ホワイトニングのクエン酸による前処置の影響について

相談者: きょうとさん (38歳:男性)
投稿日時:2023-05-18 18:18:25
こんにちは。
相談お願いします。

ホワイトニング前に汚れを溶かすクエン酸があると思うのですが、ホワイトニング時に歯を露出する器具をつけて、乾燥させた状態からクエン酸を塗ると、どれくらいでエナメル質再石灰化で戻らないくらい溶けるのでしょうか?

というのも、前歯が欠けてギザギザの部分があるのですが、ホワイトニング施術後に歯を見たら前歯がギザギザの部分が丸っこくなっていました。
原因としては、ホワイトニング時のクエン酸しか思い当たらず、先端が溶けて丸っこくなったのかなと思われます。

ホワイトニング時にクエン酸を塗って汚れを溶かして、一応口を水流のようなもので流してもらったのですが、洗い流しが不十分だと感じ、実際の施術中も口の中がずっと酸っぱかったです。

大体10分弱程、歯を露出する器具をつけて唾液で薄まらない状態でクエン酸を歯に塗布したままだと、何分くらいで再石灰化で戻らないくらい歯は溶けるのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2023-05-18 19:17:16
ホワイトニングが出始めた当初は、ホワイトニングの効果を上げるためにリン酸やクエン酸による前処置を行っていたこともありますが、現在はホワイトニング剤の効果がアップしたことと、酸による歯への侵襲が懸念されるため、ほとんど行われていません。
ただ当時でも酸の作用時間は長くても数十秒です。

FAPホワイトニングなど、一部のホワイトニングではリン酸やクエン酸を使用する方法もあるようですが、その安全性に関してはわかりません。

酸を継続して使用すればエナメル質が肉眼で見ても溶けてくる可能性はありますが、10分程度の使用で肉眼でわかるほど溶けることはないように思います。

ご心配でしたら担当の歯科医師にご相談ください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きょうとさん
返信日時:2023-05-19 00:04:28
回答ありがとうございます。

そうなんですね。
そこを考えずホワイトニングをしてしまったのが迂闊でした。

過去にもクエン酸を使ったホワイトニングを4回程しているので、歯が溶けた原因はそこで間違いなさそうです。

ちなみに酸の作用時間は唾液などで薄まらないで歯についたままだとずっと酸っぱいので、歯は溶け続けるのではないでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-05-19 00:09:25
こんにちは。

ずっとついたままは歯に良くないですから、決まった時間で洗い流すようになっていますね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きょうとさん
返信日時:2023-05-19 00:21:50
回答ありがとうございます。

ハイドロキシアパタイトという物を使うらしく、ホワイトスポットがかなり薄くなったり、前歯の表面の粗い凸凹が目に見えてなだらかになったように思うのですが、目視で確認出来るほどの変化はあり得るのでしょうか?

また、歯が溶けた様に見えてハイドロキシアパタイトの成分で、歯のギザギザが丸っこく見えるまで修復されるというのはあり得るのでしょうか?


船橋先生、回答ありがとうございます。

例えばですが、ホワイトニングでクエン酸の塗布後に10分弱、洗い流さないというのを3ヶ月周期で4回繰り返してしまえば、目に見えなくとも再石灰化で戻らないレベルまでエナメル質は溶けてしまうと思いますか?
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2023-05-19 07:21:25
一般的にアパタイトが沈着したことで、歯の形態が肉眼で見て変わるということは考えにくいと思います。

FAPホワイトニングやCAPシステムなど特殊な方法に関しての詳細は、担当の歯科医師におたずねいただいたほうがいいと思います。

回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-05-19 09:51:22
ナノハイドロキシアパタイトなどでの再石灰化の効率をあげる為には、一旦酸で処理しないと効果がほぼないという原理があると思います。
過去にも複数の論文があります。

