奥歯の歯間の虫歯、レントゲンでは虫歯が無い隣歯も治療されている

相談者: 花井さん (43歳:男性)
投稿日時:2017-06-07 16:43:03
大まかな質問の主旨的なものを書かせてください。
ド素人なので先生に失礼な内容もあるのですが。。。

奥歯の歯間で視認もできずレントゲンにも映らない虫歯は普通にあるものなのでしょうか?
もしその程度の虫歯でもその際はとりあえず削ったほうが安定なのでしょうか?


・歯間の虫歯をレジン充填する際に、歯の側面を削る量はどうしても2〜3mmの幅は削らないとだめなのでしょうか?
軽度の虫歯でもそのぐらいの厚さを削らないとレジンのプラスチックが割れてしまうからでしょうか?
2〜3mmの削りでも十分薄皮的によく処置されたほうなのでしょうか?


・歯間を削る治療でとなりの奥歯も削ってしまうっていうミスはよくあることなのでしょうか?
そのミスをカバーするために治療したように偽装するためにミスした以上に削るなんてことあるのでしょうか?



奥歯の歯間に視認では確認できないもののレントゲンに映っている虫歯(5番遠心)があると歯医者さんに診断されました(この歯は質問の歯ではないです)。

そこで5番の遠心を削ってもらってレジン充填してもらう治療に入ったのですが、削った後の埋める前の写真をみると隣の6番の近心も同じくらい削られていました。

 
その後先生はすぐ別の患者さんのところにいっちゃって治療を始めたので訊けず、女性の助手の方にそのことを訊くと

「だいたい歯間が虫歯になるときはとなりも虫歯になってることが多いですね」

とは言われたのですが、新しく虫歯が見つかったという明確な言葉がなくて途中経過もありませんでしたし、実際に削った先生に言われなかったので釈然としません。


そこでわたしの素人の疑念が生じてしまいます。
5番の遠心を削っているときに誤ってとなりの6番も削ってしまったのではないか?というものです。
6番を削っている量が5番とさほど変わらないためそれはあまりにも考え過ぎで理屈にあわないと自分でも思っているのですが...。

治療後歯間の歯肉がなにか鋭利なもので小さくえぐられたような傷痕があり血がほんの若干でていました(うがいでは出ず)。
それと治療中、先生が「どうしようか」と小声を出していたことも私の疑念を後押ししてしまいました。

それと当然かもしれませんが私の診察台の近くにカルテ的なものが置いてないように見えました。
同時に複数の患者さんがいるのに大丈夫なのかなと思っていました。


もともとの歯間の5番の遠心の歯の虫歯が視認してもまったくわからない程度で、レントゲンではじめて分かる程度なので軽度の虫歯だと思うのですが、そのレントゲンにおいてもとなりの接してる6番に虫歯があるとは言われたありませんでした。

6番の遠心に金属インレーが入っているものの、6番の近心のレントゲンに差し障るような金属範囲ではないように思います。


いまかかっている歯医者さんは、近所の市内で探した中で唯一、歯間の虫歯をレジン充填で治療してくれるといっていただいたとこです。

メール関係で伺うとそこ以外の歯医者さんがレジン充填では歯間の治療はしないとの返答でした。
なので出来る限り信頼はしたいです。

治療後のレジン充填の出来栄えもすごい綺麗にしてくれています。
一番最初の初診のときはすごい丁寧に何度も根気強くこちらの質問の答えを喋ってくださいました。

しかしいままで私が信頼できなかった歯医者さんがいまして、そこが患者を3人同時に診察台に座らせて歯医者さん一人で同時並行で治療されているところでした。

そのせいもあってそこで納得いかない治療を勝ったにされた経験があります。
現在の歯医者さんも男の先生ひとりで同時並行で治療されるところなので、勝手ながらいやな不信感が生まれてしまいます。

そういう同時並行はどこもやってるスタンダードなのかもしれませんが。
なにも知らないド素人の不安からいろいろ疑念を生じてしまうのはよくないとはわかっているのですが、こちらの相談所ぐらいしか言えるところがありません。


以上ですが、全部のポイントでなくても構わずにちょこっとでもいいのでこちらの先生方に回答いただければ幸いです。
よろしくお願いします。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-06-07 18:23:24
視診では確認できないが、レントゲンで写る虫歯というのはあります。
また角度によって写らない虫歯というのもあります。

やはり歯間の虫歯は実際に削ってみて初めて目視可能でそこでどのように治療介入するかという判断を行うということになることは多いと思います。


>だいたい歯間が虫歯になるときはとなりも虫歯になってることが多いですね

これはありますね。

フロスの習慣がなければ隣接面(歯間)は歯が生えてコンタクトしてから一度も磨けていないで、汚れが蓄積してしまっている可能性があると思います。

また歯もたいてい近心に傾斜の力が掛かりますから、使えば使うほど咬めば咬むほど歯のコンタクトにマイクロクラックが入りそこから駄目になっていくことは多いとされています。


