[写真あり] 虫歯予防のために子供の仕上げ磨きのコツを教えてください

相談者: ホットロードさん (43歳:女性)
投稿日時:2009-11-10 12:40:34
よろしくお願いいたします。

参考:過去のご相談
5歳、6歳臼歯が生えてきている。永久歯を守るためにできることは?
メタルボンドを被せてある歯、歯茎が下がった部分に虫歯が露出
保険の歯周病治療では、なかなか本格的な治療をしてもらえない?
他多数


5歳の子供の仕上げ磨きを、毎日しておりますが、全体に磨けているのか磨けていないのか、歯垢も白いためよくわかりません。

なんだかやみくもに磨いているような気がします。


子供の仕上げ磨きのコツがありましたら教えください。


一番、磨けているか不安なところは、6番の遠心頬側、臼歯歯冠部のサイドにある溝、下顎6番とEの舌側、上顎1番の解離している隣接部・・です。
永久歯は、6番4本、上顎1番2本、下顎1番2本、2番1本
が生えています)


一度染めだしをしてみたのですが、結構染まって、ショックでした。
しかも前歯のBの唇側とか一番磨きやすいところが染まってしまいました。

しかしなぜか、染まった部分をごしごしこすっても、落ちず、普段使わない電動歯ブラシのワンタフトを押しつけてやっと赤いのがとれました。

こんなに頑固な汚れは歯垢ではないんでしょうか・・?


よろしくお願いいたします。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-11-10 12:57:16
ホットロードさまこんにちわ。

仕上げ磨きのあと赤染めをしたところ思ったよりたくさん染まっていてびっくりなさったのですね。

コツは毛先磨きです、面に歯ブラシの毛先を直角に当てて毛の弾力を利用して磨けば簡単に落とすことが出来ます。

このとき毛先が曲がってしまうほど力を入れてしまうと歯の付け根や歯間部を落とすことは出来ません。


歯ブラシはGC社のプロスペックの小さめのものがお勧めです、しかしもう5歳になっているので自分で磨けるように歯磨き練習をなさったほうがいいと思います。

いつまでもお母さんが磨いていると子供さんは歯磨きはお母さんの仕事と考えて自分で磨こうとする意欲が育ちません。

歯磨き指導の上手な歯科医院で指導をお受けになったほうがいいように思います。


もうひとつ赤染めするときは、1本だけ染めてそこを磨けるようになるまで練習なさったほうがいいと思います。

一度にたくさん染めてしまっても磨き落とすのが大変です、1本が磨けないのに2本3本と磨けるはずがありません。


先ず1本を磨ききれるようになればその頃には歯磨き技術も上達しているので、2本目を磨くのはかなり早く磨けるようになっているでしょう。

毛先磨き 
http://www.yamadashika.jp/prevent08.html#kesaki

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-11-10 19:51:12
歯垢も白いためよくわかりません。
>なんだかやみくもに磨いているような気がします。

そうですよね。
磨けているつもりの方が多くなる理由のひとつです。



>一度染めだしをしてみたのですが、結構染まって、ショックでした。

「実は磨けてなかった」ということですね。
時折、染め出しして磨くようにされてはいかがでしょう。
(毎日だと面倒くさくなって、やめちゃうと思うので・・・)


>しかしなぜか、染まった部分をごしごしこすっても、落ちず、
>こんなに頑固な汚れは歯垢ではないんでしょうか・・?

プラーク(歯垢)が成熟したバイオフィルム(ヌメリ)という状態になっちゃったのでしょう。

ヌルヌル、ネバネバ、スライム状になったバイキンの巣窟のことです。
これはなかなか頑固者で、簡単には剥がれてくれません(-. -;)

1日や2日でこうはならないので、磨けてなかった期間が長かったのでしょう。


最近の染め出し液は面白くて、古い歯垢と新しい歯垢とで色が染め分かれたりするものがあります。
(Mira-2-tonとか、GCのプラークチェックジェルとか・・・)


