日本人歯科技工士の作った物と中国で作られた物の違いに関して

相談者: kingofpainさん (45歳:男性)
投稿日時:2012-04-11 00:10:47
参考:過去のご相談
根管治療後に転院、再度根管治療を薦めるのは保険点数稼ぎでは?
他多数


歯科技工士に関してお伺いさせていただきます。

中国の歯科技工士の工房へ発注してる歯科医院もあると聞きますが、日本の歯科医院の何割位が中国へ発注してるのでしょうか?

やはり日本の歯科技工士を抱えてる歯科医院の方が精確な物が出来上がってくる可能性は高いのでしょうか?



歯とは関係ないですが、スーツのイージーオーダーを注文したら、中国工場でに縫製だったことがありました。
縫製に関しては特に悪い印象はなかったのですが、サイズが1センチ細く出来て後で直してもらったことがあります。
歯に関してもこういうケースもあるのかな?と心配してます。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-04-11 00:20:17
>日本の歯科医院の何割位が中国へ発注してるのでしょうか?

どうでしょうか?
正確な割合等を調べたデータは無いと思いますが。

少なくとも私の知り合いの歯科医に中国の技工士に出している者はいません。



>日本の歯科技工士を抱えてる歯科医院の方が精確な物が出来上がってくる可能性は高いのでしょうか?

これも解らないですね。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-04-11 08:17:38
歯科技工士法の問題もあり、中国に技工物を外注していると言わない歯科医師歯科技工士も多いですが、年々増加傾向にあるのは事実のようです。

品質的には、数年前に見せてもらったものは石膏で作った歯形が上下逆に咬合器に装着されていました。
品質や使っている材料等に不安が残りますが、日本国内の歯科技工士が絶対に安心という確証もないので正直なところどちらが品質がいいのかも解りません。


そういうこともあって、自分の医院内にて技工物を作っている方が眼の届く範囲内で行われますから安心なのかもしれません。

でも、その歯科医院が”医院として”高品質を追求していればという条件付きになります。

回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-04-11 10:27:42
保険では、技工士さんの技術・経験・労働の評価が、それに見合うものでないため、近年ずっと、なり手が減り続け、各地で技工士学校の閉鎖まで起こっています。

このままでは、やがて国内に銀歯入れ歯を作ってもらえる技工士さんがいなくなりはしないかと非常に心配です。
やはり、今後も日本の技工士免許を取得された方々に製作していただきたいものですよね。

技工を始めとする歯科保険の改善に対する世論を是非お願いしたいと思います。



中国への外注の%は、まだまだ低いようですが、このまま放置(保険の評価を改善しない)していると比率は上がるものと予測します。

一方では、より質の高い技工物を求めてスイスの超有名技工所に依頼したら、製作者のサインが日本人技工士だったという話もありますが・・。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-04-11 10:42:13
日本の技工士はどんどん減って行っているのが現状ですね。

また中国技工物も時代の流れでしょうか。

>やはり日本の歯科技工士を抱えてる歯科医院の方が精確な物が出来上がってくる可能性は高いのでしょうか?

これは先生の採った型取り、技工士その人の腕ですね。


海外に比べかなり安い治療費で行っている以上どこかにしわ寄せがきますよね。

ちょっと前ぐらいから中国技工物言われ始めましたね。

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/12/post-119.html


1000兆近く借金がある国なので、いつまで保険が続くのか非常に心配です。
 

回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2012-04-11 11:15:19
口腔内に入れ続け、飲食の際に常に激しい環境にさらされ続ける歯科技工物ですから、もしも歯科医自身が自分の口腔内に装着するものならば、中国にあえて技工依頼をしたいとは思わないのが今の現状だと思います。

それでも、年々日本から中国や後進国など(中国が後進国と言っているのではありません)に技工物を発注する歯科医院が少しづつ増えてきているようです(発注先を公表する歯科医院ばかりではありませんので、詳細は不明です。)。



中国に発注するメリットとは、適合精度がよいからでしょうか?
材料の信頼性が高いからでしょうか?
技術が非常によいからでしょうか?
納期が早いからでしょうか?
・・・・「ありえません!」

普通に考えると、技工代や材料代が安いからだと思われます。
(国際郵便のコストを差し引いても・・)

つまり、ずばり、医院の収益アップのためでしょう。


中国も年々近代化が進み、衛生管理などがいきとどいた企業が増えてきているようですが、個人的には、中国に発注している歯科医院
には、非常に違和感を感じます。


歯科技工物は、適合精度だけが問題なのではありません。長期にわたり健康を害しない保証が必要です。



スイスの超有名技工所に依頼したら、製作者のサインが日本人技工士だったという話もありますが・・。

日本人の手先の器用さ、精密さ、緻密さ、誠実さは海外で高い評価を受けることがあります。

日本人だから皆がそうだとは限りませんが、評価の高いスイスのラボで日本人技工士の仕事を見るなんて、思わず尊敬と誇りを感じてしまいますね(*^_^*)
もちろん、サインが中国人の場合も尊敬を感じます。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-04-11 12:14:44
自分自身だしたことがないのでわかりません。

