同じですが、施術する個々の先生の考え方によってまた違ってくることもあり、何とも申し上げられません。
例えば、術中に根の先に触れると違和感が走るので、それを回避するために何が何でも麻酔を掛けられる先生もおられますし、歯科治療に対して恐怖感がお強い方には使う場合もあります。
こういった海外からのご質問を読むたびに感じられるのは、みなさん、海外で遭われた担当医を、あたかもその国のその科の代表者として論じている事があり、該当担当医が行った医療行為がそのまま=その国の方法だと思ってしまっている部分があります。
でも、そうではないのですよ。
日本国内同様、色々なタイプの、考え方も技量も全く違う先生がいるのだと、少しでもこのサイトを通じて分かっていただけたらと願っています。
>1回の治療で終了し、保険の関係で来年の1月に7番8番のクラウンを交換する予定です。(7番8番がつながっているため)
>7番のほうは土台とクラウンを交換するのみなのですが、薬が根までつまっておらず、途中まででとまっていると言われました。
>でも炎症はないので根幹治療はしないのですが、それで大丈夫でしょうか?
将来的に補綴物(クラウン)を再製作なさるご予定があるというわけですから、個人的には、古いクラウンと土台を外してから、もう一度、以前の充填物の状態を確認してから、再治療するかどうか再評価されたほうが良いと思います。
現在炎症が無くとも、仮に充填物の周りに隙間が存在していたり(既存の辺縁漏洩)、汚染されている様な状態であれば、根尖病巣の有無に関わらず、必ず再治療を検討すると思います。
(私ならばです。)
仮に、今回専門医や根管治療に熱心な先生が診られたら、また違った判断だったかもしれません。
以前研修を受けていたUCLAでは「不完全治療+症状、病巣なし+再補綴物の作成予定がある→再根管治療を薦める、検討する」に考えが一致しており、曖昧な根管の上に高価な補綴物は入れられない、もし何か問題が起きたときに責任を負えないという考えがありました。
再根管治療を受け入れられない方には承諾書にサインしていただいてました。
>根尖病巣があるようです、したがって根管治療の対象になると考えてください、参考になれば幸いです。
山田先生がこう仰っておられますが・・・・
添付されたこの8番のレントゲン写真は、今回治療された後の術後写真だと推測しておりますが、どうでしょうか?
術前なのでしょうか?
それとも、術後のものなのでしょうか?
>また開けた穴をふさいだ状態で来年の1月まで2ヶ月ちょっと待っても問題はありませんでしょうか?
どのような材料で、どこまで丁寧に穴を塞いだかによります。
すぐ摩耗してしまうような水硬性セメントで塞いだのであれば、辺縁漏洩からの再感染が心配されますし、レジン系のものであれば比較的に大丈夫だと言えますが、何で塞いだかご説明はいただいていますでしょうか?
それから、少し気になったのですが、歯石はちゃんと取ってもらっていただいていますか?
以前のご質問で歯石について訊かれていたようなので・・・・
8番9番の根の周りに歯石がはっきり映し出されていますし、9番10番の虫歯っぽい画像も気になります。
担当医にきちんとご説明と治療を受けられて下さいね。
だらだら、書いておりましたら、渡辺先生に先を越されてしまいました・・・・・・^^;
ご不安でしょうが、どうか頑張って下さいね。
では、参考になれれば幸いです。
同じ海外からです。
以前、アメリカの大学院で根管治療の研修を受けておりましたので、補足的にコメント致します。
>アメリカではラバーダムやマイクロスコープを使うことが義務付けられているとどこかで読んだのですが、前歯なのでよく見えるので必要なかったといわれました。
>また、そんな法律もないとのことです。
そうですね、担当の先生が言っていることに間違いはありませんが・・・・
アメリカでは歯科は医科と同じように、一般歯科(General Practics)から様々な専門歯科が分岐しておりまして、それぞれの分野で専門医(Specialist)がいます。
この点はご存じだと思います。
そして、今回行われた根管治療を中心とした学問を取り扱う専門学術団体があり、American Association of Endodontists( AAE 米国歯内療法学会)と呼ばれています。
この学会では、所属している会員や学会の専門医資格を持たれている先生に、根管治療時に「ラバーダム」「マイクロスコープ」の使用を義務付けるようにしていますが、これは所属している会員間の内部的な規定、共通意識のようなものであって、確かに、法的な効力はありません。
(ただ、もしも使用せずに治療時、治療後に何か問題となり、訴訟にでもなった場合、裁判所から中立的な位置にある学会に意見を求めてきますので、学会から支持しない不利な意見が帰ってきますから、直接な効力はなくとも、間接的な効力はあると言えます。)
また、マイクロスコープに関しては、使用されていないご年配の専門医は確かにいらっしゃいます。
今回のような前歯部エリアには視野的にアプローチし易いため、マイクロスコープを必要としない場合もあるとは言えますね。
ただ、ラバーダムに関しては、このエリアの治療時には絶対に必要か否かという問題よりも、「あったほうが絶対に良い」という考え方のほうがより重要だと思っています。
私たち医師が見ているミラーの曇り防止、洗浄液、薬剤の誤飲などといったことを最小限に抑えられると思いますし、個人的には極力着けるように努めております。
>前歯であればラバーダムもマイクロスコープも必要ありませんか?
