[写真あり] 歯根嚢胞摘出・歯根端切除術をした歯に嚢胞再発
相談者:
くまにゃんさん (61歳:女性)
投稿日時:2018-05-07 16:56:28
お忙しい所、恐れ入ります。
38年前に差し歯をして、25年前に、歯根嚢胞摘出と歯根端切除をした左上1番が、歯根嚢胞再発。
かれこれ15年ほど放置しております。
左上1番の歯茎に3ミリほどの膿の袋の一部が盛り上がり、見えております。
歯の土台はとても太く、歯にヒビがいってるか、割れてる可能性もあるとのこと。
歯根端切除で、半分ほど根を切られておりますので、歯根嚢胞摘出の再手術で、根を切ると、歯がグラグラになる可能性があるとのこと。
ですので、元の差し歯三本(左右1番、右2番)を三連結にして、やり直しをすれば、ぐらつきを補助できると言われました。
現在、半分しか根が無いのに、歯の動揺が殆ど無いのは、恐らく、歯と歯肉が癒着しているからであろうとのことです。
この左上1番の歯の再手術に関して、お伺いしたいです。
1 もし、歯が割れてる事で抜歯となった場合。
インプラントを考えております。
前歯の場合、審美性を考えれば、抜歯即時埋入がいいと仰る先生と、抜歯後、3ヶ月ほど開けてから、インプラントを埋め込む方法が良いと仰る先生がおられます。
後者の先生は、嚢胞摘出後、その嚢胞の周りの骨は恐らく痛んでるので、骨を少し削り取って綺麗にして、空洞部分に人工骨を埋めるとのこと。
何故、抜歯即時埋入が良くないかの理由は、菌だらけの所にインプラントを埋めるのは、感染するリスクを背負う、と。
インプラントを埋める部分は、嚢胞部分よりも後方の、骨が十分ある所だそうですので、感染のリスクの意味がよく理解できません。
前者の先生は、感染の事は仰られず、それぞれの先生の見解の相違かと思われますが、どちらが正解なのか、悩むところです。
如何なものでしょうか?
2 歯が割れていて抜歯となった場合。
外科的に嚢胞を取り除かなくても、歯が無くなった穴から嚢胞を取り除けると聞いたことがあるのですが、後者の先生は、抜歯となっても、嚢胞は、歯茎を切って、摘出しなければならない、と仰られました。
抜歯の穴から嚢胞を摘出したり、その周りの骨を削り綺麗にするのが、やりにくい、という事なのでしょうか?
一般的には、如何なのでしょうか?
3 外科的に嚢胞を取り除き、歯根端切除をする場合。
マイクロスコープを使えば、より精密な処置ができるかと思い、保険外でマイクロスコープ使用をお願いしたのですが、歯の先の細い部分ならともかく、歯の真ん中辺りまで切られている歯なので、肉眼でも十分見えるので、マイクロスコープは必要ないと仰られました。
歯の先の部分なら細部となるのでマイクロスコープが必要で、
真ん中部分なら肉眼で十分見えるというレベルなのでしょうか?
4 抜歯とならなかった場合。
三連結で差し歯のやり直しをする予定ですが、嚢胞再々発と三連結差し歯(三本とも神経がない歯)の寿命が気になります。
個人差があるとは思いますが、嚢胞の再々発までの期間、三連結の差し歯の寿命は、一般的には概ねどのくらいでしょうか?
5 その寿命を考えれば、最初から歯が割れていなくても、抜歯してインプラントの方向でいく方が賢明でしょうか?
ご意見をお聞かせ頂けたら有り難いです。
以上五点、お忙しいとは存じますが、どうか、ご回答のほど、宜しくお願い申し上げます。
38年前に差し歯をして、25年前に、歯根嚢胞摘出と歯根端切除をした左上1番が、歯根嚢胞再発。
かれこれ15年ほど放置しております。
左上1番の歯茎に3ミリほどの膿の袋の一部が盛り上がり、見えております。
歯の土台はとても太く、歯にヒビがいってるか、割れてる可能性もあるとのこと。
歯根端切除で、半分ほど根を切られておりますので、歯根嚢胞摘出の再手術で、根を切ると、歯がグラグラになる可能性があるとのこと。
ですので、元の差し歯三本(左右1番、右2番)を三連結にして、やり直しをすれば、ぐらつきを補助できると言われました。
現在、半分しか根が無いのに、歯の動揺が殆ど無いのは、恐らく、歯と歯肉が癒着しているからであろうとのことです。
この左上1番の歯の再手術に関して、お伺いしたいです。
1 もし、歯が割れてる事で抜歯となった場合。
インプラントを考えております。
前歯の場合、審美性を考えれば、抜歯即時埋入がいいと仰る先生と、抜歯後、3ヶ月ほど開けてから、インプラントを埋め込む方法が良いと仰る先生がおられます。
後者の先生は、嚢胞摘出後、その嚢胞の周りの骨は恐らく痛んでるので、骨を少し削り取って綺麗にして、空洞部分に人工骨を埋めるとのこと。
何故、抜歯即時埋入が良くないかの理由は、菌だらけの所にインプラントを埋めるのは、感染するリスクを背負う、と。
インプラントを埋める部分は、嚢胞部分よりも後方の、骨が十分ある所だそうですので、感染のリスクの意味がよく理解できません。
前者の先生は、感染の事は仰られず、それぞれの先生の見解の相違かと思われますが、どちらが正解なのか、悩むところです。
如何なものでしょうか?
