歯科医の言う歯の寿命の意味

相談者: ちゃつさん (28歳:男性)
投稿日時:2014-10-22 18:53:06
いつも参考にさせていただいてます。

先生方がおっしゃる治療の寿命、これはどんな意味合いなのかをお教えいただきたいです。

インプラントは何年、クラウンインレー…の寿命とは何がダメになるという意味なのでしょうか!?

自分の歯が虫歯歯周病でダメになるって意味ですか?
はたまた、治療材料が取れたり壊れたりという意味でしょうか?

よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-10-22 19:16:22
ちゃつさん、こんにちは。

先生によって考え方に違いはあると思いますが、僕個人としては歯やインプラントクラウンなどでも、そのものの機能的な寿命を指す場合が多いです。

なので機能的な役割を果たさなくなれば、再治療が必要であったり、歯を抜く必要が出てくるかと思います。

もちろんこの考え方以外でも使うことはありますが全て自分の歯がダメになるという意味では使わないと思われます。

ご参考になれば幸いです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちゃつさん
返信日時:2014-10-22 19:24:03
上坂先生
ご回答ありがとうございます!

歯を抜くという記述がありましたが、やはり治療材料が壊れただけだとしても抜歯となる状況があるのですか?それはどのような状況、治療内容なのでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-10-23 04:30:06
ちゃつ さん こんにちは

「治療の寿命」というのは、人それぞれ考え方はあると思います。決まった定義などは無いように思っています。

私個人的には、同じ部位がまた治療が必要になるまでの期間のように考えています。

ちゃつさんが言われているように、被せ物詰め物が取れたり、再び虫歯になったり、再び腫れてきたり、根の治療をやり直したりというふうな感じですね。

審美的な治療の場合は、機能的に問題がなくてもまた見た目が悪くなってやり直すときもそうだと思います。例えば、レジンが変色してきた、ホワイトニングしてまた着色してきたなどです。

治療材料自体が壊れただけで抜歯となることは少ないと思いますが、歯が割れたりすれば歯を抜かなければいけないことはありえますね。

どんな材料を使用しても必ず形あるものは必ず壊れると考えています。永遠の治療はありません。

それを長持ちさせるかどうかは、普段の歯磨きなどのメンテナンス、定期的な歯科でのチェックやメンテナンスによって変わってきます。車と同じですね。
しっかりとしたメンテナンスが大事ですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちゃつさん
返信日時:2014-10-23 08:05:28
東先生
ご回答ありがとうございます!

虫歯にせよ、審美障害にせよ、故障にせよ、何らかの治療が必要な場合ということですね!わかりやすいです。

ただ、もう1つよろしいでしょうか?

初めはレジンでスタートしたのが、インレークラウンを経て抜歯となることが王道とここで見たのですが、例えば正しいセルフケアとメンテナンスを行うことで、やり直す治療が変わりますか?

例えば、インレーに隙間が出てきたが虫歯はなく同じようなインレーのセットだけで済むなど。それとも、やはりさらに大掛かりな治療となるのでしょうか?
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-10-23 08:41:43
ご相談ありがとうございます。


>初めはレジンでスタートしたのが、インレークラウンを経て抜歯となることが王道とここで見たのですが、


それは世間一般に多いよくあるふつうの話であり、医療としてのクオーリティが低いことを意味しており、専門的に見ればちっとも王道ではありません。

昔の早期発見早期治療という考えならいざ知らず、現代の削らない・抜かない医療からみればどちらかといえば邪道です。



>例えば正しいセルフケアとメンテナンスを行うことで、やり直す治療が変わりますか?


それらを行うことは医療として必要です。
しかしその前に、目的の選択と正しい診断と正しい治療が大前提となります。

またメインテナンスとは健康にしてからその状態を維持増進することです。
ただ病気の治療をしただけではむし歯になった原因への治療をしたわけではなく、決して健康になった訳ではありません。

歯科検診歯石取りやクリーニングをメインテナンスと思っている人がやはり巷では多いようですが、それは続ければ続けるほど削られるという結果が待っているようであり、21世紀のメインテナンスとは言いがたい行為です。


治療の目的としてはゴールが二つにはっきり分かれるからです。
1.むし歯の穴埋め
2.歯を一生残すため

その選択後はセルフケアとメンテナンスまで目的別にきれいに正反対と言えるほど分かれて行きます。


診断と治療については、過剰診療にならず、手遅れにならず(過小評価)、その中庸が求められます。

仮に全て理想的に進めば、お話のように抜歯に至るまで急階段を落ちて行くようなことはふつう避けられます。

2.番の目的であれば、その下り階段を下りないことが具体的な目標だからです。


それぞれのレジンなり、インレーなりのスタート段階で数十年無事に暮らせて、その後仮に再治療が必要となっても、歯を残す目的で数十年守れていれば、再度数十年使える治療をすれば抜歯になるはずなど微塵もないからです。



>例えば、インレーに隙間が出てきたが虫歯はなく同じようなインレーのセットだけで済むなど。それとも、やはりさらに大掛かりな治療となるのでしょうか?