>$500以上も支払ったのでアメリカ基準の治療が受けられると思っていましたが、薬をつめながらレントゲンで確認するという日本で受けた治療と似たものでした。
今回、こちらの先生ではなく、専門医が施された場合は、ラバーダム+マイクロスコープを併用した治療になっていた確率が高かったと言えます。
アメリカで一般歯科の先生に治療されたわけですから、日本の一般歯科(保険診療)と同じ手順になるのは不思議ではありません。
ただ、治療費が日本の何倍〜十何倍になっただけのことです。
また、先ほどの専門医の話しになりますが・・・・・
では、アメリカで専門医と一般歯科(GP)の先生とどう違うかと言いますと、Specialistは専門医になるために、先ず大学卒業後に大学院入学選考試験を受け、合格した者が特別な養成プログラムのもとで卒業に必要な臨床症例数を熟していきます。
そして、その後、認定筆記試験に参加し、合格された者だけが次のステップへと進み、審査規定要件を全て満たした症例報告に合格して、晴れてAAEの学会認定の専門医になれるというシステムです。
一般歯科の場合は、大学卒業後、すぐ開業して従事することが出来ます。(アメリカでは)
専門医は、一般歯科の先生から依頼されての治療を行っていますが、他の専門医同士(例えば、より精度の高い補綴治療を行っている補綴専門医や歯周組織に精通されている歯周科専門医)で同じ地域で連携を作って治療するスタイルが比較的に多く、そのために、何度も治療に問題が起きますと、次からの紹介を減らされることがありますから、自分の治療クオリティを守るために、専門医には仕事に厳しい態度で望んでいる先生が多いと言えます。
(まぁ、知識もなく仕事に厳しくないという?マークの専門医も中にはおられますからね^^; 治療品質に対する志が高い、意識が高いと言ったほうが近いかもしれませんね。)
一般歯科の先生はと言いますと、一般歯科の先生の人数は専門医よりも非常に多く、技量や知識に差がある点は日本、台湾、何処の国とも同様です。
中には全ての処置を行う先生もいれば、根管治療に関しては全て専門医に紹介するという先生もいますし、奥歯や難症例のみ専門医に紹介するという先生もいます。
かなり前から、AAEは根管治療の難易度に関するガイドラインを提示していまして、一般開業医に専門医への紹介を促していますが、これは裁量権が紹介する側にあるので、専門医側は紹介されなければ何も出来ません。
訴訟の多いアメリカに於いては、「自分が出来なければ治療の出来る専門医に紹介する」のがアメリカのスタンダードと言えますが、今回の先生はご自分で処置出来ると判断されて専門医に紹介なさらなかったようですね。
アメリカでの根管治療専門医を、こうしてだらだらと書いても分かり辛いと思いますから、AAEのホームページで紹介されている画像をお載せ致します。
「百聞は一見に如かず」です、ご覧になって下さいね。^^;
どうぞ→http://www.aae.org/News_Room/Endodontists__Partners_in_Patient_Care.aspx
殆どの先生方がマイクロスコープ+ラバーダムされながら治療に望んでおられているのがお分かりですか。
精密さ、慎重さ、無菌化に対する要求がより高いと言えます。
>また、麻酔をうってから差し歯の上から穴を開けて根管治療を行ったのですが、神経のない歯でもアメリカでは麻酔をうって治療するものなのでしょうか?
