歯根しか残っていない下顎6番。歯列矯正の圧に耐えられるか
相談者:
はなこここさん (38歳:女性)
投稿日時:2023-02-25 15:47:00
下の6番が歯根しか残っておらず、3回の根管治療にて歯も薄くなっています。
そんな歯に歯列矯正の圧をかけても大丈夫なものなのでしょうか?
途中割れてしまうリスクはありますか?
また左側、右側だけの歯列矯正は出来るものなのでしょうか?
よろしくお願いします。
そんな歯に歯列矯正の圧をかけても大丈夫なものなのでしょうか?
途中割れてしまうリスクはありますか?
また左側、右側だけの歯列矯正は出来るものなのでしょうか?
よろしくお願いします。
[過去のご相談]
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-02-25 16:28:42
こんにちは。
〉途中割れてしまうリスクはありますか?
常にあります。根管治療を繰り返して歯質が薄くなっている歯は普段使うだけで割れる可能性が常にあります。
ただ、矯正力程度で割れる事はありません。
矯正治療中に大なり小なり歯は多少移動しますから早期接触が出てしまうと簡単に割れますから、かまさないように仮の冠で調整しておくと良いと思います。
とはいえ、何をどう噛まれるか?わかりませんから、普段使いされる際と同じように割れる可能性は常にあるでしょう。
〉左側、右側だけの歯列矯正は出来るものなのでしょうか?
部分矯正というのは臨床で非常によくされています。
ただ、部分矯正で得られる結果は非常に限局的ですからそんな治療で何をしてもらいたいのか?について歯科医によく話してもらってください。
〉途中割れてしまうリスクはありますか?
常にあります。根管治療を繰り返して歯質が薄くなっている歯は普段使うだけで割れる可能性が常にあります。
ただ、矯正力程度で割れる事はありません。
矯正治療中に大なり小なり歯は多少移動しますから早期接触が出てしまうと簡単に割れますから、かまさないように仮の冠で調整しておくと良いと思います。
とはいえ、何をどう噛まれるか?わかりませんから、普段使いされる際と同じように割れる可能性は常にあるでしょう。
〉左側、右側だけの歯列矯正は出来るものなのでしょうか?
部分矯正というのは臨床で非常によくされています。
ただ、部分矯正で得られる結果は非常に限局的ですからそんな治療で何をしてもらいたいのか?について歯科医によく話してもらってください。
相談者からの返信
相談者:
はなこここさん
返信日時:2023-02-25 17:04:33
回答2
加藤デンタルクリニック(横浜市中区)の加藤です。
回答日時:2023-02-27 08:17:24
はなこここ さんこんにちは。
下の6番が歯根しか残っておらず、3回の根管治療にて歯も薄くなっているかもしれませんが、矯正は出来る事が多いです。
矯正をする先生に聞かれるといいと思います。
親不知が残っている場合や、抜歯矯正になる場合には、歯牙移植も選択肢になることがあります。
また、また左側あるいは、右側だけの歯列矯正は出来ますが、望まれている結果になるかどうかは分かりません。
下の6番が歯根しか残っておらず、3回の根管治療にて歯も薄くなっているかもしれませんが、矯正は出来る事が多いです。
矯正をする先生に聞かれるといいと思います。
親不知が残っている場合や、抜歯矯正になる場合には、歯牙移植も選択肢になることがあります。
また、また左側あるいは、右側だけの歯列矯正は出来ますが、望まれている結果になるかどうかは分かりません。
回答3
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-02-27 23:03:47
〉さすがに右上のみの矯正は難しいでしょうか?
綺麗に並んでいる右上5番がダメになり抜歯に至ったと仮定すると約7oの隙間ができるので、それを大臼歯を順次的に近心移動してスペースクローズして新たな位置でしっかり噛ませたいのでしょうか?
