非定型歯痛の歯科医における理解度と保険で抗うつ剤の処方は出来るか

相談者: 桜娘さん (21歳:女性)
投稿日時:2010-08-20 19:00:53
参考:過去のご相談
前歯のゆがみで噛み合せができないが、保険適用で矯正できますか? 他


いつもお世話になっております。
以前、先生方にご意見を頂き、その方法で受診し症状などを聞かれただけですぐに諸検査を行えました。

無事新しい歯医者さんの受診も済ませ、検査も無事済み異常は見られませんでしたが、いつも受診している精神科にて初めて抗うつ剤をもらって服用し始めました。

すると、今まであった歯の痛み・不快感がほとんどなくなりました。

以上のことから、個人的には非定型歯痛だと思うのですが、受診した歯医者さんからは上記のような言葉は出てきませんでした。


そこで質問です。

非定型歯痛は、歯医者さんの中では認知度って高いんですか?

仮に非定型歯痛だとの診断を受けたものの抗うつ剤の使用が精神科の治療上必要ないとしても、保険で抗うつ剤を出して貰うことは可能でしょうか?(そのような場合は、もちろん精神科医に正直に話します)

お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-08-20 19:45:25
桜娘さん、今晩は



>そこで質問です。
非定型歯痛は、歯医者さんの中では認知度って高いんですか?

正しく理解している先生はごくわずかでしょう。
”耳にしたことがある”までを含めてもそんなに多くないと思います。



>仮に非定型歯痛だとの診断を受けたものの抗うつ剤の使用が精神科の治療上必要ないとしても、保険で抗うつ剤を出して貰うことは可能でしょうか?(そのような場合は、もちろん精神科医に正直に話します)


私の場合は、抗うつ剤が必用と思われるような状態まで進行しているようなときは、専門の先生に紹介しますので、保険の適用についてははっきりわかりません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-08-20 19:49:28
こんばんは。

良かったですね!随分悩んでおられましたもんね^^

非定型歯痛という言葉は、たぶん歯科医の間ではかなりマイナーな言葉の様に思いますよ。

用語としても非歯原性歯痛とか顎顔面痛とか、使われ方もマチマチな気がしますが・・よく分かりません。

いずれにしても、両担当医に経緯をそのままお話されれば良いと思います。

保険での投薬も、歯科ではなくて医科の方になるかと思いますが、問題ないと思いますよ。

お大事にどうぞ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 桜娘さん
返信日時:2010-08-20 19:51:18
小牧先生

早々と返信ありがとうございます。
御存知の先生って少ないんですね。
てっきり有名なのかと思ってました・・・。

保険については分からないですよね;;。
無茶な質問してすみませんでした。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 桜娘さん
返信日時:2010-08-20 21:03:09
渡辺先生へ

その節は(いやいつも)お世話になってます。

歯科恐怖症の私としては、とりあえず歯医者に行けて、検査を受けただけでもよかったと思っています。

マイナーだったんですね^^;;
てっきり有名だと・・・。

歯医者さんには経緯を追って状態を説明してみることにします。
上手く説明できなさそうだったら、こちらのサイトを参考にさせてもらいます^^
なんか、お医者さんに物申すようで気が引けますが・・・。

医科の方で適応になるとのこと。
よかったです。
(精神側が理解してくれるか分かりませんが・・・。)

ありがとうございました。。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-08-21 01:39:58
こんにちは。

私の医院では非定型歯痛などの口腔顔面痛の診療をよく行っています。
非定型歯痛歯科の病気であり、多くの場合に精神科の病気ではありません。


統合失調症の幻感覚や詐病、人格障害などの場合は精神科での対応が適切ですが、うつ(大うつ性障害)や躁うつ病(双曲性障害)などの身体障害の場合は主として歯科での対応が患者さんにとってはよいように思われます。

身体表現性障害や心身症の場合も主として歯科での対応がよいです。

この考えの下で私は抗うつ剤などの処方を保険で行っています。

抗うつ剤を使う前に緑内障や不整脈がある場合の対応を検討しなければいけない場合もあります。
また、副作用への対応も必要です。
肝障害や心毒性が生じていないかのモニタリングも必要です。

