根の治療は、より残髄無く・より隙間無くの一方向だけなのでしょうか
相談者:
うんにゃさん (56歳:男性)
投稿日時:2017-05-14 01:23:19
少しずつ軽減されているものの、下7番の歯の抜髄治療を受けてから、もう10ヵ月ほど近く経ちますが、まだ歯の側面から押すと僅かな痛みが残っています(朝より夜の方が少し痛みが強めです)。
治療中に激痛だった日があり、その日の夜にかなり強い歯根膜炎の症状が出ました。
その時のダメージがまだ残っているように感じます。
もしかして少々オーバートリートメントだったのではないかという気もしています(もちろん素人なので、よく分かりませんが)。
抜髄・根管治療については、歯医者さんのホームページの多くは、できる限り取り残しが無いよう根管内を掃除し、できる限り隙間無く根管充填できるようにするのが良いと書かれているように思います(中には、治療中・治療後に痛みが出るのは丁寧な治療の証拠と書かれているものもあります)。
しかし、その一方で、歯チャンネルを含めてネットを見ておりましたら、以下のような≪情報≫も出てまいりました。
オーバートリートメントは患者にとっては辛いことばかりですが、どこの歯医者さんでも、抜髄・根管治療は、より残髄無く・より隙間無くの一方向だけでなく、以下の≪情報≫ような、やり過ぎないことも配慮して治療して頂けるのでしょうか(失礼な質問で申し訳ございません)。
≪情報≫
・抜髄は、いかに根管を感染させないで神経を取るかが最重要ポイント。
神経を100%取り除くことはできないので、必ず残髄はある。だから、残髄がいけないのでなく、この残った神経に細菌感染が起こる事がいけない。
・根管治療は、菌が入らないように治療を行うことの方が成功に大きく関わる因子になる。
神経を取る治療は、根の先まできっちりしなくても、感染させなければ問題は起こることは少ない。多少神経が残っていても、根の先に感染させない方が、予後が良い。
・抜髄は、回数を掛ければかけるほど、感染の機会が増えて良くない。
根管内が綺麗であれば何度も蓋を開け閉めすることの方が感染のリスクは上がる。
・ガッタパーチャに多少隙間があっても感染さえ無ければ病変はできない。
・根管治療は、なるべく健康な部分を削らないように治療を行えば何度かやり直しは可能だが、逆に必要以上に削りすぎてしまった場合は、治療できる回数も少なくなって歯の寿命が短くなることにもつながる。
・再根管治療は、根管内にあまり手が加えられていない方がやりやすい。
根の先まできちっと治療されて問題を起こしている歯より、根の先を触られていないで問題を起こしている歯のほうが治療しやすい。
・日本では「根の先まで開けなければいけない」という教育が大学でされていると思われるが、実際は、(石灰化して閉じた根管を)無理に開けると良いことはない。
治療中に激痛だった日があり、その日の夜にかなり強い歯根膜炎の症状が出ました。
その時のダメージがまだ残っているように感じます。
もしかして少々オーバートリートメントだったのではないかという気もしています(もちろん素人なので、よく分かりませんが)。
抜髄・根管治療については、歯医者さんのホームページの多くは、できる限り取り残しが無いよう根管内を掃除し、できる限り隙間無く根管充填できるようにするのが良いと書かれているように思います(中には、治療中・治療後に痛みが出るのは丁寧な治療の証拠と書かれているものもあります)。
しかし、その一方で、歯チャンネルを含めてネットを見ておりましたら、以下のような≪情報≫も出てまいりました。
オーバートリートメントは患者にとっては辛いことばかりですが、どこの歯医者さんでも、抜髄・根管治療は、より残髄無く・より隙間無くの一方向だけでなく、以下の≪情報≫ような、やり過ぎないことも配慮して治療して頂けるのでしょうか(失礼な質問で申し訳ございません)。
≪情報≫
・抜髄は、いかに根管を感染させないで神経を取るかが最重要ポイント。
神経を100%取り除くことはできないので、必ず残髄はある。だから、残髄がいけないのでなく、この残った神経に細菌感染が起こる事がいけない。
・根管治療は、菌が入らないように治療を行うことの方が成功に大きく関わる因子になる。
神経を取る治療は、根の先まできっちりしなくても、感染させなければ問題は起こることは少ない。多少神経が残っていても、根の先に感染させない方が、予後が良い。
・抜髄は、回数を掛ければかけるほど、感染の機会が増えて良くない。
根管内が綺麗であれば何度も蓋を開け閉めすることの方が感染のリスクは上がる。
・ガッタパーチャに多少隙間があっても感染さえ無ければ病変はできない。
・根管治療は、なるべく健康な部分を削らないように治療を行えば何度かやり直しは可能だが、逆に必要以上に削りすぎてしまった場合は、治療できる回数も少なくなって歯の寿命が短くなることにもつながる。
・再根管治療は、根管内にあまり手が加えられていない方がやりやすい。
根の先まできちっと治療されて問題を起こしている歯より、根の先を触られていないで問題を起こしている歯のほうが治療しやすい。