今の歯並びを壊したくなく歯冠修復にしたくないならば、やめた方が良いと考えるのが一般的だと思います。
もちろん、できないわけではありませんが、基本的に3本の根がガッツリ副鼻腔を抱いた形で根を生やしており、噛み合わせの要の第一大臼歯同士でがっちり噛んでいるわけですから、それを壊して大臼歯を近心に平行移動するためには頑強なアンカーが必要になります。
大臼歯を大きく移動するほどの矯正力をかけるには通常よく使われるのはアンカースクリュー(一時的に骨に埋めます)ですが、大臼歯を近心傾斜させたくないはずですからかなり太めのあまり撓まないワイヤーを線路にしてそこを滑らせる必要が生じるでしょう。
ワイヤーを撓まさない為には長ければ長いほど有利ですから普通は片側処理はしません。
また歯には咬頭や窪みがありますから一旦そこを干渉しないように平にして噛ませないようにするなど工夫しなければ歯は動きません。
矯正力より咬む力の方が強いからです。
冠を小さく削り落とし仮歯をつけてブラケットなどつけて矯正力を加えて順調に移動できる下地づくりができたとしても7o1年くらいかかるでしょう。
本来しっかり咬む一番よく使っている大臼歯で噛めない期間が長いのは大変不自由でしょう。
更に第二大臼歯も同じように移動が必要になるのですからもっと大変ですからね。
ガタガタしているとスペースは7oより小さいので綺麗に並んでいる場合より多少短期になるでしょう。
時々、矯正の術前術後で小臼歯抜歯スペースを上手くクローズして噛み合わせを再構成しているケースプレゼンがありますが、治療は長く大変です。
ですから、通常ならば一本欠損したらそこは矯正治療ではなく、ブリッジまたは入れ歯で欠損補綴が妥当です。
ブリッジは欠損前後の歯を大きく削り取るデメリットがありますし、入れ歯は使いにくい不快というデメリットがありますから、昨今の選択はインプラントになる事が多いです。
親知らずがあれば抜歯し移植という手法もありますが、一般的に大臼歯の歯根形態と小臼歯の歯根形態は異なる為形態不一致がある事や大臼歯の歯根は磨きにくいなど長期でメリットが少ないと考えられると思います。
それでも、大変でリスクもあるけど、矯正でスペースクローズをどうしても希望すると言われたならば引き受けてくれる歯科医はゼロではない為不可能ではないでしょう。
綺麗に並んでいる右上5番がダメになり抜歯に至ったと仮定すると約7oの隙間ができるので、それを大臼歯を順次的に近心移動してスペースクローズして新たな位置でしっかり噛ませたいのでしょうか?
今の歯並びを壊したくなく歯冠修復にしたくないならば、やめた方が良いと考えるのが一般的だと思います。
もちろん、できないわけではありませんが、基本的に3本の根がガッツリ副鼻腔を抱いた形で根を生やしており、噛み合わせの要の第一大臼歯同士でがっちり噛んでいるわけですから、それを壊して大臼歯を近心に平行移動するためには頑強なアンカーが必要になります。
大臼歯を大きく移動するほどの矯正力をかけるには通常よく使われるのはアンカースクリュー(一時的に骨に埋めます)ですが、大臼歯を近心傾斜させたくないはずですからかなり太めのあまり撓まないワイヤーを線路にしてそこを滑らせる必要が生じるでしょう。
ワイヤーを撓まさない為には長ければ長いほど有利ですから普通は片側処理はしません。
また歯には咬頭や窪みがありますから一旦そこを干渉しないように平にして噛ませないようにするなど工夫しなければ歯は動きません。
矯正力より咬む力の方が強いからです。
冠を小さく削り落とし仮歯をつけてブラケットなどつけて矯正力を加えて順調に移動できる下地づくりができたとしても7o1年くらいかかるでしょう。
本来しっかり咬む一番よく使っている大臼歯で噛めない期間が長いのは大変不自由でしょう。
更に第二大臼歯も同じように移動が必要になるのですからもっと大変ですからね。
ガタガタしているとスペースは7oより小さいので綺麗に並んでいる場合より多少短期になるでしょう。
時々、矯正の術前術後で小臼歯抜歯スペースを上手くクローズして噛み合わせを再構成しているケースプレゼンがありますが、治療は長く大変です。
ですから、通常ならば一本欠損したらそこは矯正治療ではなく、ブリッジまたは入れ歯で欠損補綴が妥当です。
ブリッジは欠損前後の歯を大きく削り取るデメリットがありますし、入れ歯は使いにくい不快というデメリットがありますから、昨今の選択はインプラントになる事が多いです。
親知らずがあれば抜歯し移植という手法もありますが、一般的に大臼歯の歯根形態と小臼歯の歯根形態は異なる為形態不一致がある事や大臼歯の歯根は磨きにくいなど長期でメリットが少ないと考えられると思います。
それでも、大変でリスクもあるけど、矯正でスペースクローズをどうしても希望すると言われたならば引き受けてくれる歯科医はゼロではない為不可能ではないでしょう。
相談者からの返信
相談者:
はなこここさん
返信日時:2023-02-28 13:20:15
相談者からの返信
相談者:
はなこここさん
返信日時:2023-02-28 13:28:48
タイトル | 歯根しか残っていない下顎6番。歯列矯正の圧に耐えられるか |
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質問者 | はなこここさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 38歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | 歯列矯正の治療法 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。