「アメリカでは」ではないですよ。
「この先生は」です、のほうが正しいです。^^;
一般的に歯髄壊死されている歯や、打診に対して痛みの症状がない、又は軽いような歯の再治療の症例では麻酔は必要とされません。
この原則は、何処の国でも同じですが、施術する個々の先生の考え方によってまた違ってくることもあり、何とも申し上げられません。
例えば、術中に根の先に触れると違和感が走るので、それを回避するために何が何でも麻酔を掛けられる先生もおられますし、歯科治療に対して恐怖感がお強い方には使う場合もあります。
こういった海外からのご質問を読むたびに感じられるのは、みなさん、海外で遭われた担当医を、あたかもその国のその科の代表者として論じている事があり、該当担当医が行った医療行為がそのまま=その国の方法だと思ってしまっている部分があります。
でも、そうではないのですよ。
日本国内同様、色々なタイプの、考え方も技量も全く違う先生がいるのだと、少しでもこのサイトを通じて分かっていただけたらと願っています。
>1回の治療で終了し、保険の関係で来年の1月に7番8番のクラウンを交換する予定です。(7番8番がつながっているため)
>7番のほうは土台とクラウンを交換するのみなのですが、薬が根までつまっておらず、途中まででとまっていると言われました。
>でも炎症はないので根幹治療はしないのですが、それで大丈夫でしょうか?
将来的に補綴物(クラウン)を再製作なさるご予定があるというわけですから、個人的には、古いクラウンと土台を外してから、もう一度、以前の充填物の状態を確認してから、再治療するかどうか再評価されたほうが良いと思います。
現在炎症が無くとも、仮に充填物の周りに隙間が存在していたり(既存の辺縁漏洩)、汚染されている様な状態であれば、根尖病巣の有無に関わらず、必ず再治療を検討すると思います。
(私ならばです。)
仮に、今回専門医や根管治療に熱心な先生が診られたら、また違った判断だったかもしれません。
以前研修を受けていたUCLAでは「不完全治療+症状、病巣なし+再補綴物の作成予定がある→再根管治療を薦める、検討する」に考えが一致しており、曖昧な根管の上に高価な補綴物は入れられない、もし何か問題が起きたときに責任を負えないという考えがありました。
再根管治療を受け入れられない方には承諾書にサインしていただいてました。
>根尖病巣があるようです、したがって根管治療の対象になると考えてください、参考になれば幸いです。
山田先生がこう仰っておられますが・・・・
添付されたこの8番のレントゲン写真は、今回治療された後の術後写真だと推測しておりますが、どうでしょうか?
術前なのでしょうか?
それとも、術後のものなのでしょうか?
>また開けた穴をふさいだ状態で来年の1月まで2ヶ月ちょっと待っても問題はありませんでしょうか?
どのような材料で、どこまで丁寧に穴を塞いだかによります。
すぐ摩耗してしまうような水硬性セメントで塞いだのであれば、辺縁漏洩からの再感染が心配されますし、レジン系のものであれば比較的に大丈夫だと言えますが、何で塞いだかご説明はいただいていますでしょうか?
それから、少し気になったのですが、歯石はちゃんと取ってもらっていただいていますか?
