右下6番抜歯後、義歯かブリッジか悩んでいます

相談者: ぶたたくんさん (56歳:女性)
投稿日時:2018-02-14 18:33:11
右下6番を抜歯して、ブリッジにする予定でしたが、5番は舌側に少し倒れ、7番は6番側(前方)に倒れているので、削る量も多くなりブリッジ後の5番7番の負担も大きいような感じです。

義歯は不便そうなので選択肢にはなかったのですが、残存歯のことや歯周病のこと等を考えるとどちらが良いでしょうか?

インプラントは、骨の状態が良くないので出来ません。


抜歯した歯はこれが初めてで、どうしたら良いか判断ができません。

残りの歯を大切に歯周病からも守っていきながら…と願っています。


どうぞ、良いアドバイスをお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-02-15 08:52:47
インプラントは、骨の状態が良くないので出来ません。

糖尿病や、骨粗鬆症など、全身的な懸念材料があるのでしたらともかく、当該部位の骨量が少ないだけなのでしたら、私だったら、造骨の施術を経て、インプラント体が埋入できないかどうかを、まず第一に検討します。


>5番は舌側に少し倒れ、7番は6番側(前方)に倒れているので、削る量も多くなりブリッジ後の5番7番の負担も大きい

どうしてもブリッジを選択せざるを得ないのであれば、矯正力をもって歯を整直させてからブリッジ治療に移行することを勧めます。

少しでも歯の切削量を軽減させることになります。


もちろん、咬む力を真っ直ぐ受けること、プラークコントロールがし易くなること等が、残存歯を守ることに繋がりますから、インプラント治療や、義歯を選択した際にも、整直化を勧めたいと思います。

お口全体のことを鑑みて、治療の流れを検討したいものです。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-02-15 09:17:58
ご相談ありがとうございます。

>残りの歯を大切に歯周病からも守っていきながら…と願っています。

それならば、全体をよく検査する必要があります。
失ってしまった6番以外に27本あれば、全部残す計画が必要です。

そもそもなぜ6番を失ったか?という原因を変えないと他の歯もくり返し失うからです。


また小林先生の回答通り、5番と7番についても問題があれば解決しておくことが不可欠です。

6番は咀嚼にもきわめて重要な歯で、一生の健康に大きく関わります。
実は5番と7番は、それをサポートする役目があり、きちんと噛み合うことと、真っ直ぐ噛んでその歯が一生残せるようにすることも重要だからです。

ただし、インプラントブリッジ矯正治療も、全てリスクがあります。
よく相談しましょう。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぶたたくんさん
返信日時:2018-02-15 11:16:54
小林先生、さがら先生、ご回答ありがとうございます。

6番を失った理由は亀裂が出来たためでした。

歯並びは良くないので、歯磨きは20分前後かけて歯間ブラシ等も使用し歯を守る努力をしていただけに、抜歯はショックなことでした。


今の歯並びで悪いながら噛み合わせは出来ているらしいのですが、ブリッジ義歯も5番7番の矯正をしてからの方が良いのでしょうか?

ブリッジは前後の歯を削ったり歯周病も心配になるので、義歯の方が良いように考えたりしていましたがいかがでしょうか?

でも、6番を義歯にすると噛む力が弱く良くないのでしょうか?


さがら先生のご回答の中で6番の大切さを改めて知り再度ショックで、なおさら何を選択すれば良いのか悩んでしまいます。

どうぞ、よろしくお願いいたします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2018-02-16 07:52:10
ご返信ありがとうございます。

歯並びは良くないので、

それは歯を失う原因となるとは限りません。


歯磨きは20分前後かけて歯間ブラシ等も使用し歯を守る努力をしていただけに、抜歯はショックなことでした。

歯磨きで虫歯予防や歯の亀裂を守ることはできません。


>今の歯並びで悪いながら噛み合わせは出来ているらしいのですが、ブリッジ義歯も5番7番の矯正をしてからの方が良いのでしょうか?

噛み合わせのことを、正確には咬合といいますが、「らしい」のではなく、咬合検査をすることで確認できます。
咬合は歯にかかる力の負担のことであり、見た目だけではわからないからです。


>ブリッジは前後の歯を削ったり歯周病も心配になるので、義歯の方が良いように考えたりしていましたがいかがでしょうか?

