セラミックの咬合紙の色の付き方の違いについて
相談者:
ももぷりんさん (54歳:女性)
投稿日時:2018-03-16 15:15:51
以前、咬合紙で奥歯右上6番に入れたセラミックの噛み合わせのチェックをする際に、
「セラミックは赤い色がつきにくいから」
という理由で、普通にほどよくいい具合に当たっている箇所までも削りたいようなそぶりをされたことがありますが。
(実際に削られてしまったこともあり)
本当にそんな違いがあるものなのでしょうか。
「セラミックは赤い色がつきにくいから」
という理由で、普通にほどよくいい具合に当たっている箇所までも削りたいようなそぶりをされたことがありますが。
(実際に削られてしまったこともあり)
本当にそんな違いがあるものなのでしょうか。
[過去のご相談]
回答1
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2018-03-17 08:27:28
ご相談ありがとうございます。
>本当にそんな違いがあるものなのでしょうか。
>セラミックは赤い色がつきにくい
確かにセラミックは「咬合紙」の色が最もつきにくい素材です。
一番つきやすいのはプラスチック、順に天然歯、ゴールド、セラミックは最下位です。
たとえ赤であろうと青や緑であろうと色の違いは無く、とてもつきにくい素材です。
したがって、
>6番に入れたセラミックの噛み合わせのチェックをする際に
「咬合紙」だけに頼ることは、最も不正確であると、すでに証明されています。
その不正確なことを根拠に削ることはとても危険です。
しかも、それさえも使わず、
>(普通にほどよくいい具合に当たっている箇所までも)削りたい
という想像や感情だけの行為は全く科学的とは言えませんから、医療の質は決して高いとは言えません。
ちなみに「噛み合わせのチェック」は専門的には咬合の検査と言いますが、とても複雑です。
お気づきのように、歯の感覚は極めて敏感で、それは歯がとても精密にできているからです。
間違って、髪の毛1本を噛んでも分かります。
日本人の髪の毛の太さは平均で80ミクロンと言われています。
しかし精密にできている歯は、30ミクロン以上噛み合わせが高ければ、異常を感じたり歯や体が壊れます。
髪の毛の半分とか10分の一の治療精度が必要です。
もし歯科治療が医療を目的とするならば、我々は30ミクロン以下の仕事が必要とされている、超精密作業をしなければならない専門職です。
検査の中には10ミクロン以下のチェックができるものもあります。
もし仮に、色のついた紙をカチカチ噛んだだけで分かればこんな、簡単で早くて楽な、ことはありません。
我々も見る夢です。
人間の体の仕組み、自然の設計とは想像を絶するほど素晴らしい精密さでできています。
そんな研究はすでに40・50年前の20世紀にはたくさん出ていて、だいぶ解決方法が考案されています。
日本補綴歯科学会のガイドラインでも、検査自体は約40種類くらいあり、実はとても大変です。
なぜこんなにたくさんあるかというと、それぞれで分かることと一つでは分からないことがあるため、いくつかの組み合わせによってはじめてだんだん解明できるからです。
たとえれば、大きなジグソーパズルの大量なピースを想像して頂けると少し理解して頂けるかもしれません。
ピースを集めれば集めるほど、だんだん全体が見えてきますね。
でもたった一つや2つでは、部分の位置さえ大きく見誤ることさえあり、とんでもない答えになってしまうことだってありえますね。
一つの検査には限界があるからです。
しかし、高すぎても削りすぎても歯も体も壊れることになりますから、大変でも慎重にして、歯を大切にして行きたいと我々は考えています。
>本当にそんな違いがあるものなのでしょうか。
>セラミックは赤い色がつきにくい
確かにセラミックは「咬合紙」の色が最もつきにくい素材です。
一番つきやすいのはプラスチック、順に天然歯、ゴールド、セラミックは最下位です。
たとえ赤であろうと青や緑であろうと色の違いは無く、とてもつきにくい素材です。
したがって、
>6番に入れたセラミックの噛み合わせのチェックをする際に
「咬合紙」だけに頼ることは、最も不正確であると、すでに証明されています。
その不正確なことを根拠に削ることはとても危険です。
しかも、それさえも使わず、
>(普通にほどよくいい具合に当たっている箇所までも)削りたい
という想像や感情だけの行為は全く科学的とは言えませんから、医療の質は決して高いとは言えません。
ちなみに「噛み合わせのチェック」は専門的には咬合の検査と言いますが、とても複雑です。
お気づきのように、歯の感覚は極めて敏感で、それは歯がとても精密にできているからです。
間違って、髪の毛1本を噛んでも分かります。
日本人の髪の毛の太さは平均で80ミクロンと言われています。
しかし精密にできている歯は、30ミクロン以上噛み合わせが高ければ、異常を感じたり歯や体が壊れます。
髪の毛の半分とか10分の一の治療精度が必要です。
もし歯科治療が医療を目的とするならば、我々は30ミクロン以下の仕事が必要とされている、超精密作業をしなければならない専門職です。
検査の中には10ミクロン以下のチェックができるものもあります。
もし仮に、色のついた紙をカチカチ噛んだだけで分かればこんな、簡単で早くて楽な、ことはありません。
我々も見る夢です。
人間の体の仕組み、自然の設計とは想像を絶するほど素晴らしい精密さでできています。
そんな研究はすでに40・50年前の20世紀にはたくさん出ていて、だいぶ解決方法が考案されています。
日本補綴歯科学会のガイドラインでも、検査自体は約40種類くらいあり、実はとても大変です。
なぜこんなにたくさんあるかというと、それぞれで分かることと一つでは分からないことがあるため、いくつかの組み合わせによってはじめてだんだん解明できるからです。
たとえれば、大きなジグソーパズルの大量なピースを想像して頂けると少し理解して頂けるかもしれません。
ピースを集めれば集めるほど、だんだん全体が見えてきますね。
でもたった一つや2つでは、部分の位置さえ大きく見誤ることさえあり、とんでもない答えになってしまうことだってありえますね。
一つの検査には限界があるからです。
しかし、高すぎても削りすぎても歯も体も壊れることになりますから、大変でも慎重にして、歯を大切にして行きたいと我々は考えています。
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2018-03-17 09:21:35
まず咬んでもらう前にエアーでよく乾燥させること、それに薄い咬合紙(メタル)を咬んでもらった状態からの引き抜きの際の抵抗によって高さを判断する人が多いように思いますけどね。
相談者からの返信
相談者:
ももぷりんさん
返信日時:2018-03-17 17:23:15
回答3
相談者からの返信
相談者:
ももぷりんさん
返信日時:2018-03-18 12:11:34
藤森先生どうもありがとうございます。
2枚重ねる調べ方あると知り、少し安心しました。
2枚重ねる調べ方あると知り、少し安心しました。
タイトル | セラミックの咬合紙の色の付き方の違いについて |
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質問者 | ももぷりんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 54歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
噛み合わせ(咬合)治療 噛み合わせに関するトラブル |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。