以前のご質問で歯石について訊かれていたようなので・・・・
8番9番の根の周りに歯石がはっきり映し出されていますし、9番10番の虫歯っぽい画像も気になります。
担当医にきちんとご説明と治療を受けられて下さいね。
だらだら、書いておりましたら、渡辺先生に先を越されてしまいました・・・・・・^^;
ご不安でしょうが、どうか頑張って下さいね。
では、参考になれれば幸いです。
相談者からの返信
相談者:
aobaさん
返信日時:2011-09-30 05:52:00
ご回答誠にありがとうございます。
日本と表記が違うとは知らず、8番と書いてしまいましたが、右上の前歯の根管治療をしました。
写真は治療前のものです。
今回、根管治療のみで560ドルちょっと払いましたが、保険のコントラクトレートということでこの値段でした。
しかし、Endoの専門医の先生のところではコントラクトレートで540ドルとのことでしたので、同じくらいもしくは少し高いくらいであれば(実際は逆に少し安いくらいでしたが)、勇気を出して断って根管治療のみ専門の先生のところで行えばよかったと後悔しています。
王先生の仰るとおり、米国歯内療法学会に所属している専門医であれば「ラバーダム」「マイクロスコープ」の使用が義務付けられているということだと思います。
やっとはっきりしました。
ありがとうございます。
ちなみに今回の歯医者さんでは2,3本づつ(?)18枚のレントゲンを取りました。
(掲載させて頂いたものは、最初にいった歯医者さんでとってもらったものです−ここでは専門医を紹介されました)
それだと問題点が全部映っているとよいのですが。。
麻酔に関しては渡辺先生も使用されると伺って安心しました。
病巣がある場合は麻酔によって炎症が動いてしまうので麻酔は普通うたないと読んだことがあり心配して質問させていただきました。
王先生
>どのような材料で、どこまで丁寧に穴を塞いだかによります。
>すぐ摩耗してしまうような水硬性セメントで塞いだのであれば、辺縁漏洩からの再感染が心配されますし、レジン系のものであれば比較的に大丈夫だと言えますが、何で塞いだかご説明はいただいていますでしょうか?
説明はないのですが、これは判断する方法はありますでしょうか?
歯科助手の方が作ったものをを先生がへらで塗っていたような印象があります。
参考になるのか分からないのですが先生がもうちょっと頂戴と助手の方にいったのですが、準備してる間にやっぱり足りたということになりました。
>歯石はちゃんと取ってもらっていただいていますか?
>以前のご質問で歯石について訊かれていたようなので・・・・
>8番9番の根の周りに歯石がはっきり映し出されていますし、9番10番の虫歯っぽい画像も気になります。
これは通常のクリーニングをした後にとったレントゲンで、その歯医者さんでも今の歯医者さんでも8番9番の歯石については何も言われていません。
右側上下のDeep cleaningをする必要があるといわれていますが、昨日治療した30番の銀歯が大きすぎて歯茎を傷つけていたこともあり、奥歯の方の話だと思っていましたが、右側のDeep cleaningの際には前歯もやって頂けるのでしょうか?
9番10番ですが、隣の歯とあたっている部分が以前虫歯になり、少し削って詰め物がしてあります。
特にこれらの歯については治療の必要性を言われなかったのですが、この詰め物が虫歯っぽく見てた可能性はありますでしょうか?
それとこの根管治療のあと、抗生物質を1日3回1週間飲むように言われそうしましたが、根管治療の際はあまり抗生物質は使用しないと読みました。
根管治療+抗生物質で完全に炎症(病巣?)をとるためだと思うのですが、このアプローチは間違ってはないでしょうか?
親身にご回答頂き本当にありがとうございます。
今の歯医者さんはあまり質問しすぎると機嫌が悪くなるので聞きにくいです。
ですのでこちらでお答え頂き本当に感謝しております。
日本に帰国しましたら是非このような先生方のところで治療したいです。
日本と表記が違うとは知らず、8番と書いてしまいましたが、右上の前歯の根管治療をしました。
写真は治療前のものです。
今回、根管治療のみで560ドルちょっと払いましたが、保険のコントラクトレートということでこの値段でした。
しかし、Endoの専門医の先生のところではコントラクトレートで540ドルとのことでしたので、同じくらいもしくは少し高いくらいであれば(実際は逆に少し安いくらいでしたが)、勇気を出して断って根管治療のみ専門の先生のところで行えばよかったと後悔しています。
王先生の仰るとおり、米国歯内療法学会に所属している専門医であれば「ラバーダム」「マイクロスコープ」の使用が義務付けられているということだと思います。
やっとはっきりしました。
ありがとうございます。
ちなみに今回の歯医者さんでは2,3本づつ(?)18枚のレントゲンを取りました。
(掲載させて頂いたものは、最初にいった歯医者さんでとってもらったものです−ここでは専門医を紹介されました)
それだと問題点が全部映っているとよいのですが。。
麻酔に関しては渡辺先生も使用されると伺って安心しました。
病巣がある場合は麻酔によって炎症が動いてしまうので麻酔は普通うたないと読んだことがあり心配して質問させていただきました。
王先生
>どのような材料で、どこまで丁寧に穴を塞いだかによります。
>すぐ摩耗してしまうような水硬性セメントで塞いだのであれば、辺縁漏洩からの再感染が心配されますし、レジン系のものであれば比較的に大丈夫だと言えますが、何で塞いだかご説明はいただいていますでしょうか?
