歯石除去の頻度はどのくらい?
相談者:
子猫1224さん (35歳:女性)
投稿日時:2011-11-16 12:09:32
参考:過去のご相談
*すぐに歯磨きできない時にキシリトールは効果ありますか?
他
歯石を歯医者さんで取っていただく場合のペースとして、どのくらいの頻度で来院するのがベストでしょうか?
半年に一回等という話をよく聞きますが歯石が気になるようであれば極端な話、一ヶ月に一回のペースでお掃除してもらってもよいものなのでしょうか?
逆にあまり頻繁に行うと歯に負担がかかるなどのデメリット等はありますか?
*すぐに歯磨きできない時にキシリトールは効果ありますか?
他
歯石を歯医者さんで取っていただく場合のペースとして、どのくらいの頻度で来院するのがベストでしょうか?
半年に一回等という話をよく聞きますが歯石が気になるようであれば極端な話、一ヶ月に一回のペースでお掃除してもらってもよいものなのでしょうか?
逆にあまり頻繁に行うと歯に負担がかかるなどのデメリット等はありますか?
回答1
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2011-11-16 12:18:22
歯垢が固まって歯石になるまで3ヶ月というデータがあります。
それで、私のクリニックでは3ヶ月毎、つまり、春夏秋冬に1回ずつというのを基本的なメンテナンスのスタンスとしています。
ただ、俗に言う歯石取りとは若干ニュアンスが異なるかもしれません。
もちろん、ブラッシングが上手でない方には毎月をお勧めする場合もあります。
逆に、ホームケアが上手く出来る方は、最大半年空けることもあります。
子猫1224さんがどのくらいの頻度で、通うかについては、ご担当の先生や歯科衛生士さんとよくご相談されてくださいね。
それで、私のクリニックでは3ヶ月毎、つまり、春夏秋冬に1回ずつというのを基本的なメンテナンスのスタンスとしています。
ただ、俗に言う歯石取りとは若干ニュアンスが異なるかもしれません。
もちろん、ブラッシングが上手でない方には毎月をお勧めする場合もあります。
逆に、ホームケアが上手く出来る方は、最大半年空けることもあります。
子猫1224さんがどのくらいの頻度で、通うかについては、ご担当の先生や歯科衛生士さんとよくご相談されてくださいね。
回答2
回答日時:2011-11-16 12:58:34
こんにちは。
よく誤解がある様に思うのですが・・
例えば歯を健康に長く保ちたい人が、
「むし歯が出来るのを待って、むし歯が出来るたびに歯科を受診する」
という行動をとっていたらどう思いますか?
歯石は、プラーク(毎日ブラッシングで落とさなくてはならない、細菌のかたまり むし歯や歯周病の原因)が、長時間同じ場所に残っているときに、+いくつかの条件で形成されるものです。
つまり、プラークを毎日きちんと除去することが出来れば歯石はたまりません。
「歯石がたまっている=プラークコントロールが不十分」
「歯石がたまっている=プラークが長時間停滞していたため、周囲の歯肉はすでに炎症を起こしている=歯周病の状態」
と捉えていただくとどうでしょう。
つまり「専門家から見ると」、ですが、歯石が出来てから歯科を受診しようと考えている人は、むし歯が出来てから歯科を受診すればいいと考えている人と同じですので、お勧め出来る予防行動とは言えません。
予防や健康増進を考えておられるのなら、
「むし歯が出来ない様に歯科に通う」
「歯石がたまらない様に歯科に通う」
と、考え方を変えられた方がいいと思いますよ。
ただし、歯科医師でも衛生士でも、この辺りの誤解は多いです。
そもそも健康保険が、病気を持っている人を対象とした制度ですので、保険ではむし歯が出来たり、歯石が出来た後からしか保険治療は給付されません。
ですからセルフケアが行き届いていて、歯石がまったく溜まってない様な状態でも定期的に歯を傷つけるだけの治療(?)をされてしまう場合もなくはない様です。