・日本では「根の先まで開けなければいけない」という教育が大学でされていると思われるが、実際は、(石灰化して閉じた根管を)無理に開けると良いことはない。
回答1
ひぐち歯科クリニック(大阪府茨木市)の樋口です。
回答日時:2017-05-14 23:21:53
こんにちは。
>どこの歯医者さんでも、抜髄・根管治療は、より残髄無く・より隙間無くの一方向だけでなく、以下の≪情報≫ような、やり過ぎないことも配慮して治療して頂けるのでしょうか
どこの歯医者でもご質問のような点を注意して治療していると思います。
しかし、注意している、心がけているということと、実際に問題なくできているということは違います。
歯の根の形態は複雑な場合が多く、頭で考えている通りの治療結果を常に出せるかといえば、それはどの歯医者にとっても不可能なことだと思います。
>どこの歯医者さんでも、抜髄・根管治療は、より残髄無く・より隙間無くの一方向だけでなく、以下の≪情報≫ような、やり過ぎないことも配慮して治療して頂けるのでしょうか
どこの歯医者でもご質問のような点を注意して治療していると思います。
しかし、注意している、心がけているということと、実際に問題なくできているということは違います。
歯の根の形態は複雑な場合が多く、頭で考えている通りの治療結果を常に出せるかといえば、それはどの歯医者にとっても不可能なことだと思います。
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2017-05-15 09:28:15
まず、根管内の細菌数を出来るだけゼロに近づけるように努力することが大事だと思いますよ。
また、一方では、歯髄を意図的に残す術式の提唱もあります。
根管内を極力きれいにした後、根管充填なしの状態で数年経つと根尖部の透過像が消えたケースなどが、よく発表された時代もありました。
また、一方では、歯髄を意図的に残す術式の提唱もあります。
根管内を極力きれいにした後、根管充填なしの状態で数年経つと根尖部の透過像が消えたケースなどが、よく発表された時代もありました。
相談者からの返信
相談者:
うんにゃさん
返信日時:2017-05-15 14:27:59
樋口先生
藤森先生
ご回答いただき、ありがとうございました。
40年位前に何本か神経を抜く治療を受けた時は、治療は極めて短時間・短期間で終わり、根管内をほとんどカリカリされることなく終わりましたが、治療後は、今日まで一度も痛みが出たことはありませんでした。
当時、周囲の人も皆、同様の治療だったようです。
一方、先頃私が受けた治療は、かなり時間も回数もかけてカリカリ治療して頂きましたが、治療中も治療後も痛みが出ました。
そんな理由で、もしかして、今日の治療はより残髄無く・より隙間無く、レントゲン画像上の仕上がりをいかに良くするかの一方向(一方通行)だけを目指して行われているのではないかという気がしていました。
樋口先生がおっしゃる通り、どの先生も、やり過ぎないことをちゃんと考慮して治療して下さっているのでしたら、安心できます。
藤森先生がおっしゃる通り、やはり根管内を感染させないことが最重要なのですね。
(もしかして、私が40年位前に受けた治療は、歯髄を意図的に残す術式のような方法だったのかな、という気も致しました。)
藤森先生
ご回答いただき、ありがとうございました。
40年位前に何本か神経を抜く治療を受けた時は、治療は極めて短時間・短期間で終わり、根管内をほとんどカリカリされることなく終わりましたが、治療後は、今日まで一度も痛みが出たことはありませんでした。
当時、周囲の人も皆、同様の治療だったようです。
一方、先頃私が受けた治療は、かなり時間も回数もかけてカリカリ治療して頂きましたが、治療中も治療後も痛みが出ました。
そんな理由で、もしかして、今日の治療はより残髄無く・より隙間無く、レントゲン画像上の仕上がりをいかに良くするかの一方向(一方通行)だけを目指して行われているのではないかという気がしていました。
樋口先生がおっしゃる通り、どの先生も、やり過ぎないことをちゃんと考慮して治療して下さっているのでしたら、安心できます。
藤森先生がおっしゃる通り、やはり根管内を感染させないことが最重要なのですね。
(もしかして、私が40年位前に受けた治療は、歯髄を意図的に残す術式のような方法だったのかな、という気も致しました。)
相談者からの返信
相談者:
うんにゃさん
返信日時:2017-05-18 16:29:37
タイトル | 根の治療は、より残髄無く・より隙間無くの一方向だけなのでしょうか |
---|---|
質問者 | うんにゃさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 56歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | 根管治療の治療法 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。