説明はないのですが、これは判断する方法はありますでしょうか?
歯科助手の方が作ったものをを先生がへらで塗っていたような印象があります。
参考になるのか分からないのですが先生がもうちょっと頂戴と助手の方にいったのですが、準備してる間にやっぱり足りたということになりました。
>歯石はちゃんと取ってもらっていただいていますか?
>以前のご質問で歯石について訊かれていたようなので・・・・
>8番9番の根の周りに歯石がはっきり映し出されていますし、9番10番の虫歯っぽい画像も気になります。
これは通常のクリーニングをした後にとったレントゲンで、その歯医者さんでも今の歯医者さんでも8番9番の歯石については何も言われていません。
右側上下のDeep cleaningをする必要があるといわれていますが、昨日治療した30番の銀歯が大きすぎて歯茎を傷つけていたこともあり、奥歯の方の話だと思っていましたが、右側のDeep cleaningの際には前歯もやって頂けるのでしょうか?
9番10番ですが、隣の歯とあたっている部分が以前虫歯になり、少し削って詰め物がしてあります。
特にこれらの歯については治療の必要性を言われなかったのですが、この詰め物が虫歯っぽく見てた可能性はありますでしょうか?
それとこの根管治療のあと、抗生物質を1日3回1週間飲むように言われそうしましたが、根管治療の際はあまり抗生物質は使用しないと読みました。
根管治療+抗生物質で完全に炎症(病巣?)をとるためだと思うのですが、このアプローチは間違ってはないでしょうか?
親身にご回答頂き本当にありがとうございます。
今の歯医者さんはあまり質問しすぎると機嫌が悪くなるので聞きにくいです。
ですのでこちらでお答え頂き本当に感謝しております。
日本に帰国しましたら是非このような先生方のところで治療したいです。
回答5
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2011-09-30 09:17:51
海外ですとネットだよりになると思いますが、
>米国歯内療法学会に所属している専門医であれば「ラバーダム」「マイクロスコープ」の使用が義務付けられているということだと思います。
すみません義務とは聞いたことありませんね^^;
年配の先生ではマイクロ持っていない専門医の先生もおられると聞いていますが。
王先生の
>「アメリカでは」ではないですよ。
>「この先生は」です、のほうが正しいです。^^;
正にです。
アメリカと言いますが、1つの州が日本より広いですし、西と東、出身大学でも大きく考え方などが変わります。
またADAの考えや、方針も色々変わってきます。
少なくとも「ネットの情報=アメリカで一般的」とはとらえない方がいいでしょう。
その人が聞いたアメリカ人の話と言うものが多いですよ^^;
>病巣がある場合は麻酔によって炎症が動いてしまうので麻酔は普通うたないと読んだことがあり
私も根管治療にはほぼ100%麻酔を使用していますが、麻酔で炎症が動くと言うことは聞いたことありませんね。
>根管治療の際はあまり抗生物質は使用しないと読みました。
私は殆ど使わないですね。
ただ予防投与的に使う先生もおられると思います。
間違ったネットの情報も多いので、あまりネットは信用しない方がいいですよ。
患者さんと向き合った時、ネットの情報の方を信用される方ほどやりにくいものはありませんから、ネットの情報は読み流す程度にされた方がいいと思います。
おだいじに
>米国歯内療法学会に所属している専門医であれば「ラバーダム」「マイクロスコープ」の使用が義務付けられているということだと思います。
すみません義務とは聞いたことありませんね^^;
年配の先生ではマイクロ持っていない専門医の先生もおられると聞いていますが。
王先生の
>「アメリカでは」ではないですよ。
>「この先生は」です、のほうが正しいです。^^;
正にです。
アメリカと言いますが、1つの州が日本より広いですし、西と東、出身大学でも大きく考え方などが変わります。
またADAの考えや、方針も色々変わってきます。
少なくとも「ネットの情報=アメリカで一般的」とはとらえない方がいいでしょう。