検査した結果の診断が適していれば義姉も正解です。


>でも、6番を義歯にすると噛む力が弱く良くないのでしょうか?

弱くなりますが、ブリッジにしたとしても弱くなります。
それが良いのか良くないのか、検査・診断して後、よく相談してどれかを選択することになります。
これをインフォームド・コンセントと言います。


>6番を失った理由は亀裂が出来たためでした。

その原因をしっかり確認して、他の歯に繰り返し起こらないようにしないと次々歯を失うことになります。
6番は咀嚼に重要であり、毎日毎食チカラがかかります。
よくある例は、次は反対側の6番を失う人が少なくないということです。

亀裂の直接原因は、チカラです。
自然に噛むときや、無意識にかかるチカラです。
そのチカラは咬合で起こりますから、咬合検査が不可欠です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぶたたくんさん
返信日時:2018-02-16 12:05:00
さがら先生、ご回答ありがとうございます。

咬合検査とは、どのようにするのではしょうか?

数件問い合わせてみたのですが、検査は紙を噛んでします。と、言うことでした。


義歯ブリッジかは、患者の希望になると言うことでした。

義歯かブリッジか悩んでいますし、どちらん選択しても矯正もしなければならないのでしょうか?


以前、歯の模型を作る機会があり、その時に歯並びが悪いながら噛み合わせができていると、言われたことはありますが…。

今残っている歯を大切に守りたく、食事もキチンとしたいので、どちらを選択すれば良いか悩んでいます。


よろしくお願いいたします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2018-02-17 09:44:28
ご質問ありがとうございます。

咬合検査とは、どのようにするのではしょうか?

医院によっていろいろでしょうが、日本補綴歯科学会推奨は約40種類あり、「どのようにするの」かといえば、いきなり全部はできませんから順番があります。

まず基本検査が4種類あり、おひとりずつ違いますから、あなただけに必要な検査を絞り込んでいきます。


>検査は紙を噛んでします。と、言うことでした。

よく行われている方法で、私も使うこともあります。
それにもデメリットがあり、約40種類の検査には含まれていません。

一つの検査で正確に分かればこんな楽なことはありませんから、そのためにたくさんの検査があり組み合わせる学会のガイドラインとなっています。


>どちらん選択しても矯正もしなければならないのでしょうか?

検査をしないと診断できません。


>歯の模型を作る機会があり、その時に歯並びが悪いながら噛み合わせができていると、言われたことはありますが…。

基本検査にはたしかに模型も含まれます。
ただし、それを目で見て眺めるだけでは診断できません。


>今残っている歯を大切に守りたく、食事もキチンとしたいので、どちらを選択すれば良いか悩んでいます。

とても大事なご希望です。
言葉にして医院へ伝えましょう。

黙っていれば決して伝わりません。


我々の治療目的も、歯を残したり、歯を作ったりすることは、ただ病気から抜け出し健康の世界への入口を通るだけです。

本当の大きな目的はその先にあります。

一生を通してキチンと咀嚼でき、深い味わいを感じて美味しさを知り、口でまず消化できて胃腸やすい臓などのがんを防ぎ、正しく嚥下できてお餅を食べても窒息しない、そういう機能を回復するためです。

それにより体の健康や若さが守られ、心の底から良かったと思えるからです。

食べることは決して卑しいことではなく、命に関わる極めて大事なことだからです。

人間は動物の仲間であり、植物と決定的に違います。
生きていくために水と光だけあればいい植物と違い、動物・人間は食べなければならないことです。

食べるために歯を救い、健康長寿のお手伝いをすることが歯科医院の仕事だからです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぶたたくんさん
返信日時:2018-02-17 11:46:42
さがら先生、お忙しい中ご回答ありがとうございます。

検査は40種類もあるのですね。

あれから、また何軒も問い合わせてますが、そのようなことはしてません…との回答ばかりです。


さがら先生の医院が近くなら是非とも先生に託したい気持ちです。

先生のお考えに感動し、今の私には心に響く言葉です。

先生のような医師に巡り会え、治療して頂くことができれば嬉しいと思います。


さがら先生、ありがとうございました。



タイトル 右下6番抜歯後、義歯かブリッジか悩んでいます
質問者 ぶたたくんさん
地域 非公開
年齢 56歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:6番(第一大臼歯)
ブリッジ治療法
部分入れ歯 その他
回答者




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  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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