口の中が酸性化していたり、糖分の残留が多かったり・・・といった口内環境が良くないと、バイキンにとっては棲みやすい環境になります。

バイキンが棲みにくい口内環境=健康的な口内環境を作っておくことも大事だと思います。


食生活なども見直されることをお勧めしておきたいですね。
具体的なアドバイスは、歯科医院で教わってくださいね。

画像1画像1

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-11-10 20:19:16
こういう事を書くと、歯科医師仲間から嫌われますが・・・。

『野生の猿は虫歯はないのに、動物園の猿は虫歯ができる。』ですよね。
 
むろん食生活の差が1番大きいでしょうが・・。
やはり生命力というか・・・自分の足でたっているか?・・・・なんとなくニュアンスは伝わりますか?
この違いは、根源的に大きいように思います。


磨き残しがあっても、いいじゃないですか?
歯ぐきや頬の裏の粘膜を歯ブラシで刺激すれば、血流量は増え、唾液量は増えますので、十分効果は期待できます。
こちらの効果のほうが大きいのではないかと思います。

せっかく、お子さんとの時間を共有されているのですから、細かいことにこだわらず、ゆったり・たのしい時間にされるほうがベターでは?

細かい磨き残しを捜すより、お子さんの目をみてお話でもしながら歯ブラシするほうが、将来のお子さんのたのしい思い出となるでしょう。

あなたのゆったりとした笑顔とお話こそ、お子さんの求めているものでしょう。
・・・・・適当にみがいても、十分効果はあります。

 

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-11-10 21:10:18
私も越久村先生の「磨き残しがあっても、いいじゃないですか?」に賛成ですが、理由はちょっと違います。

前回の質問の時も書きましたが、統計的にも経験的にも歯磨きむし歯との相関は低いから です。

むし歯の予防が目的ならむし歯にならない程度に歯磨きできればよいわけで、効果も定かではないのに、それほど一生懸命やる必要はないんじゃないでしょうか。


>一番、磨けているか不安なところは、6番の遠心頬側、臼歯歯冠部のサイドにある溝、下顎6番とEの舌側、上顎1番の解離している隣接部・・です。

このうち、6番の遠心頬側、下顎6番とEの舌側は、むし歯かどうか(場所によってはミラーを使えば)目で見て比較的簡単に判断できますので、ある程度進行する前のCOの段階で見つけることができ、染め出しを使わなくても予防は十分可能だと考えます。

また、臼歯の歯冠部のサイドにある溝、上顎1番の隣接部は、どのみち歯磨きだけでは綺麗に清掃することは不可能ですので、歯磨きを完璧にしようなどと考えること自体無駄なんじゃないでしょうか。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-11-10 21:46:12
>『野生の猿は虫歯はないのに、動物園の猿は虫歯ができる。』ですよね。

そうなんですよね。
越久村先生の言われるとおりです。
動物って、いろいろ種類がありますが、歯磨きしているのは人間と一部のペットだけなんですよね。

そういう意味では「歯磨きは不自然な作業」ともいえます。
野生の力を失ってしまった動物にとっては、必要な手間なんでしょうけど・・・(^^;)


>統計的にも経験的にも歯磨きとむし歯との相関は低いからです。

なんか、その手の論文もありましたよね?
探しているんですが、見つからなくて・・・。
(探し方が下手だから?)

ノア先生ならご存知でしょうかね?(と、振ってみます)

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-11-10 22:41:30
↓ここ見ると載ってます。

http://www.do-mamoru.com/04_yobounokagaku_05.html

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2009-11-11 00:00:43
>↓ここ見ると載ってます。

>・http://www.do-mamoru.com/04_yobounokagaku_05.html


ありがとうございます m(_ _)m

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ホットロードさん
返信日時:2009-11-12 14:47:01
先生方、回答をありがとうございました。

