虫歯、歯周病リスクと間食、糖摂取について

相談者: 立花さん (23歳:女性)
投稿日時:2015-03-28 08:30:26
先日一応歯の治療をすべて終え、その時に歯科の先生に言われたことです

間食(飲)をしないというのは正直誰でも無理が来るからおすすめはしない。
予防のポイントは糖の摂取量ではなく頻度と、口の中に糖が残ることだから、予防のポイント

1つは、食べる、飲むなら、1日1回、数分で食べきれる、飲みきれる量にする。
そしてむしろ、糖の量に関係無く甘くていいから、今日は甘いもの食べたと自分で思えるモノを。

そして、出来ればそれを、自宅に居る時、すぐにうがいに行ける環境の時にする(外ではお茶で、ジュースお菓子は夕食後〜寝るまでの間に1回と決めて、お楽しみタイムが終わったら席を立ち歯磨きとうがいをして、それ以降食べない。
飲むのはお茶。


先生が言うには、例えばコーラなどかなり砂糖が入っているけれど、数分で呑んですぐにうがいに行けばほとんど虫歯リスクは上げないとのことでした。

ポイントは「どんなに甘くても関係無い」
ただし「数分で食べきってうがい」を実行すれば1日1回何食べてもそんなにリスクは上がらない。

口の中を洗える環境でなら、洗い落とす前のモノの甘さは関係無い。
それよりも糖の入った物を複数回とらないことがポイントだと言われました

これは正しい(歯科医の共通見解)ですか?
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-03-28 10:22:55
予防というのは無数にあるリスクの管理のことになりますので、無数に正解はあると思います。

他の考え方ももちろん出来るとは思いますが、主治医の先生のご説明は専門家として非常に納得の行く、理に適った説明だと思いますよ。

(ただしこれは主治医の先生が立花さんのライフスタイルやリスク評価もした上でのご説明だと思いますので、これを読んだ他の方にも必ず当てはまるかと言えばそうとは限らないですから、注意は必要ですね。)

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 立花さん
返信日時:2015-03-28 11:12:06
ありがとうございます。

私が受けた説明では、甘味の強さ(糖の量)は、すぐにうがいをする前提なら、洗い流す糖の量が多いか少ないかだけだから甘みの強さはリスクに関係無く、ほんのり甘いものを持続的に食べるのが1番悪いと言われました

うがいでかなり糖は落ちる、phが戻るから磨くのは夜にしっかり1回で充分と言われました。

食べるたびにやってるとオーバーブラッシングになるからって言われました。
回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2015-03-28 15:07:32
炭酸飲料水については、たとえ無糖であっても注意が必要かと思われます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 立花さん
返信日時:2015-03-28 16:28:36
ありがとうございます。

炭酸そのものが少し注意が必要ということですね。

糖そのものに対する解釈(すぐにうがいする前提だと食べ物の甘さはそれほど問題ではなく、すぐに流せばそれほど問題にはならない。

だから量より頻度に気を付けて、甘いものを何回かに分けるより1回で満足できる甘さのモノを1日1回までにするとリスクはそれほどは増さない)は、その通りでいいという事ですね。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-03-28 21:27:05
ご相談ありがとうございます。


