歯のしみ止めとTCHについて
相談者:
cottonさん (32歳:女性)
投稿日時:2013-03-31 18:17:31
しみ止めとTCHについてご教授頂けますと幸いです。
左上7番の歯がしみるため、歯医者さんで左上7番全体にしみ止め(コーティング:Gなんとかという名前+光を当てて固める)を塗って頂きました。
コーティング後すぐはかなりしみるのが軽減されたのですが、1週間程度で大分沁みる感じが戻ってしまいました。
@コーティング後は、その部分を舌で触るとザラザラしていたのですが、今はわりとツルツルです。
これはコーティングが剥がれた可能性が高いのでしょうか?
Aコーティングが剥がれた以外で治療後はしみるのがおさまり、日が経つに連れてしみるのが戻る原因はあるのでしょうか?
どうも私は歯をかみ締めているらしく、TCHのようだと診断されました。
BどこかにTCHによるひび割れが入ると全体的にポロポロ剥がれてしまうのでしょうか?
どうぞまたご回答を頂けますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
左上7番の歯がしみるため、歯医者さんで左上7番全体にしみ止め(コーティング:Gなんとかという名前+光を当てて固める)を塗って頂きました。
コーティング後すぐはかなりしみるのが軽減されたのですが、1週間程度で大分沁みる感じが戻ってしまいました。
@コーティング後は、その部分を舌で触るとザラザラしていたのですが、今はわりとツルツルです。
これはコーティングが剥がれた可能性が高いのでしょうか?
Aコーティングが剥がれた以外で治療後はしみるのがおさまり、日が経つに連れてしみるのが戻る原因はあるのでしょうか?
どうも私は歯をかみ締めているらしく、TCHのようだと診断されました。
BどこかにTCHによるひび割れが入ると全体的にポロポロ剥がれてしまうのでしょうか?
どうぞまたご回答を頂けますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
[過去のご相談]
回答1
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2013-03-31 20:48:48
cotton さん、こんにちは。
>どうも私は歯をかみ締めているらしく、TCHのようだと診断されました。
まず、TCHは「咬み締め」のみならず、「食いしばり」や「歯ぎしり」とも意味合いが異なり、上下の歯を(持続的に)接触させる癖のことです。
参考:TCH、歯列接触癖
ご一読いただけますと幸いです。
>どうも私は歯をかみ締めているらしく、TCHのようだと診断されました。
まず、TCHは「咬み締め」のみならず、「食いしばり」や「歯ぎしり」とも意味合いが異なり、上下の歯を(持続的に)接触させる癖のことです。
参考:TCH、歯列接触癖
ご一読いただけますと幸いです。
相談者からの返信
相談者:
cottonさん
返信日時:2013-04-01 20:54:03
回答2
東京医科歯科大学顎関節治療部(文京区湯島)の西山です。
回答日時:2013-04-01 21:03:56
西山です
>TCHとしみるのはあまり関係なさそうですね。
あれ?そんな風に書いてありましたか?
強い食いしばりや歯ぎしりだけではなく,TCHのような弱いけども持続的な力も,知覚過敏には関係しているかもしれませんよ,という内容ではありませんでしたか?
ちなみに”噛みしめ”という言葉から(思い切り噛んだ状態を100%すると)どのくらいの力想像しますか?
想像した力を無意識で持続的にできるかを考えてみてください.
おそらく,”無理!”と感じると思います.
TCHの場合,”噛みしめ”と気づいていない強さの力を指していますので,それこそ気づかないうちにし続ける可能性があるわけです.
>TCHとしみるのはあまり関係なさそうですね。
あれ?そんな風に書いてありましたか?
強い食いしばりや歯ぎしりだけではなく,TCHのような弱いけども持続的な力も,知覚過敏には関係しているかもしれませんよ,という内容ではありませんでしたか?
ちなみに”噛みしめ”という言葉から(思い切り噛んだ状態を100%すると)どのくらいの力想像しますか?
想像した力を無意識で持続的にできるかを考えてみてください.
おそらく,”無理!”と感じると思います.
TCHの場合,”噛みしめ”と気づいていない強さの力を指していますので,それこそ気づかないうちにし続ける可能性があるわけです.