その人が聞いたアメリカ人の話と言うものが多いですよ^^;
>病巣がある場合は麻酔によって炎症が動いてしまうので麻酔は普通うたないと読んだことがあり
私も根管治療にはほぼ100%麻酔を使用していますが、麻酔で炎症が動くと言うことは聞いたことありませんね。
>根管治療の際はあまり抗生物質は使用しないと読みました。
私は殆ど使わないですね。
ただ予防投与的に使う先生もおられると思います。
間違ったネットの情報も多いので、あまりネットは信用しない方がいいですよ。
患者さんと向き合った時、ネットの情報の方を信用される方ほどやりにくいものはありませんから、ネットの情報は読み流す程度にされた方がいいと思います。
おだいじに
回答6
回答7
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-09-30 14:43:44
>米国歯内療法学会に所属している専門医であれば「ラバーダム」「マイクロスコープ」の使用が義務付けられているということだと思います。
井野先生が仰っておられますように義務化はしていないですよ。
(義務化出来ない、と言ったほうが正しいのかもしれませんが。)
誤解のないように、もう一度ご説明致しますが。
義務化されているというよりも、共同意識として使用するようにしている、といったニュアンスのほうが強いのです。
例えば。
専門医認定審査で、口頭試問の他に、審査規定要件を満たした症例報告の審査がありますが、先ず口頭試問で必ずラバーダムの重要性についての概念的な質問があります。
もし、そこで曖昧な回答をされたり、概念的に問題がある、又は曖昧だと判定された場合には、不合格とされ、脱落します。
次の症例審査でも、審査規定の要件に、術中全てのレントゲン写真にラバーダム着用と分かるような写真を添付せよと明文してあり、そうしていませんと書類審査の段階でまた脱落します。
この様に義務化はしていませんが、専門医資格を取得するためには審査規定で、ラバーダムの着用は必要条件として要求されています。
また、入会されている会員の先生方も、保存科、根管治療科で研修、勤務されている先生が多いので、必然的にそういう科では、院内での症例報告の際に術中のレントゲン写真を提示しなければなりませんから、自然と必ず着けるような風潮が発生してきます。
人というのは、研鑽、学習、競争、監視(^^;)し合っている環境では、自然的に自分に恥ずかしくない仕事を心掛けて行くものなのです。
(どの職種でも言えることですが)
こういったことで、法的に義務化していなくとも、暗黙中の共同意識として持ち合わせているということはあります。
一応学会というのは狭い世界なので、良くないことはすぐ伝わりますし、逆に良いこと(素晴らしい仕事など)はすぐ定評として伝わりますから、その分野で真面目にやって行こうと考えていらっしゃる先生は、自然に自主的にエビデンスの高い治療を心掛けるような仕事をなさいます。
マイクロスコープに至っては、ラバーダムほど要求はされません。
外科的処置や再治療、異物除去、器具破折の除去など、そして複雑な根管への対応や、狭い根管内での処置精度の向上を図るために、「視覚強化の一つのツール」として、使用を促しているだけという位置づけです。
これもラバーダム同様、治療に対する姿勢が厳しい先生はその都度使用しますし、また症例によって必要に応じてピンポイント的に使用なさっている先生もいますし、専門医によっても様々です。
>病巣がある場合は麻酔によって炎症が動いてしまうので麻酔は普通うたないと
その様なことは聞いたことがありませんね・・・・
>説明はないのですが、これは判断する方法はありますでしょうか?
>歯科助手の方が作ったものをを先生がへらで塗っていたような印象があります。
>参考になるのか分からないのですが先生がもうちょっと頂戴と助手の方にいったのですが、準備してる間にやっぱり足りたということになりました。
「ヘラで練られている」という事ですから、水硬性セメントよりは耐久性が良いものだという可能性が高いと言えますね・・・・完全な推測ですが・・・・
>右側のDeep cleaningの際には前歯もやって頂けるのでしょうか?
