虫歯を残して削った後の痛み
相談者:
キムツーさん (30歳:女性)
投稿日時:2017-03-23 03:00:03
ドッグベストセメントのように、少し虫歯部分を残して削り、神経ギリギリで治療した場合。
それが原因で、歯髄に炎症を起こす事はあるのでしょうか?
1度ドックベストセメント処置をする為虫歯を残して削り処置、、
その後虫歯を取りきって仮詰めをしたのですが痛みます。
しかしズキズキではなくヒリヒリ?じんじん?としたズーンとした
鈍痛です。
それが原因で、歯髄に炎症を起こす事はあるのでしょうか?
1度ドックベストセメント処置をする為虫歯を残して削り処置、、
その後虫歯を取りきって仮詰めをしたのですが痛みます。
しかしズキズキではなくヒリヒリ?じんじん?としたズーンとした
鈍痛です。
[過去のご相談]
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-03-23 12:27:42
こんにちは。
なんとなくですが、虫歯で痛むというのはちょっと違うかもしれませんね。
虫歯とは歯を構成する無機質が溶解して有機質も変性している状態の歯を言います。
原因は色々ですが主に口腔細菌の仕業でそうなっている状態を狭義の虫歯といいます。
治療によりそこに万が一歯を溶かすような細菌が残ってしまっていても数個程度では免疫系にやっつけてもらえるのであまり問題にならないと思います。
完全なシーリングを行えるとたいてい問題がない場合が多いです。
(問題になるケースもあると実験で出ていますが)
歯が治療途中に痛み出す最も大きな要因は切削器具による機械的な刺激や薬剤による刺激、空気による乾燥、温熱によるダメージです。
また往々にして深い虫歯をしっかり一度にとりきろうとしたら麻酔をしますから、その麻酔でもちょっとダメージを受けるのではないかということでドックベストセメントは今までの一度に取りきる治療とは異なった治療コンセプトでされています。
つまり麻酔もせず、虫歯もとりきらず、浸透性のある薬剤を併用してドッグベストセメントで殺菌もおこなっていき反応性に第3象牙質がちゃんとできる期間をあけておき、リトライして歯髄に影響を与えないように可及的に軟化部位を取り切って歯髄を保存するということがされていると思います。
治療コンセプトと臨床は異なることもあるので実際にどのように行われていて医院ごとにどの程度の臨床成績であるかは不明です。
医院によってはカリソルブなどの歯を機械的に切削しないで悪い部位を軟化させて虫歯の部位を取り除くという方法と併用されたり先に象牙細管を閉鎖する歯質変性を起こし殺菌もことができる注水性のレーザーと併用して行う先生もおられます。
すべては虫歯の治療行為が可逆的な歯髄ダメージとならないようにということで行われていると思っています。
それほど深い虫歯の治療というのは歯髄にとって負担が大きいからです。
麻酔をする場合は割としっかりと虫歯の部位を取り除き場をアルカリ性にしておき(MTAセメントやその他の保険適用薬剤も含めて)歯髄への害を少なくするように術野の条件を厳密に保ちつつ第3象牙質を作るお手伝いを薬剤にさせています。
もしかしたら第3象牙質は出来なくてもMTAセメントの場合は歯髄はよい状態を早めに回復できるのかもしれません。
それで、今回どのように処置されることを選択されたのかはわかりませんが、一般的な虫歯の処置の場合、虫歯が深ければ歯髄に非可逆的な炎症が起きる可能性は高いと思います。
普通に処置したら痛くなって抜髄のリスクは高いということでわざわざ歯科医は自費で特殊な治療システムを組んで治療を行うのですから普通にしてもらった場合と結果が異なるところに価値があると考えられると思います。
>ズキズキではなくヒリヒリ?じんじん?としたズーンとした鈍痛です。
様子をみましょうという段階ならば症状が悪化しないように安静にしておくことしか出来ないでしょう。
最悪の場合は抜髄や歯髄処置が必要になるでしょう。
担当医にしっかり診てもらいましょう。
これからは、大きな虫歯になるまで放置しておかないことがとても大切です。
治療の難易度がどんどん上がって歯髄温存が難しくなります。