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2013-04-01 21:33:20
西山先生と同意見です。
>TCHとしみるのはあまり関係なさそうですね。
当院ではTCH是正に取り組まれた方の多くが知覚過敏症状の軽減を経験しております。
患者さんからのメール
お世話になっております、先日知覚過敏で伺ったAでございます。
その後の経過ですが、嘘みたいによくなりました。
1週間で劇的に変わると先生はおっしゃられていましたがその日の夜から痛くなくなりました。
治療後意識してかみしめをやめただけで、その日の夕飯から痛みがありませんでした。
ご飯をおいしく食べられるようになりました、フルーツやアイスも食べられます本当に嬉しいです。
>TCHとしみるのはあまり関係なさそうですね。
当院ではTCH是正に取り組まれた方の多くが知覚過敏症状の軽減を経験しております。
患者さんからのメール
お世話になっております、先日知覚過敏で伺ったAでございます。
その後の経過ですが、嘘みたいによくなりました。
1週間で劇的に変わると先生はおっしゃられていましたがその日の夜から痛くなくなりました。
治療後意識してかみしめをやめただけで、その日の夕飯から痛みがありませんでした。
ご飯をおいしく食べられるようになりました、フルーツやアイスも食べられます本当に嬉しいです。
回答4
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2013-04-02 01:00:50
西山先生>
>TCHの場合,”噛みしめ”と気づいていない強さの力を指していますので
櫻井先生>
>治療後意識してかみしめをやめただけで
かみしめをやめるのでしょうか?それともかみしめと気づいていないような弱い力をやめるのでしょうか?
(かみしめという患者さんの表現は誤り?)
患者さんはTCHを理解されているのでしょうか?
>TCHの場合,”噛みしめ”と気づいていない強さの力を指していますので
櫻井先生>
>治療後意識してかみしめをやめただけで
かみしめをやめるのでしょうか?それともかみしめと気づいていないような弱い力をやめるのでしょうか?
(かみしめという患者さんの表現は誤り?)
患者さんはTCHを理解されているのでしょうか?
回答5
東京医科歯科大学顎関節治療部(文京区湯島)の西山です。
回答日時:2013-04-02 06:39:35
西山です
>かみしめをやめるのでしょうか?それともかみしめと気づいていないような弱い力をやめるのでしょうか?
>(かみしめという患者さんの表現は誤り?)
患者さん自身がイメージしている”噛みしめ”よりも弱い力,極端に言うと上下の歯が当たったくらいで気付けるようになれば,それよりも強い力を考える必要はなくなってきます.
非公式ですが,患者さんに「思い切り噛みしめた力を100%としたときに,”噛みしめ・くいしばり”という言葉からどのくらいの力(%)をイメージしますか?」という調査をしたことがあります.40人くらいのデータですが,平均で70%程度でした.
患者さんたちは,かなり強い力を”噛みしめ”という言葉からイメージしている可能性がありますので,歯科医師がどんなに弱い力をイメージして”噛みしめ”という言葉を用いても,患者さんのイメージとの間にはギャップが生じてしまうと考えられます.そのまま話を進めても,行動是正はうまくはいきません.
ですから,直接患者さんに,言葉を工夫して理解できるように説明をしてゆくことが必要になるわけです.
実際,頭で意識しただけでは行動是正は不十分ですが,今までと異なった知識が入るという点では,短期的な効果はあると思います.
長期的な効果を期待する場合は,「行動変容法」という手法をアレンジして用いることが必要でしょう.
>かみしめをやめるのでしょうか?それともかみしめと気づいていないような弱い力をやめるのでしょうか?
>(かみしめという患者さんの表現は誤り?)
患者さん自身がイメージしている”噛みしめ”よりも弱い力,極端に言うと上下の歯が当たったくらいで気付けるようになれば,それよりも強い力を考える必要はなくなってきます.
非公式ですが,患者さんに「思い切り噛みしめた力を100%としたときに,”噛みしめ・くいしばり”という言葉からどのくらいの力(%)をイメージしますか?」という調査をしたことがあります.40人くらいのデータですが,平均で70%程度でした.
患者さんたちは,かなり強い力を”噛みしめ”という言葉からイメージしている可能性がありますので,歯科医師がどんなに弱い力をイメージして”噛みしめ”という言葉を用いても,患者さんのイメージとの間にはギャップが生じてしまうと考えられます.そのまま話を進めても,行動是正はうまくはいきません.
ですから,直接患者さんに,言葉を工夫して理解できるように説明をしてゆくことが必要になるわけです.
実際,頭で意識しただけでは行動是正は不十分ですが,今までと異なった知識が入るという点では,短期的な効果はあると思います.
長期的な効果を期待する場合は,「行動変容法」という手法をアレンジして用いることが必要でしょう.
回答6
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2013-04-02 07:44:57
>歯科医師がどんなに弱い力をイメージして”噛みしめ”という言葉を用いても,患者さんのイメージとの間にはギャップが生じてしまうと考えられます.そのまま話を進めても,行動是正はうまくはいきません.
そうでしょうか?
櫻井先生の回答3の患者さんは「かみしめ」という言葉を使っています。
弱い力のかみしめを理解しているかもしくはTCHを理解していなくても治療はうまくいったと考えるのが妥当だと思いますが、いかがでしょうか?
そうでしょうか?
櫻井先生の回答3の患者さんは「かみしめ」という言葉を使っています。
弱い力のかみしめを理解しているかもしくはTCHを理解していなくても治療はうまくいったと考えるのが妥当だと思いますが、いかがでしょうか?