2 歯が割れていて抜歯となった場合。
外科的に嚢胞を取り除かなくても、歯が無くなった穴から嚢胞を取り除けると聞いたことがあるのですが、後者の先生は、抜歯となっても、嚢胞は、歯茎を切って、摘出しなければならない、と仰られました。
抜歯の穴から嚢胞を摘出したり、その周りの骨を削り綺麗にするのが、やりにくい、という事なのでしょうか?
一般的には、如何なのでしょうか?
3 外科的に嚢胞を取り除き、歯根端切除をする場合。
マイクロスコープを使えば、より精密な処置ができるかと思い、保険外でマイクロスコープ使用をお願いしたのですが、歯の先の細い部分ならともかく、歯の真ん中辺りまで切られている歯なので、肉眼でも十分見えるので、マイクロスコープは必要ないと仰られました。
歯の先の部分なら細部となるのでマイクロスコープが必要で、
真ん中部分なら肉眼で十分見えるというレベルなのでしょうか?
4 抜歯とならなかった場合。
三連結で差し歯のやり直しをする予定ですが、嚢胞再々発と三連結差し歯(三本とも神経がない歯)の寿命が気になります。
個人差があるとは思いますが、嚢胞の再々発までの期間、三連結の差し歯の寿命は、一般的には概ねどのくらいでしょうか?
5 その寿命を考えれば、最初から歯が割れていなくても、抜歯してインプラントの方向でいく方が賢明でしょうか?
ご意見をお聞かせ頂けたら有り難いです。
以上五点、お忙しいとは存じますが、どうか、ご回答のほど、宜しくお願い申し上げます。
回答1
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2018-05-07 18:33:59
くまにゃんさん、こんにちは
私見ですが、連結には反対です。
根が短すぎて使えないようなら、抜歯が適用だと思います。
再発の原因が何かがわからない状況なら、手術中にマイクロスコープを使用して、原因を探る事は重要だと思います。
また、異物の除去や、清掃がきちんと出来ているか、逆根充する場合も、マイクロスコープを見ながらしたほうがより正確に出来ると思います。
しかし、歯根端切除術や逆根充での、マイクロスコープのトレーニングを受けたことのない先生では、使用してもあまり意味が無いかもしれません。
私見ですが、連結には反対です。
根が短すぎて使えないようなら、抜歯が適用だと思います。
再発の原因が何かがわからない状況なら、手術中にマイクロスコープを使用して、原因を探る事は重要だと思います。
また、異物の除去や、清掃がきちんと出来ているか、逆根充する場合も、マイクロスコープを見ながらしたほうがより正確に出来ると思います。
しかし、歯根端切除術や逆根充での、マイクロスコープのトレーニングを受けたことのない先生では、使用してもあまり意味が無いかもしれません。
回答2
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2018-05-07 19:00:18
結論的には僕も小牧先生と同意見で、
「連結には反対です。
根が短すぎて使えないようなら、抜歯が適用」
「再発の原因が何かがわからない状況なら、手術中にマイクロスコープを使用して、原因を探る事は重要」
「物の除去や、清掃がきちんと出来ているか、逆根充する場合も、マイクロスコープを見ながらしたほうがより正確に出来る」
と思います。
で、ご質問に関して、あくまでも私見ですが…
>1 もし、歯が割れてる事で抜歯となった場合、インプラントを考えております。
>2 歯が割れていて抜歯となった場合
後者の先生の方がリスクは少ないように感じます。
病変の処理をしっかりすることができれば即時埋入もアリかとは思いますが、今回は難しいような気がします。
>3 マイクロスコープを使えば、より精密な処置ができるかと思い
>4 抜歯とならなかった場合、三連結で差し歯のやり直しをする予定ですが
上記、小牧先生の書かれた通りだと思います。
>5 その寿命を考えれば、最初から歯が割れていなくても、抜歯してインプラントの方向でいく方が賢明でしょうか?