段取りで、まだここまでに手が廻られていないかもしれませんが、
その様にお願いされて下さい。
>隣の歯とあたっている部分が以前虫歯になり、少し削って詰め物がしてあります。
>特にこれらの歯については治療の必要性を言われなかったのですが、この詰め物が虫歯っぽく見てた可能性はありますでしょうか。
確かに造影剤が入っていない材料で詰められた可能性もあります。
実際の状況を診ておりませんので、断定的なことは申し上げられませんが、担当の先生にもう一度チェックしていただくようにご相談なさっても良いかもしれませんね。
>根管治療+抗生物質で完全に炎症(病巣?)をとるためだと思うのですが、このアプローチは間違ってはないでしょうか。
私も症例によっては抗生剤を処方することもありますが、ごく稀です。
アプーロチが正しいかどうかというよりも、担当医が何の目的で使用したかに視点が注がれます。
抗生剤を服用しただけでは病巣は取れませんよ。
また、併用したからといって根尖病巣の治癒が早くなると云った報告もありません。
最後に。
これは術前の画像だったのですね。
よかった・・・・
術後のものだったら、ちょっとと思う部分があったものですから・・・^^;
まずは、一安心致しました。^^
では、お大事になされて下さい。
井野先生が仰っておられますように義務化はしていないですよ。
(義務化出来ない、と言ったほうが正しいのかもしれませんが。)
誤解のないように、もう一度ご説明致しますが。
義務化されているというよりも、共同意識として使用するようにしている、といったニュアンスのほうが強いのです。
例えば。
専門医認定審査で、口頭試問の他に、審査規定要件を満たした症例報告の審査がありますが、先ず口頭試問で必ずラバーダムの重要性についての概念的な質問があります。
もし、そこで曖昧な回答をされたり、概念的に問題がある、又は曖昧だと判定された場合には、不合格とされ、脱落します。
次の症例審査でも、審査規定の要件に、術中全てのレントゲン写真にラバーダム着用と分かるような写真を添付せよと明文してあり、そうしていませんと書類審査の段階でまた脱落します。
この様に義務化はしていませんが、専門医資格を取得するためには審査規定で、ラバーダムの着用は必要条件として要求されています。
また、入会されている会員の先生方も、保存科、根管治療科で研修、勤務されている先生が多いので、必然的にそういう科では、院内での症例報告の際に術中のレントゲン写真を提示しなければなりませんから、自然と必ず着けるような風潮が発生してきます。
人というのは、研鑽、学習、競争、監視(^^;)し合っている環境では、自然的に自分に恥ずかしくない仕事を心掛けて行くものなのです。
(どの職種でも言えることですが)
こういったことで、法的に義務化していなくとも、暗黙中の共同意識として持ち合わせているということはあります。
一応学会というのは狭い世界なので、良くないことはすぐ伝わりますし、逆に良いこと(素晴らしい仕事など)はすぐ定評として伝わりますから、その分野で真面目にやって行こうと考えていらっしゃる先生は、自然に自主的にエビデンスの高い治療を心掛けるような仕事をなさいます。
マイクロスコープに至っては、ラバーダムほど要求はされません。
外科的処置や再治療、異物除去、器具破折の除去など、そして複雑な根管への対応や、狭い根管内での処置精度の向上を図るために、「視覚強化の一つのツール」として、使用を促しているだけという位置づけです。
これもラバーダム同様、治療に対する姿勢が厳しい先生はその都度使用しますし、また症例によって必要に応じてピンポイント的に使用なさっている先生もいますし、専門医によっても様々です。
>病巣がある場合は麻酔によって炎症が動いてしまうので麻酔は普通うたないと
その様なことは聞いたことがありませんね・・・・
>説明はないのですが、これは判断する方法はありますでしょうか?
>歯科助手の方が作ったものをを先生がへらで塗っていたような印象があります。
>参考になるのか分からないのですが先生がもうちょっと頂戴と助手の方にいったのですが、準備してる間にやっぱり足りたということになりました。
「ヘラで練られている」という事ですから、水硬性セメントよりは耐久性が良いものだという可能性が高いと言えますね・・・・完全な推測ですが・・・・
>右側のDeep cleaningの際には前歯もやって頂けるのでしょうか?