模型がどう扱われているか心配です。
学生時代命より大事な模型と言われました。
現在大学の実習にでていますが、同じような事を学生にも言います。

模型を破損すると患者さんをもう一度呼んで方を取らなければ成りません。
国内でも「宅急便で模型を送ってください」と言う技工所がありますが、正直不安です。

勿論模型の養生はしますが、おし、途中で破損したらと思うと・・・。
ましてや、海外ですよ。
戻ってくるまで不安です。



中国に自動車工場を作ったメーカーも最近人件費が上がってきて大変のようです。
工員達は少しでも賃金の高いところへ簡単に移動するようです。
それでも日本より人件費が安いのでしょうが・・・。

それなりの技術とプライドを持って仕事をしていればいいのですが・・。
どうなんでしょうね?


余分な話になりました。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2012-04-11 14:00:59
ご相談ありがとうございます。


>日本人歯科技工士の作った物と中国で作られた物の違いに関して


今のところは基本的にまだ棲み分けがあります。
もちろん日本にも中国にも、当てはまらないような枠を外れた人達はどこにもいるものです。


芸術的・科学的技工では、日本人が世界でも他を引き離してダントツの実力と実績があります。

中国製技工については、国策で産業育成のてこ入れをされ、今や完全に工業製品という位置づけで、とても発展しています。
芸術品は作りませんが、あるレベルの品質を均一に大量生産できます。

昔や他の工業製品の汚いイメージとは全く違い、工業製品としてヨーロッパ向けに高い精度の技工を大量に提供しています。


大きな違いとして、日本にはない技工士の大学と大学院が中国にありますし、大きなところでは技工士が千人規模で働き、技工の大学院を出た経営学修士が技工所の経営に専念しています。

見渡すほどの広い技工所というより、大工場では、千人の技工士がロボットを使い正確に技工を生産し続けています。


日本でも欧米でも、技工の最先端のトピックスは、CAD/CAMというロボットが作る、非常に正確な技工です。

中国は資本力に物を言わせて、最新鋭のロボットで高品質技工を大量生産することによりコストダウンを達成しています。


従って、芸術品ほどではない技工については中国製はかなりレベルが高くて、しかも安く、そのレベルの技工では家内工業的技工界の日本もうかうかしていられません。

ちなみに、中国の正式な歯科医院の滅菌レベルは日本より、もちろん韓国より比べものにならないくらい遙かに清潔です。
それは、法律で医科の大病院と同じ清潔レベルが歯科医院には要求されているからです。


ただし、歯科医院も歯科技工も、最後は人の手により、医療となります。
そういう意味では、中国はまだ発展途上といえないこともありません。

しかし、博物館などで観る古来中国の芸術品や、今でも影響力が大きい紀元前3千年から伝わる偉大な教えなどに見る中国人の高い資質を思えば、その中から芸術的にも優れた人達が歯科医療に出現する可能性は小さくないと思います。


今の日本は、技工所も零細企業レベルです。
院内技工という恩恵を受けている技工士さんにも、意識や仕事などに大きい個人差があります。

今の芸術的にも優れた日本の技工士さんの後継者が途絶えてしまう危険が大きく、世界の技工界の潮流を日本の技工士さん達にも汲み取っていただきたいと思っています。


いつの時代も、医療の現場に生かす技工は歯科医師と技工士さんとの選択と協力関係によります。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2012-04-11 14:31:38
日本の技工所にオールセラミックを依頼すると、安いところで10000〜15000円くらい、高いところだと30000〜50000円くらいです。

一方、僕が知っている中国の技工所は、送料込みで6000円くらいです。


日本の技工所でも高いところは品質もかなりのレベルであることが多いのですが、安いところはそれなりのところも少なくありません。

日本のそれなりのオールセラミックと、中国で作られたオールセラミックを比べると、コストパフォーマンスという面で負けている可能性が高いと思います。



ただ、僕が実際に見たことがある中国技工物は1件だけですので、
全体的なレベルがどの程度なのかはわかりません。

でも、日本のものだったら絶対に安心というわけでもありませんので、結局は日本人、中国人という問題ではなく、個々人の問題だと思います。



技工全体としては、

1.職人が作る、高品質・高価格技工
2.CAD-CAMで作る、それなり・大量生産技工

に分かれていくのではないかと思いますが、それは患者さんにとっては悪いこととは思いませんし、

医療者側は変わりつつある環境に適応しつつ、品質・安全性を高める努力をしていかなくてはいけない時代になってきているのではないかと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: kingofpainさん
返信日時:2012-04-16 02:04:05
細見先生、高田先生、藤森先生、井野先生、船橋先生、田部先生、さがら先生、田尾先生有難うございました。

沢山の先生方からの情報大変に参考になりました。

スイスの技工所へ発注してる歯科医がいるとか驚きでした。
あと、さがら先生から最近の中国歯科事情を教えて頂き、勉強になりました。



タイトル 日本人歯科技工士の作った物と中国で作られた物の違いに関して
質問者 kingofpainさん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 技工士関連
その他(その他)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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