県によってはこの辺りを拡大解釈して、保険で予防と称した定期検診(??)を行うことが常態化しているところもある様ですが、通院される患者さん(厳密には健康な方なので患者とは違いますが・・)にとっては、何ヵ月ごとに通うかではなく、どういった考え方の医院に通われるかの方が重要な様に思いますよ。
・・ちょっとややこしい言い回しになってしまったので整理すると
・適した通院間隔というのは、人によって異なります。
(因みに当院の場合は、何かの治療終了後は3ヶ月間隔を目安に、その方の状態によって短くしたり長くしたりして、状態が維持出来る様になれば少しずつ間隔を延ばします 最大1年間隔)
・歯石が出来てからの通院では遅いかも?セルフケアがきちんと出来ていれば歯石は何年経ってもたまりません。
・厳密には、予防のための受診は健康保険では行えません。(無理やり健康保険で行うとすると、必要がなくてもルールに合わせた検査や処置、指定の期間をあけることが必要になります)
といった感じですが・・^^;
かかられている先生や衛生士さんと、よく相談されてくださいね。
よく誤解がある様に思うのですが・・
例えば歯を健康に長く保ちたい人が、
「むし歯が出来るのを待って、むし歯が出来るたびに歯科を受診する」
という行動をとっていたらどう思いますか?
歯石は、プラーク(毎日ブラッシングで落とさなくてはならない、細菌のかたまり むし歯や歯周病の原因)が、長時間同じ場所に残っているときに、+いくつかの条件で形成されるものです。
つまり、プラークを毎日きちんと除去することが出来れば歯石はたまりません。
「歯石がたまっている=プラークコントロールが不十分」
「歯石がたまっている=プラークが長時間停滞していたため、周囲の歯肉はすでに炎症を起こしている=歯周病の状態」
と捉えていただくとどうでしょう。
つまり「専門家から見ると」、ですが、歯石が出来てから歯科を受診しようと考えている人は、むし歯が出来てから歯科を受診すればいいと考えている人と同じですので、お勧め出来る予防行動とは言えません。
予防や健康増進を考えておられるのなら、
「むし歯が出来ない様に歯科に通う」
「歯石がたまらない様に歯科に通う」
と、考え方を変えられた方がいいと思いますよ。
ただし、歯科医師でも衛生士でも、この辺りの誤解は多いです。
そもそも健康保険が、病気を持っている人を対象とした制度ですので、保険ではむし歯が出来たり、歯石が出来た後からしか保険治療は給付されません。
ですからセルフケアが行き届いていて、歯石がまったく溜まってない様な状態でも定期的に歯を傷つけるだけの治療(?)をされてしまう場合もなくはない様です。
県によってはこの辺りを拡大解釈して、保険で予防と称した定期検診(??)を行うことが常態化しているところもある様ですが、通院される患者さん(厳密には健康な方なので患者とは違いますが・・)にとっては、何ヵ月ごとに通うかではなく、どういった考え方の医院に通われるかの方が重要な様に思いますよ。
・・ちょっとややこしい言い回しになってしまったので整理すると
・適した通院間隔というのは、人によって異なります。
(因みに当院の場合は、何かの治療終了後は3ヶ月間隔を目安に、その方の状態によって短くしたり長くしたりして、状態が維持出来る様になれば少しずつ間隔を延ばします 最大1年間隔)
・歯石が出来てからの通院では遅いかも?セルフケアがきちんと出来ていれば歯石は何年経ってもたまりません。
・厳密には、予防のための受診は健康保険では行えません。(無理やり健康保険で行うとすると、必要がなくてもルールに合わせた検査や処置、指定の期間をあけることが必要になります)
といった感じですが・・^^;
かかられている先生や衛生士さんと、よく相談されてくださいね。
回答3
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2011-11-16 13:56:22
ご相談ありがとうございます。
渡辺先生のアドバイスに100%賛成です。
>歯石を歯医者さんで取っていただく場合のペースとして、どのくらいの頻度で来院するのがベストでしょうか?