これらの対応ができるという前提を満たすなら、歯科医が対応するべきだと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 桜娘さん
返信日時:2010-08-21 10:01:40
樋口先生

深夜にもかかわらず返信ありがとうございました。

確かに非定型歯痛歯医者さんの領域だいうことは存じております。


先生は「肝障害をモニタリングする必要がある」とおっしゃっていらっしゃいますよね。
そのことについてお伺いします。

確かに、抗うつ薬に限らず薬剤には効果の反面それなりの副作用があるのは分かってます。
その上で肝臓の状態を定期的に調べていく必要性も理解できます。

肝障害を調べる際に代表的な手立てとして血液検査があると思うのですが、その他歯科で対応可能なモニタリング方法はあるのでしょうか。
肝障害=医科の分野になるとの素人の勝手な知識がありますが・・・。

質問が変な方向に飛んでるかもしれませんが、是非ともお答えいただきたいと思います。
よろしくお願いします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-08-22 02:04:29
こんにちは。

抗うつ薬に限らず薬の服用を継続すると副作用が出る可能性があります。

多いのは胃腸障害や薬疹などですが肝機能や腎機能に問題が生じることもあります。これらの機能障害は初期には症状が現れないため、血液検査や尿検査を定期的に行う必要があります。



私の医院では定期的にこれらの検査を行っています。

尿検査は検査機械を置いているのですぐに結果を確認することができます。血液検査は採血した後は検査会社に分析を依頼しているので結果が出るのは翌日以降になります。

このような臨床検査は医科のみならず歯科でも実施すべきだと考えておりますし、当然のことながら保険が適応されます。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-08-22 02:05:45
重複しました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 桜娘さん
返信日時:2010-08-22 20:50:43
樋口先生

深夜にも関らず返信ありがとうございます。

抗うつ剤に関らず薬を服用するということは副作用があるのは存じております。

たしかに腎機能や肝機能は初期には自覚症状が出にくいのも昔病理学をかじったことがあるので存じていますし、血液検査も検査会社に出すことが多いのも分かってます。
尿検査は検査紙さえあれば簡単な検査は出来ますよね^^


そこでお聞きしたいのですが、歯医者さんは血液検査はしてもらえるんですか?
歯医者さん=麻酔以外の針はさせない、というイメージがあるのですが。

確かに臨床検査は歯科の分野でも実施できたらと考えます。
しかし(個人的にですが)今回の例のように歯科で臨床検査を必要とする場合は少ないと思いますし、今出来るような病院を私は知りません。

全然違う方向に話しが進んでいるかもしれませんが、この際だから聞きたいことは全て聞いておこうと思います。

お忙しいとは思いますが、お答えよろしくお願いします。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-08-23 01:06:35
こんにちは。

病院の口腔外科では血液検査も点滴も日常的に行われています。

診療所で血液検査をするところは多くないと思いますが、口腔外科の病院勤務の経験がある歯科医はかなりの数になりますので、探せば見つかると思います。

回答 回答7
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2010-08-23 01:35:04
桜娘さん、こんにちは。

症状解決への糸口が見つかりつつあるようで、良かったです。



>そこでお聞きしたいのですが、歯医者さんは血液検査はしてもらえるんですか?

上記ご相談ですが、現在服用されているお薬(抗うつ剤)は、精神科で処方されたものですよね?

そうすると、その薬を服用することによる全身状態の把握のための血液検査を、歯科ないし口腔外科で行うということは、一般的には考えにくいと思います。

そもそも、精神科ではどういった病名のもと、抗うつ剤を処方されたのでしょうか。



>個人的には非定型歯痛だと思うのですが、

とのことですが、まずは歯科(ないし口腔外科)で非定型歯痛という診断がくだされないことには、歯科関連の診療科での対応は難しいと思います。

したがって、桜娘さんが今後検討されるべき事項は、非定型歯痛が疑われる状況にある場合、それを診断することができる医療機関を受診されることだと思います。

また、仮に診断が非定型歯痛であった場合、薬を飲んではい終わりではありません。

薬(抗うつ薬)を一生飲み続けるわけにもいきませんし、痛みのことを考えてしまう生活から脱出するための意識改革も必要となってきます。

これらを全体的にフォローしていただける医療機関を受診される必要があります。

それら医療機関を受診の際には、これまでの経緯を詳しくお伝えください。

良い方向に状況が進むことを願っています。

お大事になされてくださいね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 桜娘さん
返信日時:2010-08-23 06:45:32
樋口先生

