左上6番の根管治療、水酸化カルシウムを使わない方法はありますか?
相談者:
ヤマダアキさん (26歳:女性)
投稿日時:2019-02-28 17:17:18
回答1
歯科医師の松山です。
回答日時:2019-02-28 18:01:36
・根の穴を大きくして、そこから水酸化カルシウムを注入して膿みを出す予定のようです。
これは、しない方が良いと思います。
「根の穴」は根尖孔というのですがこれを拡大してしまうと、根管充填による封鎖が難しくなり、根管治療の予後が悪くなる可能性が高いからです。
また、膿は多量でない限り、体が吸収してくれるものだからです。
意味のないことをして、成績を下げるのは芳しくありません。
@根の治療で水酸化カルシウムを使わない方法はあるでしょうか?
以前は、この方法が一般的でなかったということは、他の薬剤が沢山あります。
A水溶性の水酸化カルシウムなら痛みはいずれなくなるでしょうか?
治療経験からは、痛みが出ることは少ないと感じていましたが、稀に強い痛みを生じる事が確かにあります。
ただし(そこから水酸化カルシウムを注入して)などのような事はせずともです。
何故か分からないのですが、他の回答者がコメントしてくれるかもしれません。
前回の回答をしないまま、この質問に進むのは、エチケット違反ですよ。
これは、しない方が良いと思います。
「根の穴」は根尖孔というのですがこれを拡大してしまうと、根管充填による封鎖が難しくなり、根管治療の予後が悪くなる可能性が高いからです。
また、膿は多量でない限り、体が吸収してくれるものだからです。
意味のないことをして、成績を下げるのは芳しくありません。
@根の治療で水酸化カルシウムを使わない方法はあるでしょうか?
以前は、この方法が一般的でなかったということは、他の薬剤が沢山あります。
A水溶性の水酸化カルシウムなら痛みはいずれなくなるでしょうか?
治療経験からは、痛みが出ることは少ないと感じていましたが、稀に強い痛みを生じる事が確かにあります。
ただし(そこから水酸化カルシウムを注入して)などのような事はせずともです。
何故か分からないのですが、他の回答者がコメントしてくれるかもしれません。
前回の回答をしないまま、この質問に進むのは、エチケット違反ですよ。
回答2
坂寄歯科医院(茨城県取手市藤代)の三木です。
回答日時:2019-02-28 18:13:02
ヤマダアキさん、こんにちは。
松山先生も書かれている通り、「根の穴を大きくして、そこから水酸化カルシウムを注入して膿みを出す予定」これはやらない方が良いかと思います。
薬剤の使用用途として誤っていますし、何より、メーカーからも禁忌(絶対に行ってはならないこと)となっています。
http://www.nishika.co.jp/upfiles/11_pdf_9/CX2QA.pdf
@根の治療で水酸化カルシウムを使わない方法はあるでしょうか?
ありますよ。
現在、世界的には水酸化カルシウムがメインですが、日本国内ではホルマリン製剤を好んで使用している先生がまだいらっしゃったと思います。
A水溶性の水酸化カルシウムなら痛みはいずれなくなるでしょうか?
水酸化カルシウムは根尖から出さないで使用する薬剤ですし、痛みが出ることはホルマリン製剤などに比べると少ないはずです。
もし根尖孔から飛び出してしまった場合は、それが原因で痛みが残存し続けてしまう可能性はあるかと思います。
ご参考程度にしていただければと思います。
松山先生も書かれている通り、「根の穴を大きくして、そこから水酸化カルシウムを注入して膿みを出す予定」これはやらない方が良いかと思います。
薬剤の使用用途として誤っていますし、何より、メーカーからも禁忌(絶対に行ってはならないこと)となっています。
http://www.nishika.co.jp/upfiles/11_pdf_9/CX2QA.pdf
@根の治療で水酸化カルシウムを使わない方法はあるでしょうか?
ありますよ。
現在、世界的には水酸化カルシウムがメインですが、日本国内ではホルマリン製剤を好んで使用している先生がまだいらっしゃったと思います。
A水溶性の水酸化カルシウムなら痛みはいずれなくなるでしょうか?
水酸化カルシウムは根尖から出さないで使用する薬剤ですし、痛みが出ることはホルマリン製剤などに比べると少ないはずです。
もし根尖孔から飛び出してしまった場合は、それが原因で痛みが残存し続けてしまう可能性はあるかと思います。
ご参考程度にしていただければと思います。
相談者からの返信
相談者:
ヤマダアキさん
返信日時:2019-02-28 19:02:06
相談者からの返信
相談者:
ヤマダアキさん
返信日時:2019-02-28 19:20:33
三木先生、ご回答ありがとうございます。
CT画像によると根周辺の膿みが骨を溶かし薄くなっているそうです。
膿みを取り除く治療方法はあるでしょうか?
CT画像によると根周辺の膿みが骨を溶かし薄くなっているそうです。
膿みを取り除く治療方法はあるでしょうか?