とても良いアドバイスを受けましたね。
また真剣に考えていることは素晴らしく、これから一生むし歯から解放される第一歩にすることができます。

部分的には正しいと言えます。
むし歯予防は複雑なので、きちんと理解するまでは大変かもしれません。

理解できたあとは、極めて簡単です。
ふつうの人なら毎日無理のない生活で、砂糖も楽しみながら、もう一生むし歯から解放されます。


>糖の摂取量ではなく頻度


正しいと思います。



>1日1回、数分で食べきれる、飲みきれる量にする。


別に1回でなくても良く、数分にこだわることや、飲みきれる量にする必要も、ないと思います。

さきほどは量に関係ないとしたばかりです。
飲みきれる量と言っても、早食いや一気飲みすれば大量に摂ることさえ可能だからです。



>すぐにうがいに行ける環境の時にする


うがいして薄めるという考えは悪くないと思います。
しかし、うがいで全部流れるわけではありません。

むし歯ができやすい部分は決まっていて、そこはうがいだけでは流れにくい場所と言えます。
流れにくい部分はどれだけ強くうがいしても必ずいつも残ります。

ふだんが大事ですから、口の中が安全であれば、そんな環境でない時があっても大丈夫です。



>外ではお茶で、


悪くないと思います。



>ジュースお菓子は夕食後〜寝るまでの間に1回と決めて、


毎日の生活習慣を考えることは良いことです。
ただ例外の日があっても構いませんから、安全なタイミングならば、そんなに堅苦しく決める必要はないと思います。



>お楽しみタイムが終わったら席を立ち歯磨きとうがいをして、それ以降食べない。


そうしても良いとは思います。
歯磨きできるのであれば特にうがいは必要ありません。

うがいにはそれほど予防効果は期待できないからです。
また歯磨きもむし歯予防の決定的手段でもありません。

できない時があっても、口の中が安全であればしない時があっても大丈夫です。



>飲むのはお茶。


糖が入ってなければ、お茶に限る必要はありません。

ちなみに、お茶っ葉を入れるならば身体の健康に役立ちますが、ペットボトルのお茶は入れたお茶とは全然別物ですから身体に良いかどうかは考えましょう。



>例えばコーラなどかなり砂糖が入っているけれど、数分で呑んですぐにうがいに行けばほとんど虫歯リスクは上げないとのことでした。


うがいして薄めるという考えは悪くないと思います。
または飲み水で薄めても良く、うがいに限定する必要はないと思います。

一番効果的に、かつ安全に薄められる液体は唾液です。

コーラには大量の砂糖が入っているだけではなく、比較的強い酸性飲料で歯が溶けますから、二重にリスクがあります。
がぶ飲みすれば身体にも問題が出ます。
さらに耽溺性があるともいわれていますからお勧めできる物ではありません。



>ポイントは「どんなに甘くても関係無い」


甘い物がむし歯の原因と、カンチガイしているふつうの人達には良い説明かもしれません。

しかし、栄養的には全く無関係ではありません。

飲食物の甘みは砂糖ではない場合が少なくありません。
甘みが強くてもむし歯にはなりにくい物もありますが、異性化糖、代用糖などは身体にはとても有害と言われています。

逆にあまり甘くなくてもむし歯のリスクを高める食品はたくさんあります。
つまり甘さだけが基準にはなりません。

また毎日摂取する糖質が多いと、体質に影響が出ます。
むし歯の話に身体は関係ないわけではありません。

実は、そのままだと糖尿病的な傾向が出てくることが多く、歯周病にも悪影響を与えます。

歯周病だと歯肉が下がり易くなります。
知らずに長年その生活をしていると、高齢期になって歯の根に止められないむし歯ができ、歯が全滅する危険が高まるからです。

目先だけか、一生むし歯から解放されたいかによって、体質の検査や栄養管理もむし歯予防には必要になるとも言えます。



>ただし「数分で食べきってうがい」を実行すれば1日1回何食べてもそんなにリスクは上がらない。
>口の中を洗える環境でなら、洗い落とす前のモノの甘さは関係無い。


うがいで薄めることも役には立ちますが、本質的なことのほうが重要です。
一番効果的に、かつ安全に薄める方法は唾液の持っている自然な力を引き出す方法です。



>それよりも糖の入った物を複数回とらないことがポイントだと言われました


むし歯予防は歯磨きだ!と、カンチガイしている人たちにはとても良いアドバイスです。

ただ、それも有効ですが、摂取するタイミングのほうがより重要です。
タイミングが良ければ、複数回も可能だからです。


結論から言えば、予防を考えるためにとても大事な良いお話だったと思います。
ただ、甘み一つのことだけという末端のみではなく、根本であるむし歯予防の基本を踏まえた上での総合的な対応が必要です。


基本とは、なぜむし歯ができるのか、という原理を知ることです。
それが分かれば、ふつうの人ならばもうむし歯にならないようにできるはずだからです。

むし歯ができてしまうためには、ある条件が「全部」そろわなければなりません。

つまり一つでも、むし歯に有利な条件を減らしてしまえば、むし歯になることは不可能なのです。
基本を知っていればふつう予防できます。

条件とは、むし歯菌、むし歯菌の餌になる糖、時間、それに歯と身体です。

従ってむし歯ができるには、むし歯菌が多く、かつ、長時間溜まっていて、かつ、いつも同じ場所に菌が溜まっていて、かつ、餌が多く、かつ、歯があり、かつ、身体もしくは心が不健康な時、と全部そろってからです。

むし歯ができるために全部そろえるって、とても大変なことが分かります。

たとえば一つの条件である、歯が無ければむし歯には絶対なりませんよね^^
同じように他の条件も一つでも無くせば予防できます。

つまり、むし歯菌が多くない、または、長時間溜まっていない、または、いつも同じ場所に菌が溜まっていない、または、餌が多くない、または、歯がない、または、身体もしくは心が不健康でない、のどれかだけも違います。

今までのお話は、そのうちの一つ、糖のコントロールだけです。

時間についても、摂取している時間だけのお話ですが、実は単純ではありません。
時間といっても、個人差がありますから各人の、食事の摂取時間帯や、心身の健康による回復時間や、むし歯菌への抵抗力の時間などからみた、タイミングという時間の考えで決まります。




タイトル 虫歯、歯周病リスクと間食、糖摂取について
質問者 立花さん
地域 非公開
年齢 23歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯予防
歯周病(歯槽膿漏)予防
歯磨きに関する疑問
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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