回答7
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2013-04-02 08:45:44
患者さんにとってはどっちでもいい事だと思いますよ。
症状が改善し、楽な生活ができるようになったのですから。
患者さんの書かれた文言一言一言にカドを立てる必要は無いと思いますけどね…。
症状が改善し、楽な生活ができるようになったのですから。
患者さんの書かれた文言一言一言にカドを立てる必要は無いと思いますけどね…。
回答8
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-04-02 12:07:12
>患者さんにとってはどっちでもいい事だと思いますよ。
>症状が改善し、楽な生活ができるようになったのですから。
全く同感です。更に、私なら、その’良好な結果’を、次の患者さんにも活かせるようしたいと考えます。
>患者さんの書かれた文言一言一言にカドを立てる必要は無いと思いますけどね・・・。
患者さんが「かみしめ」という認識を持たれていても上手く行ったケースが少なくとも一つはあったわけですよね。
おそらく森川先生は、その事実より、何か思われるところがあったのだと推測しました。
(森川先生が一言一言にカドを立てるつもりだったのかどうかは分かりませんが・・)
>症状が改善し、楽な生活ができるようになったのですから。
全く同感です。更に、私なら、その’良好な結果’を、次の患者さんにも活かせるようしたいと考えます。
>患者さんの書かれた文言一言一言にカドを立てる必要は無いと思いますけどね・・・。
患者さんが「かみしめ」という認識を持たれていても上手く行ったケースが少なくとも一つはあったわけですよね。
おそらく森川先生は、その事実より、何か思われるところがあったのだと推測しました。
(森川先生が一言一言にカドを立てるつもりだったのかどうかは分かりませんが・・)
回答9
回答10
加藤デンタルクリニック(横浜市中区)の加藤です。
回答日時:2013-04-02 21:09:17
「かみしめ」と言うよりも「上下の歯が接している」と素直に言った方が分かりやすいような気がします。
まずはTCHが起きやすい状態の問診をとり(例えばスマホをしている時など)、自覚して頂き、治療していくと思います。
上下の歯が接触していないかどうかを確認し、もし接触していたら離すということを繰り返すという方法が一般的に行うと思います。
そうすることで知覚過敏や歯の痛みが消え、神経の処置をしなくても済むケースを経験しております。
参考までに。
まずはTCHが起きやすい状態の問診をとり(例えばスマホをしている時など)、自覚して頂き、治療していくと思います。
上下の歯が接触していないかどうかを確認し、もし接触していたら離すということを繰り返すという方法が一般的に行うと思います。
そうすることで知覚過敏や歯の痛みが消え、神経の処置をしなくても済むケースを経験しております。
参考までに。
相談者からの返信
相談者:
cottonさん
返信日時:2013-04-02 22:33:17
ご先生方へ
たくさんのご意見を頂きまして、厚くお礼申し上げます。
*TCH、歯列接触癖
には、知覚過敏のことは触れられておらず、「TCHがある=問題ではありません」と書かれていたため、飛躍して原因ではないのか〜と思ってしまいました。
歯医者さんでは、パソコン等をするときに上下の歯が接触することがいけないとも伺ったのですが、同時に口腔内や舌に歯型がついており、たとえ冠を被せたとしても割れるかもしれないと言われたため、かみ締めている=強い力がかかっている=TCH・・・のように混同してしまいました。
特に、意識してみると、パソコン時もそうですが、寝起きに少し歯を食いしばっていたと感じる時がよくあり、余計にTCH=かみ締めと思ってしまいました。
歯が接触する状態のデータを集めて、悪化しない限りは、地道に離す作業を繰り返して様子を見てみたいと思います。
お忙しい中、貴重なお時間を下さり、誠にありがとうございました。
たくさんのご意見を頂きまして、厚くお礼申し上げます。
*TCH、歯列接触癖
には、知覚過敏のことは触れられておらず、「TCHがある=問題ではありません」と書かれていたため、飛躍して原因ではないのか〜と思ってしまいました。
歯医者さんでは、パソコン等をするときに上下の歯が接触することがいけないとも伺ったのですが、同時に口腔内や舌に歯型がついており、たとえ冠を被せたとしても割れるかもしれないと言われたため、かみ締めている=強い力がかかっている=TCH・・・のように混同してしまいました。
特に、意識してみると、パソコン時もそうですが、寝起きに少し歯を食いしばっていたと感じる時がよくあり、余計にTCH=かみ締めと思ってしまいました。
歯が接触する状態のデータを集めて、悪化しない限りは、地道に離す作業を繰り返して様子を見てみたいと思います。
お忙しい中、貴重なお時間を下さり、誠にありがとうございました。
タイトル | 歯のしみ止めとTCHについて |
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質問者 | cottonさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 32歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯、知覚過敏の痛み 歯軋り(歯ぎしり) 知覚過敏 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。