その歯に関してはとりあえず安静にされ様子をみるしかないでしょうが、他の歯に関しては歯髄を失うリスクがないうちに早めに虫歯を見つけてもらい治療するか経過観察をしてもらうことが大切でしょう。
お大事に。
なんとなくですが、虫歯で痛むというのはちょっと違うかもしれませんね。
虫歯とは歯を構成する無機質が溶解して有機質も変性している状態の歯を言います。
原因は色々ですが主に口腔細菌の仕業でそうなっている状態を狭義の虫歯といいます。
治療によりそこに万が一歯を溶かすような細菌が残ってしまっていても数個程度では免疫系にやっつけてもらえるのであまり問題にならないと思います。
完全なシーリングを行えるとたいてい問題がない場合が多いです。
(問題になるケースもあると実験で出ていますが)
歯が治療途中に痛み出す最も大きな要因は切削器具による機械的な刺激や薬剤による刺激、空気による乾燥、温熱によるダメージです。
また往々にして深い虫歯をしっかり一度にとりきろうとしたら麻酔をしますから、その麻酔でもちょっとダメージを受けるのではないかということでドックベストセメントは今までの一度に取りきる治療とは異なった治療コンセプトでされています。
つまり麻酔もせず、虫歯もとりきらず、浸透性のある薬剤を併用してドッグベストセメントで殺菌もおこなっていき反応性に第3象牙質がちゃんとできる期間をあけておき、リトライして歯髄に影響を与えないように可及的に軟化部位を取り切って歯髄を保存するということがされていると思います。
治療コンセプトと臨床は異なることもあるので実際にどのように行われていて医院ごとにどの程度の臨床成績であるかは不明です。
医院によってはカリソルブなどの歯を機械的に切削しないで悪い部位を軟化させて虫歯の部位を取り除くという方法と併用されたり先に象牙細管を閉鎖する歯質変性を起こし殺菌もことができる注水性のレーザーと併用して行う先生もおられます。
すべては虫歯の治療行為が可逆的な歯髄ダメージとならないようにということで行われていると思っています。
それほど深い虫歯の治療というのは歯髄にとって負担が大きいからです。
麻酔をする場合は割としっかりと虫歯の部位を取り除き場をアルカリ性にしておき(MTAセメントやその他の保険適用薬剤も含めて)歯髄への害を少なくするように術野の条件を厳密に保ちつつ第3象牙質を作るお手伝いを薬剤にさせています。
もしかしたら第3象牙質は出来なくてもMTAセメントの場合は歯髄はよい状態を早めに回復できるのかもしれません。
それで、今回どのように処置されることを選択されたのかはわかりませんが、一般的な虫歯の処置の場合、虫歯が深ければ歯髄に非可逆的な炎症が起きる可能性は高いと思います。
普通に処置したら痛くなって抜髄のリスクは高いということでわざわざ歯科医は自費で特殊な治療システムを組んで治療を行うのですから普通にしてもらった場合と結果が異なるところに価値があると考えられると思います。
>ズキズキではなくヒリヒリ?じんじん?としたズーンとした鈍痛です。
様子をみましょうという段階ならば症状が悪化しないように安静にしておくことしか出来ないでしょう。
最悪の場合は抜髄や歯髄処置が必要になるでしょう。
担当医にしっかり診てもらいましょう。
これからは、大きな虫歯になるまで放置しておかないことがとても大切です。
治療の難易度がどんどん上がって歯髄温存が難しくなります。
その歯に関してはとりあえず安静にされ様子をみるしかないでしょうが、他の歯に関しては歯髄を失うリスクがないうちに早めに虫歯を見つけてもらい治療するか経過観察をしてもらうことが大切でしょう。
お大事に。
相談者からの返信
相談者:
キムツーさん
返信日時:2017-03-26 01:59:04
タイトル | 虫歯を残して削った後の痛み |
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質問者 | キムツーさん |
地域 | 北海道 |
年齢 | 30歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 主婦 |
カテゴリ |
虫歯治療後の痛み 歯科治療後の歯の痛み 虫歯治療 むし歯 治療後の痛み |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。