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タイトル 直接覆髄・間接覆髄で水酸化カルシウム製剤の粉を使った場合のその後について
相談者 -ふみ-
年齢 48 歳
性別 男性
地域 非公開
職業 非公開

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質問 - -ふみ- 2025/06/02(Mon) 08:38
回答1 - Dr.ふなちゃん 2025/06/02(Mon) 18:19
回答2 - 柴田 (評価3.9に降下) 2025/06/03(Tue) 23:18
返信1 - -ふみ- 2025/06/04(Wed) 06:36
返信2 - -ふみ- 2025/06/04(Wed) 06:42
回答3 - Dr.ふなちゃん 2025/06/04(Wed) 11:19
返信3 - -ふみ- 2025/06/05(Thu) 08:41

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  過去の質問 他49件


質問 -ふみ- 2025/06/02(Mon) 08:38

いつもお世話になります。

今回の質問は、「直接覆髄・間接覆髄で水酸化カルシウム製剤の粉を使った場合のその後について」です。

直接覆髄・間接覆髄で水酸化カルシウム製剤の粉を使った場合その部分が象牙質に置き換わると問題がないですが、もしうまく象牙質にならなかった場合、その部分は隙間や穴として空間ができたままの状態になりますか?

隙間になると、雑菌の増殖の場所にもなる気がして、それなら覆髄をせず直接CR等で充填をする方がいいのかと考えたりしています。

周辺環境、その人の新陳代謝等にもよると思いますが、象牙質が再生しないことの方が少ないのでしょうか。

隙間や穴になっても問題がないのであれば安心はできるのですが。

よろしくお願い申し上げます。
回答1 Dr.ふなちゃん 2025/06/02(Mon) 18:19

船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。

こんにちは。
水酸化カルシウム製剤が象牙質に置き換わるのではなく、水酸化カルシウム製剤の持続的な刺激と殺菌力により歯髄側にモヤモヤとして整列が綺麗ではない第3象牙質が出来てくるというイメージになると思います(生体防衛反応)ですから歯髄腔は狭くなってきます。これは加齢に伴う反応とよく似ていてそれを薬効により数ヶ月の生体反応として出現させるというようなイメージになると思います。

その際使用された水酸化カルシウム製剤の物理的強度に問題がないのか?とか安定した覆髄材として信頼できるのか?という問題はあると思います。そのため、現在は、可能なのであればそういうものは使わずにできるだけ樹脂のようなものだけで治療を完了しておきたいというのが基本になっていると思います。
とはいえ、そうできない場合が多々ありますから致し方なく水酸化カルシウム製剤の助けを借りて一時的に完全閉鎖しておく事を行うということになる場合があると思います。

回答で毎回お伝えしていますが、治療時の細かい内容に関しては患者さんが治療法を選ぶのではなく、臨床医がその場その場で臨機応変に治療を組み立てるのが基本になると思います。

そして治療に100%正解はありませんから、(歯科医がルーティーンにしている内容はあり、それは個々の歯科医の経験則に応じて組み替えられて随時行われています)それぞれの歯科医の施術時の力加減、早さ、見極めの個々の基準など歯科医個人の特性に応じて成功確率をあげるように行われているのが現状ですし、それ以上でもそれ以下でもないと思っています。

臨床の成功経験を積み重ねていくためにそれぞれの歯科医は鋭意工夫をしていると思いますから、ネット等で正解を探されるのも良いですが、結局は歯科医にうまくやってくれるようにお願いするというお気持ちを持たれるしかないと思います。

また、個人個人個体差があるのは当然ですから同じ治療を同じように受けられてもうまくいく人もいれば行かない人もいます。

運悪く上手く行かなかった場合は、次の治療ステージに進むことになるのが常でしょう。
回答2 柴田 (評価3.9に降下) 2025/06/03(Tue) 23:18

顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。

>直接覆髄・間接覆髄で水酸化カルシウム製剤の粉を使った場合
 
実際臨床では粉単独での覆髄は非常に困難だと思います。専用の液と練和して使うことが多いと思います。カルビタールは直接覆髄が適応になっていると思います。

ダイカル等の2ペーストタイプと対比させるために「粉を使った」と表現されたのでしょう
か?

>覆髄をせず直接CR等で充填をする方がいいのか

日本歯科保存学会が2015年に発行したガイドラインでは同じような表現があると思います。
ただこちらはラバーダムを使いう蝕検知液を正しく使い露髄していないことを確認の上正しいか手順でレジン充填をする場合深いう蝕でも裏層は必要ないそうです。

ただ去年発行された別のガイドラインでは歯髄温存療法を推奨されていると思います。
返信1 -ふみ- 2025/06/04(Wed) 06:36

>船橋先生

いつもありがとうございます。
はい。加齢にともなう歯髄が象牙質に置き換わることと同じ作用ということは存じておりました。すなわち、CR充填だけをしても、今後加齢に伴って第二象牙質ができて切削深部から距離ができていくでしょうけど、急ぐの場合は覆髄剤を使用すると短期間で象牙質ができやすいですね。
水酸化カルシウム製剤の粉の部分がどうなるかというのはきっちりと解明されていないようですね。

もちろん、治療方法については、その先生の考え・方針があるためそこから脱線する方法ではできないと思います。ただ、複数の方法があることは患者として知っておいた方がよいと思って日々勉強しています。
返信2 -ふみ- 2025/06/04(Wed) 06:42

>柴田先生

おはようございます。
比較とかそういう意識はございません。
直接覆髄は過去に一度してもらったことがあります。
その時は、水酸化カルシウム製剤の粉の上にベースセメントを敷いてからその上にCRという方法をしました。
露髄したならば、じかにCRよりも何かで保護してからの方がいいように思いますね。間接覆髄レベルでしたらそのままCRでもいいと思いますが。
回答3 Dr.ふなちゃん 2025/06/04(Wed) 11:19

船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。

材料を練って硬化したものに圧をかけますと案外容易に割れます。つまりは充填材料としては強度に欠けるということになると思います。

そのため最低でもその上に充填材料を用いて十分な厚みで充填することになっていると思います。

水酸化カルシウム製剤の上に(操作性が悪いため粉だけで用いることはないと思います)ベースセメントなど、その上に接着シーリング可能なC Rというのがそれですね。

CRは水分があるとうまく使えませんから、露髄した場合に直接CRだけするという歯科医はほぼいないのではないかと思います。CRの歯髄刺激性が疑われていた時代がありましたが今は問題ないとされています。
返信3 -ふみ- 2025/06/05(Thu) 08:41

>船橋先生

ご回答ありがとうございます。
水酸化カルシウム製剤の粉で直接覆髄をする場合は、ベースセメント等と一緒に使う方がいいですね。地盤を安定させるために。
また粉の敷きすぎにも注意が必要かもしれません。
結局、粉の部分は永久に粉ということはないでしょうから、解明はされていませんが、エナメル質の再石灰化のように象牙質が再生されるとは思えないため、少なからず空間のままになる気がします。



この質問は、ある程度回答が見えていますので、2日後に解決とさせていただきます。
ご回答いただきました、先生方、ありがとうございました。

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