回答3
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2019-02-28 20:15:40
>膿みを取り除く治療方法はあるでしょうか?
膿はあくまで結果だと思います。
多くは根管内を綺麗にするこおにより治癒に向かうと思います。
どうしても治らない場合は、歯根端切除術や意図的再植や悪い歯根だけを分割して抜歯する方法などがあると思います。
ビタペックスという水酸化カルシウム系の薬剤を押し出すことを得意とする歯科医もいらっしゃいますが、リスクの高い治療法だと思います。
膿はあくまで結果だと思います。
多くは根管内を綺麗にするこおにより治癒に向かうと思います。
どうしても治らない場合は、歯根端切除術や意図的再植や悪い歯根だけを分割して抜歯する方法などがあると思います。
ビタペックスという水酸化カルシウム系の薬剤を押し出すことを得意とする歯科医もいらっしゃいますが、リスクの高い治療法だと思います。
回答4
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2019-02-28 20:30:04
水酸化カルシウムを否定しているわけではありませんので、誤解しないでくださいね。
根管への貼薬剤としては水酸化カルシウムが第一選択だと思います。
押し出しがいけないだけですので。
無貼薬も選択肢だと思います。
根管への貼薬剤としては水酸化カルシウムが第一選択だと思います。
押し出しがいけないだけですので。
無貼薬も選択肢だと思います。
相談者からの返信
相談者:
ヤマダアキさん
返信日時:2019-03-01 05:45:26
相談者からの返信
相談者:
ヤマダアキさん
返信日時:2019-03-01 09:05:16
回答5
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2019-03-01 09:16:04
やはり根管治療専門医がよろしいかと思います。
大学病院のメリットは「大きな怪我や病気の場合、高額な医療機器が使用できる」「他科との連携において有利」という点にありますが、根管治療の場合はそれほど大きな機器を必要としませんし、他科との連携もほとんど必要ありません。
(むしろ技術や知識の方が重要です)
逆に、大学病院のデメリットとしては「教育機関」ですから、研修医など経験の浅い歯科医が担当する場合がある(もちろんその場合も指導医の先生が一緒についてはくれると思いますが)。
大学病院のメリットは「大きな怪我や病気の場合、高額な医療機器が使用できる」「他科との連携において有利」という点にありますが、根管治療の場合はそれほど大きな機器を必要としませんし、他科との連携もほとんど必要ありません。
(むしろ技術や知識の方が重要です)
逆に、大学病院のデメリットとしては「教育機関」ですから、研修医など経験の浅い歯科医が担当する場合がある(もちろんその場合も指導医の先生が一緒についてはくれると思いますが)。
相談者からの返信
相談者:
ヤマダアキさん
返信日時:2019-03-01 10:09:27
回答6
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2019-03-01 10:19:50
>近くの歯科で保険適用の治療ではだめでしょうか?
ヤマダアキ さんが自費の根管治療に「費用対効果を期待できない」と言うことであれば保険でもよろしいのではないでしょうか。
ただ、「今回、根の先が曲がっているので難しそう」と言うことであれば、僕なら専門医を受診しますが…。
ヤマダアキ さんが自費の根管治療に「費用対効果を期待できない」と言うことであれば保険でもよろしいのではないでしょうか。
ただ、「今回、根の先が曲がっているので難しそう」と言うことであれば、僕なら専門医を受診しますが…。
相談者からの返信
相談者:
ヤマダアキさん
返信日時:2019-03-01 11:07:08
櫻井先生、ありがとうございます。
専門医に見てもらう方向で検討してみます。
専門医に見てもらう方向で検討してみます。
回答7
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2019-03-02 13:16:05
回答8
相談者からの返信
相談者:
ヤマダアキさん
返信日時:2019-03-02 22:11:08
回答9
坂寄歯科医院(茨城県取手市藤代)の三木です。
回答日時:2019-03-03 09:13:15
>マイクロスコープやラバーダムを使った場合は、自費になるでしょうか?
なりませんよ。
ラバーダムやマイクロスコープの使用の有無は、保険適用の条件ではありませんので。
例えば、根尖孔の過拡大やパーフォレーションのリペアなどの際に、保険適用外材料であるMTAを使用するとなった場合は、自費に移行することとなります。
なりませんよ。
ラバーダムやマイクロスコープの使用の有無は、保険適用の条件ではありませんので。
例えば、根尖孔の過拡大やパーフォレーションのリペアなどの際に、保険適用外材料であるMTAを使用するとなった場合は、自費に移行することとなります。
回答10
回答11
相談者からの返信
相談者:
ヤマダアキさん
返信日時:2019-03-04 07:55:48
相談者からの返信
タイトル | 左上6番の根管治療、水酸化カルシウムを使わない方法はありますか? |
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質問者 | ヤマダアキさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 26歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 材料・機材関連 マイクロスコープ |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。