左右上3番、自由診療の印象材が保険診療と同じだとよくないですか?

相談者: いしえりりさん (34歳:女性)
投稿日時:2018-04-27 15:05:29
こんにちは。
いつも大変お世話になっています。

(過去に質問してます)前歯上顎左右3番にメタルボンドを仮着してますが、フロス時にひっかかったり匂いがひどかったりで、他院にてみてもらったら適合が悪いとのことでした。
何度も修正していてもう疲れたので、他院にうつるか、やり直してもらうかを考えています。

思い返せば型取りのとき、保険診療でやった時と同じやり方でした。
型取り担当は先生ではなく、衛生士さんでした。

インプラント部分の型取りはシリコンだったようですが、メタルボンドの自由診療ではシリコンは使わないものでしょうか?
適合が悪く、不安です。

ふつうはシリコンを使用しますか?
シリコンじゃないと精密なクラウンは難しいものでしょうか?
ちなみに1本10万円でした。

どうぞ宜しくお願いいたします。
[過去のご相談]

回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-04-27 15:32:35
いしえりりさん、こんにちは

メタルボンド自由診療ではシリコンは使わないものでしょうか?

寒天とアルジネートの連合印象でしょうか。

悪くはないと思いますが、寒天の場合は変形が経時的に進んでいきますので、そのあたりの問題があると思います。

ただこれはその先生の考え方によります。

私は自費の印象に関してはマージンをクリアにするために圧排糸を2本巻いてから各個トレーを作って、これを用いてシリコン印象剤を使って印象を行います。

やはり自費の場合は最大限のことを行って精度をよくしたいですね。


シリコンでないと精密なクラウンは難しいということはないと思いますが、変形が起こりやすいのは事実です。

参考になれば幸いです。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-04-28 06:23:49
補綴物を作る過程には誤差ができるようになっていると思います。

ちゃんと形成できたか?
ちゃんと印象できたか?
ちゃんと石膏を流せたか?
ちゃんと石膏を保存したか?
ちゃんとした技工士が作るのか?
ちゃんと技工操作でマイクロスコープを使ったのか?
ちゃんと鋳造したのか?

等々あると思います。

例えば石膏は硬化する際には必ず膨張すると思います。
以下各ステップに誤差が生まれる要素が含まれていると思います。

寒天アルジネート連合印象とシリコン印象との違いは、縁端強さにあると思います。
つまり薄いと弱い寒天と薄くても強いシリコンの差だと思います。

>型取り担当は先生ではなく、衛生士さんでした。

だとすると、何を使うという選択肢以前の問題だと思います。

自院では、石膏と水を計量し私が印象してすぐに練和して私が石膏を流します。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2018-04-28 12:58:53
ご相談ありがとうございます。

>ふつうはシリコンを使用しますか?

精度の高い型取りのために、アルジネートも寒天もシリコンも、どれでも使用できます。

どれでも精度を上げることもできますし、逆に、どれも扱い方次第で精度がとんでもなく落ちる危険もあるから、歯科医院の扱い方次第です。


>シリコンじゃないと精密なクラウンは難しいものでしょうか?

いいえ、クラウン1本くらいならばどれでも精密に作れます。
ただし、どの材料でも型取りするときだけ気をつけても決して精密にはなりません。

準備とプロセスが大事です。
どの材料でも品質がメーカーや製品や納入業者と歯科医院でも保管状況によってかなり違いますから、一番良い材料のタイミング良い購入と使用が必要です。

まずどの材料でも共通していることはお口の中の準備です。
当然虫歯が全部取りきれている検査は不可欠として、歯肉が健康でなければいけませんから、歯周病の検査と健康確保が第一段階です。

続いて、削り方、と仮歯も大事です。

そしてアルジネートや寒天を使う場合は、温度管理と混水比が精度のためには絶対的に大事です。

室温を室温計で約23°に保ち、水温を室温と同じか場合によっては操作具合の希望により温度計で測ります。
当院では16度くらいが便利な温度です。
粉と水をハカリで精確に分け、器械で約20秒間練和します。
手練りでは精確にできません。

