外見状は異常がなくても、X線で骨吸収が見つかることはありますか?
相談者:
鉄人金本さん (63歳:男性)
投稿日時:2022-07-29 07:02:40
お世話になります。
63歳男性です。
事情があり、かかりつけではない歯医者さんに伺ったところ、一度歯全体を見て診ましょうと仰有って、顎全体のパノラマX線を撮影されました。
その結果、右上の2番・3番の根元に、歯周病のような骨吸収が起こっている画像があるとのことでした。
かかり付けの歯医者さんで他の歯と一緒にブリッジ(被せもの)をしてもらっているのですが、そのときにきちんと(消毒?)処置をしていなかったのかもしれないとのことでした。
治療として、ブリッジを外してみて、場合によっては抜歯に近いような処置が必要だろう、と仰有っていました。
ただ、かかり付けの歯医者さんではクリーニングをしており、歯周ポケットもそこだけ特に深いわけではありません。
また、ブリッジのところでもうまく噛めており、特に歯が揺れたりはしていません。
そこで伺いたいのですが、外見上大きな異常はなくても、歯(の骨部分)にある歯周病のような骨吸収(感染症?)が、X線で見つかることがありますか。
またもし、骨吸収があったとして、放置しておくとどうなりますか。
ご教示のほど、どうかよろしくお願いいたします。
63歳男性です。
事情があり、かかりつけではない歯医者さんに伺ったところ、一度歯全体を見て診ましょうと仰有って、顎全体のパノラマX線を撮影されました。
その結果、右上の2番・3番の根元に、歯周病のような骨吸収が起こっている画像があるとのことでした。
かかり付けの歯医者さんで他の歯と一緒にブリッジ(被せもの)をしてもらっているのですが、そのときにきちんと(消毒?)処置をしていなかったのかもしれないとのことでした。
治療として、ブリッジを外してみて、場合によっては抜歯に近いような処置が必要だろう、と仰有っていました。
ただ、かかり付けの歯医者さんではクリーニングをしており、歯周ポケットもそこだけ特に深いわけではありません。
また、ブリッジのところでもうまく噛めており、特に歯が揺れたりはしていません。
そこで伺いたいのですが、外見上大きな異常はなくても、歯(の骨部分)にある歯周病のような骨吸収(感染症?)が、X線で見つかることがありますか。
またもし、骨吸収があったとして、放置しておくとどうなりますか。
ご教示のほど、どうかよろしくお願いいたします。
回答1
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2022-07-29 08:29:56
>右上の2番・3番の根元に、歯周病のような骨吸収が起こっている画像があるとのことでした
この「根元」という表現が曲者ですね。
歯の根尖部(歯の根の先の部分)を指すのか歯肉に近い側を指すのか少し悩みました。
黒い影はどちらにありましたか?
歯肉に近い側であれば歯周病や歯根破折が主な原因だと思います。
歯周病であればまず最初にブリッジを外す必要はなく普通に歯周病の初期治療から始めると思います。
歯根破折であれば歯根の全周に渡って歯周ポケットを測ります。
その上でマイクロスコープを使ってできるだけ歯根の表面を観察します。
根尖部であれば「根尖病変」をまず疑います。
この際
>そのときにきちんと(消毒?)処置をしていなかったのかもしれないとのことでした。
美容外科に併設された審美歯科だとこういう事は頻繁にあるように思います。
しかしながらそれよりも多いのは歯の神経を取らずにブリッジをした時に良く起こる「歯髄壊死」あるいは「歯髄壊疽」という状況だと思います。
ブリッジの場合支える歯の傾きを揃える必要があるため少し削除量が多くなると思います。
その結果歯髄に影響を与えてかなりの期間をおいた後に、このような病変を作ることはよくあると思います。
>治療として、ブリッジを外してみて、場合によっては抜歯に近いような処置が必要だろう
当院であれば別の治療法を選択すると思います。
まずブリッジの裏側に穴を開けて根管治療をすると思います。
それでも治らなければ歯根端切除術を選択すると思います。
できれば根管治療が得意な歯科医を探してください。
この「根元」という表現が曲者ですね。
歯の根尖部(歯の根の先の部分)を指すのか歯肉に近い側を指すのか少し悩みました。
黒い影はどちらにありましたか?
歯肉に近い側であれば歯周病や歯根破折が主な原因だと思います。
歯周病であればまず最初にブリッジを外す必要はなく普通に歯周病の初期治療から始めると思います。
歯根破折であれば歯根の全周に渡って歯周ポケットを測ります。
その上でマイクロスコープを使ってできるだけ歯根の表面を観察します。
根尖部であれば「根尖病変」をまず疑います。
この際
>そのときにきちんと(消毒?)処置をしていなかったのかもしれないとのことでした。
美容外科に併設された審美歯科だとこういう事は頻繁にあるように思います。
しかしながらそれよりも多いのは歯の神経を取らずにブリッジをした時に良く起こる「歯髄壊死」あるいは「歯髄壊疽」という状況だと思います。
ブリッジの場合支える歯の傾きを揃える必要があるため少し削除量が多くなると思います。
その結果歯髄に影響を与えてかなりの期間をおいた後に、このような病変を作ることはよくあると思います。
>治療として、ブリッジを外してみて、場合によっては抜歯に近いような処置が必要だろう
当院であれば別の治療法を選択すると思います。
まずブリッジの裏側に穴を開けて根管治療をすると思います。
それでも治らなければ歯根端切除術を選択すると思います。
できれば根管治療が得意な歯科医を探してください。
相談者からの返信
相談者:
鉄人金本さん
返信日時:2022-07-29 14:03:16
タイトル | 外見状は異常がなくても、X線で骨吸収が見つかることはありますか? |
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質問者 | 鉄人金本さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 63歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯周病その他 レントゲン写真 根の病気(根尖病変・根尖病巣) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。