マイクロスコープを用いて原因を究明し、破折により保存不可能であれば抜歯を、保存可能であれば外科的歯内療法で保存を試みるのがよろしいかと思います。
もちろん
「マイクロスコープのトレーニングを受けたことのない先生では、使用してもあまり意味が無いかもしれません。」
です。
「連結には反対です。
根が短すぎて使えないようなら、抜歯が適用」
「再発の原因が何かがわからない状況なら、手術中にマイクロスコープを使用して、原因を探る事は重要」
「物の除去や、清掃がきちんと出来ているか、逆根充する場合も、マイクロスコープを見ながらしたほうがより正確に出来る」
と思います。
で、ご質問に関して、あくまでも私見ですが…
>1 もし、歯が割れてる事で抜歯となった場合、インプラントを考えております。
>2 歯が割れていて抜歯となった場合
後者の先生の方がリスクは少ないように感じます。
病変の処理をしっかりすることができれば即時埋入もアリかとは思いますが、今回は難しいような気がします。
>3 マイクロスコープを使えば、より精密な処置ができるかと思い
>4 抜歯とならなかった場合、三連結で差し歯のやり直しをする予定ですが
上記、小牧先生の書かれた通りだと思います。
>5 その寿命を考えれば、最初から歯が割れていなくても、抜歯してインプラントの方向でいく方が賢明でしょうか?
マイクロスコープを用いて原因を究明し、破折により保存不可能であれば抜歯を、保存可能であれば外科的歯内療法で保存を試みるのがよろしいかと思います。
もちろん
「マイクロスコープのトレーニングを受けたことのない先生では、使用してもあまり意味が無いかもしれません。」
です。
相談者からの返信
相談者:
くまにゃんさん
返信日時:2018-05-07 19:02:53
相談者からの返信
相談者:
くまにゃんさん
返信日時:2018-05-07 19:13:13
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2018-05-07 19:14:43
>最初から抜歯をお願いする場合、外科的に嚢胞を摘出する必要性はございますか?
個人的には病変の徹底除去は必要だと思いますよ。
(特に、その後インプラントをお考えであれば)
ただ「最初から抜歯をお願いする」と言うのはいかがなものかと…
もちろん術前の治療計画というのは大切だと思いますが、歯科治療の場合、「開けてみて(実際に直視してみて)初めて原因がわかる」ということも少なくありません。
つまり、「最初から抜歯ありき」ではなく「可能であれば最大限保存する努力をしつつ、保存不可能ということになれば抜歯に移行する」という臨機応変さも歯科医に求められる技術だと考えます。
(もちろん、その能力に欠ける歯科医ではどうしようもない話なのですが…)
個人的には病変の徹底除去は必要だと思いますよ。
(特に、その後インプラントをお考えであれば)
ただ「最初から抜歯をお願いする」と言うのはいかがなものかと…
もちろん術前の治療計画というのは大切だと思いますが、歯科治療の場合、「開けてみて(実際に直視してみて)初めて原因がわかる」ということも少なくありません。
つまり、「最初から抜歯ありき」ではなく「可能であれば最大限保存する努力をしつつ、保存不可能ということになれば抜歯に移行する」という臨機応変さも歯科医に求められる技術だと考えます。
(もちろん、その能力に欠ける歯科医ではどうしようもない話なのですが…)
相談者からの返信
相談者:
くまにゃんさん
返信日時:2018-05-08 01:22:32
櫻井善明先生、お忙しい中を、早々に、ご丁寧なご回答をありがとうございました。
最初から抜歯をお願いするのではなく、実際に歯茎を開けてみて、抜歯か否かを考えて頂くのがベストであるというお考えは、頷けました。
仰られる通りだと思います。
その様に、考え方を修正致します。
率直なアドバイスをありがとうございます。
インプラントを考えてる場合は特に、病変の徹底除去は必要との事。
外科的に除去する方が、抜歯の穴からの除去よりも、確実に処置ができるという事ですね。
それは、抜歯即時ではなく、期間を開けてからの埋入の方が感染を防ぐという点で良い、という考え方にも繋がりますか?