印象材の保管も、室温を約23°にして湿度をしっかり管理しておきます。
寒天も、全寒天の場合もアルジネートとの連合印象の場合も、温度管理が重要です。

そして型取りの前に、お口の中の変形する要素を全部避ける準備をします。

そして型取りには型枠と歯の間に丁度よい適量を使い、歯や歯列の周りに同じ厚みになるようにすること、型枠からドバっとはみ出すほど多すぎないようにしないと変形します。

また固まる時間をタイマーで測り、外す時が一番変形しますので方向と外す時間を管理します。

そして外したら、すぐに硬化反応を止める固定液に一瞬つけ、消毒剤で消毒し、すぐに石膏を継ぎます。
石膏はやはり強度や変形率など一番良い材料を選び、購入や室温や湿度など保管に気をつけておき、真空練和器を使い約1分間機械練和します。

そして石膏を注いだら、100%湿度中で約1時間経った後に石膏模型を変形させないように、型枠から石膏を型の材料を切り刻んで外し、24時間完全硬化を待ち表面硬化剤をかけて保管します。

その間は決して精密な歯の部分を触ってはいけません。
指の指紋でも削れて変形してしまうからです。

シリコンの場合は材質が強力なので、型取りを変形させるような小さないくつもの条件によって、精度が非常に左右されてしまいます。
それらを予め段取りよく準備して、室温による型取り時間を守り、外した後は歪を解放するため24時間後に石膏を注ぎます。

その後は同じです。

それぞれの材料に得手不得手があり、治療内容によっての使い分けが大事です。
これは一生歯を残すためには、自由診療でも保険診療でも全く同じです。

ただ保険の場合は制約がとても厳しく多いのでやむを得ず差別をして、規則以上のことはできない医院がほとんどです。
保険規則を守らないと歯科医院は行政から罰せられるからです。


>ちなみに1本10万円でした。

それで歯が残ればとてもお買い得価格です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: いしえりりさん
返信日時:2018-04-30 01:50:13
先生方
お礼が遅くなり、申し訳ございません。
先生方のご意見を参考にさせていただき、主治医に掛け合ってみたいと思います。
ありがとうございました。


畑田先生
なるほど…
参考になりました!!
ありがとうございます。

柴田先生
型取りはやはり、先生ではないとよくないということもわかりました!
ありがとうございます。

さがら先生
大変詳しい説明をありがとうございます。
なるほど、と勉強になりました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2018-05-01 10:09:00
印象財が悪い為に合わない修復物になるのであれば、そこの医院における充填物その他は、保険自費に関わらずみな合わないということになるでしょう。

というより、世間一般の保険の修復物がみな合わず、世の中の保険で治療している患者さんはみないしえりりさんのような状態になるということになってしまいます。

実際の原因がどこにあったのかは分かりません。
柴田先生がお書きの様なことが全てちゃんとできていたのかということはあります。

しかし、それ以上に、「ちゃんと見たのか」ということと、「ちゃんとセットしたのか」ということでしょう。

患者さん自身が分かるほどの不適合であれば、術者も当然気が付くはずです。
また、試適の際にぴったりあっていたのにこのような状況になったのであれば、セットの際の不適切な操作が原因ということでしょう。

寒天アルジネート印象は、変形の点などの欠点はあります。
とはいっても、精度という点では、シリコン印象の10倍も膨張収縮が大きいというようなことはないでしょう。
その点では、保険治療での治療の精度もある程度は確保されているとお考え戴いてよろしいと思います。



タイトル 左右上3番、自由診療の印象材が保険診療と同じだとよくないですか?
質問者 いしえりりさん
地域 非公開
年齢 34歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ メタルボンド
材料・機材関連
クラウン(被せ物)の隙間・適合
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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