インレーの再治療で歯を削られすぎた気がします

相談者: 抹茶おれさん (23歳:女性)
投稿日時:2016-05-18 06:22:23
インレーの再治療で歯を削りました。

はずれたインレーの下は着色か虫歯なのか茶色〜黒っぽく変色していて、削られるなー、とは思っていたのですが着色していた範囲以上に削られていてショックを受けています。

インレーがかぶさっていたのは咬合部の3分の2くらいで手前と側面は自歯が出ている状態だったのですが削られた後、それまでの咬合部+自歯の尖っている部分の間と側面は歯の溝に沿って歯茎近くまで削られていました。


着色していたところはそれまでインレーがついていたところだけで、新しく削られたところは変色もなにもないところでした。

しかも新しく作られたインレーは元の歯から半分くらいの高さは残っているはずなのにそれらを全部覆うような形で手前の3分の1程しか自歯が出ていません。

歯を大きく削る、広く被せる、虫歯除去以外には、インレーの固定力など関係しているのですか?


また経験上、表面(咬み合わせ)の部分だけの虫歯でもインレーの範囲が歯の側面まで伸ばされたこともあるのですが何故でしょう。

健康な部分の歯を削られた気がして納得できてないので、ご回答よろしくおねがいします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2016-05-18 06:50:35
>歯を大きく削る、広く被せる、虫歯除去以外には、インレーの固定力など関係しているのですか?

その様な場合も有ります。



>また経験上、表面(咬み合わせ)の部分だけの虫歯でもインレーの範囲が歯の側面まで伸ばされたこともあるのですが何故でしょう。

見た目は咬合面だけの虫歯でも実際は隣接面にも虫歯が出来ている場合も多々あります。

また辺縁隆線が殆ど残らずやもなく2級にする場合も有るかもしれません。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-05-18 08:30:26
ご相談ありがとうございます。

>歯を大きく削る、広く被せる、虫歯除去以外には、インレーの固定力など関係しているのですか?

そのとおりです。
噛み合わせの検査次第ではとくにそうなることが少なくありません。


>また経験上、表面(咬み合わせ)の部分だけの虫歯でもインレーの範囲が歯の側面まで伸ばされたこともあるのですが何故でしょう。

検査でふつうは見えない部分に問題が発見された場合は、そうなることが少なくありません。


>健康な部分の歯を削られた気がして

答えは簡単です。
選択するかどうかです。

医療としては、歯の働きを回復してこれ異常健康を損なわないためです。

もちろん、ご自身の希望が、見える穴埋めだけで良いとか、目先を早く簡単に終わらせたいとか、将来健康を損ねるリスクがあっても今はそこまで必要ないとか、であれば小さな穴埋めで済むこともあります。


>納得できてない

医療としてかどうかの選択とはべつに、納得するための治療も必要です。

それは治療前に説明をするという、カウンセリングの治療があるからです。
カウンセリングの治療とは納得でき安心できる治療です。
カウンセリング内容は、

なぜこうなったのか?
これからどうなれば嬉しいのか?
それに考えられる全ての治療方法は?
その全てのメリットとリスクは?
いつ治療すれば良いのか?
こうなった原因があれば再発の予防は?
治療費は?

の順番が重要です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 抹茶おれさん
返信日時:2016-05-20 20:52:57
細見先生、さがら先生、ありがとうございます


固定する、という点には納得できました、ありがとうございます。


その上で更に質問したいのですが。
インレーが取れた際、くっついていた跡に茶色着色がついており、削ったのですがそれは妥当ですか?

もしそうだとすると今回はめたインレーがとれたとき、(割と残っている歯を覆うようにはめられているので)着色がついていたらその歯も削られてしまいますよね。
そうすると今度こそ本当に歯が根っこしか残らない気がして心配です。

また、担当の歯医者さんにインレーをつけた歯は唾液が触れるところから悪くなっていく、と聞いたのですが少しでも劣化を遅らせるにはどうしたら良いでしょうか。



細見先生

辺縁隆線が殆ど残らずやもなく2級に

辺縁隆線とはなんでしょう。
2級という点もよく知りたいです。



さがら先生

これは私の経験上ですが歯科医療において実際診察を受けたとき「こうするよ」と言われたことはあっても選択肢を与えられたりましてやカウンセリングなど受けたこともありません。

保険内でやっているのもあるかと思いますし、多くの患者さんを見なければいけないというのも要因かもしれませんが、一人の患者に割く時間は本当に短いと思いますし、その点においては患者には不親切だと思います。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-05-21 09:46:08
>一人の患者に割く時間は本当に短いと思いますし、その点においては患者には不親切だと思います。

本当にそう思います。


ただ、健康保険制度と言うものは国が決めた「国策」です。

戦後の貧しい時期、「虫歯の洪水時代」と呼ばれたころ国は「一人でも多くの患者を、1本でも多くの虫歯を治療せよ」と言う国策を打ち出しました。
歯科医院の前には朝早くから治療w待つ患者が列を作っていた時代です。
「10人しか治療できない歯科医よりも50人診れる歯科医」を国も国民も求めました。
つまり「質よりも量」を求めたのです。

残念ながら歯科における健康保険制度というのはそういうものなのです。

平成に入った現在でもこの国策は見直されていません。

生活が豊かになった現代人のニーズとはかけ離れているかもしれませんし、現在でも「質より量(安価)」を求める患者さんはいっぱいいるかもしれません。

海外から見れば「安価で医療が受けられる」と言う日本の保険制度はうらやましい制度だと思います。


僕は自費専門なので保険診療は行いませんが、保険の先生は限られた財源の中で本当に頑張っていると思いますよ。

もし、抹茶おれ さんが「質」を求めるのであれば、保険診療の範囲では限界があるのかもしれません。

他サイトですが、こんな記事がありますので、一読されてみてはいかがでしょう。


参考
アメリカの医療費がマジやばすぎww保険に加入してるのに自己破産する現実 」
http://matome.naver.jp/odai/2142562547617133501