お伺い申し上げます。
それから、抜歯即時埋入の方が審美性に優れていると仰る先生と、期間を開けて、炎症が鎮まり、骨がある程度落ち着いてからの方が、審美性が高まると仰る先生がおられました。
櫻井先生は、どうお考えでしょうか。
ご見解をお聞かせ頂けたら有り難いです。
お忙しいとは存じますが、どうか、ご回答のほど、宜しくお願い申し上げます。
最初から抜歯をお願いするのではなく、実際に歯茎を開けてみて、抜歯か否かを考えて頂くのがベストであるというお考えは、頷けました。
仰られる通りだと思います。
その様に、考え方を修正致します。
率直なアドバイスをありがとうございます。
インプラントを考えてる場合は特に、病変の徹底除去は必要との事。
外科的に除去する方が、抜歯の穴からの除去よりも、確実に処置ができるという事ですね。
それは、抜歯即時ではなく、期間を開けてからの埋入の方が感染を防ぐという点で良い、という考え方にも繋がりますか?
お伺い申し上げます。
それから、抜歯即時埋入の方が審美性に優れていると仰る先生と、期間を開けて、炎症が鎮まり、骨がある程度落ち着いてからの方が、審美性が高まると仰る先生がおられました。
櫻井先生は、どうお考えでしょうか。
ご見解をお聞かせ頂けたら有り難いです。
お忙しいとは存じますが、どうか、ご回答のほど、宜しくお願い申し上げます。
回答4
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2018-05-08 09:40:55
>外科的に除去する方が、抜歯の穴からの除去よりも、確実に処置ができるという事ですね。
「マイクロスコープを正しく使えれば」と言う前提になりますが。
>それは、抜歯即時ではなく、期間を開けてからの埋入の方が感染を防ぐという点で良い、という考え方にも繋がりますか?
そういう事になると思います。
>抜歯即時埋入の方が審美性に優れていると仰る先生と、
>期間を開けて、炎症が鎮まり、骨がある程度落ち着いてからの方が、審美性が高まると仰る先生がおられました。
抜歯即時埋入の方が審美的には有利かと思います。
しかし、インプラントの感染に関してはリスクがあるように思います。
長期安定性を求めるのであれば後者の方が有利なことが多いので僕なら「骨が落ち着いてから埋入する」ことをお勧めいたします。
(歯科医の技術レベルが相当に高い場合には抜歯即時で感染のリスクも減らすことは可能ですが…)
「マイクロスコープを正しく使えれば」と言う前提になりますが。
>それは、抜歯即時ではなく、期間を開けてからの埋入の方が感染を防ぐという点で良い、という考え方にも繋がりますか?
そういう事になると思います。
>抜歯即時埋入の方が審美性に優れていると仰る先生と、
>期間を開けて、炎症が鎮まり、骨がある程度落ち着いてからの方が、審美性が高まると仰る先生がおられました。
抜歯即時埋入の方が審美的には有利かと思います。
しかし、インプラントの感染に関してはリスクがあるように思います。
長期安定性を求めるのであれば後者の方が有利なことが多いので僕なら「骨が落ち着いてから埋入する」ことをお勧めいたします。
(歯科医の技術レベルが相当に高い場合には抜歯即時で感染のリスクも減らすことは可能ですが…)
相談者からの返信
相談者:
くまにゃんさん
返信日時:2018-05-10 01:55:25
櫻井善明先生、お忙しい中を、ご丁寧なご回答、貴重なご意見をありがとうございました。
マイクロスコープを正しく使えれば、という条件付きですね。
単に使用すれば良いというものではなく、正しく使えなければ、意味が無いのですね。
ところで、扱いの難しそうなマイクロスコープに対して、ライト付きの拡大鏡は、どんな治療でも一般的に使われてますか?
担当の先生は、マイクロスコープは使用しませんと仰いました時に、ライト付きの拡大鏡は使用されるのでしょうか?とは、お聞きしにくいかったです。
拡大鏡は、普通の治療でも使われてるものなのでしょうか?お伺い申し上げます。
抜歯即時埋入は、相当、技術レベルが高くなければ、感染リスクをあげてしまう様なので、櫻井先生の仰られる様に、骨が落ち着いてからの埋入で、感染のリスクを減らす事を選びたいと思っております。
お忙しいとは存じますが、どうか、ご回答のほど、宜しくお願い申し上げます。
マイクロスコープを正しく使えれば、という条件付きですね。
単に使用すれば良いというものではなく、正しく使えなければ、意味が無いのですね。
ところで、扱いの難しそうなマイクロスコープに対して、ライト付きの拡大鏡は、どんな治療でも一般的に使われてますか?