口腔外科では行われているんですね。

何の知識もなかったのと、田舎のほうに住んでいるのも重なり口腔外科という文字を看板から見たことがありませんでした。
一度口腔外科の勤務経験のあるお医者さんを探してみようと思います。

ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 桜娘さん
返信日時:2010-08-23 06:52:14
中本先生

抗うつ剤に関しましては精神科の医師に処方していただいたものです。
病名に関しては疑いも含め複数ありますし、デリケートな問題ですのでここではあえて差し控えさせていただきます。

薬は一生のみ続けるものではないと思ってますし、それなりの対処法を見つけ出さないといけないなぁとは感じています。

いろんなことを総合的に見てくれる歯医者さんを探そうと思います。

ありがとうございました。
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2010-08-23 08:52:30
非定型歯痛・・・・・要するに、コステン症候群のように、原因がわからない痛みということでしょう。

コステン先生も最近、噛み合わせに原因があるという方向に考えが変わってきたと聞きました。

非定型歯痛も、おそらく夜間のくいしばりによるものでしょう。

スムーズなくいしばりができなくて、いびつな動きになっているのでしょう。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2010-08-23 12:46:48
精神科の薬で、歯の不愉快が治った、まさに当然の結果です。

心の不調は、人によって、腰、や首や、歯、頭痛、内臓不調など様々な異なった形で発現してきます。
ですから、抗うつ剤で歯の不愉快が改善することは当然あり得ます。


私のところも、歯に関連する不定形の不調を訴えられる患者さんは、心療内科と連携してやります。
かなり思いつめて、厳しい状態の患者さんを通常の仕事、生活ができるように改善した経験もあります。


かみ合わせが原因であると、かみ合わせのの改善に答えを求めると結局は解決しない、出口のない迷路に入ってゆきます。
かみ合わせで、全身不調が改善するというのは、なんの科学的な根拠もなく、迷信だと断言してもいいと思います。

抗うつ剤をいつも飲みつずけるのかは、精神科の先生とも相談しながら、必要最少量を服用し、中断してまた再開しても良いし、という感じで、やめなければと思い詰めないほうがいいようです。

必要であればずっと続けてもいいと思います。

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2010-08-23 14:28:59
抗うつ剤をずっと続けるのも可・・・というのはいくらなんでも暴論でしょう。

むろん、噛み合わせの調整というのはむつかしいですし、姿勢矯正口腔内マッサージ、そしてできれば、頭蓋骨生体、オステオパシーなどができるに越したことないですし、心の持ち方もあるかもしれません。


夜間のクレンチングは、誰にでもありますし、問題は、方向性でしょう。
現に多くの改善例を持っています。
重心バランスの問題もあるかもしれません。

簡単なミニスプリントでも、多くの改善例を持っています。
身近な例では、知覚過敏はクレンチングでその歯に力がかかっているからです。

全身咬合学会(私も会員ですが)のネーミング自体、そういう意味を持っています。

4ではなく5ではなく6が痛みを感じるなら6に強い力のベクトルがかかっていると考えるのが自然でしょう。

ただ、補綴で直そうというのは確かに限界はありますが・・、生活習慣、栄養、姿勢など総合的に少しずつですが・・・むろん精神的な面が強くなかなか効果の出ない方もいます。

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2010-08-23 14:45:13
かみ合わせで調整で全身の不調が改善するケースもあるが、かみ合わせを調整すれば必ず全身の不調が改善するとは限らない」


「医学的には、かみ合わせと全身の不調の関連性はほぼ否定されている」


いろんな先生がいろんなお考えのもとで治療をされていますが、これが現在の医学的な常識です。

もちろん、常識が全てではありませんが、桜娘さんが混乱されるといけないので一応書かせて頂きました。


こちらも合わせてお読み頂くとイメージが正確につかめるかと思います。


⇒参考:かみ合わせと全身の不調


⇒参考:かみ合わせ・咬合の、歯科界における考え方について

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2010-08-23 14:52:16
全身咬合学会の理事長挨拶でも、「真昼の夢」という表現で書かれていますしね(^^;)