段取りで、まだここまでに手が廻られていないかもしれませんが、
その様にお願いされて下さい。
>隣の歯とあたっている部分が以前虫歯になり、少し削って詰め物がしてあります。
>特にこれらの歯については治療の必要性を言われなかったのですが、この詰め物が虫歯っぽく見てた可能性はありますでしょうか。
確かに造影剤が入っていない材料で詰められた可能性もあります。
実際の状況を診ておりませんので、断定的なことは申し上げられませんが、担当の先生にもう一度チェックしていただくようにご相談なさっても良いかもしれませんね。
>根管治療+抗生物質で完全に炎症(病巣?)をとるためだと思うのですが、このアプローチは間違ってはないでしょうか。
私も症例によっては抗生剤を処方することもありますが、ごく稀です。
アプーロチが正しいかどうかというよりも、担当医が何の目的で使用したかに視点が注がれます。
抗生剤を服用しただけでは病巣は取れませんよ。
また、併用したからといって根尖病巣の治癒が早くなると云った報告もありません。
最後に。
これは術前の画像だったのですね。
よかった・・・・
術後のものだったら、ちょっとと思う部分があったものですから・・・^^;
まずは、一安心致しました。^^
では、お大事になされて下さい。
回答8
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2011-09-30 19:09:26
>現在のアメリカで少なくとも歯内療法の専門医や修復治療に関するDrである限り、ラバーダム、マイクロスコープを使わないDRは皆無だと認識しています。
レジンをするドクターは拡大鏡はマストアイテムだとは聞いています。
ただ、マイクロを使用してレジン治療する先生は・・・
あまり聞いたことないですね^^;
先日来日された、Gerald E.Denehy教授の話では、アメリカの開業医になるとラバーダムしているのは20%未満とおっしゃられていました。
(レジン治療のラバーダム使用率のことを言っていたと思います)
これも一先生のお話なので、他の先生に聞くとまた違う話になると思います。
私は、トレンドや流行りを知る程度で考えていています。
レジンをするドクターは拡大鏡はマストアイテムだとは聞いています。
ただ、マイクロを使用してレジン治療する先生は・・・
あまり聞いたことないですね^^;
先日来日された、Gerald E.Denehy教授の話では、アメリカの開業医になるとラバーダムしているのは20%未満とおっしゃられていました。
(レジン治療のラバーダム使用率のことを言っていたと思います)
これも一先生のお話なので、他の先生に聞くとまた違う話になると思います。
私は、トレンドや流行りを知る程度で考えていています。
相談者からの返信
相談者:
aobaさん
返信日時:2011-10-01 10:43:49
先生方
コメントありがとうございます。
ラバーダム、マイクロスコープの使用についてよく理解できました。
王先生
ヘラで練ったのではなく、へらみたいなもので歯に塗っていました。分かりづらい書き方で申し訳ありませんでした。
抗生物質は元々Infectionがあったので、根官治療の後に完全になくすためと説明されました。
とりきれなかった部分を薬でなくすかもしくは治癒するのを早める手助けと理解したのですが、やはり根官治療に関してはあまりよい先生ではなかったのでしょうか。。どの先生方もこのような目的で抗生物質を処方されていないようですので。
こちらでコメントくださるような先生に出会えたらどんなによいかと思っています。
コメントありがとうございます。
ラバーダム、マイクロスコープの使用についてよく理解できました。
王先生
ヘラで練ったのではなく、へらみたいなもので歯に塗っていました。分かりづらい書き方で申し訳ありませんでした。
抗生物質は元々Infectionがあったので、根官治療の後に完全になくすためと説明されました。
とりきれなかった部分を薬でなくすかもしくは治癒するのを早める手助けと理解したのですが、やはり根官治療に関してはあまりよい先生ではなかったのでしょうか。。どの先生方もこのような目的で抗生物質を処方されていないようですので。
こちらでコメントくださるような先生に出会えたらどんなによいかと思っています。
タイトル | [写真あり] マイクロもラバーも無い根管治療に不満 (アメリカ) |
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質問者 | aobaさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 ラバーダム その他(写真あり) アメリカ(米国) マイクロスコープ |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。