担当の先生は、マイクロスコープは使用しませんと仰いました時に、ライト付きの拡大鏡は使用されるのでしょうか?とは、お聞きしにくいかったです。
拡大鏡は、普通の治療でも使われてるものなのでしょうか?お伺い申し上げます。
抜歯即時埋入は、相当、技術レベルが高くなければ、感染リスクをあげてしまう様なので、櫻井先生の仰られる様に、骨が落ち着いてからの埋入で、感染のリスクを減らす事を選びたいと思っております。
お忙しいとは存じますが、どうか、ご回答のほど、宜しくお願い申し上げます。
回答5
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2018-05-10 12:21:02
>単に使用すれば良いというものではなく、正しく使えなければ、意味が無いのですね。
そう思います。
>ライト付きの拡大鏡は、どんな治療でも一般的に使われてますか?
>拡大鏡は、普通の治療でも使われてるものなのでしょうか?
僕はマイクロスコープのセミナーを年間30回以上やっていて、受講者に「現在ルーペは使用しているか?」と言うアンケートを取っています。
そうすると、8割くらいの先生は「使っている」と答えられていますので、ルーペはだいぶ普及してきているという実感はあります。
しかし、僕のセミナーは「マイクロスコープの導入を考えている歯科医」が前提です。
「マイクロスコープの導入は考えていない歯科医」の割合もまだまだ多いと思われますので、日本の歯科界全体を考えて「一般的か?」と言われると…どうなんでしょうね?と言う感じです。
そう思います。
>ライト付きの拡大鏡は、どんな治療でも一般的に使われてますか?
>拡大鏡は、普通の治療でも使われてるものなのでしょうか?
僕はマイクロスコープのセミナーを年間30回以上やっていて、受講者に「現在ルーペは使用しているか?」と言うアンケートを取っています。
そうすると、8割くらいの先生は「使っている」と答えられていますので、ルーペはだいぶ普及してきているという実感はあります。
しかし、僕のセミナーは「マイクロスコープの導入を考えている歯科医」が前提です。
「マイクロスコープの導入は考えていない歯科医」の割合もまだまだ多いと思われますので、日本の歯科界全体を考えて「一般的か?」と言われると…どうなんでしょうね?と言う感じです。
回答6
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2018-05-10 17:26:25
こんにちは。
>38年前に差し歯をして、25年前に、歯根嚢胞摘出と歯根端切除をした左上1番が、歯根嚢胞再発。かれこれ15年ほど放置しております。
>左上1番の歯茎に3ミリほどの膿の袋の一部が盛り上がり、見えております。
歯の土台はとても太く、歯にヒビがいってるか、割れてる可能性もあるとのこと。
メタルコアなら割らずに取れますが。
参考
メタルコア除去 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%A5%E1%A5%BF%A5%EB%A5%B3%A5%A2&x=47&y=10
>歯根端切除で、半分ほど根を切られておりますので、歯根嚢胞摘出の再手術で、根を切ると、歯がグラグラになる可能性があるとのこと。
ですので、元の差し歯三本(左右1番、右2番)を三連結にして、やり直しをすれば、ぐらつきを補助できると言われました。
どうなんでしょ。
>現在、半分しか根が無いのに、歯の動揺が殆ど無いのは、恐らく、歯と歯肉が癒着しているからであろうとのことです。
可能性は低いと思います。
この左上1番の歯の再手術に関して、お伺いしたいです。
>1 もし、歯が割れてる事で抜歯となった場合、インプラントを考えております。
>前歯の場合、審美性を考えれば、抜歯即時埋入がいいと仰る先生と、 抜歯後、3ヶ月ほど開けてから、インプラントを埋め込む方法が良いと仰る先生がおられます。
>後者の先生は、嚢胞摘出後、その嚢胞の周りの骨は恐らく痛んでるので、骨を少し削り取って綺麗にして、空洞部分に人工骨を埋めるとのこと。
>何故、抜歯即時埋入が良くないかの理由は、菌だらけの所にインプラントを埋めるのは、感染するリスクを背負う、と。
>インプラントを埋める部分は、嚢胞部分よりも後方の、骨が十分ある所だそうですので、感染のリスクの意味がよく理解できません。
>前者の先生は、感染の事は仰られず、それぞれの先生の見解の相違かと思われますが、どちらが正解なのか、悩むところです。
如何なものでしょうか?
判りかねます。
>2 歯が割れていて抜歯となった場合、
>外科的に嚢胞を取り除かなくても、歯が無くなった穴から嚢胞を取り除けると聞いたことがあるのですが、
通常抜歯したらそこから取り出すと思います。
>後者の先生は、抜歯となっても、嚢胞は、歯茎を切って、摘出しなければならない、と仰られました。
私は経験ありません。
>抜歯の穴から嚢胞を摘出したり、その周りの骨を削り綺麗にするのが、やりにくい、という事なのでしょうか?