山田先生、

毛先磨き、ですね。早速やってみます。
プロスペックの歯ブラシも買ってきました。


一本だけ染めて、子供に磨かせる・・というのは目からうろこでした。

御指摘のとおり、子供は歯磨きはお母さんの仕事、と思っているようで、仕上げ磨きはおとなしくやらせますが自分から歯磨きはやりたくなーいと言っております。



吉岡先生、

長岡は実家のある市の近くです。
懐かしいです。

口内環境ですね。
なるべくおやつは決まった時間に甘くないものをあげるようにしています。
お料理にもお砂糖はほとんど使いません。
(一袋買うと3年くらいあります。)



越久村先生、

ありがとうございます。

生命力ですね。
「磨き残しがあってもいい」
この辺がちょっとわからないのですが、磨き残しがあってもいいんでしょうか。

息子は、3か月に一度チェックしてもらっていますが、虫歯がありません。
染めだしであんなに染まったのに、なぜ虫歯ができないんだろう・・・
これが率直な疑問です。

この辺りの関係でしょうか。



森川先生、

「歯磨きは完ぺきな虫歯予防にはならない。」
これはちょっと衝撃でした。
HPも見ました。

歯ブラシは確かに溝に入らないですね。
素人考えですが、これは歯ブラシにも問題があるように思えるのですが。
市販の歯ブラシはほぼ意味ないですよね。

なぜ溝に入るような歯ブラシを作らないのでしょうか。
完ぺきに入らなくとも、たとえば毛を一本にすれば入りそうですよね。
でも一本だと強度が足りないのでそこを研究するとか。

すみません脱線してしましいまして。


では、虫歯のない人はどうやって虫歯予防をしているのでしょうか。
やはり定期的なPMTCでしょうか。

歯医者さんのブラシの毛先は完ぺきに溝にはいるのでしょうか。


疑問ばかりですみません。
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2009-11-12 16:44:29
こんにちわ。

むし歯予防の一番効果的な方法は、定期的なPMTCでも定期健診でもありません。

口腔内の細菌叢で先ず決まります、要するに赤ちゃんの頃からお菓子を与えない育児をなさると総連鎖球菌に対するS.mutans比率が低いことが判っています。


したがって3歳まではお菓子を与えない育児をなさることが一番有効です、お菓子を与えていなければ仕上げ磨きはする必要はありません。

3歳をすぎてお菓子を食べる機会が増えてくれば、歯磨き練習を始めるのがいいと考えています。


むし歯ゼロ育児インタビュー
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=171
 

画像1画像1

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2009-11-12 18:58:57
山田先生もおっしゃるように、食生活がまず1番です。

 ・できるだけ精白糖・食塩は控える
 
 ・地場野菜をメインに。
 
 ・テレビなど見ていつも同方向の横向きでたべない。

に留意されるといいと思います。


ただ、余計なお世話かもしれませんが、細かい事にとらわれすぎのような印象を持ちます。

動物園の猿より、野生の猿に育てましょう。

ご両親は、ゆったり笑顔で見守るほうがいいのでは?

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2009-11-12 23:49:10
>では、虫歯のない人はどうやって虫歯予防をしているのでしょうか。

どんな病気でもそうですが、むし歯の感受性も個人差が非常にあります。
何にも努力しなくても虫歯にならない人もいれば、かなりがんばっても虫歯になってしまう人もいます。

ホットロードさんのお子さんは5歳でむし歯がないということですから、現段階では、それほどむし歯の予防に神経質になる必要性は高くはないと思います。


今のところ、誰が行なっても、有効性が最も高いと考えられているのはフッ化物の応用です。

http://www.do-mamoru.com/04_yobounokagaku_03.html#kokusai


食生活の変更は、日常生活に多大な影響を与えます。
はっきり言って誰にでも簡単にできることではありませんし、効果もフッ化物の応用より期待できませんので、まずはフッ化物を応用してみて、それでもダメなら食生活の改善を検討されたほうがよいと思います。



>やはり定期的なPMTCでしょうか。

PMTCはむし歯予防にあまり有効だとは考えられません。
同様の見解は、歯チャンネルの他の質問も読んでいただけるとたくさん書いてあるはずです。


歯医者さんのブラシの毛先は完ぺきに溝にはいるのでしょうか。

回答4でも書きましたが、「歯磨きだけでは綺麗に清掃することは不可能です」

まずは、「最高のむし歯予防法=歯みがき」という考えを頭から捨てないと進みませんよ。

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2009-11-13 10:28:03
>長岡は実家のある市の近くです。懐かしいです。