もし予防のためであれば通院間隔は以下の通りとなります。
予防プログラムの毎回の諸検査により、その人に適した時期を毎回その都度決めていくとベストです。
したがって安全ならば1年に一回くらい、危険ならば1ヶ月から3ヶ月に1回くらい、ふつうならば3ヶ月から6ヶ月に一回くらいで、同じ人でも検査結果によって、前回とは違う通院間隔になることは珍しくありません。
もちろん、これは一生はを残すためであり、けっして歯石取りのためではありません。
予防が順調であれば歯石などはほとんどつかないからです。
>半年に一回等という話をよく聞きますが歯石が気になるようであれば極端な話、一ヶ月に一回のペースでお掃除してもらってもよいものなのでしょうか?
良く聞く話はふつうの人達のことであり、一生歯を残す予防を受けている人とは違うと思った方が良いでしょう。
半世紀前から、日本の予防とは毎食後の歯みがき、甘い物はダメ、定期的に歯石取り、病気探しの歯科検診と言われて今も続いています。
その結果は今のお年寄りの方々のお口の中に、何本歯が残っているかを見ればご自分でも検証できます。
また、ふつうのお年寄りの方は総入れ歯が珍しくありません。
そういうふつうの人達と同じことをしていれば、ふつうの総入れ歯のおばあさんになるかもしれないと、考えることから予防は始まります。
歴史はくり返します。
>>逆にあまり頻繁に行うと歯に負担がかかるなどのデメリット等はありますか?
あります。
人よりも早く歯を失うリスクが高まります。
歯石を取るとき思い出してください。
ガリガリ根元を掻き出しますね。
場合によっては、痛い、血が出た、後でとてもシミタ、歯が浮いたような気がした、取れば取るほど、だんだん歯茎が下がってきた、前より歯石が溜まりやすくなった、むし歯がないはずなのにとても痛くなった、新米の歯科衛生士がしたときはとりわけ痛かった、などに心当たりがあれば異常なことだと考えてみた方が良いと思います。
歯の根元とは、人間の身体で言うと首と同じような急所です。
そこに毎回ガリガリと深い傷を残していくことになります。
これは研磨しても消せません。
いろいろ困ることが、後日、急に起きる種を播くことと同じです。
大事なことです。
虫歯予防のために、歯石を取る。
これは迷信です。
歯周病予防や治療のために、歯石をすぐ取る。
これも怪しい民間療法です。
歯石取りが趣味であれば、何回でも楽しんで構いません。
しかし、もし、一生歯を残すとか、一生はを削られない、抜かれないためにとお考えならば、
渡辺先生のアドバイスに100%賛成です。
>歯石を歯医者さんで取っていただく場合のペースとして、どのくらいの頻度で来院するのがベストでしょうか?
もし予防のためであれば通院間隔は以下の通りとなります。
予防プログラムの毎回の諸検査により、その人に適した時期を毎回その都度決めていくとベストです。
したがって安全ならば1年に一回くらい、危険ならば1ヶ月から3ヶ月に1回くらい、ふつうならば3ヶ月から6ヶ月に一回くらいで、同じ人でも検査結果によって、前回とは違う通院間隔になることは珍しくありません。
もちろん、これは一生はを残すためであり、けっして歯石取りのためではありません。
予防が順調であれば歯石などはほとんどつかないからです。
>半年に一回等という話をよく聞きますが歯石が気になるようであれば極端な話、一ヶ月に一回のペースでお掃除してもらってもよいものなのでしょうか?
良く聞く話はふつうの人達のことであり、一生歯を残す予防を受けている人とは違うと思った方が良いでしょう。
半世紀前から、日本の予防とは毎食後の歯みがき、甘い物はダメ、定期的に歯石取り、病気探しの歯科検診と言われて今も続いています。
その結果は今のお年寄りの方々のお口の中に、何本歯が残っているかを見ればご自分でも検証できます。
また、ふつうのお年寄りの方は総入れ歯が珍しくありません。
そういうふつうの人達と同じことをしていれば、ふつうの総入れ歯のおばあさんになるかもしれないと、考えることから予防は始まります。
歴史はくり返します。
>>逆にあまり頻繁に行うと歯に負担がかかるなどのデメリット等はありますか?