塩酸やリン酸では強すぎる為、クエン酸やリンゴ酸などマイルドなものが選択されているように記憶しています。
販売に至るまでには様々な条件試験を行なっており、指定された使用法を厳守する必要があるのは医療行為では何であっても必須でしょう。

ただ、歯科医には裁量権がありますから、歯科医の裁量の元条件を変えて施術される場合もしばしばあるでしょうから、ご心配であれば、直接行ってもらった歯科医院の歯科医にお尋ねいただく必要があると思います。

ご心配な点が歯科医の考えとズレている場合もありえますから、常に歯科医とよく話し合ってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きょうとさん
返信日時:2023-05-21 19:58:26
回答ありがとうございます。
すっきりしました。



最後に質問お願いします。

クエン酸で歯の表面が溶けて、ホワイトスポットが消失する事はあり得るのでしょうか?

また歯が他の人より黄色い様に思えるのですが、ハイブリッドレジンの様な物を歯に塗りコーティングする事で、歯を白くするグラディアダイレクトという物をしようと考えています。
この様な方法での、考えうるリスクがあれば教えてほしいです。

グラディアダイレクトの経年劣化により、自前の歯との境目のカリエスリスクが発生しないかが心配です。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2023-05-21 20:47:19
クエン酸は一般的な使用方法でしたらホワイトスポットが消失することはないと思いますが、長時間、長期間使用した場合は消えることもあるかもしれません。

歯を削らないタイプのダイレクトボンディングは、歯との境目に汚れがたまりやすく、着色やう蝕の原因になる可能性がありますので定期的なメンテナンスが必要です。

またレジン自体が経年的に変色しますので、変色してきたらやり替えが必要になります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きょうとさん
返信日時:2023-05-22 23:42:54
わかりました。
慎重に考えてみます。

グラディアダイレクトによる歯の色調改善は、ラミネートベニヤの様に審美改善治療としては、一般的にあるものなのでしょうか?
それともあまり歯科はやりたがらないのでしょうか?

歯の変色をグラディアダイレクトで改善する歯科があまり見当たらず、グラディアダイレクトによる本来の虫歯治療のCRでしか対応していない歯科が多いので、それほどリスクが高い方法なのかと思ってしまいます。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2023-05-23 00:11:40
こんばんは。

ハイブリッドレジンの様な物を歯に塗りコーティングする事で、歯を白くするグラディアダイレクトという物をしようと考えています。

「グラディアダイレクト」というのは、レジン樹脂の商品名のひとつでしかないので、「グラディアじゃなきゃヤダ!」ってことなら扱っている医院がかなり限られると思います。

歯に塗りコーティング... マニキュアのような表現なんですが、そういう使い方のできるレジンなんでしょうかね。
10年以上前に使ったことがありますが、そういう使い方はしてませんでした。

マニキュアじゃなくてジェルネイルの方が近いんですけど、それだと厚みが出ちゃいますし、わずかな厚みで色を変えるのはスーパーテクニックが必要そうですね。


前歯がギザギザの部分が丸っこくなっていました

この部分をギザギザの状態にも出したくて、っていうことであればこれもまた難しい相談になりそうですね。
接着処理としてエッチングをする場合には、ここまでに出てきている「酸」を使いますからね。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2023-05-23 00:11:56
吉岡先生もおっしゃっているように、グラディアダイレクトという言葉は一般名称ではありません。

アメリカではダイレクト(レジン)ボンディングやダイレクト(レジン)ベニアと呼ばれていて、民間保険でカバーされているかなり一般的な治療方法です。

日本では保険でカバーされていないため、あまり普及していません。




タイトル ホワイトニングのクエン酸による前処置の影響について
質問者 きょうとさん
地域 東京都下
年齢 38歳
性別 男性
職業 会社員(管理職)
カテゴリ 歯の異常・トラブルその他
ホワイトニング治療法
ホワイトニングに関するトラブル
材料・機材関連
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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