一般的には、如何なのでしょうか?
一般的なことについてはよくわかりませんがわざわざ歯茎は切らないと思います。
>3 外科的に嚢胞を取り除き、歯根端切除をする場合、マイクロスコープを使えば、より精密な処置ができるかと思い、保険外でマイクロスコープ使用をお願いしたのですが、歯の先の細い部分ならともかく、歯の真ん中辺りまで切られている歯なので、肉眼でも十分見えるので、マイクロスコープは必要ないと仰られました。
そもそも私は歯根端切除でマイクロスコープは使いません。
参考
歯根端切除 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%BB%F5%BA%AC%C3%BC%C0%DA%BD%FC&x=55&y=8
>歯の先の部分なら細部となるのでマイクロスコープが必要で、
真ん中部分なら肉眼で十分見えるというレベルなのでしょうか?
私は必要だとは思いません。
>4 抜歯とならなかった場合、三連結で差し歯のやり直しをする予定ですが、嚢胞再々発と三連結差し歯(三本とも神経がない歯)の寿命が気になります。
再発するリスクがあるなら術後半年くらい経過を見たほうがいいと思います。
>個人差があるとは思いますが、嚢胞の再々発までの期間、
再発というか治癒の確認は半年くらいで十分判明します。
>三連結の差し歯の寿命は、一般的には概ねどのくらいでしょうか?
補綴物の寿命と一括りにはできませんが、治癒していれば歯根嚢胞の再発はないと思います。
あとは補綴物の破損とか歯周病とかむし歯、歯根破折などが考えられます、このリスクもわかっていることなので術者が配慮すれば防げると思います。
>5 その寿命を考えれば、最初から歯が割れていなくても、抜歯してインプラントの方向でいく方が賢明でしょうか?
個人的には賢明な選択とはとても思えません。
>38年前に差し歯をして、25年前に、歯根嚢胞摘出と歯根端切除をした左上1番が、歯根嚢胞再発。かれこれ15年ほど放置しております。
>左上1番の歯茎に3ミリほどの膿の袋の一部が盛り上がり、見えております。
歯の土台はとても太く、歯にヒビがいってるか、割れてる可能性もあるとのこと。
メタルコアなら割らずに取れますが。
参考
メタルコア除去 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%A5%E1%A5%BF%A5%EB%A5%B3%A5%A2&x=47&y=10
>歯根端切除で、半分ほど根を切られておりますので、歯根嚢胞摘出の再手術で、根を切ると、歯がグラグラになる可能性があるとのこと。
ですので、元の差し歯三本(左右1番、右2番)を三連結にして、やり直しをすれば、ぐらつきを補助できると言われました。
どうなんでしょ。
>現在、半分しか根が無いのに、歯の動揺が殆ど無いのは、恐らく、歯と歯肉が癒着しているからであろうとのことです。
可能性は低いと思います。
この左上1番の歯の再手術に関して、お伺いしたいです。
>1 もし、歯が割れてる事で抜歯となった場合、インプラントを考えております。
>前歯の場合、審美性を考えれば、抜歯即時埋入がいいと仰る先生と、 抜歯後、3ヶ月ほど開けてから、インプラントを埋め込む方法が良いと仰る先生がおられます。
>後者の先生は、嚢胞摘出後、その嚢胞の周りの骨は恐らく痛んでるので、骨を少し削り取って綺麗にして、空洞部分に人工骨を埋めるとのこと。
>何故、抜歯即時埋入が良くないかの理由は、菌だらけの所にインプラントを埋めるのは、感染するリスクを背負う、と。
>インプラントを埋める部分は、嚢胞部分よりも後方の、骨が十分ある所だそうですので、感染のリスクの意味がよく理解できません。
>前者の先生は、感染の事は仰られず、それぞれの先生の見解の相違かと思われますが、どちらが正解なのか、悩むところです。
如何なものでしょうか?
判りかねます。
>2 歯が割れていて抜歯となった場合、
>外科的に嚢胞を取り除かなくても、歯が無くなった穴から嚢胞を取り除けると聞いたことがあるのですが、
通常抜歯したらそこから取り出すと思います。
>後者の先生は、抜歯となっても、嚢胞は、歯茎を切って、摘出しなければならない、と仰られました。
私は経験ありません。
>抜歯の穴から嚢胞を摘出したり、その周りの骨を削り綺麗にするのが、やりにくい、という事なのでしょうか?