歯医者さんには、金持ち専用治療と貧乏専用治療がある!?いま明かされる、歯医者さんの値段の秘密。」
http://doclabo.jp/contents/865?fb_action_ids=10202085976669139&fb_action_types=og.likes

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2016-05-21 13:35:55
>健康な部分の歯を削られた気がして納得できてないので、

歯科治療はどんな治療でも健康な部分は削りますよ。

またインレークラウンなどの間接法はより健康な部分を削り治療が成立しています。

そいう治療法を国が認めているということです。


>そうすると今度こそ本当に歯が根っこしか残らない気がして心配です。

治療の度に健康な歯は失われます、見ていないので推測ですがたぶん強度的に次はクラウンになるような気がします。



>「こうするよ」と言われたことはあっても選択肢を与えられたりましてやカウンセリングなど受けたこともありません。

極々一般的だと思います。

カウンセリングって、保険治療から自費治療への誘導の為に行われている場合があります。

このサイト少し親切すぎる先生が集まっているので現実とは違う理想的過ぎることも書かれています。


保険治療内で患者さんが決められる選択肢というのは極々僅かで多くの場合歯科医師側の裁量権での判断になってしまいます。

保険治療はおおよそ決められたフォーマット、手順があり歯科医師が病名を付けたら後はその通りに治療を行う手順です。

こうしない世界の1/20〜1/10の医療費では成り立たない気がします。


時代時代でニーズに合わせたものになればいいのですが、こと日本の社会保障は一杯一杯で医療費削減の中、細々歯科制度が成り立っているものです。

私見ですが。
保険治療は「痛みを取る」、「咬めるように戻す」というものが大きな目的であり、理想の歯科医療を目的に成立させている制度ではない気がします。

ですので、事細かな説明を受けて自分の歯を長持ちさせたいというニーズには対応しきれていません。


海外のように虫歯1本5〜10万円私費で払ってでもカウンセリングして自分で決めたいとのことでしたら自費専門の歯科医院で相談された方がいいと思います。

櫻井先生がおっしゃるように探せば沢山似たような記事出てきますよ。

「虫歯1本に25万円」を請求する国、アメリカ
http://www.theuslife.net/wtf-wrong-with-this-bill-from-dentist/
 

因みに医療費が高いから質の良い治療が受けられるか?といえばそうでもありません。

社会全体(保険会社と歯科団体)で高額医療システムを作り上げているだけです。

因みに日本の歯科医師の年収は稼げて1000〜2000万です。
一方アメリカは1億越えの先生もいるそうです。

10倍以上年収が多いから上手なのかと言えば個人的には日本の先生の方が上手な気がします。
(ウチのアメリカ帰りの患者さんも日本の先生の方が上手と言っていました)

これでも日本の歯科医療は世界一恵まれていると思います。
高額な医療費を支払う国の平均余命が長いかといわれればそうでもありませんのでね。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 抹茶おれさん
返信日時:2016-05-23 02:29:06
櫻井先生、井野先生、ありがとうございます。

日本の保険制度にも限界があるのですね。
確かに安価で処置をして貰えるのは海外と比べるといいところなのかも知れません。
実際自費となると個人の負担も大きくそれこそ限界がありますし。


歯科治療はどんな治療でも健康な部分は削りますよ。

治療の度に健康な歯まで削らなければいけないのはなぜなのでしょう。

虫歯があって、そこを削るのはわかりますがそれ以上削ってまで、というのも理由があるのでしょうか。


虫歯を削ったところまでで型を取るわけにはいかないのでしょうか。

もちろん、取り残しは嫌ですが削られすぎるのも…、となってしまいますが、これも保険の限界なのでしょうか…。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2016-05-25 09:37:52
>治療の度に健康な歯まで削らなければいけないのはなぜなのでしょう。

詰め物をくっ付ける為には取れないように強力な接着剤でくっ付けます。

まず強固にくっ付いた詰め物取る際にどうしても歯を削ってしまいます。
*この削るは先生の腕にもより健康な部分を削る量に差は出ますが、全く削らないということはありません。


また詰め物を削った後には接着剤がこびり付いていますからそれをまた削ります。

虫歯を取り終わった後は削った面が凸凹ですからそれを平らに整地する為に更に削ります。

間接法はこのほか詰め物の適合精度を上げる為、詰め物の接着面積を増やす為に便宜形態や予防拡大などを付与しますので、さらに健康な部分を削ります。


歯科治療は治療の度に削る一方で健康な部分が増えることはないので治療の度に歯は失われます。

1回の治療で健康な部分をどの程度残せるかは先に書いたように先生の技術にも左右されてしまいますが、効率を重視すると最初から詰め物、接着層、虫歯と一緒くたに削った方が効率的になる訳です。

最初は小さな虫歯スタートですが、治療を繰り返せば3回目ぐらいで大きな被せ物になることが一般的です。


ただ、現在は色々な道具を駆使すれば必要最小限で小さく治せる時代ではあります。

http://eedental.jp/ee_diary/2015/11/post-1278.html
 
効率を重視するか、手間暇をかけるかは先生の考え方次第です。

ただ、保険治療では効率重視せざるをしないとやっていけないのも事実ですので、保険治療であれもこれも望むのは難しい面もあります。
 

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タイトル インレーの再治療で歯を削られすぎた気がします
質問者 抹茶おれさん
地域 非公開
年齢 23歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
詰め物、インレーその他
詰め物の下の虫歯(二次カリエス)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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