抜髄後の根管充填で激痛が!神経がないのに何故痛むのか?

相談者: よこよこさん (29歳:女性)
投稿日時:2009-04-28 13:19:56
右上の糸切り歯?とがった虫歯になり、治療中です。

前回一度目の処置で麻酔をして神経を抜き、その後2週間後、2回目の治療に行き、その歯を治療中なんだか痛みを感じました。

そして、根っこの空洞に薬を入れますので少し痛いかもしれませんと言われ、薬を挿入中に激痛が走りました。
このときは麻酔はしませんでした。

その後レントゲンを取られ

「うん、きちんと奥まで薬が入ったから大丈夫」

と言われました。

ここからが本題の質問なのですが、なぜ神経を抜いた歯なのに奥をいじられ痛みを感じたのでしょうか?

なぜ薬を挿入中飛び上がるほどの激痛が走ったのでしょうか?

神経を抜く作業も通常は2〜3回掃除の治療をすると聞きましたが一度しかしていません。

それと、抜歯で副鼻空まで貫通して副鼻腔炎になった経験があるのですが、まだ抜歯してない今のこの糸切り歯の神経を抜いてる際に副鼻空まで貫通してしまう事はありえますか?


他の歯医者を探すべきでしょうか?
不安でたまりません。
どうぞよろしくお願いいたします。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-04-28 13:45:30
まず、抜歯と神経除去の治療は全く違うものです。

抜歯時の鼻腔への穿孔は考えられますが、神経除去でのそれは考えられませんのでご心配なく、よほど無茶苦茶しないかぎり・・・

1度目の神経除去は大抵出血を伴うので、根尖部までの神経除去ができているかどうかは確認しにくいものです。

時間をかければある程度精度は上がりますが。

大抵はその際タンパクを固めるお薬を置いたりします。
基本的にはなくても問題ないのですが・・・便宜上のことが多いです。



その理由
 
1.の先には針が届かない側枝が存在するため
2.真ん中の管や少し大きめの側枝以外掃除が針ではできない
3.お薬による化学的な洗浄がその細部表層部などには届く

ためです。

とすると・・・→細部に残った神経がまだ元気で痛みを誘発している←そこにお薬を押し込む→より痛む

といったことでしょう。 
いわゆる残髄炎といわれるものか、根尖部への薬物の押しだしによる刺激が原因です。

抜髄時にはお薬を押し出す治療はまずしないものですが・・・


ただ数日して症状が引くのであれば大きな問題は起こらないと考えます。

が、引かない場合は、レントゲン上でのチェックを伴い根尖部に問題がないか再確認する必要があるでしょう。

これに伴い先生に説明をしっかり受けてください。
お願いします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: よこよこさん
返信日時:2009-04-28 14:15:14
吉田先生
とても親切な回答ありがとうございます。
薬を詰めたとき圧迫感激痛がありました。
圧迫法だというものだと思います。


実はその時説明を受けたのですが、抜粋後の薬挿入後その後レントゲンをとり、素人目には詳しくわかりませんでしたが

「多分大丈夫だと思います」

との頼りない返答を頂きました。
「大丈夫です」と言い切らないところが不安をあおられまして。


レントゲンでだいたい神経の取り残りがあればすぐ歯科の先生たちは全部神経とれた!と確実にわかるものなのでしょうか??

今回のこの薬挿入時の激痛は神経が残ってる以外に理由がないという事でしょうか?
だとすればあの激痛は絶対細部に神経が残ってるんだと思いますが。

3番犬歯は神経が奥まで長いと聞きまして不安がさらに強くなってます。

この3番の歯茎の中の奥の方に親知らずが一本まるごと埋まってます。
多分副鼻空の中にあるとのことです。
それが今回の事で波動して悪さをしてこないかも心配です。

宜しければまだ引き続きご意見をお聞かせください。
どうぞよろしくお願いします。
回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の野田です。
回答日時:2009-04-28 18:53:25
よこよこさん、こんにちは。

文面から推測するしかないのですが、

>根っこの空洞に薬を入れますので少し痛いかもしれませんと言われ、薬を挿入中に激痛が走りました

と、いうのは根管充填を垂直加圧法で行い、薬が根の先から外に出たからではないかと思います。

根の中の洗浄と拡大が終わったあと、最終的な薬を根の中に詰めるのですが、緊密に薬を詰める為に熱と圧力を加える方法です。

その結果、根の先から薬が出てしまう事があり(むしろその方が成功とされるという説もある)そのときは一過性ですが痛みを生じます。

薬が出ていても予後には問題ないことが多いですから、今現在痛みがないのであれば処置としては成功しているのではないかと推察出来ます。


>なぜ神経を抜いたなのに、奥をいじられ痛みを感じたのでしょうか?

神経は取れていたけれど根管拡大の際に根の先を触った、とも考えられます。


神経を抜く作業も通常は2〜3回掃除の治療をすると聞きましたが一度しかしていません。

神経をとる処置の場合、細菌の感染はあまりないですので1回で治療終了する事もあります。
いたずらに繰り返して治療する事は、むしろ感染の機会を増やす事になりおすすめ出来ません。

>この3番の歯茎の中の奥の方に親知らずが一本まるごと埋まってます。多分副鼻空の中にあるとのことです。
それが今回の事で波動して悪さをしてこないかも心配です

まず、心配はいらないと思いますよ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-04-28 22:41:52
野田先生が言われたことで心配は取れたかと思います。

副鼻腔にある埋伏歯もまず問題はないのではないかと思われます。


後は治療を続けて下さい。
かかりつけ医が腕の良い先生であればいいですね。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-04-29 19:45:01
吉田先生、野田先生がほとんど回答されておりますが、

>なぜ神経を抜いたなのに、奥をいじられ痛みを感じたのでしょうか?
>なぜ薬を挿入中飛び上がるほどの激痛が走ったのでしょうか?

野田先生がおっしゃるように、やわらかいタイプの根管充填材のウォームガッタで根管充填をしたと考えられます。
私も以前はこの方法で根管充填を行っていました。

参考:http://www.eedental.jp/contents/medicalcase/usa_case1.html

この方法だと術後多少の痛みは出ますが経験上1〜2週間で治まる場合が多いです。
その間は舌で歯を触ったり咬んだりすると痛みますので反対側の歯で咬んでください。

稀に長い方だと1〜2ヶ月で治まります。


>だとすればあの激痛は絶対細部に神経が残ってるんだと思いますが。

神経を取ったのになぜ痛みがと思われるかもしれませんね^^;
歯の神経は歯の中だけに納まっている訳ではなく、歯の中から脳の方へと繋がっています。

我々歯科医師はその歯の先端付近で神経を切断し、掃除をして歯の中に最終的なゴムのお薬を詰める訳です。


>絶対細部に神経が残ってるんだと

ここなんですけどね^^;
歯の中の神経はどんな超一流の歯内療法専門医が治療したところで100%神経は取りきれません。

我々の仕事は生活の中で問題が出ないようにすることを目標に治療を行う訳で100%神経が取れるまで治療を続ける訳ではありませんよ^^;

また根の治療は小外科手術です。
よこよこさんがお腹の手術を受けられた際、次の日に全く痛みがないと想像出来ますか!?

それと同じですよ。
歯の治療後は少なからず痛みが出ます。


今回のことは医院側の説明不足からきている不安だと思います。


次回受診した際に先生に痛みのことを相談してみてください^^




タイトル 抜髄後の根管充填で激痛が!神経がないのに何故痛むのか?
質問者 よこよこさん
地域 非公開
年齢 29歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療後の痛み
歯医者への不信感
根管充填
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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