一般的には、如何なのでしょうか?
一般的なことについてはよくわかりませんがわざわざ歯茎は切らないと思います。
>3 外科的に嚢胞を取り除き、歯根端切除をする場合、マイクロスコープを使えば、より精密な処置ができるかと思い、保険外でマイクロスコープ使用をお願いしたのですが、歯の先の細い部分ならともかく、歯の真ん中辺りまで切られている歯なので、肉眼でも十分見えるので、マイクロスコープは必要ないと仰られました。
そもそも私は歯根端切除でマイクロスコープは使いません。
参考
歯根端切除 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%BB%F5%BA%AC%C3%BC%C0%DA%BD%FC&x=55&y=8
>歯の先の部分なら細部となるのでマイクロスコープが必要で、
真ん中部分なら肉眼で十分見えるというレベルなのでしょうか?
私は必要だとは思いません。
>4 抜歯とならなかった場合、三連結で差し歯のやり直しをする予定ですが、嚢胞再々発と三連結差し歯(三本とも神経がない歯)の寿命が気になります。
再発するリスクがあるなら術後半年くらい経過を見たほうがいいと思います。
>個人差があるとは思いますが、嚢胞の再々発までの期間、
再発というか治癒の確認は半年くらいで十分判明します。
>三連結の差し歯の寿命は、一般的には概ねどのくらいでしょうか?
補綴物の寿命と一括りにはできませんが、治癒していれば歯根嚢胞の再発はないと思います。
あとは補綴物の破損とか歯周病とかむし歯、歯根破折などが考えられます、このリスクもわかっていることなので術者が配慮すれば防げると思います。
>5 その寿命を考えれば、最初から歯が割れていなくても、抜歯してインプラントの方向でいく方が賢明でしょうか?
個人的には賢明な選択とはとても思えません。
相談者からの返信
相談者:
くまにゃんさん
返信日時:2018-05-10 19:34:27
櫻井善明先生、ご丁寧なご回答をありがとうございました。
ルーペすら使用されていない先生もおられるのですね。
色々と貴重なご意見をありがとうございました。
開けてみないと分からない事ですので、臨機応変に対応して、判断して頂けることを願って、決心がつけば、手術をするつもりです。
ありがとうございました。
ルーペすら使用されていない先生もおられるのですね。
色々と貴重なご意見をありがとうございました。
開けてみないと分からない事ですので、臨機応変に対応して、判断して頂けることを願って、決心がつけば、手術をするつもりです。
ありがとうございました。
相談者からの返信
相談者:
くまにゃんさん
返信日時:2018-05-10 20:04:02
山田豊和先生、お忙しい中を、ご丁寧なご回答をありがとうございました。
メタルコアなら、割らずに取れるとのこと。
たぶん、私の土台は金属だと思うのですが、どの先生方も割れると仰いました。
きっと、割らずに外すのには手間が掛かるからですね。
通常は、抜歯窩からとのこと。
その先生は、抜歯窩からの取り出しでは不十分という認識を持っておられる様です。それぞれの方法が全く変わりのないものなら、敢えて、外科的に取る事は選ばないと思うのですが、一体どれほどの違いがあるのでしょうか?
ご意見をお聞かせ頂けたら有り難いです。
山田先生は、歯根端切除は肉眼でされるのですね。
肉眼で十分という方がいらっしゃるので、少し安心しました。
術後、半年で治癒していれば、再発はないとのこと。
目安が半年という事をお聞きして、とても、参考になりました。ありがとうございます。
お忙しいとは存じますが、どうか、外科的に嚢胞を取る事の必要性について、ご推察のほど、宜しくお願い申し上げます。
メタルコアなら、割らずに取れるとのこと。
たぶん、私の土台は金属だと思うのですが、どの先生方も割れると仰いました。
きっと、割らずに外すのには手間が掛かるからですね。
通常は、抜歯窩からとのこと。
その先生は、抜歯窩からの取り出しでは不十分という認識を持っておられる様です。それぞれの方法が全く変わりのないものなら、敢えて、外科的に取る事は選ばないと思うのですが、一体どれほどの違いがあるのでしょうか?