43歳で滅多にフロスをされてこなかったならば虫歯になっていたり着色して虫歯の治療対象になっていた可能性というのはゼロではないかもしれません。

ただ、実際どうだったのか?についてはしっかりとご確認されておくほうが信頼関係を維持するために有効かもしれませんね。


治療に関して疑問を感じられた場合は、先生に質問され随時疑問を解消しておくと安心できそうですね。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-06-07 18:55:56
「全部のポイントでなくても」とのことですので、今回の疑問の答えに繋がりそうな情報について、書いていきますね。


まず、レントゲンも視診も絶対ではありません。 
というかかなり精度は低いとお考え下さい。

例えばレントゲンでは、歯と歯の間のむし歯の発見率がおよそ50%程度という研究報告もあります。
視診もかなりばらつきが出るはずですが、例えば老眼の先生が暗い中肉眼レベルで闇雲に行うのと、マイクロスコープで明視野強拡大で「ここにあるかも?」という気持ちで除くのとではおそらくかなり違うと思います。

検査はある意味どれも不正確ですので、複数の方法を慎重に合わせて行うのが一般的だろうと思います。



隣接歯を傷つけてしまうケースについてですが、これも研究では70%程度で起こると報告されています。
ただこれも先ほどの話と同じで、個人差やバラつきは相当あるはずです。

それと今回の場合、かなり大きく削られていたとのことなら大抵は隣接歯にもむし歯があったのではないかと推察しますが。 
稀・・に、稀にですが「わざわざ隣の歯を削ったとしか思えない」様な酷いケースも見ることはあります。
(さすがにわざととは思えませんが・・)




歯と歯の間をレジンで行って欲しいというご希望が強かった様ですが、短時間で誰でもそこそこ良い治療を、と思うなら正直言えばメタルインレーの方が無難だと思います。
とても「保険向き」な方法だと思います。

ここ(奥歯の歯と歯の間の狭い部位の治療)に精密さを求めるのでしたら自費治療の方が良いのかも知れません。自費でもピンキリですが。。



説明不足やコミュニケーション不足から来ているっぽいご不安も感じられるのですが、保険治療で医院が採算を取っていくには、一人の歯科医が3人程度、同時進行で30分以内ぐらいで治療を済ませていくというのはどうしても避けられないと思います。

当院(自費専門)の場合だと奥歯の隣接面レジン充填で通常90分お時間を頂いて、マイクロスコープで確認しながら、その様子も動画で保存し遅滞なくご説明も行います。
ですのでご質問の様な、疑念の湧く余地もないと思われますが、その代わりに5万円ほどの費用を頂いておりますので、どこに価値観を感じて何に重きを置くか、という問題のようにも思いますよ。




つらつらと書いてしまいましたが、一部でもお役に立てれば幸いです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 花井さん
返信日時:2017-06-08 23:04:09
ご回答ありがとうございました。


>>Dr.ふなちゃん 先生

角度によって映らない虫歯ってのもあるんですね。

>やはり歯間の虫歯は実際に削ってみて初めて目視可能でそこでどのように治療介入するかという判断を行うということになることは多いと思います。

多いんですね。
なるほど。
たしかに診ていただいた先生もどの歯かも詳細はわかりませんが

「虫歯を確認しました」

と治療中に言っていました。
歯間は目視ではじめてわかるってところが大きいようですね。


やはり今後安心するためにも先生に質問したいと思います。
ただやはり、「〜〜はする必要なかったんじゃないですか?」みたいな疑うようなことは言えないので当たり障りないことしか言えないと思いますが。

先生に思ったことを言って訊くってのが昔からほんとにできません。

ご回答ありがとうございました。




>>渡辺 徹也 先生

レントゲンでは50%!ですか、一番確実に分かる方法だと思ってました。
それで歯間は目視しづらいと思うので虫歯が大きくなるまでは50%はレントゲンでも漏らしてしまうことになるのでしょうか


レントゲンを見ればわかるっていう書き込みをどこかでみたのでそう思ってました。
視診もばらつきがあるんですか。

少々時間差はあるんですが、たしかに歯医者を変わると前に言われなかった箇所に虫歯がありますと言われたことあります。


治療過程で隣接歯を傷つけてしまう確率が70%!
こんなに高いんですか。。。
ただ先生の書き込みを見るとやはりわざとミスで傷つけたことを偽装するために必要以上に削るってことはやはりほぼないようなので、とりあえず安心しました。


歯間ではやはりメタルインレーが安定なんですね。
いろんな歯医者さんに聞いて、予後のことも考えるとレジンは適当ではないと言ってる先生もいたので、やはりそうなんでしょうね。

保険治療の主旨みたいなものは以前教えていただいたのですが、やはり一歩退いて改めて考えると、現実以上のものを求めるのは理屈に合わない感じになってしまいますね。

ご回答ありがとうございました。



タイトル 奥歯の歯間の虫歯、レントゲンでは虫歯が無い隣歯も治療されている
質問者 花井さん
地域 非公開
年齢 43歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
レジン(白いプラスチック)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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