歯を残せるのなら噛み合わせがずれる出来栄えは正論なのでしょうか?

相談者: rowさん (42歳:女性)
投稿日時:2016-05-29 18:59:25
こんにちは。

40代にして口の中の状態が悪いです。

8年前に右下6、7欠損で補綴なし、3年前に左上5,6を抜歯し4〜7をブリッジにしていました。
一年して痛みがでで上物が取れ、4番が割れていたので抜歯が必須と診断されました。
入れ歯になるのが納得いかず、(インプラントは否考慮)仮歯で1年半すごしてます。
現在噛み合わせがずれ、左側の目がたれ顔面が変形しています。

複数の大学病院でも抜歯といわれ、諦めきれず名古屋までいき診断頂きました。
そちらから情報をいくつか頂き自分で医院を決め通い始めました。


本題です。

一時間ほどかかる遠方の歯科でやっと4番が残せそうならそうします、という診断があり、まず7番の治療で神経を抜きましたが、5日経っても腫れがひきません。
近所で緊急対応で膿をとり抗生物質を処方いただきました。

神経を抜いたのは痛いといったその日、こんなに痛みが続くなど予想しなかったので大変困りました。
治療の仕方も詰めた仮歯も大雑把でセメントが表面に残ってました。

抜かなくても出来る、保険治療、偉い先生が一時間くらい見てくれるに歓喜し、通い始めましたが、入れ歯の老人がメインでみている先生で噛み合わせの専門ではないことがわかり、歯並び審美性を軽視している気がしてきました。

前歯正中(さし歯)が5mmくらいずれているのも治しますかとも聞きません。


デリカシーに欠ける治療ですが、ここまで放置した自分の責任だから受け入れているという状況です。

補綴治療の範囲で歯を残せるという診断なら、噛み合わせがずれる出来栄えは正論なのでしょうか。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2016-05-30 09:48:03
咬みあわせ治療は、下顎と上顎との関係で、下顎の位置と姿勢がその人にとって理想の状態を探して作り上げることだと思っています。

この状態がなるべく永続的になるようにするには、歯周病的なこと、歯周囲炎治療、矯正補綴的な事、インプラント利用、咬合学的な事など全てが順調に進められなければなりません。

要するに総合的に、しかも学際的な治療が必要です。

そのためには本人の努力も必要で、一種のリハビリと考えなければなりません。
時間もかかりますし、費用も掛かります。

一言付け加えておくと、下顎変位を補綴的な事だけで行おうとすると、かなり無理なことが多く、これを理解して何とか達成しようとすることは、歯科医の能力と自身の努力が必要です。

インプラントはそのためには有効です。

失礼ながら思い入れが強すぎて、本質を見失っている気がします。

それには歯科医(歯科界)の責任もあるでしょうが、結局はどこで折り合を付けるかということになるのでしょうか。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-05-30 10:25:45
こんにちは。

有歯顎でのかみ合わせの不調を治す治療法としては、多用なアプローチ法があります。

特に顔の左右差が大きかったり、身体にゆがみがあったり顎位に変位が起きていたり、すでに変形が起きている場合、あるいは理想的な歯の位置に最初からない場合など、様々なケースがありますから治療法が多岐にわたるのは当然です。

それに対する治療法は、担当歯科医が最も慣れている方法か、またはやりたい方法を進められる可能性が高いので注意が必要です。
(人間として信頼できるかどうか見極めることが大切ですね)


この原因の多くが成長期の失敗です。

歯並びが綺麗に整っておき、顎顔面にほとんど左右差がなく身体もちゃんと育って機能と形態が整っていれば、一生大きな問題になることはほとんどありません。

成長後、しかもかなり使い込んで壊れ始めて人はやっと将来に不安を感じ歯科治療の価値を認め始めますが、残念ながらその段階ではすでにかなり迷宮に入りこんでいる場合が多いのが現実でしょう。



大きな欠損補綴が必要ならば、この際、欠損だけでなく正中がずれているところも直したいとか、顔ゆがみも直したいとか、身体の不調も治したいなど、歯科治療に求めるものをどんどんあげていけば行くだけ治療期間は長くなり、不自由に感じる期間も長くなり、治療費も高騰し治療が複雑化しリスクも高まります。


今回の治療で欠損だけを治したいのか?
他のことも治したいのか?
で治療内容は大幅に異なってくると思います。

もう一度ご希望をしっかり整理されてみてください。

個人的な見解では、4番非抜歯でそこを使ったブリッジが出来ることを希望されているのであれば、実際はそういう治療はあまり薦められないわけでしょうから(多くの歯科医院が抜歯がよいとすでに診断しているとおり)、インプラントを前向きに検討されたほうがよいかもしれません。

普通の状態でもブリッジの支台になっていて一度折れたのであれば、力が過剰にかかりすぎるということでしょうから(反体側の欠損が放置されていてそちらでは短縮歯列でしか噛めないからでしょう)、折れてより一層条件が悪くなった歯をブリッジの支台にすることはあまり薦められないように思えます。

治療計画に無理がないようにされたほうが、長期的に安定する場合もあるのでしっかり説明をしてもらってご検討ください。



>補綴治療の範囲で歯を残せるという診断なら、噛み合わせがずれる出来栄えは正論なのでしょうか

歯の位置を大きく変えないと審美性を高めることは、無理な場合が多々あります。

術前矯正外科矯正を伴わない補綴治療だけの治療では、できる範囲に限界があるのだと思います。




タイトル 歯を残せるのなら噛み合わせがずれる出来栄えは正論なのでしょうか?
質問者 rowさん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 神経の無い(神経を取った)歯の痛み
歯科治療後の歯の痛み
抜歯:5番(第二小臼歯)
抜歯:6番(第一大臼歯)
抜歯:7番(第二大臼歯)
根管治療後の痛み
噛み合わせに関するトラブル
歯医者への不信感
歯医者への不満・グチ
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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