ご意見をお聞かせ頂けたら有り難いです。
山田先生は、歯根端切除は肉眼でされるのですね。
肉眼で十分という方がいらっしゃるので、少し安心しました。
術後、半年で治癒していれば、再発はないとのこと。
目安が半年という事をお聞きして、とても、参考になりました。ありがとうございます。
お忙しいとは存じますが、どうか、外科的に嚢胞を取る事の必要性について、ご推察のほど、宜しくお願い申し上げます。
回答7
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2018-05-11 09:25:34
>肉眼で十分という方がいらっしゃるので、少し安心しました。
東京医科歯科大学でのデータでは肉眼での成功率は60%以下です。
くまにゃん さんがどのレベルでの成功率を望まれるかだと思いますが…。
医療である以上、100%は望めないのが事実ですが、個人的には可能な限りの機材、知識、技術、努力を投入すべきかと考えます。
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東京医科歯科大学でのデータでは肉眼での成功率は60%以下です。
くまにゃん さんがどのレベルでの成功率を望まれるかだと思いますが…。
医療である以上、100%は望めないのが事実ですが、個人的には可能な限りの機材、知識、技術、努力を投入すべきかと考えます。
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回答8
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2018-05-11 11:33:38
>敢えて、外科的に取る事は選ばないと思うのですが、一体どれほどの違いがあるのでしょうか?
やったことがないのでよくわかりません。
>外科的に嚢胞を取る事の必要性について、ご推察のほど、宜しくお願い申し上げます。
根管治療単独で治ればそれに越したことはありません、治らなければ、あるいは早く治すために摘出する、のいずれかです。
参考
根管治療単独で治癒した症例
・http://yamadashika.jugem.jp/?eid=3471
・http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1671
やったことがないのでよくわかりません。
>外科的に嚢胞を取る事の必要性について、ご推察のほど、宜しくお願い申し上げます。
根管治療単独で治ればそれに越したことはありません、治らなければ、あるいは早く治すために摘出する、のいずれかです。
参考
根管治療単独で治癒した症例
・http://yamadashika.jugem.jp/?eid=3471
・http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1671
相談者からの返信
相談者:
くまにゃんさん
返信日時:2018-05-11 16:02:48
櫻井善明先生、お忙しい中をご丁寧なご回答をありがとうございました。
やはり機器を使用されない場合は、成功率は下がるのですね。
ですが、使用をお願いしましたが、必要ないと仰られたので、致し方ないです。
色々とアドバイスをありがとうございました。
やはり機器を使用されない場合は、成功率は下がるのですね。
ですが、使用をお願いしましたが、必要ないと仰られたので、致し方ないです。
色々とアドバイスをありがとうございました。
相談者からの返信
相談者:
くまにゃんさん
返信日時:2018-05-11 16:08:31
回答9
相談者からの返信
相談者:
くまにゃんさん
返信日時:2018-05-11 20:08:52
山田先生、早々にご回答をありがとうございました。
CTやレントゲンを撮影しましたが、歯の割れは、画像では分からないと言われました。
歯の割れは、何を見れば分かるのでしょうか?
お忙しいとは存じますが、どうか、ご回答のほど、宜しくお願い申し上げます
CTやレントゲンを撮影しましたが、歯の割れは、画像では分からないと言われました。
歯の割れは、何を見れば分かるのでしょうか?
お忙しいとは存じますが、どうか、ご回答のほど、宜しくお願い申し上げます
回答10
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2018-05-12 09:32:35
>歯の割れは、何を見れば分かるのでしょうか?
コアを外してクラックを直接確認することです、ヒビがあればメタルコアは簡単に外せます。
参考
メタルコア http://yamadashika.jugem.jp/?search=%A5%E1%A5%BF%A5%EB%A5%B3%A5%A2&x=0&y=0
コアを外してクラックを直接確認することです、ヒビがあればメタルコアは簡単に外せます。
参考
メタルコア http://yamadashika.jugem.jp/?search=%A5%E1%A5%BF%A5%EB%A5%B3%A5%A2&x=0&y=0
相談者からの返信
相談者:
くまにゃんさん
返信日時:2018-05-12 15:48:42
回答11
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2018-05-13 10:42:05
メタルコアが入っている場合CTでわかりにくい場合があるとおもいます。
確認はふたを開ければわかると思います。
手術をするかメタルコアを外すかだと思います。
ご自分のレントゲンをアップできると詳しく回答出来るかもしれませんね。
確認はふたを開ければわかると思います。
手術をするかメタルコアを外すかだと思います。
ご自分のレントゲンをアップできると詳しく回答出来るかもしれませんね。
相談者からの返信
相談者:
くまにゃんさん
返信日時:2018-05-14 17:43:22
タイトル | [写真あり] 歯根嚢胞摘出・歯根端切除術をした歯に嚢胞再発 |
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質問者 | くまにゃんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 61歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯根端切除術 根管治療関連 その他(写真あり) 根の病気(根尖病変・根尖病巣) |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。