奇遇ですね(^^)
こちらに来て10年も経ってませんが、日赤病院の周辺は様変わりです。


>まずはフッ化物を応用してみて、それでもダメなら食生活の改善を検討

両方やっちゃったらどうですか? ズルいですか・・・(^^;)


越久村先生が言われているのは、東洋医学的というか薬膳的な考えに基づかれていると思います。
「医食同源」って、中華料理店なんかに書かれてますよね。

これに加えるのなら「季節の食べ物=旬の食材」を採るようにされると良いと思います。
(季節のものは出荷量も多くなるので、安くなりますしね・・・)

甘いものばかりだと、他の味(酸辛苦鹹)とのバランスが取りにくくなります。

簡単に言えば「バランスよく食べましょう」なんですけどね。


なにを食べるかも大事かも知れませんが「どう食べる」かも大事です。
よく噛んで食べるようにすると、唾液もよく出てきますのでオススメです。

唾液は「口の酸性化」を防いでくれる能力をもった優れた体液です。
ここに「野生の力」との差があるのかな・・・と勝手に思っています。

いっぱい「頬張って食べない」ようにさせると良いかと思います。



歯磨きは「歯肉炎予防・歯周炎予防」には非常に有効だと思いますから「大きくなったときのための練習」のつもりでさせる意味は十分あると思います。

フッ素を使うにしても、結局、歯ブラシを使って口の中に入れることになると思いますからね。
「歯ブラシしなくて良いですよ〜」ということではありません。

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2009-11-15 00:22:06
>>まずはフッ化物を応用してみて、それでもダメなら食生活の改善を検討

>両方やっちゃったらどうですか? ズルいですか・・・(^^;)

両方やって悪いことはもちろんありませんが、すべての人が生活を大幅に変更してでも出来うる限り最大限のむし歯予防法を実践したいと考えているわけではありませんよね。

もっとも有効で、かつ簡単なものをまずやってみて、それで予防できればそれでいいし、うまくいかなければまた別の方法も併用していく。
そういった考えでいいんじゃないでしょうか。


非常に虫歯になりやすい人にも予防効果があるような実践が容易ではない予防策を、虫歯になりにくい人にまで実践させようとするのは、よい指導だとは私は考えません。
(もちろん、本人もしくは保護者がそれを望むのであれば話は別ですが)

回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2009-11-15 00:40:01
>簡単なものをまずやってみて、それで予防できればそれでいい

同感です。

フッ素の利用(ムシ歯予防のために)
・バランスよく食べる(健康な心身のために)
・よく噛んで食べる(健康な心身のために)
歯磨きもする(歯肉炎予防のために)

こんなところから始められてはいかがでしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ホットロードさん
返信日時:2009-11-17 11:20:50
山田先生、越久村先生、森川先生、吉岡先生、

私の再度の質問に快くお答えくださいまして、ありがとうございました。

いままで子供の歯磨き虫歯に関してやみくもに悩んできたような気がします。
ご返答を読んで、どこを押さえていったらよいかがわかってきました。


あまり小さなことにとらわれずに、先生方のアドバイスを参考に、もし虫歯ができたら、信頼できる歯医者さんへGO!の考えでいこうと思います。


どうもありがとうございました。
回答 回答14
  • 回答者
回答日時:2009-11-17 12:28:42
>もし虫歯ができたら、信頼できる歯医者さんへGO!の考えでいこうと思います。

あ、できれば「ムシ歯ができないように歯医者さんへGO!」でお願いします。




タイトル [写真あり] 虫歯予防のために子供の仕上げ磨きのコツを教えてください
質問者 ホットロードさん
地域 非公開
年齢 43歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯予防
フッ素
歯磨きに関する疑問
その他(写真あり)
子供の虫歯予防
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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