あります。
人よりも早く歯を失うリスクが高まります。
歯石を取るとき思い出してください。
ガリガリ根元を掻き出しますね。
場合によっては、痛い、血が出た、後でとてもシミタ、歯が浮いたような気がした、取れば取るほど、だんだん歯茎が下がってきた、前より歯石が溜まりやすくなった、むし歯がないはずなのにとても痛くなった、新米の歯科衛生士がしたときはとりわけ痛かった、などに心当たりがあれば異常なことだと考えてみた方が良いと思います。
歯の根元とは、人間の身体で言うと首と同じような急所です。
そこに毎回ガリガリと深い傷を残していくことになります。
これは研磨しても消せません。
いろいろ困ることが、後日、急に起きる種を播くことと同じです。
大事なことです。
虫歯予防のために、歯石を取る。
これは迷信です。
歯周病予防や治療のために、歯石をすぐ取る。
これも怪しい民間療法です。
歯石取りが趣味であれば、何回でも楽しんで構いません。
しかし、もし、一生歯を残すとか、一生はを削られない、抜かれないためにとお考えならば、
回答4
湯浅です。
回答日時:2011-11-17 00:19:14
渡辺先生が丁寧に回答して頂いたので、何も言うことがありませんね。ともかく、アドバイスのように、
>歯石を歯医者さんで取っていただく場合のペースとして、どのくらいの頻度で来院するのがベストでしょうか?
への回答はなく、歯石は、ほとんどつかないようになるのが良いでしょう(他にも、予防は、いろいろな因子がありますが)。
世界的には、
NICE dental recall clinical guideline
・http://www.nice.org.uk/guidance/index.jsp?action=byID&r=true&o=10952
という有名なまとめがあり(予防をやっている先生なら必ず知っているはずの世界的に有名な資料です)、簡単なクイックリファレンスの3ページ目をみると、
・http://www.nice.org.uk/nicemedia/live/10952/29484/29484.pdf
成人では、3から24か月の間で、患者さんと相談して決めようとあります(なんと2年です)。
もっとも予防なので、日本じゃ、保険治療にはなりませんし、2年後と言うのは、海外の保険制度上の問題も含まれており、一概には良いと言えないですが・・・。
おもいっきり私見というより偏見ですが、一律3か月ごとに来なさいと言っている歯科医院で、歯周病の治療がまじめにされていた例を知りません。
>歯石を歯医者さんで取っていただく場合のペースとして、どのくらいの頻度で来院するのがベストでしょうか?
への回答はなく、歯石は、ほとんどつかないようになるのが良いでしょう(他にも、予防は、いろいろな因子がありますが)。
世界的には、
NICE dental recall clinical guideline
・http://www.nice.org.uk/guidance/index.jsp?action=byID&r=true&o=10952
という有名なまとめがあり(予防をやっている先生なら必ず知っているはずの世界的に有名な資料です)、簡単なクイックリファレンスの3ページ目をみると、
・http://www.nice.org.uk/nicemedia/live/10952/29484/29484.pdf
成人では、3から24か月の間で、患者さんと相談して決めようとあります(なんと2年です)。
もっとも予防なので、日本じゃ、保険治療にはなりませんし、2年後と言うのは、海外の保険制度上の問題も含まれており、一概には良いと言えないですが・・・。
おもいっきり私見というより偏見ですが、一律3か月ごとに来なさいと言っている歯科医院で、歯周病の治療がまじめにされていた例を知りません。
相談者からの返信
相談者:
子猫1224さん
返信日時:2011-11-19 12:28:08
タイトル | 歯石除去の頻度はどのくらい? |
---|---|
質問者 | 子猫1224さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 35歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | スケーリング(歯石取り) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。