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この学会に参加する先生方は皆、お忙しい方ばかりです。
忙しいのになぜ時間を割いてお集まりになるのでしょうか?
答えは簡単です。

この先生方は「真昼の夢」を求め続けている方々だからです。
咬合と全身状態との関係は密接に関わっているようですが、簡潔にそれを示すのはとても難しいことです。

しかし、正夢として実現するためにお互いの所信を打ち明けて交流を続けましょう。

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回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2010-08-23 20:10:51
精神科で、10年、15年と投薬を受けながら幸せに日常を暮らしている人は多いと思います。
ずっと薬を飲みつずけてもそれはそれでいいと思いますが・・・。


確かに副作用という点からいえば、良くないことは明確ですが、それによって、強度のストレス、場合によっては自殺衝動から逃れられるのですからメリットがデメリットを上回ると思います。


現在の医学で、こう言った非定形の症状に対して、5年、10年の長期の確実性のある結果を出しているのは、精神科の投薬以外ないと思います。



かみ合わせや、スプリントによるアプローチは、東洋医学的なアプローチと同じく、副作用がないというメリットはありますが、症状の改善が一時的で長期間の維持が図れない、まして、5年、10年、それ以上となるとそこまでフォロウしたデーターはないはずです。

もしこういった治療が、確実性を持って、5年、10年の結果を得られたというデーターを発表していれば、現在世界の比定型の疾患の治療のスタンダードになっているはずです。

かみ合わせ、スプリントによるアプローチは1950年ごろからいわれていますがいまだに医学界を納得させるデーターが出ていないのはそこには真実がないからだと言い切ってもいいと思います。


こういった患者さんは、日々をやっとの思いで乗り切って生きているのが現状でしょう。
そういった人たちに、不確実な医療を勧めることは無責任でできません。


副作用からいえば残念ですが、今現在はこういった症状の患者さんには精神科の投薬が最も確実な、予知性のある、患者さんを救済する方法だと思います。

さらに、完成度の高い治療が開発されることを願っております。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 桜娘さん
返信日時:2010-08-23 20:33:58
越久村先生

返信ありがとうございます。
確かに夜間の食いしばりはあるかもしれません。

かみ合わせの面がいびつな形になっているとはしてきされたことはありませんが。

抗うつ剤は極力早く止めたいと思っています。



上田先生

返信ありがとうございます。

抗うつ剤に関しては、先生がお書きになられたような症状の改善はもちろんですが違う治療のために使っています。
副作用の面はありますが、もう少し飲み続けることになると思います。投薬が始まって1週間も経ちませんし・・・。

田尾先生

はじめまして。
いつもお世話になってます。

参考になるアドレスの記載等ありがとうございました。
ゆっくり拝見させていただきます。
今後ともよろしくお願いします。
回答 回答14
  • 回答者
回答日時:2010-08-23 20:47:58
愛知県で開業しています柴田といいます。

自分の経験上、愛知県では歯科の適応のない(歯科的な病名たとえば歯痛とかです)抗うつ薬、具体的にはトリプタノールは保険請求しても却下されました。

ですから現在は処方していません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 桜娘さん
返信日時:2010-08-23 21:25:46
柴田先生

恐らくはじめましてですよね。

回答頂きありがとうございました。

病名のない抗うつ薬は保険利かないんですね。
ありがとうございました。




先生方へ。

今回は、この質問のせいでお時間を取らせてしまい申し訳ございませんでした。

とりあえず、次回の受診時に「非定型歯痛」のことについて説明して、精神科の薬を服用しながら上手くやっていこうと思います。

本当にありがとうございました。



タイトル 非定型歯痛の歯科医における理解度と保険で抗うつ剤の処方は出来るか
質問者 桜娘さん
地域 大阪
年齢 21歳
性別 女性
職業 大学生・短大生・専門学生
カテゴリ 原因不明の歯の痛み
歯の痛み その他
薬剤その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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