先生方の考える舌がんの原因

相談者: よろしくお願いいたしますさん (42歳:女性)
投稿日時:2015-12-11 17:10:02
調べていると、掲示板でここの回答をリンク先にしているものか多数あります。

その回答では、歯並びは原因ではないとありました。

しかし、歯並びは原因になるというサイトも多数あります。


先生方の原因と考える順位がありましたら、経験上で結構です、先生方の見解をお聞きしてみたいです。

今までみた患者さんで、やはり歯並びだろうとか、やはり義歯かなとか、年齢かなとか。


始めに書いた先生の回答は、歯並びが原因なら、歯並びの完璧な人なんて一握りだという、他の歯並びのあんまりな人は、大多数がならないからだと。

やはり、一番は年齢での口腔内の衛生面なのでしょうか?

先生方のそれぞれの見解をお聞きしてみたいです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-12-11 17:25:21
こんにちは

そうですね。

癌といういうのは単純に「歯並びが悪いから」とか「義歯があってないから」とか「口腔内の衛生状態が悪いから」という原因でなるものではありません。

人間の細胞はものすごい速さで分裂を繰り返しています。 
その分裂の過程で遺伝子の複製過程で問題が起こり、それが修復されずにそのまま間違った遺伝情報が蓄積されてくると癌に近づいていきます。
そして最終的に「がんが発症」という結果になります。


年齢が高くなると徐々に遺伝子の複製のミスマッチが多くなってがんが発症しやすい状態になるということです。


また口腔内の傷があると、その傷を治そうとさまざまな細胞が分裂を繰り返すことで遺伝子のミスマッチが発症しやすい環境になるということです。


すなわちそのようなものは直接的な原因ではなく、間接的なというか補助的な原因とは言えるかもしれません。



また、口腔内の衛生状態がひどい人が全員がんになるということではなくがんの患者さんを調べてみると口腔内の衛生状態が悪い人が多かった。

ということですね。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: よろしくお願いいたしますさん
返信日時:2015-12-11 17:37:04
では、結局は原因は直接的なものはなく、体がいわば免疫力のようなものが低く、体のどこかの修復に間に合わない部分に出たということでしょうか。

1日に健康な人でも悪い細胞が毎日できては、健康な細胞がそれを打ち消していると聞きますよね。

がんになるまでに、何度も消すチャンスがあるとも。
それらを全て通過させてしまうとなると聞きますよね。


修復ということで言えば、なるべく傷を作らないと言うのは予防になるのでしょうか?

傷のレベルは、目に見えないたばこ、アルコールなど、噛んだりして出血はしない程度の傷、噛んだりして出血までする程度の傷、修復にかかる違いはあるのでしょうか。


直接的な原因はないとのお考えと理解したのですが合っていますか?

ただ、遺伝はまんざらバカにできない気がして、親類に他のものですがいる身としてはよい気持ちがしません。
遺伝についての先生方の見解もお聞きしたいです。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-12-11 18:43:06
これから先はDNAの話なしでは語れないので少し難しくなります。

>体がいわば免疫力のようなものが低く、体のどこかの修復に間に合わない部分に出たということでしょうか。

修復が間に合わないということではありません。

あくまで細胞分裂の際のDNAの複製ミスということですね。


また通常の傷というマクロのレベルの話ではなく細胞レベルのお話です。

ただ、傷ができるということはそれを治そうと体の様々なものが動き出します。

そこでは通常の傷のない状態よりも多くの細胞分裂が起こっています。
細胞分裂が起こるということは常にDNAの複製が起こっているということです。

その複製の際にミスが起きます。通常はミスは修復する遺伝子によって修復されますが修復のミスが起きると癌に近づくというイメージです。


>直接的な原因はないとのお考えと理解したのですが合っていますか?

そうですね。

いくら傷を作っても遺伝子の異常が伴わなければ通常はがんにはなりません。


ちなみに大腸がんは発症するメカニズムが解明されています。

わかりやすく書いてあるものを見つけましたので参考にしてください。
いくつもの遺伝子の異常が重なり合って発症するということですね。

* http://www.iiharaiin.com/cpi_cancer0.html

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: よろしくお願いいたしますさん
返信日時:2015-12-11 20:20:17
マクロは、細胞より大きいのですよね?
細胞レベルはマクロよりも小さな世界での話ということなのですね。

そして、ミスが起きても、まだそれを修復しようと体は頑張る。
なのに、がんになる人が多いのは、もはや直接的な問題ではなく、体の免疫力のような、体自体が頑張る力が弱まっていると言うことに感じます。

体の色々、生殖能力も若い世代ほどかなり弱いとか…
なぜなのでしょう、常々考えます。


環境か食事か携帯などの電磁波をはじめとする科学的なものか、不老不死は無理ですが、がんをもっと確実に治す医学はいつ来るのか、来ないのか気になります。

転移、再発をしないように、ストップさせる医学はまだなのでしょうか。

こんなに発展したようで、まだまだ、人間は菌にもウイルスにも病気にも勝てないのですね。

わかったことは、免疫力をあげて、まず体がミスを呼ばないように頑張れて、ミスをしても、修復しようと頑張れるように、自分が体を考えた生活をするのが大切ということなのですね。
ただ、遺伝は避けられないですね、あれはどう対処したらよいのでしょうか。

私のまわりで、なった人は親御さんをはじめ一家でなり、ならない家は一家で誰1人、先祖レベルでもなっていないという分かれ具合です。


先生のお話は、大変わかりやすく、抽象的にしないので、とてもわかりやすく一般人に助かります。



タイトル 先生方の考える舌がんの原因
質問者 よろしくお願いいたしますさん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 口腔外科関連
舌癌(舌がん)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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