インレーの適応症の検査・診断は難しく、インレーの治療は非常に高度な技術が必要になり、巷で多く安易に行われていることはもともと疑問があるところです。

それでも正しいと思われたインレーであっても、隙間が欠けてしまうことはあり得ます。


その場合は条件が良ければ、もう一度インレーも可能です。
場合によっては一段階治療方法を広げて、アンレーとなることもあり得ます。

この段階ではそれほど大掛かりとも言えなくもありませんが、インレーと違い、アンレーやそのもう一つ進んだ段階のクラウンは噛み合わせの治療が含まれるために、インレーとは違い大きく難しさが増えます。


クラウンまで進んでしまうと、境目が大きく歯肉に関わってきますから、歯根面のむし歯予防、歯周病予防口臭予防が格段に複雑になります。


一生事件を起こさないためには、インレー段階で止めておくこと、そして、究極は痛くない時からむし歯根絶予防を受け続けて一生削らないことです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちゃつさん
返信日時:2014-10-24 08:04:29
さがら先生
ご回答ありがとうございます!

実は今、やり直しの治療を受けているのですが、自費も視野に入れております。

ほとんどの歯に治療跡があり悩んでいます。抜髄した歯やクラウンはまだないのですが、今後のことを考えると自分の歯が全てクラウンになるのかと心配しております。

ただ、先生のお話で正しい予防をうければそうとは限らないという希望が持てました。ありがとうございます。


ただ、もう1つだけお願いします。
何十年も持つ治療ができる歯科はどう探せばいいのでしょうか?
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-10-24 08:49:30
ご返信ありがとうございます。

>ただ、もう1つだけお願いします。
>何十年も持つ治療ができる歯科はどう探せばいいのでしょうか?


何十年もの大昔からそういう歯科医師はたくさんいます。
私もそういう何人もの素晴らしい先生にも教わりました。

ただ日本には歯科医師が10万人くらいいます。
その全体の数に比べればほんの一握りくらいの数かもしれません。

ふつうの人達の皆さんから見れば海岸の砂浜から砂金の粒を探すようなものかもしれません。
相当な努力が必要かもしれません。
楽して簡単にはいかないかもしれません。

少なくとも、あまりご自分の歯を実験台にして、削ってもらいながら探すことは避けられたほうが良いと思います。
ちょっとであろうと削られる前に探せると安全です。
ちょっと考えることは必要かもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちゃつさん
返信日時:2014-10-24 14:25:58
さがら先生
ご回答ありがとうございます!

難しいですね…

今の歯医者さんは、診断後、会話してから治療してくれてますので、信頼はあるんですが…

近々引っ越すのでまた探さなきゃならなくて…

ポイント等お教えいただけませんか?
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-10-28 08:15:30
>ポイント等お教えいただけませんか?


ポイントですね。

治療実績を確認することは必要です。
今までの写真とか最長長持ち症例とかを見せてもらえると具体的です。

次に、メインテナンスの態勢ができているかどうかです。
長持ちする治療は、治療内容と予防医療の相乗効果だからです。
歯科衛生士が予防医療に意欲的かどうかです。

できれば担当制で、毎回興味深い新たな説明を重視していて、クリーニングや歯石取りという作業よりも会話主体のシステムだと本物です。


つまり今お係のように、治療前に会話、治療中も会話、治療後も会話、歯科医師も歯科衛生士も会話、が理想的です。
歯医者に行って、一生話だけで、いつも削らずに帰れる医院です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちゃつさん
返信日時:2014-10-30 11:39:55
さがら先生

ご回答ありがとうございます!

治療の段階で、予防も視野に入れてるというご意見はなるほどと感じました。

非常にわかりやすいポイントをありがとうございます、これをもとにパートナーとなる歯科を探します!



タイトル 歯科医の言う歯の寿命の意味
質問者 ちゃつさん
地域 非公開
年齢 28歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ その他(歯科医師関連)
その他(その他)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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