30年前の根管治療ではリーマやファイルを使っていなかった気がします…

相談者: デンタルさくらさん (46歳:女性)
投稿日時:2011-10-31 23:59:33
⇒参考:過去のご相談
「クラウン、保険と自費で裏側の金属が見える面積は違いますか?」
他多数



古い方法で根管治療を施した歯は、やり直した方がいいですか?

いつもお世話になっております。

30年くらい前、根管治療は、神経を殺す薬を入れて、数日後、神経を取って、その後膿がなくなるまで、何日も消毒に通い、そのたび薬を詰め替えて、でリーマやファイルをしてなかったと思うんですが。

最近は、薬は入れないで、麻酔して、リーマやファイルでぐりぐりして、その日や、次回にはもう、充填するんですが、劇的に変わったのは、何故なんでしょう?

すぐに充填して、膿とかどうなったか疑問です。
昔は、器具に綿をまいたのを穴に入れて、膿が出てるのを確かめていたんですが?
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-11-01 00:33:20
デンタルさくら さん
こんばんは

「古い方法で根管治療を施した歯は、やり直した方がいいですか?」

古い、新しいは問題ではありません。
今の根尖部の状態に問題があるかどうかです。
「古い」ことが問題であれば、今治療している歯も全て、やり変えになってしまいますからね。


「30年くらい前、根管治療は、神経を殺す薬を入れて、、、」
「最近は、薬は入れないで、麻酔して、、、」
「劇的に変わったのは、何故なんでしょう?」

時代と共に進歩していることもあります。
この方法は、結構危険な方法だったので、もうかれこれ20年以上前には使われなくなりました。
まだやっている歯科医院もあるかもしれません。
薬を取るのを忘れてしまうと、どんどん骨がなくなってしまいます。


「すぐに充填して、膿とかどうなったか疑問です。」

膿自体が問題ではないことがわかってきました。
根管の中が無菌的になっていけば、自然に治癒していきます。
膿が残っていようが、それは身体により吸収されてしまいます。


「昔は、器具に綿をまいたのを穴に入れて、、、、」

その綿が、細菌を増殖させる問題児であることもわかってきました。


技術的な面は、もちろん大切なことですが、物事の本質が理解されている歯科医が治療された根管であれば、何十年前の治療であっても、根尖部に病変が発生していないものもあります。単純に、古いから治療、という判断はおかしいかなと思います。
例えば、今現在、冠を新しく被せる必要が発生した際には、その歯の根管治療のクオリティーがどうかを考えて、再治療することも、もちろんあります。

ご参考に。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-11-01 00:38:59
そう言えば、タイトルの質問にはお答えしていませんでしたね。

リーマーより、ファイルが早く発明されました。
少なくとも1956年に出版されたStrindbergらの研究は4年から10年の追跡研究ですが、その研究ではHファイルが治療に用いられています。
1978年頃、アメリカではスタンダードなファイルが用いられるように規格化が行われておりますので、すでに30年前にはリーマー、ファイルはあったと言えます。

歯科医がそれを使うかどうかはわかりませんけれども。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-11-01 09:51:05
宮下先生の後には書きづらいのですが^^;


>古い方法で根管治療を施した歯は、やり直した方がいいですか?

宮下先生がおっしゃられる通りで術式の新しい・古いでは判断しなくていいと思います。
根の方に感染があるか・ないかこれを基準にされた方がいいと思います。

根の治療は何回もできるものではありませんし、3回前後で治療出来なくなることもあります。


>劇的に変わったのは、何故なんでしょう?

1990年代に入り歯内療法において3大革命が起こりました。
・ニッケル・チタンファイルの登場
マイクロスコープの登場
・CBCT(3次元で歯の確認ができる)

ただし、これらは道具の発展であり、考え方・治療法が大きく変わった訳ではありません。
より細かく、より作業の単純化が主なものです。


>すぐに充填して、膿とかどうなったか疑問です。

今は1回法と言って1回で治療を終わらせてしまう考え方もあります。


>昔は、器具に綿をまいたのを穴に入れて、膿が出てるのを確かめていたんですが?

どちらかと言うとこれはあまりしない傾向にあります。
確かめているつもりが手に着いた細菌を歯の中に入れることにもありますので、世界的なトレンドからは外れてきている気がします。

歯内療法の治療法は先生毎にバラつきがあるので患者さんからしたら過去のケースと違って不安になってしまいますね。


おだいじに
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: デンタルさくらさん
返信日時:2011-11-01 18:04:32
宮下先生、ご回答ありがとうございます。

30年くらい前、リーマ、ファイルあったという事ですので、リーマ、ファイルを使用してされたのかも知れません。

しかし、綿を細く巻いた針金が、20本くらいあって、根管治療と言えば、それでくりくりして、先生が臭いを嗅いで・・・という針金のイメージ、それと、神経を殺す薬のおかげで、扱われたときの痛みが劇的に消えたことの記憶しかありません。

それに比べ、何故最近の根管治療は神経を殺す薬を入れてくれないんだろう、くりくりしないんだろう、すぐ充填して、手抜きかしら、と、不信感を少し抱いて居ましたが、無知で恥ずかしいです。

先生のHPを訪問させていただきました。
読んで勉強になることばかりでした。

A繊維、とC繊維を読んで、鈍い痛みがある歯が、神経を取らなくてはならないようですが、鈍い痛みさえ出ていないが、ひそかに根尖病巣が進行している歯は、自費で被せ直すときに、根管治療しといたほうがいいのか、と迷います。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: デンタルさくらさん
返信日時:2011-11-01 18:22:35
井野先生、こんにちは、ご回答ありがとうございます。

30年前とは、大きく根管治療が変わっていて、ほぼリーマ、ファイルだけで、綿をくりくりせずに、少ない回数で膿が取れたかとても心配でした。

麻酔注射が怖く、神経を殺す薬を入れてくださらない先生を恨みがましく思っていました。



来年になったら、右下のほうと、上前歯を被せなおそうと考えているんですが、根管病巣が何本かあります。痛みは出ていません。

自費のキレイな歯にするなら、根管治療(自費で)もしたほうが、いいのかなあとも思いますが、3回しかできないなら、痛みがないし、しないで被せた方がいいのかなあと迷います。

上前歯は、2度、根管治療を既にやり直しています。
右下は、まだ1度しかやり直していないです。
ちょっとその辺も(回数)も担当の先生に、年明け聞いてみようと思います。勉強になりました。ありがとうございます。

しかし、先生は、私が決めていいよ、とおっしゃるので困ります。

被せ物をやり直す、ということは、私でも決められますが、根管治療は、素人目にはわかりません(泣)。



タイトル 30年前の根管治療ではリーマやファイルを使っていなかった気がします…
質問者 デンタルさくらさん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療その他
根管治療関連
材料・機材関連
回答者




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